全日本選手権が11月21日〜26日にかけて、墨田区総合体育館で行われた。早大からは、女子フライ級に石川斉佳(スポ2=東京・共立女)、女子ライトウェルター級に高橋美波(スポ3=埼玉・花咲徳栄)が出場。高橋が昨年に続き、優勝を飾った。
表彰式で笑顔を見せる高橋
大会最終日に行われた女子ライトウェルター級の決勝。昨年は相手選手の棄権により、試合をすることがかなわなかった高橋。その分今年は、「いつも支えてくれている方に成長を見せたい」と意気込んで臨んだ。今大会に向けては左肘のケガの影響から「右ストレートの精度を上げることに専念した」といい、その言葉通り試合開始直後から相手を圧倒した。「ストレートがうまく相手にヒット」し立て続けにダウンを奪うと、1ラウンド1分53秒のRSC勝ち。見事大会連覇を達成し、「優勝できてとてもうれしい」と喜びを口にした。
相手選手を攻める高橋。この日は、練習してきた右ストレートを存分に発揮した
高橋は今大会を通して、練習の成果を着実に発揮した。一方で、「少し焦りが出てしまった」とさらなる高みを目指す上での課題も明確になった。今季は関東大学トーナメントでも優勝を果たすなど、飛躍を遂げた高橋。今後の活躍からも目が離せない。
(記事・写真 加藤志保)
結果
▽女子フライ級
⚫︎石川斉佳 RSC(2R、2分49秒)
▽女子ライトウェルター級決勝
◯高橋美波 RSC(1R、1分53秒)
コメント
高橋美波(スポ3=埼玉・花咲徳栄)
――優勝を決めた今の率直な気持ちをお願いします
まず優勝できてとてもうれしいですし、とても楽しかったです。
――昨年は相手選手の棄権により、試合はありませんでした。その分、今年にかける特別な思いはありましたか
昨年試合ができなかった分、いつも自分を支えてくれている方に成長を見せたいという思いがとても強かったので、今年は家族や部活の仲間、友達、普段お世話になっている方など多くの方々に試合を見ていただくことができて本当にうれしかったです。
――今日の試合で特に意識した部分は
今回の試合に向けて右ストレートを特に練習しました。1カ月前に左肘の靭帯を損傷してしまったため、とにかく右ストレートの精度を上げることに専念しました。
――実際に試合を振り返って
練習した甲斐があり、ストレートが何度も相手に当たったのでうれしかったです。
――RSC勝ちできたことについては
練習したストレートが相手にうまくヒットしたので、これは1ラウンドで終わらせられると感じ、強気に攻めました。
――会場のインタビューでは、「課題も見つかった」ということもおっしゃっていましたが、具体的にはどのような課題ですか
たくさん練習しましたが、やっと身についたという感じで、試合ということもあり少し焦りが出てしまいました。リング上でもより落ち着いて意識せずともいいストレートが出せるように、さらに練習を重ねていきたいと思います。
――最後に今後に向けた意気込みをお願いします
今回の試合でストレートが成長しましたが、まだまだ成長できる要素が自分には多く残っていると思うので、他のパンチの精度もあげていき、次の試合で練習の成果を出して勝てるよう頑張ります。