女子は高橋が初優勝! 男子も伊藤主将、川西副将がそろって決勝進出を決める!

ボクシング

 6月24日、25日の2日間にわたって開催された関東大学トーナメント(トーナメント)。24日は、女子の決勝が行われ、ライトウェルター級の高橋美波(スポ3=埼玉・花咲徳栄)が見事優勝。翌25日には、男子の準決勝が行われた。バンダム級に伊藤礼主将(スポ4=新潟南)、ライトウェルター級に川西響副将(スポ3=長崎東)が出場し、両選手とも決勝進出を決めた。

 女子の決勝は、ボクシングの聖地、後楽園ホールで行われた。ライトウェルター級に出場した高橋は、会場が後楽園ホールということもあり、「少し緊張していた」ものの、調子は良かったと言う。その言葉通り、1Rから相手を圧倒した。試合開始から約1分半後に最初のダウンを奪うと、その40秒後に再びダウンを奪い、1R2分39秒でRSC勝ち。一昨年、昨年は届かなかった優勝を手にし、「三度目の正直でやっと優勝できてホッとしています」と喜びを口にした。

試合後の表彰式で笑顔を見せる高橋

 翌25日には、男子のトーナメント準決勝が駒澤大学で行われた。先に登場したのはバンダム級の伊藤。1Rから激しい攻防となったが、伊藤も相手に負けじと攻め続ける。開始1分を過ぎると、伊藤のパンチも勢いを増し、ダウンを奪う。その後も攻撃の手綱を緩めることなく攻め続けると、立て続けに2つ目のダウンを奪い、RSC勝ち。昨年は惜しくも初戦敗退に終わった伊藤だったが、今年は主将として強さを見せつけた。

RSC勝ちで決勝進出を決めた伊藤。「冷静に戦えた」と試合を振り返った

 ライトウェルター級の川西は、「自分の距離感で戦うこと」を意識して試合に臨んだ。1Rは互いに様子を見ながら試合を進めたが、2R以降は徐々に攻防が激しくなる。途中、川西が反則を取られる場面もあったが、「上下の打ち分けができていた」と話すように、最終3Rまで積極的にパンチを繰り出した。最後は、5ー0で判定勝ちを収め、2年連続となる決勝の舞台へと駒を進めた。

勝利を収めながらも「RSCで勝ちたかった」と反省点も述べた川西。決勝に期待がかかる

 男子の決勝は、7月8日に女子の決勝と同様、後楽園ホールで行われる。「去年負けた相手なので必ず勝つ」(伊藤)、「必ず勝つ」(川西)と力強く意気込みを語った両選手。来たる決勝の舞台でも今試合のように冷静に、そしてアグレッシブに戦い、優勝をつかみ取りたいところだ。

(記事、写真 加藤志保)

結果

▽女子ライトウェルター級

 ◯高橋美波 RSC

▽男子バンダム級

 ◯伊藤礼 RSC

▽男子ライトウェルター級

 ◯川西響 5ー0

コメント

伊藤礼主将(スポ4=新潟南)

――今日の調子はいかがでしたか

 たくさん寝れて調子がよかったです。

――どのようなことを意識して臨みましたか

 いつも通りの動きをすることを心がけていました。

――最初から積極的に攻めていましたが、感覚はいかがでしたか

 相手が積極的に来たので自分も積極的に頑張りました。

――結果を振り返っていかがですか

 次(決勝)は後楽園ホールでやれるので勝ててよかったです。冷静に戦えていたと思います。

――決勝に向けてはどのような点を修正していきたいですか

 相手のペースに付き合わずに自分のペースを強く意識して戦いたいです。

――決勝への意気込みをお願いします

 去年負けた相手なので次は絶対に勝ちます!

川西響副将(スポ3=長崎東)

――今日の調子はいかがでしたか

 腰の怪我が気になりました。

――どのようなことを意識して臨みましたか

 自分の距離感で戦うことを意識して臨みました。

――試合展開を振り返っていかがですか

 反則を取られてしまったので、今後はしないようにしたいです。

――結果については

 RSCで勝ちたかったです。

――今日の試合の中で良かった点は

 上下の打ち分けができていたことです。

――決勝に向けてはどのような点を修正していきたいですか

 頭が低くならないようにしたいです。

――決勝に向けた意気込みをお願いします

 必ず勝ちます。

高橋美波(スポ3=埼玉・花咲徳栄)

――優勝した今の気持ちは

 去年、一昨年と優勝を逃していたので、三度目の正直でやっと優勝できて、ホッとしています。また、憧れの後楽園ホールで試合をし、勝利を収めることができたことにも興奮冷めやらぬ思いでいます。

――調子はいかがでしたか

 後楽園ホールで試合をするということでいつもより少し緊張はしていましたが、その緊張感も楽しめるくらい調子もよく、体も心もいい状態で臨めました。

――どのようなことを意識して試合位に臨みましたか

 基本のジャブとストレートをとにかく練習通り正確に打つということを意識しました。たくさん練習したので、試合でも実践できたと思います。

――1R RSC勝ちとなりましたが、試合を振り返っていかがですか

 最初に相手からダウンをとったときに「これはいける」と思い、しかし冷静に確実に手数を出してヒットさせていこうと考えていました。会場のタイマーに残り時間30秒という文字を見たときには「最後まとめよう」と覚悟を決めてかなり攻めました。試合前から今回はRSC勝ちをしたいと思っていたので、とてもうれしかったです。

――今後の目標をお願いします

 今年の全日本選手権での2連覇を目指して、今回の試合の反省点を改善し、さらに成長した姿をお見せできるよう練習に励みます。