後藤と鍜治がポイント勝ち! シーズン初戦を好結果で終える

ボクシング

 4月15日、文京区大会が神奈川県立スポーツセンターで開催された。シーズン初戦となった今大会に、早大からは3人が出場。ジュニアの部フライ級に出場した後藤誉雄(法2=東京・早大学院)と、同じくライト級の鍜治将大(社2=大阪・明星)はポイント勝ちで勝利を収めた。一方、シニアの部ウェルター級に出場した宮田万輝(スポ4=群馬・前橋育英)は、3RRSC負けを喫した。

「3Rはとにかく前に出ることを意識した」という後藤(右)

 最初に登場したのは後藤。1Rでは相手のペースに押し込まれ、ダウンを取られる場面もあった。しかし、2R以降は積極的にパンチを繰り出すなど、試合を優位に進め、見事ポイント勝ちを収めた。「1Rでダウンを取られた後に、切り替えられたのが良かった」と大きな収穫を得られる結果に。続いて登場したライト級の鍜治は、「自分が苦手な距離で戦う場面が多く、苦戦した」と言うものの、徐々に自分のペースに持ち込む。過去の試合でポイントを奪われることが多かったという3Rでも、パンチの威力は衰えることなく、攻め続ける。「判定を聞くまで勝利を確信できなかった」という接戦をものにし、次戦に向けて弾みをつけた。

鍜治は「自分から前に出て仕掛けることができた」と試合を振り返った

 一方、早大勢最後の登場となった宮田は、1Rからスピードを生かしたパンチで相手を攻める。しかし、2Rに入ってからは、相手の激しい攻撃に体をのけ反らせる場面も見受けられた。その後もなかなか自分のリズムを取り戻すことができず、3RRSC負け。昨年に続く勝利はならず、無念の敗戦となった。

 今大会では、下級生の2人が最終ラウンドまで粘り、勝利を収めた。一方で、「1R目の戦い方とスタミナが課題」(後藤)、「今回の試合は、さらに多くの課題が見つかった」(鍜治)と、次戦に向けて修正するべき点もおのおの見えた。来月に開幕する関東大学トーナメント、そして早慶定期戦での勝利に向けて、チーム一丸となり、鍛錬を重ねる。

(記事、写真 加藤志保)

コメント

鍜治将大(社2=大阪・明星)

――今大会はシーズン初戦となりましたが、どのような目標を立てて挑みましたか

 前回までの試合は、勝ちたい気持ちと勢いだけが先走った戦い方だったと思います。今回は、監督や先輩方から頂いたアドバイスを基に、自分がすべき動きをどれだけ試合中に出すことができるかを考えながら試合に臨みました。

――試合展開を振り返っていかがですか

 一言でいうと、遠い距離で戦いたい自分と近い距離で戦いたい相手の谷口くんとの攻防戦だったと思います。自分の苦手な近い距離で戦う場面が多く苦戦しました。正直、3R終了後どちらが優勢であったか分からず、判定を聞くまで勝利を確信する事はできませんでした。

――良かった点、課題点を教えてください

 良かった点は、以前までの試合では体力がなくなった3R目に相手にポイントを奪われることが多かったので、今回の試合では3R目こそ積極的に行かなければ勝てないと思い、できるだけ自分から前に出て仕掛け、持っている力を出し切ったことです。課題は、左ストレートに頼りすぎて、日頃の練習から監督に指導してもらっているジャブをうまく使えなかったことです。ジャブだけに限らず、今回の試合はさらに多くの課題点が見つかり、改めて試合に出場できて良かったとも思っています。

――今シーズンの目標をお願いします

 練習してきたことを試合中に最大限発揮することと、リーグ戦、早慶戦(早慶定期戦)に勝つことです。

後藤誉雄(法2=東京・早大学院)

――今大会はシーズン初戦となりましたが、どのような目標を立てて挑みましたか

 とにかく勝つことを強く意識して、挑みました。

――試合展開を振り返っていかがですか

 1R目にダウンをとられてしまいましたが、切り替えて2R目にダウンを奪い、ポイントをとることができました。3R目はとにかく前に出ることを意識して戦うことができたと思います。

――良かった点、課題点を教えてください

 1R目にダウンをとられてから、切り替えられたのが良かったです。課題は、1R目の戦い方とスタミナだと感じました。

――今シーズンの目標をお願いします

 今シーズンの目標は早慶戦に勝つことです。