全日本女王がリーグ戦デビュー

ボクシング

 関東大学ボクシングトーナメント、女子の部の1回戦が行われた。早大からはライト級・高橋美波(スポ1=埼玉・花咲徳栄)のみが出場。結果は3R・RSC負けを喫した。

 早大から唯一女子の部に出場した高橋。大学での公式戦デビューとなった一戦の相手は東京五輪代表が決まっている入江聖奈(日体大)。「強い気持ちで試合臨めた」と高橋が振り返るように試合序盤は東京五輪代表相手に一歩も引かず打ち合った。しかし、試合が進むにつれて次第に相手のペースに持ち込まれる。2R、3Rと攻めの姿勢を貫いた高橋だったが、相手に力の差を見せつけられ結果は3R・RSC負けとなった。

  力の差はあったが、「五輪選手相手にも自分の動きが出せた」と収穫もあった。次の目標は11月に行われる全日本選手権。女王返り咲きへ向け、必ずこの経験が糧になるだろう。

(記事 栗田優大)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません。

結果

▽1回戦
ライト級 ●高橋美波 RSC(3R1分29秒)

コメント

高橋美波(スポ1=埼玉・花咲徳栄)

――自身にとって初めてのリーグ戦でしたが、どのような気持ちで試合に臨みましたか

自分の相手が今回東京オリンピックに出場する代表選手で、その選手が強いということはみんな知っているしその選手はすごい注目されていたので、その中でどう戦っていくかということが求められると思いました。なので勝ち負けというよりは自分の持っている力を全て出し切ろうと、少しでもオリンピック選手相手に物怖じせずにできたという戦い方ができるような強い気持ちを持って臨みました。

――試合を振り返っていかがでしたか

自分でそうしようと決めた通り、強い気持ちで試合に臨むことができたと思います。相手が強いということもあったので自分はチャレンジャーだという気持ちで臨んだので、相手の技量には全然敵わなかったんですけど、その中でも今できる自分の力は出し切れたかなと思っております。

――試合に向けてどのようなトレーニングをしてきましたか

大学に入ってから環境も練習の内容も変わってきました。その中で自分でどういうふうに作り上げていくかなというところだったんですけど、日々の部活のトレーニングに加えて、トレーナーの先生などとお話しして実際にフィジカルの面でもサポートしていただきました。フィジカルのトレーニングも入れるようにするなど、体のコンディショニングを整えていくというところは高校の時よりも意識して行えました。ランも高校の時よりもやって、高校の時は2分3ラウンドだったのが大学では3分3ラウンドになって、より体力も必要になってくると思うのでそういった面でもフィジカルに加えて体力の面もしっかり鍛えて身につけられるようにという思いでトレーニングしてきました。

――今後の自身の課題はなんですか

課題は今回の試合でたくさんのことが出たと思うので、まず試合の映像をしっかり見て自分のダメだったところを探りたいと思います。体力とかスピードとかも全然足りていないところがあると思いますし、まだ大学生活長いのでこれからもっと自分を高めていけるようにトレーニングやフォームをしっかり一から見直して、練習に臨んでいきたいと思っています。11月に全日本選手権に出場する予定なので、まずはそれを目標にしてしっかり自分の課題を見つけて練習していきたいです。

――試合の中で良かったところは

チャレンジャーという気持ちで臨むというところで、緊張やプレッシャーで全然動けなかったというよりは、練習してきたことの半分以上は自分なりに出せて伸び伸びと戦うことができました。オリンピック選手相手でも自分の動きが出せるということはできたのではないかなと思うので、その点は良かったなと思います。

――11月の全日本選手権に向けて意気込みをお願いします

今大会はライト級で出場したのですが、全日本選手権は一個上のライトウェルター級で出場します。高校の時、自分はライトウェルター級の全日本選手権で一度優勝していて、大学でも4年間の中で必ずもう一度全日本優勝を勝ち取りたいと思っているので、1年生だからとか考えずに絶対に優勝するという気持ちで臨んでいこうと思ってます。