【連載】インカレ直前特集『Step by step』 【第3回】高木良輔×齊藤里羅子×澤浦美玖×中埜匡貴

フェンシング

 全日本学生選手権(インカレ)直前特集第3回には、高木良輔(スポ3=埼玉・立教新座)、齊藤里羅子(スポ3=山形東)、澤浦美玖(スポ3=群馬・沼田女)、中埜匡貴(創理3=東京・早大学院)が登場。次期フェンシング部を担っていく3年生に、これまでの振り返りやインカレに向けての意気込みを伺った。

※この取材は11月2日に行われたものです。

これまでを振り返って

他己紹介にて笑顔を見せた澤浦(写真左)と齋藤(写真右)

――右隣の人の他己紹介をお願いします

齊藤 美玖(澤浦)は、見た目と中身のギャップがあります。悪い意味で(笑)。

高木 disってるじゃん!(笑)

澤浦 いい意味で!(笑)

齊藤 一見真面目そうだけど、意外とアクティブで。SNSをしていないので、具体的にどこに行っているとかは分からないけど、大抵話題のスイーツ屋さんとか話題のところに行っています。あと、歩くのが好きで、山手線の円の直径のあたりを歩いたこともあって。2駅だったら余裕で歩くような子です。とりあえず歩いています。

澤浦 高木くんは陽気キャラなんですけど、どこか抜けているところがあって、語彙力がないです(笑)。主将として頼れる部分と、抜けている部分がかわいいなと。

高木 めちゃくちゃいいこと言ってくれた!ありがたい。次、中埜は身長が高くて、足が長くてうらやましい限りです。自分たちは高校のときに割と成績を残して早大に入ってきていているんですけど、こいつは高校が強豪でない中、今すごく頑張ってメキメキと実力をつけているのが本当にすごいなと思います。努力もちゃんと見られるので、期待しています。

齊藤、澤浦 上から(笑)。

高木 部をまとめる長として(笑)。

中埜 里羅子(齊藤)は主務なので、会計などの仕事をやってくれています。日頃からお世話になっています。性格的には明るくて話しやすくて、女子の中では一番活発だと思います。これから仲良くやっていきたいなと。

澤浦 中埜くんに他己紹介されたかった(笑)。

――高木選手が主将ということですが、決まった経緯は

高木 男子の中で、消去法で僕になりました。

――毎年のごとく…(笑)。決まってからの心境は

高木 不安な気持ちがすごく大きかったんですけど、みんなに支えられながらやっていますね。今でもうまくいっているとは思えないですけど…。

――他の三選手は、主将としての高木選手をどのように感じていますか

高木 これ嫌だなぁ…(笑)。

澤浦 私は主将をやるなら高木くんかなと思っていたので、ぴったりというか適任なんじゃないかなと思いました。

齊藤 なる前は不安な部分もあったんですけど、なってみたら高木に任せて良かったなと思いました。

中埜 自分は…てっきり自分が(主将に)なるものだと思っていたので(笑)。

一同 (爆笑)。

中埜 嘘です(笑)。てっきり自分がなるものだと思っていたので、4年生見る目ないなーと(笑)。真面目なことを言うと(笑)、高木が主将になるだろうなとは思っていたので。性格も明るくてリーダーシップもあるので、現に(部を)まとめることができていますし、初めてのことが多いと思うので、そこらへんは僕らもしっかりサポートしながらやっていけたらと常々思っております。

高木 よろしくお願いします!

――ではここから、ことしの試合の振り返りをしていきたいと思います。まずは、男子サーブルから伺います。男子サーブルは、初の全日本学生王座決定戦(王座)進出、王座では2位、しかし関東学生選手権(関カレ)ではベスト8…という結果になりましたが、通して振り返ってどのように感じていますか

高木 春なんでうまくいったかというと、大きな学生の試合が2つとも団体戦なんですよね。団体戦に向けて焦点を絞って、意識もチームで高めていったし、流れも想定してやっていたので、崩れそうなときも盛り返したりうまくかみ合わせたりすることができました。でも関カレに関しては個人戦に焦点を当てていて。結局個人戦もそんなに良くなかったんですけど、関カレ前は団体戦の練習を全然していなくて、流れや雰囲気づくりがうまくいかなくて、あんなふうにボロボロ点を取られて負けてしまいました。インカレに向けては、個人戦もそうなんですけど団体戦の流れや雰囲気づくりを強化していかないと、関カレと同じような結果になってしまうと思うので、気を付けていきたいです。

――続いて男子フルーレについて伺っていきます。関東学生リーグ戦(リーグ戦)が4位、関カレではアクシデントがありましたが、それぞれ振り返っていただけますでしょうか

中埜 リーグ戦では、最初の試合恭助先輩(松山恭助、スポ4=東京・東亜学園)が遠征でいなくて。自分と陸人先輩(竹田陸人、社4=神奈川・法政二)が、恭助先輩がいない分どこまで点を取るかというのが大きかったと思います。そこで初戦の拓大に勝てたのが、本当に大きいかなと。この試合を落としてしまうと、ちょっと危なくなってくるので。もう1つ言うなら、明大には勝ちたかったというのが大きくて。恭助先輩も遠征後で、時差ぼけなどすごい中でメンバーに入ってくれたので、本当にそこはすごいなと思っていますし、感謝しています。でもそれ以上に僕らが足りない部分を補えなかったので、そこは課題だと思いました。そこから関カレで明大に勝つことができたので、非常に良かったです。

――関カレではフルーレを専門とするメンバーが2人しかいない状態でした。エペから1人スタメンに入れて試合を進めることに関して、気を付けたことなどはありますか

中埜 安(雅人、スポ3=茨城・水戸一)は高校のときフルーレが強かったので、あまり心配はしていませんでした。そのときは役割分担をしっかりしましたね。

――具体的にどのような役割ですか

中埜 僕だったら、今まで早回りをやっていたので、(点を)取られるにしても失点を最小限にしていかに次につなげるかということに重きを置いていました。でも今回は中回りで。中回りが崩れると後々響いてくるので、点を取られないかつ次につなげるというのが難しかったんですけど、頑張りました。

――では続いて女子サーブルについて伺っていきます。春は入替戦敗北という結果になりましたが

斎藤 正直勝てる試合だった思います。昨年はインカレで専大に勝っていたので、勝てない相手ではなかったんですけど…。うまく歯車が合わなかったというか、専大の勢いにのまれてしまいました。

――関カレでは日大に及ばずという結果になりましたが

斎藤 私は2試合目出られなかったんですけど、最初の方はあまりうちが波に乗り切れず、日大に点を取られるという負の流れがありました。でも途中、陽菜先輩(佐々木陽菜、社4=東京・大原学園)が日大の林さん(林秋香)に当たったところあたりから少し変わって。その後も佐野(友香、スポ3=静岡・沼津西)が(点を)取ってきて、流れがこっちに来たかと思ったんですけど、やっぱり日大は強かったですね。関カレ2位になっていますし、簡単には勝たせてくれませんでした。まだ団体力、団体戦での戦い方というのがうまくつかめていない部分が大きかったと思います。団体戦というのは個人戦とはまた違うので、役割分担、1人1人の仕事の確認、盛り上げ方を重視して、今後のインカレは頑張っていけたらと思います。

――女子エペについて伺っていきたいと思います。リーグ戦優勝、王座と関カレは2位でしたが

澤浦 リーグ戦優勝というのも全勝した上での優勝ではなくて、日大に負けて得失点差での優勝だったので…。今までの学生の大会で全部日大に負けてきているので、打倒日大というのは早大の女子エペにとって大きな目標です。日大は今4年生がいなくて、1〜3年生のチームなので、来年もメンバーが変わりません。でも早大は歩夢先輩(才藤歩夢、スポ4=埼玉栄)が抜けてしまうので、日大との差を少しでも縮められるように他のメンバーも頑張っていきたいです。

――元々日大には強い選手がたくさん在籍していますが、早大として苦手意識のようなものはありますか

澤浦 日大の最後回りの馬場さん(馬場晴菜)がすごくて、プレーも他の人と変わっていて、やりづらさをみんな感じていると思います。日大戦はロースコアで入ることが多いんですけど、最後馬場さんの回りでばばばばっと取られてしまうことが多いです。そこで馬場さんをどれくらい抑えられるかということと、日大の他の2人のメンバーからどれくらい(点を)取れるかということが、勝敗に関わってくるのではないかと思います。

齊藤 (笑)。

澤浦 なんで笑ったの?(笑)

齊藤 ツボってしまって…馬場さんにばばばばっ…(笑)。

一同 あ〜(笑)。

――男子フルーレ以外は1年生が入ってきたと思いますが、1年生が入ってきてチームの雰囲気などの変化はありましたか

高木 青木貴雅(スポ1=静岡・沼津西)はフェンシングスタイルが面白いやつで。はっきり言うと、あんまり頭は使えないんですよね(笑)。体の反応に任せたフェンシングをするやつなんですけど、それが時としていい方向に働くことがあるので。チーム全体がすごく悪いときにあいつという爆弾を投下して、うまい具合に向こうへ爆発させられたらすごくいい働きをするのではないかと思っています。でもこっちに誤爆する場合もあるので(笑)。

一同 (笑)。

高木 結構ばくちなんですけど(笑)、面白い選手です。

齊藤 女子サーブルは2人1年生が入ってきました。昨年後輩が入ってこなくて、ことし初めての後輩ということで。今までずっと同期3人で女子サーブルはやってきたので、2年生になった時に先輩という立場にはなったんですけど、直属の後輩がいないので実感がなくて。ことしになって、やっと初めて先輩になったんだなという実感が湧きました。自分たちだけじゃなくて、後輩のことを考えながらやっていく練習をするようになったので、その点でうまくいかないところもありました。でも万里亜(村上万里亜、スポ1=愛媛・三島)も美優(服部美優、文1=千葉・東葛飾)もすごく面白いキャラクターで。万里亜はいつでも明るくて、こっちが落ち込んでいても天真爛漫(てんしんらんまん)で盛り上げてくれるので、すごくいい雰囲気で練習できています。美優は頭で(早大に)入ってきているので、すごく賢くて。こっち以上にすごく考えてプレーしていて、考えさせられる部分が多いです。私自身高校からフェンシングを始めたので、フェンシングについてちゃんと分かっていない部分も多い中で、情けない話なんですけど、1年生に教わりながら、お互いに切磋琢磨(せっさたくま)し合いながら練習ができていると思います。

澤浦 中島美月(スポ1=群馬・沼田女)ちゃんは高校が一緒だったので、高校の時から思っていたのは、この子うるさいなっていう(笑)。大学に入ってからもそのうるささが増していて(笑)。

高木 増したんだね(笑)。

澤浦 その明るいところに救われる部分があるので、それはありがたいです。あと人のパーソナルスペースに入るのがうまいです。そういうところは尊敬しています。

中埜 フルーレ人募集中です!

――どうですか、2人で練習というのは

中埜 そうなんですよ…。2人なので、他大に行ったりJISSに行ったりしています。やっぱり人は欲しいですね。

――フェンシング部全体としての今年のチームカラーや特徴は

齊藤 一周回って透明?

中埜 色ないじゃん(笑)。

高木 特徴としては、女子が多いんですよね、今。華やか。

中埜 黄色?じゃあ。

――華やか=黄色なんですね(笑)

高木 女子が多いという印象しかないですね。男子より女子が多い部活ってそうそうなくないですか?

――そうですね

高木 ですよね。昨年から女子が多くなったので。

中埜 練習に女子しかいないときもあるもん。ハーレム状態で1回練習したことがあります。男は僕だけで、あとは女子。

澤浦 誕生日だったよね。

中埜 そうだね(笑)。

――女子が多くて良かった点、悪かった点はありますか

高木 男子が多いと、女子は萎縮しちゃうのかなと思うんですよね。女子が多くても男子はそんなに萎縮しないので。

齊藤 伸び伸びできる。

高木 伸び伸びできていると思います。

それぞれのオフ

オフの日の過ごし方を語る中埜

――オフの日は何をされていますか

齊藤 出かけることが多いです。前は1日は何もしない日を作りたかったんですけど、最近読んだ本で、1日何もしない日を作るよりも、1日でもちょっと出かけた方が疲れにくいと本に書いてあって、それを実行するようにして、予定がない日も近くのお店や、行ったことのない場所とかに最近行ったりしていますね。あと韓国にはまっていて、オフの日は、出かけるのと韓国ドラマとかを見ています。

――オススメのドラマありますか

齊藤 『太陽の末裔』っていうドラマ

一同 (笑)。

中埜 知らない(笑)。主演誰?

斎藤 主演は…キャラクターの名前しか出てこない(笑)。ソンなんだったっけな〜。

中埜 知らないな。

高木 内容話していいよ。どうぞどうぞ。

齊藤 男性が自衛隊で、女性が医者の話なんですけど、危険と隣り合わせの愛の話。

一同 (笑)。

澤浦 私は、スイーツ食べているか、歩いているか。

一同 (笑)。

澤浦 歩いているというのは、ただただ歩いているというわけではなくて。

高木 癖強!(笑)

澤浦 ここから歩いて帰れるなってなると歩くだけなんで、目的があって歩くという感じです。ただただ歩くってことではないです。昨日も、いろいろ歩いていたら、25キロ歩いていました。

一同 すごい!

高木 本当に暇だったら、1日中家でゴロゴロしているんですけど、最近幸せなことに、彼女ができて。

一同 うえーい(笑)。

高木 お互い日が合えばデートしていますし。何もない日は、筋トレ行きます。体鍛えるのが結構好きなので。予定がなければ友達誘って飲みにいくことくらいですね。

中埜 次の日オフってなったら、前日はめっちゃ意気込むんですよ。朝起きて有意義な日にしようって思うんですけど、目覚めたら昼の12時過ぎていることが多くて、あーって思いながらも、やる気が起きずだらだらしていますね。で、結局家にいることが多いですね。予定あったら頑張って起きるんですけど。

――今年起きた面白いエピソードはありますか

高木 俺は、乃木坂にインタビューされた。

一同 あ〜。

中埜 いや、それは強い(笑)。

高木 それで、一躍ツイッターをバズらせちゃって(笑)。

一同 (笑)。

高木 自分で言うことじゃないんですけど、そういうことが起きたんですよ(笑)。反響がすごくて(笑)。

中埜 面白いことじゃないですけど、僕も最近こいつ(高木)と同じで、彼女ができたので。

高木 こいつ(中埜)フェンシングの人ですからね。

中埜 ワセダじゃないんですけど他大に。彼女ができたのでうれしいことですね(笑)。

一同 (笑)。

齊藤 なんかあるかな。

高木、中埜 彼氏は?

齊藤 聞いちゃう(笑)?

澤浦 何ハラスメントだろう(笑)。

一同 (笑)。

齊藤 美玖(澤浦)といると笑いが絶えないという話はさっきしていました。

――仲がいいんですね

齊藤 仲いいですね。よく遊びに行ったりとかして、またdisっちゃうな 。

澤浦 いいよ(笑)。

齊藤 言葉が伝わらないことが多くて、それで「え?」って。普通の会話をしているのに笑いが起こるって言う現象が起こるね、って言う話を最近していました。

澤浦 私の読解力が足りない(笑)。

齊藤 私が難しい言葉を話しているのかもしれない。

高木 そんなことないと思うぞ(笑)。

――仲のいい先輩・後輩はいますか

澤浦 さっき、達先輩(武山達、創理4=東京・早大学院)は中埜って言ってたよ。

中埜 僕もそうですね。4年生の武山達先輩は同じ早稲田大学高等学院出身で、高校のフェンシング部でも一緒でお世話になっていて、フェンシングでは6年目しかも学部も理系で一緒なので、たまに「お前俺のこと好きすぎだろ」って言われるんですけど、好きかもしれないです(笑)。

一同 (笑)。

中埜 嫌いですっていつも言うんですけど(笑)。達先輩とは一番関わりが長いので、先輩後輩という関係ではありますけど仲がいいって言えますね 。

高木 青木(貴雅、スポ1=静岡・沼津西)と小山(桂史、スポ2=東京・クラーク)と茂木先輩(茂木雄大、スポ4=神奈川・法政二)は、高校時代からと一緒に海外遠征に行っていて、結構長く付き合っていますね。茂木先輩とは学部もゼミも一緒なので結構一緒にいることがあるんですけど。後輩で挙げるならその2人ですね。面白いやつらです2人とも。

澤浦 2人と違って付き合いが長いとかそういうわけではないんですけど。サーブル陣の貴雅(青木貴雅、スポ1=静岡・沼津西)は、種目も違うし、学部も違うけどなぜか、女子の中では私が一番喋りやすいって言って、disってくるだけなんですけど、disられながらもちょっとかわいいなと思うところはあります。

高木 青木そうなんだ〜。

澤浦 ちょっとそれがうれしいな〜って。

高木 (笑)。

齊藤 今主務で仕事をお願いしたりすることが1年生に多いので、3年生の中で一番1年生それぞれと関わっていることが多いのかなと。誰か1人と関わっていると言うよりかは。

――今年のインカレは京都開催ですが何か楽しみにしていることはありますか

澤浦 抹茶パフェ食べたい。

高木 抹茶ティラミス食ったことある?

齊藤 ある。

高木 あれは美味しいよね。

中埜 食べたことない。

高木 彼女と。

一同 (笑)。

――隙あらば(笑)

高木 隙あらばアピールしていく(笑)。

中埜 (笑)。

澤浦 貴雅が、私に粗相したことがあったんですけど、抹茶パフェおごりますって言われたんで、楽しみにしています(笑)。

一同 (笑)。

中埜 後輩におごられるって(笑)。

――京都でおごってもらう予定ですか

澤浦 それがいいな。本場のめっちゃ高いパフェ食べます(笑)。

中埜 鬼だね(笑)。

齊藤 京都の街並みが好きなので、昔ながらが残っている感じの建物とか。抹茶とか食べ物も楽しみにしています。

澤浦 大事。

齊藤 食べ物大事。美味しいもの食べたい。

高木 早立戦の時にも京都に行ったんですけど、その時に関西の友達に、京都を案内してもらって、いろいろ食べたり、街並みを見たので、そんなに京都自体に楽しみはないですね。あと、関西の友達と会って、飲みに行けるのがすごい楽しみです。試合終わってからですよ。もちろん(笑)。

一同 (笑)。

中埜 僕は、京都じゃないんですけど、USJに行きたい。終わったら友達連れて行こうかなと思っていて、USJに本当に行きたいです。京都だったら抹茶ティラミス食べたことないのでデートしよう。

高木 いいよ(笑)。

中埜 抹茶ティラミスこいつと食いに行きます(笑)。

「誰にも負けたくない」(高木)

インカレへの思いを語る高木

――インカレが近づいていますが今の心境はいかがですか

中埜 関カレで個人戦はうまくいかず、団体戦のみの出場となってしまったんですけど、団体戦は優勝目指してやっているので、優勝したいと思います。後は個人的にいったら、結構緊張しいなのでよくありがちな話ですけど普段できていることができなくなることが多いのでいい緊張に持っていけるように頑張ってきたいなと思います。あと今回のインカレが恭助先輩と組める最後のインカレ団体戦なので、常々話しているのは法大に勝ちたいと。法大はナショナルメンバーの選手がを勢ぞろいしていて、強いんですけど、全然僕たち諦めていなくて。勝ちたい気持ちは強いので、インカレでは勝ちたいなと思っています。

高木 先ほどの話にもあったんですけど、関カレで団体戦が本当に、最悪の結果になってしまったので、個人戦も頑張るんですけど、今回のインカレに関しては自分的には団体戦に結構重きを置いています。なので、いい働きができるように、常に頭の中でイメージを持って、試合に出ても崩れないように頑張りたいと思っています。

澤浦 インカレで全日本(全日本選手権)の出場権の枠が決まるんですけど、昨年とおととしはインカレに出場ができても全日本に出場することはできなかったので、最低限の目標として、全日本に出場するというのが個人の目標です。団体戦では、関西の大学も結構強いところがあるのでそういう大学にちゃんと勝って、決勝にいけるようにしたい。そして、決勝で日大で当たって、そこでちゃんと日大に勝てるということを目標にサポートしていけたらいいなと思っています。

齊藤 関カレのときは自分の思うように動けなくて、普段できている動きができないという状態が多かったので、最低限普段できていることをうまく出し切れたらいいかなと思います。団体では関カレの時よりも雰囲気よく回して、まだ私が団体戦に出られるか分からないんですけど、出たとしても出られなかったとしても、チームの一員として盛り上げていけるように今から雰囲気づくりとかも心がけて行きたいなと思っています。

――インカレに向けて強化している部分はありますか

澤浦 関カレと関カレのすぐ後にあったランク戦とで、1本勝負のときがとても多くて、上がれたとしても上がりがすごい悪いみたいな感じが多くて。ちゃんと予選で勝ち切るというのを大事にして、練習しています。最近同期に言われたのが、自己中なプレーだよって言われたのでそこを改善できるように、周りの人の協力も得ながら、改善していこうと思います。

高木 結構インカレまで時間がなくて、根本から直すというのはできないと思うので、意識だけなんですけど、サーブルの競技の特性として、立ち会いで決まってしまうんですよ。勝負が決まってしまうので、やはりそこを集中して。自分が悪い時は結構腰が浮いてふわっと入ってしまうことが多いということが前から挙げられているので、ちゃんと腰を入れて低く相手に早く対応できるように意識はしています。

中埜 自分はいかに、自分の勝ちパターンに試合展開を持っていけるかを、今すごく重要視しています。自分は自分で言うのもなんですけど結構いい感じのアタックを打てると思っているので、それをするためにいかに他でエサをまいてそれを出せるかとか、あとそればっかりでは駄目なので、それに補う点の取り方とか、自分の持ち味を最大限に活かせるように、できるような試合展開を組み立てられるように、残り時間少ないですけど、そこに集中しています。

齊藤 あと2週間くらいで、そんなに変えることはできないんですけど、1日1日考えてやるって言うのを意識しています。今まで考えていなかったって言うわけではないですけど、試合本番を意識したプレーを、緊張感を持ってやるように意識していて、それが実際本番につながればいいかなと思ってやっています。

――インカレの試合で、注目している選手・大学、もしくは負けたくない相手はいますか

高木 負けたくない選手って言ったら、誰にも負けたくないんですけど、大学としては関カレでボコボコにされた慶大を意識していますね。当たるようことなら、絶対勝ちたいです。

澤浦 女子エペ個人は2日間に分かれているんですけど、2日目に残れるのがベスト16までの人で、昨年はその中に他の他大の同学年の選手が結構残っていて、それが悔しくて。誰って言うわけではないんですけど、他大の同期に負けたくはないって思っています。

齊藤 私も同期に負けたくはないなって思う。でも、下にも負けたくはないな。

高木 先輩ならいいの?

齊藤 先輩にも負けたくはない。誰にも負けたくはないんですけど、やっぱり他大だとしても、同学年は大学に入ってから同じ年月やっているので、同期に負けたくないって部分が強いですね。

中埜 先ほども言ったんですけど、法大には勝ちたいですね。割とスコア的に惜しかったりもしたので、もうちょい個々が取ったり取られなかったりすれば、もう少し違った試合展開になったのかなと。それ以前に他の大学に負けちゃ駄目なんですけど、法大は多分上がってくると思うので、自分たちもそこに上がって、頑張ってそこに勝ちたい。

――インカレへの目標や意気込みをお願いします

齊藤 関カレ個人戦ではベスト16に入ることができなかったので、インカレではベスト16以上に入りたいと思っていて、団体戦では、優勝したいと思います。

澤浦 個人は、最低限の目標は、全日本の出場権を得ることで、団体は優勝ですね。

高木 個人的には、大学の試合で1つも賞状を取れていないので、8位入賞以内ができたらいいなと思っています。団体戦は、リーグ王座共に2位だったので、関カレはベスト8だったんですけど、優勝できるレベルにはいると思うので、優勝目指して頑張って行きたいと思います。

中埜 団体戦優勝です!

――ありがとうございました!

(取材・編集 藤岡小雪、本野日向子 写真 小原央)

インカレへの意気込みを書いていただきました

◆中埜匡貴(なかの・まさたか)(※写真左)

1997(平9)年9月24日生まれ。181センチ。東京・早大学院高出身。創造理工学部3年。種目はフルーレ。対談では冗談を織り交ぜながらも、フェンシングに対しては真剣な表情を見せました。持ち味のアッタクでチームを勝利に導きます!

◆高木良輔(たかぎ・りょうすけ)(※写真中央左)

1998(平10)年3月13日生まれ。168センチ。埼玉・立教新座高出身。スポーツ科学部3年。種目はサーブル。ときおり彼女のことを話題に上らせ、明るく対談の場を盛り上げてくれた高木選手。インカレでは、高木選手自身にとっての大学初となる個人入賞を果たす姿が見たいですね!

◆澤浦美玖(さわうら・みく)(※写真中央右)

1997(平9)年10月27日生まれ。160センチ。群馬・沼田女高出身。スポーツ科学部3年。種目はエペ。部内ではミクティーと呼ばれおり、愛されキャラな澤浦選手。ほんわかキャラとは対照に、試合では気迫あふれるプレーから目が離せません!

◆齊藤里羅子(さいとう・りらこ)(※写真右)

1997(平9)年5月7日生まれ。158センチ。山形東高出身。スポーツ科学部3年。種目はサーブル。笑顔で対談に応じてくださり、人柄の良さが伺えました。インカレでは、果敢に攻めて戦い抜く齋藤選手に注目です!