女子フルーレはシードのため2回戦からの登場。相手である和歌山北高は高校総体のチャンピオンで強敵だ。序盤はほぼ互角の戦いを見せたが、相手のペースを崩すことができず33―42で初戦敗退となってしまった。一方の男子エペは近畿大との対戦。シーソーゲームが続くが5試合目以降じわじわと点差は開く。後半、小野弘貴(社3=東京・早稲田)や津江碧(スポ3=山口・岩国工)は突いたと思ったところでランプが点かないということに何度も首をかしげ、うまく集中できていない様子を見せ、そのまま34―45と不完全燃焼で終わった。
女子サーブルの初戦の相手は宿敵・専大だった。今大会専大のエースが不在ということもあり、早大にとっては絶好のチャンス。前半は接戦を繰り広げるも確実に点を重ねていき、一度もリードを許すことなく見事な勝利を収めた。続く準々決勝は、シニアの中でも強豪と言われる大阪シティとの対決。1セット目に出場した舟山佳穂(教4=山形・米沢興譲館)が2-5と幸先の悪いスタートを切るも、次に構えていた神田真希子(スポ4=千葉・東葛飾)が8点を奪い逆転に成功する。15-14で1回り目を終え流れに乗りたい早大だったが、直後相手のペースにのまれてしまう。終盤に神田が粘りを見せるもその差は遠く、最終スコア32-45でこのメンバーで挑む最後の大会が幕を閉じた。
思い切ってプレーすることができた神田
1回戦、2回戦と順調に駒を進めた男子フルーレ陣。準々決勝は松山大助(スポ2=東京・東亜学園)の母校である東亜学園高と対戦した。この東亜学園高には松山の弟・恭助が所属しており兄弟での直接対決に注目が集まった。序盤から敵の積極的な攻撃に手も足も出ず、10-20で第5セットの注目の一戦に突入する。先制点は兄の松山が取るも5連続ポイントを許し惨敗。その後も「相手の良いように翻弄(ほんろう)されてしまった」(松山)と話すように全く自分たちのプレーをさせてもらえなかった。そのまま点差は広げられ、17-45で試合終了。大敗を喫しベスト8に終わった。
楽しみにしていた弟との対決に挑んだ松山
最後の公式戦となった4年生だが、上位進出はできずに終わった。しかし、「いままでで一番楽しい試合ができた」(舟山佳穂、教4=山形・米沢興譲館)と必ずしも全員が悔しい思いで終えたわけではない。残す試合も残りわずか。悔いのないかたちでワセダでの4年間を締めくくりたい。
(記事 川嶋悠里、田々楽智咲 写真 佐藤亜利紗、川嶋悠里)
※フェンシングの団体戦は3人、または4人の選手が交代で出場し、1試合当たり3分という持ち時間内で争う。あるいは3分以内にどちらかが先に5得点先取すると、そこで次の選手に交替となる。最終的には9試合戦い、45点を先取、または持ち時間が終了した場合は得点が高い方が勝ちとなる。
※フルーレ:頭・両足・両腕を除いた胴体部への突きのみが得点となる。 両者がほぼ同時に突いた場合は、どちらの攻撃が有効だったかを主審が判定する。また、先に攻撃をした方が「攻撃権」を持ち、防御側は攻撃を防御してから攻撃しなければならない。
※エペ:全身が有効面となる上に、両選手が同時突きをすると両者にポイントが与えられる。より慎重な攻め方が求められるため、時として両者が睨み合ったまま時間が過ぎることは稀な話ではない。
※サーブル:両腕も含む上半身への突きと切り(剣先ではなく剣の胴部分で相手の体に触れること)が得点となる。また、先に攻撃をした方が「攻撃権」を持ち、防御側は相手の攻撃を防御してから攻撃しなければならない。この攻撃権の奪い合いにより、両選手はピスト上を常に前後に往復し合うため、サーブルは3種目の中で最も全身運動が激しい種目だと言える。
結果
▽男子フルーレ
早大〔谷口裕明(スポ4=香川・三本松)、仙葉恭輔(スポ3=秋田南)、松山大助(スポ2=東京・東亜学園)、三好修平(社2=愛媛・三島)〕 ベスト8
1回戦:○45-26 埼玉栄高
2回戦:○45-42 秋田クラブ
準々決勝:●17-45 東亜学園高
▽女子サーブル
早大〔神田真希子(スポ4=千葉・東葛飾)、舟山佳穂(教4=山形・米沢興譲館)、安冨結(スポ4=香川・三本松)、尾上千尋(創理3=東京・田園調布雙葉)〕 ベスト8
2回戦:○45-34 専大
準々決勝:●32-45 大阪シティ
▽男子エペ
早大〔西森健太(教4=香川・三本松)、小野弘貴(社3=東京・早稲田)、仙葉恭輔(スポ3=秋田南)、津江碧(スポ3=山口・岩国工)〕 2回戦敗退
2回戦:●34-45 近畿大
▽女子フルーレ
早大〔渡辺咲(文4=大分・岩田)、尾上千尋(創理3=東京・田園調布雙葉)、永瀬夏帆(スポ2=宮城学院)、千葉絢音(スポ1=大阪・北野)〕 2回戦敗退
2回戦:●33-42 和歌山北高
コメント
谷口裕明主将(スポ4=香川・三本松)
――きょうの試合を振り返って
1試合目は勝つべくして勝った試合だったと思います。2試合目の秋田クラブは強いチームだったので、下手すると負けてしまうのではないかという感じでした。予想通り大差で勝つことはできませんでしたが、僅差で勝つことができたので良かったです。3試合目の東亜学園高が強いことは分かっていました。大学生のチームとして出ても優勝できるのではないかというくらいの強いチームだと思いました。対策どうこうではなく、みんな吹っ切ってやっていたと思います。強かったので負けても仕方のない部分はあるかなという感じですね。
――今シーズンを振り返って
個人戦はシーズン通して悪かったです。団体戦は前半まとまるのも難しかったのですが、後半はきょうの試合でもそうだったように各々がやることが見えてきたと思います。とてもいい試合ができていました。
――主将としての1年間を振り返って
僕がこういう立場になるのは初めてだったので最初は何をやったらいいのか全く分かりませんでした。みんなに迷惑をかけたと思います。前の主将である北川さん(隆之介、平26年スポ卒=埼玉栄)は周りを引っ張っていくタイプでしたが、僕はそうではなくて。周りに支えてもらいながらという感じですね。そういう意味ではチームが一つになったのかもしれません。
――ワセダでの4年間はいかがでしたか
一言で言えば楽しかったですね。ワセダで良かったなと思います。他の大学だったら今の位置には入れなかったのではないかなという気もします。先輩たちだけでなく後輩たちにも支えられた4年間だったと思います。
――後輩たちに向けてのメッセージをお願いします
後輩はみんなしっかりしているので、あとは学校生活とフェンシングと両方楽しんでもらえればと思います。
松山大助(スポ2=東京・東亜学園)
――準々決勝では母校である東亜学園高、そして兄弟との対決でしたが、どのような気持ちで挑まれましたか
楽しみという気持ちでやりました。
――準々決勝のご自身のプレーについてはいかがでしたか
一言で言うと最悪でしたね。相手の良いように翻弄(ほんろう)されてしまいました。最後の試合だけちょっと自分の思うプレーができたとは思うのですが、あまり良くなかったです。
――28点という点差についてはどう思われますか
かなり差が開いてしまったなと思います。正直自分は悔しくてたまらないです。
――1回戦、2回戦についてはいかがでしたか
こっちの試合の方が自分の思うようにできたので、良いプレーができたと思います。
――この試合全体で感じたことはありますか
下の世代、高校生の世代がすごくレベルアップしているなと思いました。まだまだ負けていられないなと、フェンシングについてもっと研究しないといけないなと感じました。下の世代が驚異だということを改めて感じました。
――弟さん(松山恭助、東亜学園高)との試合についてはいかがでしたか
負けてしまったのは悔しいですが、このような正式な公式戦で真剣な勝負ができたことは良かったと思います。
――今シーズンを振り返っていかがでしたか
前半はあまり良くなかったです。自分の思い通りのプレーができていませんでした。後半はけがの影響もあって、練習ができない状態で始まったのですが、コンディションはけっこう良くて、考えもまとまってできていたので良かったと思います。
――らいねんは弟さんがチームメイトになりますがどのようにチームが変わっていくと思いますか
弟は次世代の日本のエースなので、戦力としてもけっこう大きいですし、逆にこっちが刺激をもらうことも多いと思うので、良い意味でワセダが活性化していくと思います。
――来シーズンの目標をお聞かせください
来シーズンはやはりリーグ戦(関東学生リーグ戦)、関カレ(関東学生選手権)、インカレ(全日本学生選手権)優勝で、個人成績も最低ベスト8は行きたいです。
神田真希子(スポ4=千葉・東葛飾)
――準々決勝を振り返っていかがでしたか
すごく強い相手だということは分かっていたのですが、1ヶ月くらい前に相手の選手と練習する機会があって、相手がどんなことしてくるかを私は分かっていたので、練習したときに自分ができたこととできなかったことをしっかり整理して、試合に臨むことができました。その分強い相手だったのですが悪いプレーはそんなに出なかったので、あの相手に対してまあまあ点は取れて良かったかなとは思います。
――3回り目には連続ポイントも見られました
正直3回り目はもう少し行けたかなという気がします。相手もやっぱり練習の時にやった分、気を付けなければいけないことも分かってやってきたと思うので。あんまりフィーバーできなかったです。
――追いかける立場でしたが気持ちの面ではいかがでしたか
いつもだったら学生の試合で、「負けてはいけない」という気持ちになるので、追いかける展開になっているときもけっこう苦しくなります。ですが、今回は相手がすごく強い社会人の選手だと分かっていたので、そういう意味では学生よりは気持ちは楽にのびのびと試合をできたと思います。
――2回戦の専大戦では見事接戦を制しました
いつもだったら負けている相手だったのですが、(相手チームの)一番強い選手がいなかったというのがすごくチャンスでした。きょうは安富(結、スポ4=香川・三本松)の体調が良くなかったので他の二人でなんとか頑張れたらなと思っていたのですが自分も夜行バスで来て体調を崩してしまい、練習の時から集中できるか不安でした。でも最初で最後の全日本(全日本選手権)で、この3人で組むのも最後の試合だったので、そんなことは言っていられないと気持ちの面ではすごく覚悟して挑んだ試合でした。だから自分が点を取られた時も慌てずにでき、勝ちにつながったのではないかと思います。
――4年間振り返ってワセダで得たものはありますか
良い面では、同期、先輩、後輩と同じ時間を共有して一緒に練習や合宿をしてきたということが、振り返ればすごく良い思い出だったなと思います。社会人になって今までみたいに過ごすことはないのですが、4年間があったからこそ、また皆で集まることもあると思うので、そういう仲間を得ることができました。反省という意味では、すごく結果がシビアに出るということです。スポーツの世界なので、結果は偶然じゃないということを強く思いました。勝った試合も負けた試合も偶然ではなく原因があると思うので、練習内容や自分の持っていた目標など、何か理由があってそういう結果が出るんだなとすごくシビアに感じたので、そういう世界があるということを学びました。
――後輩に伝えたいことはありますか
直属の後輩はいないのですが、みんな本当に結果を求めて頑張っているので種目は違いますが同じワセダとして期待しています。
舟山佳穂(教4=山形・米沢興譲館)
――きょうの試合はいかがでしたか
いままでで一番楽しい試合ができました。
――どんなところが楽しかったですか
皆全力で出し切った感じがありました。自分自身もいままで悪かったところを、0ではなかったかもしれないですが、出さずに思いっきりできたので、やりきった感があります。
――同期3人のチームでしたが、今シーズンはどんなシーズンでしたか
4年生で3人そろっていたので、監督とかからは、どこまで期待されていたかはわかりませんが、行けるよと言われていたチームだったのにあまり目立った成績も残せず悔いが残る1年だったとは思います。でも最後の全日本で負けたけど、みんな清々しく終われたので良かったです。
――最後回りを務めた一年間についてはいかがですか
最初は自分が取らなければ試合が終わらないので、プレッシャーもあってうまくできなかったのですが、だんだん回数を重ねるうちに最後回りだけど要は5本勝負をすればいいんだなと、団体だけれども自分のプレーをすればいいんだなというふうになっていったので、最後回りということに関してはいまはあまりプレッシャーを感じなくなりました。
――ワセダで過ごした4年間で学んだことなどはありますか
1年の頃は強くなりたいなと思ってワセダに入ったのですが、あまりグイグイ行ける性格ではなかったので、自分なりに頑張っていたつもりだったのですがやはり努力が足りなくて全然結果を残せない中、同期はジュニアで海外遠征などに行っていて、置いてかれた気分だったのでした。でも、練習しなければ強くなれないと思ったので、みんなが練習していなかったわけではないですが、練習が嫌な気分のまま終わるのが嫌で練習の時間が終わった後も残って少しファイティングをしたりしていたら、それが徐々に成果に現れてきて2年のときにリザーブですが団体のメンバーに入れてもらうことができました。高校時代から同期が言っていたのですが、努力をしたからと言って強くなれるわけではないけど、勝つ人は必ず努力をしている人だから、努力をしなければ強くもなれないので、結果は出なかったかもしれないですが、地道に努力することは大切なんだなとこの4年間で学びました。
――ワセダの後輩たちへ向けて一言お願いします
全力で目標に向かって頑張るのはこの4年間しかないので、一日一日を大切に頑張ってください。
安富結(スポ4=香川・三本松)
――きょうの試合を振り返って
1試合目の専大戦は、エースが出ていなかったというのもありますが勝てて良かったと思います。次戦の相手である大阪シティは強かったですね。負けてしまったのですが仕方ないかな、という部分もあります。
――今シーズンの団体戦を振り返って
ことしから組んだチームということで初めはなかなか上手く行かないこともありました。ですが、練習を重ね試合数をこなしていくうちに良くなって行きましたね。このメンバーで団体戦を戦うことができて良かったと思っています。
――個人戦では関カレで4位に入るなどの活躍も見られましたが
そうですね。関カレでの結果もそうですし、やはり入賞することができたという点では良かったと思います。しかし、先日行われたインカレでは入賞できなかったので悔しいですね。
――4年間を振り返って
低学年の間は先輩についていくだけで良かったのですが、上級生となると引っ張っていかなければならない立場で。女子サーブルは他の種目と比べて後輩も少なかったので、そうしたことで悩むことはあまりありませんでしたね。私たちの先輩たちはとても強かったので、しっかりやらなければという自覚も生まれてきました。たくさんのことを学べた4年間だったと思います。社会人になってもここで学んだことを生かしていきたいですね。
――後輩に向けてのメッセージをお願いします
もちろんサーブル陣には頑張ってほしいです。部全体としてみてもことしは女子エペこそ優勝という結果を残しましたが、他はあまり振るわなかったので優勝目指して頑張ってほしいと思います。
――個人戦に向けての意気込みをお願いします
国体など出るかもしれないですが、ワセダを背負って戦うのはこれが最後だと思うので悔いのないように頑張りたいと思います。
渡辺咲(文4=大分・岩田)
――きょうの試合の感想を聞かせてください
個人的には良い戦い方ができたと思います。相手は高校生とは言え、2人うまい子がいて、お互い競った試合になることはわかっていたので、そこでもしっかり点を取る、マイナスにしないという個人的な目標は達成できたと思います。個人としては、相手の3番手のところでプラスマイナス0で回したのですが、その内容が良かっただけに結局そこでプラマイ0で回してしまったことが一番後悔しています。そこで2、3点リードした状態でつなげられると自分のチームは守りの方が強いので、リードできる一番のチャンスはこの試合の中ではそこだったと思うと、そこでリードしていれば良かったなと思います。そのときそれを考えていなかったわけではなくて、1回点を取ってリードしたから下がってもいいかなと思って下がったのですが、意外とアタック打たせると、結構アタックが大きくて怖かったので、そこで取られてしまう方がダメではないですか。だからリードしていたものの、そこで距離を詰めて勝負をしたりしたのですが、相手が付いてきてという感じで結局プラマイ0で回すことになったんですよ。そこをでリードしていたら、他の2人がもう少しやりやすくなっていたかなと思います。チームとしてはやはり相手は2人すごくうまい子がいて、3番手のところでもう少し点を取れれば良かったなと思います。3番手のところで無理して取りに行こうとするとカウンターでやられてしまうというのはよくあることなのですが、そこを行くばかりではなくてたくさん動かす中でうまく点を重ねていかないと他の2人がなかなか崩せない分難しいかなと思っていました。あとみんなで言っていたのは、うまい2人のフットワークがとてもゆっくりしていたんですね。そのフットワークにどうしても合わせてしまっているなと尾上(千尋、創理3=東京・田園調布雙葉)と永瀬(夏帆、スポ2=宮城学院)を見て思っていました。自分から行っているつもりなのかもしれないですが、相手に合わせている中で行っているだけなので、相手からしたら来てくれていると感じると思うんですよね。そういう相手に合わせたような動きではなくて、相手が崩れるようなやり方で自分から出るというやり方にしないと結局は相手のリズムで試合をやってしまうことになる。そうやってじわじわ点が離れていったので、自分の動きをするというところをもっと突き詰めていかないと。今回はとても相手にとってやりやすかったのではないかなと思います。
――では、今シーズンを振り返っていかがでしたか
春のリーグ戦に入るときは、本当にみんなが不安で、私も不安で。(真所)美莉先輩(平26スポ卒=宮城・仙台南)が抜けたチームで勝てるのかという不安があったのですが、それぞれのフルーレのメンバーがチームの中で私の役割って何だろうと考えて。プレースタイルですね、どういうプレーをするのか、個人個人が考えてやれたなと思います。あと誰かに頼るのではなくて、皆でチームを作っていく、団体戦も一生懸命応援して皆で強いチームに食らいついていくというか、そういう戦いができた試合がいっぱいあったと思います。リーグ戦、それからインカレは特にそう思いました。個人個人の力がずば抜けて強いチームではなかったですが、今シーズンやってきて、一人一人の気持ちというか、そういうところって本当に大事なんだなと思いながらやってきました。悔しい思いもたくさんしたのですが、楽しかったなと。楽しい思い出もいっぱいあります。ただ今回の試合もそうだし、関カレでの日女体大戦だったり、インカレでの準決勝や3位決定戦もそうなんですが、勝ち切るために足りない部分、強いチームを食い切るのに足りない部分というのが今シーズンでとても見えたと思います。かつそういうところとも戦える力があるんだということがわかったので、来シーズン、また新たな1年生を迎えて新たにチームを作っていくことになるので、そこでしっかり生かして来年は食い切ってほしいと思います。
――このワセダでの4年間はどんな4年間でしたか
フェンシングに関しては、個人戦とかで納得の行く結果というのはなかなか残せなかったのですが、団体戦というのを私は高校生のとき2人で組んでいたんですよ。部活というのもなくて2人でいつもクラブチームで練習という感じだったので、ワセダに入ってとても風通しが良い部活で、みんなで勝利をつかむ感動って、まだ20年ちょっとしか生きていないですが、これから先なかなか味わえないくらいの大きな感動だったなと思っています。他の大学ではなくワセダで本当に良かったなと思っていることは、コーチもいないし、自分たちでなんとかしてなんとか勝たなければいけない状況があって、かつ風通しが良くて皆で意見を言い合えるという環境があるからこそ、仲は良いんだけれどもどうやったら良いチームが作っていけるかとかそういうところを貪欲に考えられたというところはとても大きな価値があったのではないかと思います。あと、強化練習とか結構キツいのですが、そういうときにキツい状況を楽しむというのを学びました。キツいなと思ってやってしまうと本当にキツいのですが、その中でも無理してでも楽しいこととかを見つけたり、皆で一緒に空元気ではないですけどバカになって盛り上がったらキツいことでも楽しめるのか!と思いました。1年生のときは本当に嫌でしかたなかったのですが、全部そういうところって自分次第なんだなと4年間で感じました。
――最後に後輩たちへ向けてメッセージをお願いします
やはりとてもワセダは仲が良くて自分のためにももちろん勝ちたいのですが、仲間のためにも勝ちたいというのがあるからこそ絶対後輩には来年こそは優勝を獲ってほしいと思うんですよ。人数も少ないと思いますが、その中で貪欲に前進して絶対勝って、みんなで心から喜んでほしいなと思います。せっかくワセダは人にも恵まれているし、先輩にも恵まれている、みんなに恵まれているという環境を生かしながら練習していってほしいなという風に思います。一人で頑張ろうとするのではなくて。あとはまだ東京にいるので練習行きます!