緑川・齋藤組が4強入り! 準決勝へ進出した

バドミントン

 連日白熱した戦いが繰り広げられている全日本総合選手権(全日本総合)。大会4日目となる28日は、ベスト4をかけた試合が行われた。緑川が出場するミックスダブルスは日本B代表同士のぶつかりあいとなった。ミスを少なく抑え、チャンスでしっかり決め切ることができた緑川・齋藤組。見事勝利し、ベスト4入りを決めた。男子ダブルスでは第1シードの髙野将斗・玉手勝輝(日立情報通信エンジニアリング)と対戦。格上相手に食らいついたものの、上手く得点へと結びつけられず。ベスト8敗退となった。

 
★男子ダブルス

 3回戦を快勝した緑川・町田組は、準々決勝に挑んだ。第1ゲーム序盤は連続得点を重ねリードする展開。町田が後ろでつなぎ、緑川が前衛から決める得意のかたちで勢いに乗る。しかし、流れは徐々に相手ペアへと傾く。相手の力強い打球に苦しみ、7連続失点。さらに、センターへの正確なショットに対応することができず、第1ゲームを落とした。続く第2ゲーム序盤はシーソーゲームに。しかし、「レシーブがすごく良いペア」(緑川)と振り返るように、攻める展開でも一本が決めきれず点差が広がっていく。チャンスでもミスが出てしまい、最後は8連続失点。正確なコントロールと冷静なゲーム展開を見せた相手ペアに軍配が上がった。

「早稲田のみんなにも良い影響を与えられたら」。試合を終えて町田はこう振り返る。準々決勝敗退という結果には悔しさも残る反面、大きな収穫も得た。全日本総合での経験を二人だけでなくチームの成長へとつなげ、さらに強くなった姿に期待したい。

 

ジャンピングスマッシュで攻める町田

 
 
★ミックスダブルス

 第1ゲームの序盤は、互いに譲らない一進一退の展開となる。緑川のスマッシュを中心に攻撃し、得点を重ねた緑川・齋藤組。それに対し、山田・池内組はネット前でのプッシュを決め、ポイントをする。点差の開かないゲーム展開となるが、緑川の連続スマッシュと前に落とすショットを組み合わせた配球で相手を崩すことに成功した。相手のネットにかけるミスが目立ち、緑川・齋藤組が21ー18でこのゲームを奪う。2ゲーム目でもしっかりとチャンスメイクをし、そこから自らの得点につなげることができた。緑川のレシーブカウンターや、相手のコンビネーションの乱れを突く齋藤のショットなど、試合の流れを引き寄せるショットが光った。最後は相手がミスをし、21ー15で勝利。全日本総合での4強入りを決めた。

 

レシーブを続ける緑川・齋藤組

 

 

 全日本総合は明日、準決勝を迎える。早大からは日本B代表の緑川がミックスダブルスでの勝利を目指す。ペアを組む齋藤とともに抜群のコンビネーションを発揮し、明後日の決勝へと望みをつなげたいところだ。

(記事、写真 山田彩愛、渡邊彩織)

 

 

結果

▽男子ダブルス

緑川大輝・町田脩太●2ー0(13-21、10-21)髙野将斗・玉手勝輝

 

▽ミックスダブルス

緑川大輝・斎藤夏(ACT SAIKYO)○2ー0(21ー18、21ー15)山田尚輝・池内萌絵

 

コメント

緑川大輝(スポ3=埼玉栄 )・齋藤夏(ACT SAIKYO)

――今日の試合を振り返っていかがですか

緑川 良くもなく悪くもなくという感じでした。自分たちの良いところがあまり出ていなかったのかなと思います。それの反面、相手の球が分かっているというか何回もやったことがあるので、自分たちが仕掛けるところがもう少しあったのかなと思います。

齋藤 今日は自分が引いている部分がちょっとあったので、自分から攻撃というのができなかったのですが、みどり(緑川)が助けてくれたので、慌てずできたのではないかなと思います。

――良いところが出せなかったというのは自分たち側の問題なのか、それとも相手が良かったのですか

緑川 相手も良かったというのと、それに相手がどんどん前に来ていました。自分たちがどう対応していくかというのでなんとなく二人の話はまとまっていたのですが、それがうまくプレーとして出せなかったというのがあります。

――今日の課題をどう修正していきたいですか

緑川 明日も勝たなければいけないというプレッシャーがあるのですが、それはあまり考えずに。今日とはまた違ったようなプレースタイルの対戦相手で、次は結構攻撃的なプレーをしてくる人たちなので、そこをどううまく攻撃させないかということや、自分たちのコンビネーションでいかに攻めていけるかというところを二人で話し合ってやっていけたらなと思います。

――次の準決勝で戦い方のポイントなどはありますか

緑川 元B代表の浦井さん(浦井唯行、丸杉)なので、あっちも分かっているだろうし、こっちも分かっているので、やり方としては浦井さんに打たせないというか、レシーブに回ったら多分自分たちは不利なので、常に攻めて相手にプレッシャーをかけつつという感じですね。

齋藤 全く一緒なのですが、浦井さんに打たせないというのもそうですし、サーブ周りから自分たちが攻めて、自分たちの攻撃の部分を多くしたら勝てる確率は上がるのではないかと思います。

 

 

緑川大輝(スポ3=埼玉栄 )・町田脩太(スポ1=長崎・瓊浦)

――今日の試合にどんな気持ちで臨みましたか

緑川 (相手が)格上ということはわかっていたので、2人で相手に向かっていく気持ちを持ってやっていこうという気持ちでした。。

町田 実力が上の相手だったので、挑戦者の気持ちというか、向かっていく気持ちで臨みました。

――試合全体を振り返っていかがですか

緑川 ダメではなく、内容自体は良いラリーしていたかなと思います。でもただただ良いラリーをしていただけで、点数は取れていないので、点数への結びつけ方っていうのがまだまだダメだったなって。自分たちの中でしっかり修正してやっていけたらなと思います。

町田 前に入らないといけないところで、(シャトルを)あげてしまって、打たれる場面が多くて。気持ちの面で引いてしまった部分もあったので、そこがダメだったなと思います。攻撃でも我慢できなくて、自分から外に出してしまったことが多かったのでそこが敗因かなと思います。

――第1ゲーム、インターバル後からミスが増えた印象でしたが、戦ってみてどんなところが難しかったですか

緑川 昨日の相手より、1本、2本、3本くらい自分たちが多く攻めていても全部返ってくるので、やっぱりレシーブがすごく良いペアでした。攻めてるのはこっちだったのですが、そこで自分たちがミスをしてしまったのかなと思うので、そういった場面でミスが出たことで相手が良い感じに乗ってきてしまった感じでした。

町田 レシーブが良くて、そこで決まらなかったことが難しかったです。

――総合での経験を個人として、早大の一員として、どのように生かしていきたいですか

緑川 早稲田代表として出ているので、自分たちがもっとチーム全体を引っ張っていかないことには、みんなもついてこないので。自分たちが中心となって練習やトレーニングをもっとやっていかなければならないですし、試合での経験もチームに伝えていかないと、チーム全体として盛り上がっていかないなと思います。そういうところをキャプテンとしてしっかりやっていきたいです。

町田 全日本総合で収穫はあったと思うので、そういうところを普段の練習で使って、早稲田のみんなにも良い影響を与えられたらいいなと思います。