全日本総合選手権が開幕。ダブルス2組が1回戦を突破した

バドミントン

 例年から約1カ月遅れての開幕となった全日本総合選手権(総合)。初日に行われたのは男子ダブルス、女子ダブルスの2種目だ。早大からは小野寺雅之(スポ4=埼玉栄)、緑川大輝(スポ2=埼玉栄)、吾妻咲弥(スポ4=福島・富岡)、吉田瑠実(スポ2=埼玉栄)の4人が出場。男子ダブルスでは小野寺・岡村洋輝(日本ユニシス)組が勝利し2回戦進出を決めた一方、緑川・中山裕貴(敬和学園大)組が1回戦で姿を消した。女子ダブルスに出場した吾妻・吉田は快勝し、次戦昨年度王者に挑む。

★およそ1年ぶりの公式戦。初戦は2組で明暗が分かれる/男子ダブルス

相手ペアに苦戦するも多彩なショットを見せた緑川(左)・中山組

 

 2年連続でベスト4入りを果たし、今大会も活躍が期待される小野寺・岡村組。初戦は相手のパワーのあるスマッシュに苦戦する様子が見られた。第1ゲームを奪うが、第2ゲーム序盤はシーソーゲームとなる。中盤からミスが続いて、8-11。しかし、インターバル明けからは流れが一転。小野寺が素早く前に入り、トップアンドバックの形をつくると、岡村の連続スマッシュで得点を重ねる。8連続得点で完全に流れは小野寺・岡村組に。その後もスピードを緩めることなく攻撃を続け、21-17で第1関門だった初戦を突破した。
 小野寺・岡村組の試合が終了すると、続いて緑川の試合がコールされた。高校時代はインターハイを制した緑川・中山組。再結成は保木卓朗・小林優吾組(トナミ運輸)との対戦となった。試合開始直後はお互いに出方をうかがうような静かな展開。しかし、相手の鋭いショットに対応できずミスを連発。徐々に点差が開き、第1ゲームを落とす。第2ゲームも苦戦を強いられ、10-21。格上相手にストレート負けを喫したものの、緑川の多彩なショットで相手を翻弄(ほんろう)するなど、ポテンシャルの高さがうかがえる試合となった。
 初日を終えた二人はミックスダブルス、緑川はシングルスにも出場する。新型コロナウイルスの影響でイレギュラーな1年となったが、今こそ『気持ちの強さ』を見せるときだ。

(記事 山本小晴、写真提供 SMASH and NET. TV)

★ストレートで勝利!次戦は昨年度王者に挑む/女子ダブルス

落ち着いて返球する吉田

 

 女子ダブルスに出場した吾妻・吉田組は高校生ペアとの戦いに挑んだ。多くの大会が中止された今年、吾妻・吉田組で出場する公式戦は昨年の総合以来だ。二人にとっておよそ1年ぶりのダブルスだったが、見事な連携を見せた。第1ゲーム、相手の力強いスマッシュを落ち着いて返球し、得点を重ねる。クロスに決めるとイレブンを先取した。その後4連続得点を許したものの、最後はライン際への球を決め、21-12。第1ゲームを勝ち取った。続く第2ゲームも流れを渡すことはなかった。手前に落とすなどコートをうまく使い、自分たちのペースでゲームをつくっていく。インターバル明けは相手にほとんど得点させず、21-11でゲームセット。1回戦をストレート勝ちで収めた。
 初戦を快勝し、2回戦進出を決めた吾妻・吉田組。「2回戦にたどり着きたい」と意気込んでいた二人が次戦で挑むのは、昨年の総合王者・永松和可那・松本麻佑(北都銀行)組だ。培ってきたコンビネーションの良さを見せ、力を出し切ることができるか。注目の一戦だ。

(記事 渡邉彩織、写真提供 SMASH and NET. TV)

結果

▽男子ダブルス
小野寺・岡村○2-0(21-17、21-17)霜上(日立情報通信エンジニアリング)・三上(三菱自動車京都)

 

緑川・中山●0-2(10-21、10-21)保木・小林(トナミ運輸)

 

▽女子ダブルス
吾妻・吉田○2-0(21-12、21-11)遠藤・小笠原(青森山田)