【連載】2018年度インカレ直前特集『翼』 第6回 渡辺俊和・鈴木朋弥組

バドミントン

 後半戦となる第6回は、渡辺俊和(スポ3=埼玉栄)・鈴木朋弥(商3=宮城・聖ウルスラ学院英智)組が登場。レギュラーにも定着し、次期キャプテンの渡辺はインカレ後の代替わりまで見据えている。団体優勝の連覇には、この組の活躍が不可欠になってくるだろう。そんな二人にお話を伺った。

※この取材は9月29日に行われたものです。

「次期キャプテンとしてチームをまとめてくれる大事な存在」(鈴木)

試合中に声を掛け合い、ラケットで背中を押す姿が印象的だ


――はじめに、それぞれ他己紹介をお願いします

渡辺  鈴木君は商学部です。この人はスポーツ推薦じゃなくて指定校推薦で入ってきてとても頭が良くて、テストが多くて大変そうな中、バドミントンを頑張ってる、のかはわからないですけど(笑)。集中したら強いですね。

鈴木  あざっす。

渡辺  当たれば強いという感じですね。

鈴木  渡辺君は一見、スポーツだけっていう顔とか体つきをしているんですけど、地味に頭良くて。たぶんこの学年の中で一番GPAが強者だと思います。

渡辺 ギャップ萌えなんですけど、はい(笑)。

鈴木  しれっと誰もやってないところで、ちゃんとやっているのが渡辺君で。でも一番印象強いのは筋肉ですかね(笑)。筋肉には目も頭もないので。彼といったら筋肉。

渡辺 間違いないね。

鈴木  この部活の中で誰よりも筋肉を愛している男ですね。

渡辺 間違いないね。

鈴木  そんな中スポーツ推薦で、高校時代は全国優勝常連の埼玉栄のキャプテンを務めて。次期キャプテンとしてチームをまとめてくれる大事な存在なので、僕らはついて行きたいと思います。

――バドミントンを始めたきっかけを教えてください

渡辺  お父さんがバドミントンを中学校で教えていたのでその影響で始めました。親から聞いた話だと、ラケットを持たされて親がわざとそこにシャトルを当てて、上手だね、みたいな感じで。気づいたらバドミントンをやっていて。

鈴木  おだてられてたんだね(笑)。

渡辺  ほんとそんな感じだね(笑)。最初はやらされてたって感じで。それで気づいたらバドミントンが楽しくなっていましたね。

鈴木  自分はお父さんもお母さんも兄貴も遊び半分でやっていて、楽しそうだなと思って幼稚園くらいの頃から羽は打っていました。それでたまたま小学校三年生になる前くらいにちょっとした地区大会みたいな大会に行ったら、ジュニアの監督がちらほらいてバドミントンやらない?と言われたのがきっかけで本格的にバドミントンを始めましたね。

――これまでバドミントンをやってきた中でターニングポイントとなった出来事はありますか

鈴木  自分は高校2年のときの全国選抜大会ですね。一回だけ中学生のときにJOCという全国大会にシングルでは出たんですけど、それ以来全国大会には個人で出ていなくて、団体にも出ていなかったので。自分たちの代に代替わりして初めて団体戦の第2ダブルスになって。そのとき3勝1敗で終わることができて、全国大会でも勝ち方を覚えれば勝っていけるのかなって思って、そこからインターハイとかでも少しずつ勝てるようになりましたね。

渡辺  自分は個人より団体にかける思いが強くて。今のところ小6で取って、中学校では取れなくて高校では取ったので、中学校で取れなかったのはすごく悔しかったです。団体戦の最後の年にかける思いっていうのが強かったぶん、とても悔しかったですね。そのぶん高校で勝った時はすごく嬉しかったんです。でも、中学校のときに負けたからこそ高校では勝ちたい気持ちがより強かったのかなと思います。それもあって大学でも、今年もそうですけど4年生のときも勝ちたいですね。

――それぞれの高校を選んだ理由を教えてください。

渡辺  自分のジュニアに中学校から埼玉栄に通っている先輩がいたのでジュニアの頃から埼玉栄の練習には行かせてもらっていて。なので、気づいたらそこに入っていました。

鈴木  すげえな。僕は地元の中学校で頑張ろうと思っていて、ほぼほぼ決まっていました。でもちょっとしてから小学校6年の時の東北大会をウルスラの監督が見ていてくれたらしくて、それでどうですかって声を頂いてから、自分はバドミントンを頑張りたいなと思ったのでウルスラに進学することに決めました。ウルスラは幼小中高一貫なんですけど、自分は中学校からで。変える気もなかったのでそのまま高校もウルスラに行きました。


真面目なところに行きたかった

――早稲田大学を進学先に選んだ理由を教えてください

渡辺  今までバドミントンをやってきたんですけど、将来はそれだけでは通用しないなと思っていて。バドミントンだけでは絶対に生きていけないので。行くなら明治とか早稲田とかそういう真面目なところに行きたくて、やっぱそこはネームバリューを選んでしまいました。早稲田はバドミントンも強いし、頭も良いし。まあ、そうですね、文武両道できるというのが一番の理由です。

鈴木  最初自分は関東1部の大学にスポーツ推薦で行きたかったんですけど、高校時代は全然秀いでている選手でもなくて。とりあえず自分はスポーツAOで1部、2部の大学を受けようと思っていました。考えていた大学があったんですけど、高校の先生に「お前は真面目な所に行った方がいいんじゃないか」って言われて。ウルスラっていうのは練習とかも結構真面目な方なんですよ。自分はバドミントンをやるなら1部2部の大学がいいと思っていて、1部2部の大学じゃないならバドミントンを辞めようと思っていました。そしたらたまたま指定校推薦で自分の代から早稲田大学の商学部が1つ入ってきたんですよ。これはチャンスだなと思って。たまたま評定もまあまああったので。

渡辺  すごいね。

鈴木  たまたまですね。親とも話していたんですけど、早稲田大学は自分にとって憧れ、夢みたいな存在だったんですよ。そこに入れたらカッコいいよねとか話していたら、まさか自分が入れるとは思っていなかったので。

渡辺 ドラマチックだな。

鈴木  ラッキーボーイですね(笑)。

――高校の練習も忙しかったと思いますがが、その中でもうまく文武両道をしてきたということですね

鈴木  そうですね。バドミントンはどんなに頑張っても結果が出ないときってあるじゃないですか。でも勉強は頑張ったら点数が出るので、頑張れちゃうんです。勉強だけはどうしても負けたくないっていう気持ちがあって、バドミントンもなんですけど。そしたら点数が付いてきてくれました。

――関東1部の大学でもやっぱりそれぞれ雰囲気とかは全然違いますか

渡辺  違いますね。

鈴木  違いますね。早稲田は自由って感じなんですよ。それぞれのチームカラーっていうのがありますね。

――その中でも早稲田を選ばれたのですね。

渡辺  早稲田は本当に自由だし、メリハリがあるのかな。

鈴木  やりたいことができるし、今の4年生のようにバドミントンだけじゃなくて勉強の方にも力を入れているのでそういうとこも凄いなって思いますね。

――早稲田大学の練習は自主性が求められますがいかがですか

渡辺  自分は高校の頃ずっとゲーム練習だったので、入ってからパターン練とかやっても全然わからないっていうか、ミスが多くて。試合練になったらもちろん勝ちにこだわってちゃんとできるんですけど、パターン練は難しいっていうか、自分に合わなくてそこはちょっと戸惑ったりしましたね。あと今の代はどちらかというと厳しく言ってくれる人がいないので、その分厳しく言ってくれた人がいたありがたみとかは感じましたね。

鈴木  自分は正直中高時代、バリッバリに走ってきてて。めちゃめちゃ練習量は凄い方で。全国でもキツイ方なんじゃないかって思うぐらい練習してきたので大学の練習に最初入った時は正直「えっ」て思いました(笑)。でも大学生には大学生なりの練習があって。別に監督に全部決められることだけが練習じゃなくて、自分で考えて練習するのが一番上達する近道だと思っていて。そこが早稲田の良い所じゃないですかね。

――逆に困ったことはありますか

渡辺  多々ありますね。

鈴木  自主性だからやらなくてもバレないっていうのがあるので。どうしてもサボりがちになってしまうので、そこが一番良くないとこかなと思いますね。

渡辺  やるもやらないも自分次第じゃないですか、全部。監督とかがいれば評価する人がいるんですけど、それがいないので。本当に自分たちで自分のためというか、自分の成長のためにやるのが結構大変だったかなと思います。あと、監督がいなくて生徒同士のトラブルとかが多々あったので。だからそこはすごい監督とかトップがいないと難しいとこだなと思います。

鈴木  監督が一つ言えばみんなそれに従うだけだったんですけど、キャプテンとかが決めると反論が出てくるので。言いたいことが言えるのが良いことでもあり悪いことでもあるといった感じですね。

――チームの雰囲気はどうですか

渡辺  良いと思います。

鈴木  4年生によってチームの雰囲気が変わるので。自分たちが1年とか2年のときは上に絶対服従って感じだったので、ピリピリしていました。今は4年生みんなで頑張ろうって感じなので、ちょっと柔らかくなりましたね。

――同期の仲は

渡辺  今はいいと思います。どっちにしろ、あと1ヶ月もしないうちに自分たちの代になるので。それこそさっき言ったんですけど4年生でチームのカラーとかいろいろ決まってくるので、自分たちがしっかり横の繋がりを持って協力しないと下も付いてこないし、チームの成績とか雰囲気とかも良くないと思うので、協力してやっていかないとなって思っています。

鈴木  良いと思います。男女の仲も普通にいいと思いますね。

次期キャプテンの渡辺。シングルスでも活躍を見せる


ペアを組むとは想像していなかった

――高校の時からお互いの存在を知っていましたか

鈴木  知っていました。

渡辺  知っていました。中学生の頃に戦ったこともあります。

鈴木  よく覚えてるね。俺は覚えていたんですけど、負けたんで(笑)。勝った方ってなかなか覚えてないじゃないですか。ありがとう(笑)。

渡辺  うっす(笑)。

――中学の頃に戦った相手と今はペアを組んでいますが

渡辺  想像すらしてなかったですね(笑)。

鈴木  自分は中3までシングルスしかしたことなくて。本当にダブルスは先生に見捨てられていたくらいで(笑)。お前はもうやめとけって言われたくらいシングルスしかしたことなくて。高校1年の時に初めてダブルスをやったので、まさかここまで来るとは思ってなかったですね(笑)。ね。

渡辺  うん。

鈴木  大1のときに自分が余っていて、「誰と組みたい?」って4年生の先輩に言われて。

渡辺  余ってたっけ?

鈴木  俊か江藤さんが余っててどっちがいいって言われて。俊はたぶんダブルス真面目にやらないよって井上さんに言われた(笑)。

渡辺  そんなことないよ(笑)。

鈴木  自分は本当にダブルスしかなかったんですよ。なので同期の方が今後のことを考えたら一番良いのかなと思って自分は希望しました。

渡辺  最初は俺と大輔(浅原、スポ3=宮城・聖ウルスラ学院英智)だったんだよね。大学に入る前の春合宿で、俺と大輔で組んで、のり(吉村徳仁、スポ3=富山・高岡第一)と朋弥が組んでいました。

鈴木  そこで大輔とのりが合っちゃったから余り物でみたいな。そんな深い意味はないよね、このペアリングに(笑)。

――ダブルスとシングルスどっちが好きですか

鈴木  シングルスです!すみません、嘘つきました(笑)。自分はダブルスです。シングルスも遊び半分でやるのは好きなんですけど試合では勝てはしないかなって感じです(笑)。

――中学までシングルスしかやってこなかったのになぜ今はダブルスの選手になったのですか

鈴木  シングルスで勝てない時期が出てきちゃって。体格の問題もあって、自分はほんと細くて小さくて。パワーで押し負けちゃって全国では勝てるレベルではなかったので。ダブルスでは勢いとかで勝てるようになっちゃって。逆にダブルスしかやらなくなってシングルスは諦めちゃいました(笑)。

渡辺  僕は両方頑張りますって感じです(笑)。どちらかに偏ることもなく、今回みたいに単複両方出る事が多いと思っていたので、どちらもしっかりやりたいと思います。

――お二人のダブルスはハイタッチが多い印象です

渡辺  大会でしかしないです。

鈴木  そうです。なんか変な気持ちあるよね、わかる?

渡辺  逆にそれがスイッチかもしれないです。

鈴木  お互いには言わないんですけど、たぶんどこかにあると思います。練習中はしないで、試合でのスイッチの入れ方みたいな。それだよね、たぶん。

渡辺  それだね。試合になってハイタッチする。

――サーブをする際、サーブする選手の後ろを後ろにいる選手がラケットで叩く仕草がよく見られます。どういう意味があるのですか。

鈴木  自分よく叩いちゃいますね。昔のペアにもめちゃくちゃ叩いていましたね。癖っていう感じじゃないですかね(笑)。気持ち的には、自信持てよって感じで(笑)。

渡辺  俺はそんなに叩いた事ないよね。

――それも試合の時だけなのでしょうか

鈴木  いやそれは、練習から自分がやっちゃいます。

渡辺  自分は別にそんなに気にしてはいないですね。

鈴木  自分も別に気にして叩きにいこうと思っているわけじゃないですよ(笑)。ほんと16オールとかでめちゃめちゃ気持ちが切羽詰まっちゃったときはゆっくり叩いて気持ちを和らげるっていう意味も込めてやったりしています。気づいてくれているんですかね(笑)?たぶん気づいてくれていると思います。

渡辺  どうでしょうね(笑)。

鈴木  流れが悪い時とかは一回止めてという風になるべくコミュニケーション取ってやろうって話はしていますね。

――試合前のルーティンはありますか

渡辺  靴紐を結び直す事ですかね。アップのときは軽く結んでいて、試合の前にコートで練習終わって試合入る時にもう一回また結び直して。時間は取るんですけど、自分はそれで「よし試合だ」って気持ちになります。

鈴木  絶対試合前に一回はトイレに行きます。試合中に考えたくないので、とりあえずトイレに行っています。最近やっていることは試合前に目を瞑って一回集中して気持ちを入れ替えてから試合に入るようにすることです。


レシーブが課題

――ペアを組んで3年目ですが、組み始めた時より成長したと思う点はありますか

渡辺  一年生の頃は勢いで勝っていた事が多いなと思います。今でも勢いがメインなんですけど、その中でもうまく自分たちの勢いに持っていけるように工夫する事ができるようになったかなって思いますね。レシーブ力とかも前に比べたらついたかなと思います。スマッシュが来てドライブで返して前衛につかまってもさらにもう1本返せるようになったりとか。最初の頃に比べたら、最初に決められていたのも2、3本は返せるようになったかなと思いますね。

鈴木  自分たちのベストポジションは渡辺が後ろで鈴木が前で、それが逆になった時でも前に比べたら渡辺も前衛で叩くようになって決めてくれるようにもなったし、自分も少しは我慢できるようになったかなと。前よりは良くなったかなと思います。不利なパターンになっても少しは耐えられるようになったのかなと。

――夏に強化した点はありますか

鈴木  自分は夏合宿の前に足首を怪我していて。夏合宿をやるかやらないか自分でも本当に悩んでいました。それが終わったら次に東(東日本学生選手権)が近くにあったので、それに全部照準を合わせたくて。夏合宿で怪我をしたら元も子もないなって思っていたのでちょっと自分の体調に気をつけながら向上というよりは足を動かせない状況でもできることをしていた感じです。体力面の強化とかはしていたんですけど、なるべく足を悪化させないように気を使いながらやっていました。

渡辺  とにかくめちゃめちゃ走り込む。普段全然走らないのに合宿の時だけめちゃめちゃ走るんですよ、怪我するんじゃないかってくらい(笑)。何時間も練習した後に走るとか。そのダッシュとかランニングは全力を出し切って終わろうとは思っていたので、そこは初日からできたんじゃないかなと思います。合宿のちょっと前に3年生で学年会をして。3年生がチームに与える影響は大きくて、3年生があまり良くないとみんなも暗く、逆にいい感じだとみんなもいい感じになっているので、自分たちがしっかり声を出して頑張ろうっていう話をしました。全体としても個人としてもそういう意気込みでやったかなという感じです。

――日頃強化している点はどこですか

鈴木  自分の永遠の課題であるレシーブ力を少しでも上げられるようにプッシュレシーブとかを強化しています。なるべくそういうところでミスらないように、強くなくていいから入れるだけでもいいからっていう練習を最近はやっています。

渡辺  自分は意識する事が日によって変わってきます。その周期ごととか大会ごとに変わってくるので、その日その日によってきょうは勝ちにこだわろうとか、きょうはミスしないで頑張ろうとか。それをいつも家に帰ってお風呂の中で考えています(笑)。

――自身の得意なプレー、苦手なプレーを教えてください

鈴木  得意なプレーは前衛でこちゃこちゃすること(笑)。スマッシュを打ってもらってとどめの一発を自分が刺したりとかそういうのが得意です。苦手なのはやっぱりスマッシュが速い相手の一本を返すこと。慣れるまでに時間がかかるしレシーブ力もそこまでない方なので。一本かわし球が欲しいっていうか、身につけられたらいいんじゃないかなって思います。

渡辺  得意なプレーは鈴木君に決めさせることですね。自分がどこかしらに打って彼に全部決めてもらえればいいと思って、自分がミスしないようにやるだけですね。苦手なプレーは、このペアになると自分は後衛になる事が多くて、前衛に入った時にミスが増えてしまうことがあるので前衛でのミスはしないようにしていきたいです。

――ペアのここがすごいと思うところを教えてください

渡辺  レシーブで何も考えていないところがすごいですね(笑)。適当に振って当たっているのがマジですごいです(笑)。そこに返すかっていうのがあるし、まず人と違うんですよ。発想っていうか直感が人と違うのですごいですね。当たったら「おっ、すげ」って思いますね。

鈴木  自分は人と違うプレーをするっていうのは重々承知しています。自分はほんと人と比べると動く範囲が狭いんですよ。あのコートが4だとしたら3対1で自分が1なんですけど(笑)。それで渡辺君がその3全部動いてくれるので自分が1点だけに集中して決め球に繋げてられれば良いなって。本当に動いてくれるし、しっかりミスしないで繋いでくれるし。あと自分が結構好きなプレーは緩急スマッシュ使うことです。最初一球打ってたまに角度いい球打ったり、めちゃめちゃ速いスマッシュ打ったりみたいな。いろんなコースとか角度とかを使ってスマッシュを打ち分けられるし、それで相手も動揺するので。そういう冷静さと動ける範囲がありがたいです。ありがとう。

渡辺  その一点に自分が球を集めるだけです。そこに返されるような球を打っています(笑)。


YouTubeをよく見る

――お二人は一人暮らしですか

渡辺  実家暮らしです。 ずっと実家から通っていますね。寮に入れる距離なんですけど、実家から通った方が断然安いですし。時間は中学高校の時は1時間半くらいかかっていたけど、寮費に比べたら全然安いのでそこは我慢して通っています。中学高校の頃はだいたい電車の中で宿題とかやったりしていました。時間の使い方を上手く工夫していました。中高と比べればここはそんな遠くなくて、1時間ぐらいなので今は全然苦ではないですね。

鈴木  寮暮らしから今一人暮らしを始めました。 最初の頃は自炊頑張ろうって思っていたのですが、僕は向いてなかったみたいで(笑)。今はSEIYUとかでお弁当とかお惣菜を買ったりしています。一時期はご飯だけ炊いておかず買ってみたいな生活をしていたんですけど、最近はそれもしなくなってきて(笑)。あと、外のお店に入ったりして。最近は全部買っちゃっています。

――自炊を頑張っていた時に作ったものは何ですか

鈴木  得意料理はパスタで、パスタは全然余裕です。あとは野菜炒め。野菜炒めとかも得意料理。

渡辺  似合わなっ(笑)。

鈴木  いや野菜入れるだけなんで(笑)。あるじゃないですか袋に全部野菜が入ってるやつ。あれと、香味ペーストみたいなのを入れて、それにお肉を入れるだけなんで、そういうのは得意だったんですけど。それすらもめんどくさくなっちゃって(笑)。

渡辺  いや野菜炒め似合わなっ(笑)。作るとしたらバジルパスタとか食ってそう。オムライスとかは?

鈴木  作らない。一番凄いのを作ったのは肉じゃが。 レシピ見ながらやって。初めてやったんだけどめちゃめちゃ味薄くて(笑)。大量に残りましたね。それから挑戦してないです。

――趣味はありますか

渡辺  ひたすらYouTubeを見たり、音楽を聴いたりすることです。暇なときは基本ユーチューバーの動画を見ていますね。はじめしゃちょーとかフィッシャーズ、プロタンとか。

鈴木  絶対わからないでしょ(笑)。

渡辺  わからないですよね(笑)。まあ、多々いますね、ラファエルとか。あと、バドミントンの試合とか、ミュージックビデオとかを見たりしています。E−girlsとかTWICEとかGReeeeNとか。新曲が出たらその新曲のPVを見たりだとか。あと最近ちょっとハマっているのが洋楽です。洋楽の日本語訳が出ているのを見てちょっと勉強した気になっています。洋楽はもともと好きなので知っている曲とかの日本語訳を見てやっています(笑)。

鈴木  自分はひたすらグータラすることがめちゃめちゃ好きなので。布団の上にいて起きて携帯いじってまた眠くなったら寝てみたいな(笑)。起きてYouTube見たりゲームしたりしてまたずっと布団の上にいます。グータラすることがめちゃめちゃ好きですね。

――学校生活は楽しいですか

鈴木  楽しいです。今ゼミが始まったので、そのゼミ生と結構交流が深くなりました。今まで仲良かった友達ではあったんですけどさらに仲良くなりましたね。

渡辺  まあ、楽しいです。めっちゃ楽しいってわけでもないですけど(笑)。

――どんなゼミに入っているのですか

鈴木  自分は保険のゼミです。リスクマネジメントっていう。そこのゼミが部活動もやっていて勉強もやるっていう文武両道のゼミだったんで、そういう方が入りやすいなって思って。結構保険にも興味はあったので入りました。

渡辺  賢いな。自分はスポーツ組織論を学ぶゼミで、穂さん(古賀主将、スポ4=福島・富岡)や吾妻(咲弥、スポ2=福島・富岡)も入っています。スポーツの組織、それこそキャプテンとか副キャプテンになる人たちはとっても大事なことだなと…っていうのが理由ではなくてただ単にそれは表向きな理由であって(笑)。授業中にフリスビーをするから、それがしたくて入りました(笑)。バドミントン部も練習中アップがアルティメットなんですよ。だからフリスビーが大好きなのでフリスビーをするためにそのゼミに入りました(笑)。まあそこでちゃんとチームの動きとかもしっかり学んで、良い組織文化とか組織の守ったほうがいい点とか守らないほうがいい点とかいろいろあると思うので。そういうのでモチベーションとかを学んでいます。

――文武両道は大変ですか

渡辺  俺はそんなことないです。高校の頃はむしろバドミントンやってテスト勉強は前の日に3時間くらいやれば点数はちゃんと取れていたのでそんなに苦ではなかったです。大学は練習も減って勉強に費やせる時間が増えたので、学校の分の勉強に関して困っていることはないですね。でも最近はそれだけじゃだめかなって思っていて。今期も14単位ぐらいしか入ってないんですよ。前期も15単位くらいで全然授業入ってなくて。つまらない授業を取るよりは自分でやった方が良いかなと思って、オンデマンドの授業を取ろうとしたら、オンデマンド分の7単位が全部選外だったんです(笑)。だから14単位しかないのでそのぶんしっかり自分でプラスαで何かやっていけたらいいと思っています。

鈴木  中高時代のテストって先生がここポイントだよって教えてくれていたのですごく勉強しやすかったけど、大学は範囲がめちゃくちゃ広いし教科書一冊分だし、全部ここやってきてねって感じなので全然わからなくて。中高時代から1、2週間前からちょこちょこ始めたりしていて、勉強はしてた方だったんですけど、大学入ってからめちゃめちゃ勉強するようになりました。結構不安なので、不安がなくなるまでやるとなるとめちゃめちゃ時間がかかります。テストとかも多いけど、どうしても勉強だけは落としたくなくて。それで今までやってきて正直めちゃめちゃ勉強したかなっていうのはありますね。もしかしたら勉強の方が頑張っているんじゃないですかね(笑)。

――商学部の人は同期や先輩にいませんが

鈴木  商学部の人が誰もいないんですよ。めちゃくちゃ不安でした。歴代にはいたらしいんですけど、全然被っていないので。情報も得られないし何もわかんなかったんでオリエンテーションで友達作って、しかもその友達はめちゃくちゃ頭いい子がたくさんいたのでそれに助けられましたね。今も助けられています(笑)。

文武両道を頑張る鈴木


団体優勝と個人戦にかける思い

――インカレ前最後の大会である関東大学秋季リーグ戦が終わりましたが、今の調子は

鈴木  正直今の自分は最悪です。過去最低ぐらい(笑)。本当に過去最低で最悪。何やっても勝てないんじゃないかってくらい、今自分でもわかるくらい結構最低です(笑)。正直めちゃめちゃ落ち込んでいた時期もあったんですけど、でも落ち込んでいたら周りにも良くないしって思ってます。あと、今過去最低ならあとは上がるだけなんでインカレまでに調整していければいいかなと。自分的に一番調子いいのは何も考えないときで一番強い、いけるって思うんですよ。でも、勝ちたいときって考えちゃうじゃないですか。最近考えて練習することが多くて。だからそれでうまくいかないと、自分のプレースタイルとかも自分が自分でわからなくなって。正直、今めちゃくちゃ迷惑かけていると思います(笑)。今はそういう時期かもしんないんで我慢しようと思います。

渡辺  自分は別に可も不可もないです。もうインカレまであと2週間くらいしかないので、自分はあまりきょうだめだったなって思うくらいで気にしていません。昔から調子にあまり左右はされないので、一日一日気持ちを高めていく方が大事かなって思っています。そっちの方を大切にしていこうかなと思います。

――自分自身にとってバドミントンとはどんな存在ですか

渡辺  アナザースカイみたいですね(笑)。

鈴木  普通にまあ、彼女みたいな存在ですね。

渡辺  なんだこいつ(笑)。

鈴木  まあ、自分はバドミントンが彼女なんで。嘘です、違うんです(笑)。バドミントンを自分は大学で辞めるって決めているので、なくなった生活がどうなるのかなって。これまでバドミントン一筋で頑張ってきたものがなくなっちゃうんで正直不安はあります。まあ、将来遊びでやったりはすると思うんですけど、僕の人生ですかね(笑)。一言でいうと、自分自身の人間性を成長させてくれたきっかけです。

渡辺  バドミントンの存在…。今思えばですけど、なくてはならないものだったのかなって思いますね。結局自分はバドミントンしかやってこなかったんで、他に習い事とか一つもしたことがなくて。バドミントンだからこそここまでいけたのかなって。バドミントンでいろんな人にも出会えましたし、良い先生とかにも出会えましたし。そしていろんな壁もありましたし。そういうことで自分にいろんな経験をさせてくれたなくてはならないものだったかなって思います。

――ここまでいろいろと話を聞いてきましたが次の質問が最後になります

渡辺  最後ですか、あっという間ですね、悲しいですね(笑)。

――インカレでの目標・意気込みを教えてください

渡辺  優勝です!!!!

鈴木  優勝です。団体優勝。個人では今まで最高で16しか行ったことがないので、今年の4月からずっと立ててきた目標としては、自分の中では総合(全日本総合選手権)に出たいなと思って。昨年、総合を生まれて初めて見に行ったら、この舞台に立ってみたいと思いました。もちろん強い人はめちゃめちゃいるんですけど、トーナメント表を見ても一番苦しそうな山ではないんですよ。総合に出場できるベスト8以上に個人で入りたいと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 佐藤菜々)

同じポーズを取ってくれたお二人。仲の良さが伝わってきます!


◆渡辺俊和(わたなべ・としかず)(※写真左)

1997年10月21日生まれ。174センチ。スポーツ科学部3年。埼玉栄高校出身。昨年の全日本総合選手権にシングルスで出場するなど、単複両方をこなす渡辺選手。ダブルスでは緩急をつけたプレーが印象的です。インカレでの目標は『優勝』。京都での活躍に期待が高まります!筋肉大好き。

◆鈴木朋弥(すずき・ともや)(※写真右)

1997年12月25日生まれ。171センチ。商学部3年。宮城県生ウルスラ学院英智高校出身。大学に入ってからダブルスを磨いてきた鈴木選手。得意なプレーは前衛でシャトルをさばくこと。渡辺選手とのダブルスは今年で3年目。これまで培ってきた経験値と実力でベスト8入りを目指します!文武両道をこなす学生の鑑。