女子も開幕!松本、吾妻が4回戦へ

バドミントン

 関東学生選手権(関東学生)はまだ始まったばかりだ。13日には12日の男子に引き続きAブロック女子シングルスが行われ、早大からは6名の選手が出場。4回戦進出の32枠を懸けた1〜3回戦が行われ、そのなかで昨年ベスト8の松本茜(社3=福岡・九州国際大付)、ベスト4の吾妻咲弥(スポ2=福島・富岡)、桃井伶実(スポ3=石川・金沢向陽)の3人が3回戦へと勝ち進み、松本と吾妻は3回戦をストレート勝ちし19日に行われる4回戦と駒を進めた。

 昨年ベスト8以上まで進んだ松本と吾妻は両者ともにストレートで相手を下した。松本は、第1ゲームでは序盤こそ相手にリードされる場面があったものの、長いラリーやライン際をよく見たプレーで6点連続ポイントを奪い流れをつかむ。第2ゲームも始めの6点を連続して決めるなどテンポよくポイントを奪取。最後こそ、「いつもよりペースが勝手に上がってしまっていて、それで体がきつくなっていた」と振り返るように疲れが見られたが、21ー10、21ー12と圧勝し次戦に繋げた。吾妻は第1ゲームの前半、相手にペースを握られ「きょうの出だしは今までで一番悪いスタートになった」と自ら分析するほどミスを連発してしまう。しかし後半からは持ち直し、途中8点連続得点するなど修正力を見せる。第2ゲームも相手のスマッシュを冷静に返球し、かつネット前の甘い球を見逃さない。経験値を見せつけ21ー15、21ー11とこちらも危なげなく4回戦へと進んだ。

ネット前の球も確実に返した吾妻

 一方、昨年3回戦敗退だった桃井は、今年も3回戦敗退に終わった。昨年の準優勝者と当たったこともあり、「とりあえずしっかりラリーができるように」(桃井)と望んだゲームだったが、序盤からリードを奪われペースをつかむことができない。第2ゲームの終盤は5点連続ポイントを許し、10−21、9−21と敗北。しかし、簡単に得点されるのではなく、粘り強くラリーをする場面も見られた。ダブルスは18日から始まる。シングルスで敗北を喫したものの、収穫を得た桃井のダブルスに注目だ。

ダブルスにも出場する桃井

 男女ともにシングルスでは4回戦進出を決めた。シングルス、ダブルスともに昨年の結果を超えていくことができるか——。長い戦いは続いていく。

(記事 石名遥、写真 佐藤菜々)

結果

▽Aブロック女子シングルス

▼3回戦

松本茜(社3=福岡・九州国際大付)〇2-0(21−11、21−12)

吾妻咲弥(スポ2=福島・富岡)○2-0(21−15、21−11)

桃井伶実(スポ3=石川・金沢向陽)●0-2(10−21、9−21)

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コメント

松本茜(社3=福岡・九州国際大附)

――今大会の目標は

昨年はエイトで、エイトに入ればミックスの出場権がもらえる可能性があるので、まずはエイトに入ることが目標です。最終的にはベスト4に入りたいと思っています。

――3回戦では、第1ゲームでポイントを連取する場面が多かったですね

スマッシュが速い相手で、最初はスマッシュに対応できていなかったんですけど、落ち着いてやれば男子のスマッシュに比べたら全然取れるので。とりあえず落ち着いて入れて、ラリーが得意なのでラリー戦に持ち込めば自分の方が有利に試合が運べるので、そこがうまくできたのかなと思います。

――第2ゲームの後半から疲れが出ている印象でした

きょうはすごく暑くて。夏が苦手で割と夏バテとかをしてしまうのですが、きょうもちゃんと食べるようにはしたんですけど・・・。1セット目でラリーが続いて、2セット目も相手が速い球を打ってくるので、いつもよりペースが勝手に上がってしまっていて、それで体がきつくなっていたのはあります。

――4回戦以降の意気込みは

しっかり勝って、まずは目標のエイトに入るために、あと1週間ないですけど、しっかりと調整していきたいと思います。

吾妻咲弥(スポ2=福島・富岡)

――第1ゲームでは前半にミスが多かったように見えたのですが

きょうの出だしは今までで一番悪いスタートになったと思います。自分のリズムや試合の進め方ができませんでした。ちゃんとした準備をして試合に臨めなかったのが原因だと思います。

――後半からは持ち直したように見えましたが、プレーや気持ちの面で変えた部分はありますか

一回冷静になって考えました。自分の持ってるものを出さずに戦って悪い試合をするなら、持ってるものを出してできることをやって終わろうと思っていて、あまり勝ち負けを考えていませんでした。それが違った形でラリーに現れて勝つことができたのかなと思います。

――昨年のこの大会でベスト4でしたが、ことしの目標を教えてください

シングルスしかないのですが、あまり先のことを考えずに一試合一試合しっかり勝っていって最終的に優勝したいです。東日本学生選手権ではダブルスで良い位置につけるように、この大会のシングルでは優勝したいです。

――4回戦に向けて一言お願いします

4回戦まで少し時間が空くので、その時間を大事にしたいです。きょうは最悪のスタートを切ってしまったのでしっかり修正していきたいです。4回戦はある意味何も考えずに切り替えてスタートして、いい形に持っていければいいなと思います。

桃井伶実(スポ3=石川・金沢向陽)

――3回戦は、去年準優勝した相手でした

勝つとかよりは、とりあえずしっかりラリーができるようにということを意識して入りました。相手のショートサーブに対してのミスが多かったところは、しっかり対応できるようにするのが今後の課題です。全体的には、簡単に決められることがあまりなかったかなと思います。

――今大会で目標としているところは

シングルスは終わってしまったので、ダブルスは、これまで1回も次の日(4回戦以降)に残ったことがないので、最終日まで残れるように頑張りたいです。