全日本総合選手権が開幕!格上に対し戦いを挑む

バドミントン

  全日本総合選手権(全日本総合)が開幕。中学生から実業団のトップ選手が集い、日本一を決める大会だ。この日は予選が行われ、早大からは渡辺俊和(スポ2=埼玉栄)がシングルスに出場。実業団の選手に対し善戦するも、本選進出はならなかった。

 関東地区の推薦選手として全日本総合初出場を果たした渡辺。「一回でも多く勝てるように一戦一戦頑張ろうと思っていました」と意気込んで試合に臨んだ。しかし、実業団の選手のパワーは大学生と比べるとはるかに強く、序盤から相手のスマッシュに翻弄(ほんろう)される。また、決め球を打つも軽々と返されなかなか点数を取ることができなかった。クロスのドロップやヘアピンなどを駆使して反撃を試みるも相手の方が一枚上手。最後まで自分の流れを作ることができずこのゲームを11-21で落とした。

なかなか力を発揮できない渡辺

  第2ゲームに入ってからは、相手の球回しがわかるようになり徐々にスマッシュにも対応できるようになる。その甲斐あって後半に追い上げを見せた。しかし、序盤の点差が大きく響き逆転することはできなかった。試合には負けてしまったものの「出だしから全力で来る相手に対し、序盤から相手のペースに合わせて試合しないようにしなければいけないと感じた」(渡辺)と収穫もあった。本選に出場することはできなかったが、この経験は今後生かされるに違いない。

第2ゲームに善戦した渡辺

 この日の予選を終えると、翌日からはいよいよ本選が始まる。早大からは中西貴映元女子主将(スポ4=埼玉・大宮東)をはじめとする4名が出場。世界で活躍する選手に向かい打つ年に一度の大舞台だ。早大陣はどこまで勝ち残れるか。あすからの活躍に期待したい。

(記事、写真 佐藤菜々)

結果

▽男子シングルス予選1回戦

渡辺俊和(スポ2=埼玉栄)●0-2(11-21、17-21)

コメント

渡辺俊和(スポ2=埼玉栄)

――きょうは初めての全日本総合選手権でしたが、どのような気持ちで試合に臨みましたか

日本一大きい大会だったので、自分のプレーをできるように、そして一回でも多く勝てるように一戦一戦頑張ろうと思っていました。

――相手は実業団の方でしたが、普段の学生同士の試合と違うところはありましたか

実業団の選手だったのですごくパワーが強かったです。相手は結構スマッシュをたくさん打つタイプで、がたいが良かったです。なおかつシャトルが飛ばなくて序盤から押されてしまいました。

――第1ゲームと比べて、第2ゲームでは接戦を繰り広げていましたが、改善した点はありますか

第2ゲームになってから相手の打つ球とかがわかるようになってきて、相手のスマッシュを取れるようになりました。最後追いつくことができたのですが、第2ゲームの出だしで点差が開いてしまったことが大きかったなと思います。

――インターバルの際、古賀穂(スポ3=福島・富岡)さんにどのようなアドバイスをいただいていましたか

相手のプレーは単調でした。なのでそこで我慢して、相手の決め球を取って自分の流れを作るように言われました。

――今日の試合を経て、収穫できたことはありますか

出だしから全力で来る相手に対し、序盤から相手のペースに合わせて試合しないようにしなければいけないと感じました。

――来期に向けて意気込みをお願いします

今年の結果は全部忘れ、今年できた課題を練習して春からいいスタートが切れるように頑張ります。