単複ともに決勝進出ならず、悔しい3位

バドミントン

 関東学生新人選手権の最終日がこの日行われた。早大からは、女子シングルスで吾妻咲弥(スポ1=福島・富岡)、女子ダブルスで桃井伶実(スポ2=石川・金沢向陽)・吾妻組がこれまでの激闘を勝ち抜きこの日の試合に挑んだ。善戦するも単複ともにストレート負けを喫し、目標にしていた優勝には一歩及ばなかった。

 シングルスに出場した吾妻。「今年のなかで一番コンディションが悪かった」(吾妻)と振り返ったよう、第1ゲームでは序盤からミスが目立つ。また、本来の持ち味である粘りのあるプレーを発揮できずこのゲームを13ー21で落とす。第2ゲームでは、調子を取り戻し前半で接戦を繰り広げるも、後半に失速し敗戦。決勝戦に駒を進めることはできなかった。吾妻は「内容的にも全然良くなくてこれから変えていかなければいけない」と厳しく自己評価をした。しかし、今大会で3位入賞を果たしことはこれから早大のエースとして戦う吾妻に期待が持てる結果となった。

シングルスで3位となった吾妻

  ダブルスの準決勝に挑んだ桃井・吾妻組。第1ゲームでは優位に試合を進め11ー4で折り返す。しかし、後半に本来の調子を取り戻した相手のスピードと力のあるプレーに翻弄(ほんろう)され、終盤には19-19で相手に並ばれる。ここで冷静に得点を決め、このゲームをものにしたかったが、連続得点を許し第1ゲームを取られる。第2ゲームでは終始シーソーゲームとなる。最後は20-17でゲームポイントを先取。この勢いのままファイナルゲームにもつれ込むかと思われた。しかし「最後の方はミスするのが怖くて弱気になってしまい上げてしまうことが多くなりました」と桃井。最後の最後で持ち味である積極的なプレーを発揮できずジュースの末、24点目を献上。悔しさの残る敗戦となった。

目標の優勝に一歩及ばなかった桃井・吾妻組

 今大会は単複ともに、準決勝敗退という悔しい結果に終わった。しかし、主力であった4年生が引退した今、これからの早大を担っていく若い力が3位に輝いたことは明るい知らせとなったに違いない。来季もこの2人の活躍が楽しみだ。

(記事、写真 佐藤菜々)

結果

▽Aブロック女子シングルス

▼準決勝

吾妻咲弥(スポ1=福島・富岡)●0-2(13-21、16-21)

▽Aブロック女子ダブルス

▼準決勝

桃井伶実(スポ2=石川・金沢向陽)・吾妻咲弥(スポ1=福島・富岡)●0-2(19-21、22-24)

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コメント

桃井怜実(スポ2=石川・金沢向陽)

――今日の試合を振り返っていかがですか

普段やらない体育館なので、環境に慣れるのに時間がかかりました。シャトルの飛び具合や体育館の見にくさにもっと早く対応して、球出しができればよかったかなと思います。

――序盤大差をつけていたにもかかわらず、第1ゲームを落としてしまった要因はなんだと思いますか

気が抜けてしまったととかいうことはなくて、勝ちたいという気持ちを持ってやっていました。相手のスピードがちょっと速かったり、後ろについてくる球がうまかったりしてそれに対応できなかったことが要因だと思います。

――第1ゲームを落としたことを踏まえて、第2ゲームに入る直前にお二人でどのような話をしてからコートに入りましたか

相手は前に詰めてくるのが速かったのですが、その球が後ろにくることが多かったので後ろの人がそれを対応しようという話をしました。しかし実際にはそれがうまくいきませんでした。

――第2ゲームでの接戦を勝ちきれなかった要因はなんだと思いますか

マッチポイントを先に取っていたので、そこで一本取りたかったです。しかし最後の方はミスするのが怖くて弱気になってしまい上げてしまうことが多くなりました。また、相手もパワーのある選手だったので持って行かれてしまったという感じです。

――今回の3位という結果についてはいかがですか

優勝するのが目標だったので、悔しいという気持ちが一番強いです。ですが、12月に2人で組んでまた大会に出るので、そこでは優勝できるように頑張りたいです。

――最後に来季に向けて意気込みをお願いします

吾妻(咲弥、スポ1=福島・富岡)と組むということが決まったわけではないので、まだ誰と組むかはわからないです。しかし、主力だった4年生が抜ける分、自分たちでやらなければいけないので、その自覚を持って勝ちにこだわりながら頑張っていきたいと思います。

吾妻咲弥(スポ1=福島・富岡)

――今日のシングルを振り返っていかがですが

きょうのシングルスはコンディションが今年のなかで一番悪かったと思います。なので、内容的にも全然良くなくてこれから変えていかなければいけないなと思いました。数日後に全日本総合選手権(全日本総合)があるのでそこに向けてしっかりコンディションを整えていければと思います。

――負けてしまった一番の要因は何だと思いますか

体の状態をベストにできなかったことが一番の敗因だと思います。最後意地でも食らいついて、ラリーを続けなければいけないところで諦めてしまったので、自分の作り方がちゃんとできていなかったという感じです。

――ダブルスを振り返っていかがですか

第1ゲームも第2ゲームも最後の最後までリードしていたなかで、勝てませんでした。新しいパートナーになったのですが、どんな内容であっても最後しっかり勝ちきることがどの試合でも大切だと思います。そこの部分でしっかり最後勝ち切れるような選手にならなければいけないと思いました。

――最後までリードしていたにもかかわらず負けてしまった理由は何だと思いますか

最後は、ラリー中の自分たちのミスで負けてしまったと思います。そこでもうちょっと話し合いをしたり声かけであったり少しラリーの前に何かを変えることができたら違っていたのかなという心残りがあります。

――来週行われる全日本総合に向けて意気込みをお願いします

今度は大学の試合と違ってチャレンジするだけです。ずっと目標にしていた場所でもあるのでチャレンジして今後の自分のバドミントンに繋げることができるような試合をしたいです。