勢いが止まらない女子単では5名がベスト16入り

バドミントン

 この日は、先日行われた女子シングルスで勝ち進んだ5名が4回戦に挑んだ。昨年は、4回戦を突破しベスト16入りしたのは中西貴映女子主将(スポ4=埼玉・大宮東)のみだった。しかし、ことしは5名全員が勝利しベスト16入りを決めた。

 過去2回対戦し共にストレートで負けている相手と戦った松本茜(社2=福岡・九州国際大付)。第1ゲームでの接戦を制したものの、第2ゲームを16-21で落としてしまう。ファイナルゲームでは序盤に自分の流れを作ることができず8-11でイレブンを先取された。しかし松本茜は、「自分の流れが来れば絶対に取り返せる」(松本茜)と強い気持ちを持って再びコートに入った。インターバル後はスマッシュやクロスのヘアピンなどを決めていく。また相手のスマッシュに対して冷静に対応していった。そして16-16でイーブンとする。この後は、集中力を切らさず5点連続で得点を決めてゲームセット。自身初のベスト16入りを決めた。松本茜は「最後まで自分らしい試合をして勝つことができてよかった」とこの試合を笑顔で振り返った。

接戦を制しベスト16入りを決めた松本茜

 ルーキーの吾妻咲弥(スポ1=福島・富岡)は、相手の隙を見逃さず、少しでもチャンスがあったらスマッシュを打つなど、終始積極的なプレーであった。また、相手がきついところに打ってきた場合でも、抜群のフットワークで返球し得点につなげていく。このようにして、第1ゲームは相手に主導権を与えることなく21-13で快勝。一方、第2ゲームでは前半に点数を先行された。しかし、後半に6連続でポイントを取るなどして調子を取り戻し、巻き返しに成功。ストレートで白星を収め、4回戦を突破した。中村幸(スポ3=富山国際大付)は緩急をつけたプレーで相手を翻弄(ほんろう)していく。また、粘り強くラリーを続け相手のミスを誘うなどしてもポイントを重ねていった。その結果、第1ゲームでは8点、第2ゲームでは14点で相手を抑え完全勝利を果たした。

ルーキーながらベスト16入りを決めた吾妻

 連日躍進が続き、勢いが止まらない女子シングルス。このまま順調に勝ち進むとワセダ対決を見ることができるかもしれない。一人一人の活躍からより一層目が離せそうにない。

(記事、写真 佐藤菜々)

結果

▽Aブロック女子シングルス

▼4回戦

中西貴映女子主将(スポ4=埼玉・大宮東)〇2-0(21-15、21―14)

松岡英美(スポ4=福岡・九州国際大付)〇2-0(21-14、21-17)

中村幸(スポ3=富山国際大付)〇2-0(21-8、21―14)

松本茜(社2=福岡・九州国際大付)〇2-1(23-21、16-21、21-16)

吾妻咲弥(スポ1=福島・富岡)〇2-0(21-13、21-17)

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コメント

松本茜(社2=福岡・九州国際大付)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

相手とは去年の関東大学春季リーグ戦と秋季リーグ戦で戦っていて、両方とも2ー0で負けた相手でした。そのため、弱気にならないで強気でいこうと思っていました。最後まで自分らしい試合をして勝つことができたのでよかったと思います。

――ファイナルゲームではイレブンを先取されてしまいましたが、そのときはどのような気持ちでコートに入りましたか

第1ゲームも第2ゲームも、自分が点数を取り始めたら連続で点数を取ることができました。一方で相手に取られたら連続で取られてしまっていました。3点くらい取って自分の流れが来れば絶対取り返せると思っていたので1本目から切り替えて攻めていこうという気持ちでコートに入りました。

――試合中頷いてる場面が見受けられましたが、観客席からの応援が届いてたということでしょうか

最近調子もあまり良くなくて、今回も凄く弱気な感じでした。なので事前にみんなから気楽にやれば大丈夫だよと言われていました。試合中も試合が終わったばかりの先輩たちがずっと上から声かけしてくれていて、自分で(試合中に)落ち着くことができたというよりは、周りのおかげで気持ちを落ち着けることができました。

――最後に、次の試合に向けて一言お願いします

きょねんは(ベスト)32で負けてしまったのですが、今回(ベスト)16に入ることができました。次1回勝ったら吾妻(咲弥、スポ1=福島・富岡)との試合になると思うので、まずは初戦にきょうのように自分らしさを忘れないようにしようと思います。そして、先輩として後輩に負けないように、お互い対戦できるように1週間弱しっかり準備していきたいです。