関東学生選手権が開幕!男子シングルス4名が4回戦へ

バドミントン

 関東学生選手権がこの日開幕した。この日行われた男子シングルスAブロックには、計13名がワセダから出場。昨年度優勝の古賀穂(スポ3=福島・富岡)と同じく3位の渡辺俊和(スポ2=埼玉栄)、1回戦から勝ち上がった吉村徳仁(スポ2=富山・高岡第一)と2回戦から登場した富岡寿将(社4=熊本・八代東)の4名が4回戦進出を決めた。

 3回戦の最初のゲームに登場した古賀は、相手に主導権を渡すことなく第1ゲームを先取すると、第2ゲームも序盤こそ相手に連続ポイントを献上したものの、その後焦ることなく得点を取り返していき、危なげなく勝利を収める。続いて登場した富岡は、連続得点と連続失点を繰り返すという落ち着かないゲーム展開に。そんな中、最大6点のビハインドがありながら、2度の大きな連続得点で流れをつかんで第1ゲームを取り、続く第2ゲームでは終盤怒涛(どとう)の11連続得点で勝利を手にした。すでに2試合を勝ち上がってきた吉村は、接戦となった第1ゲームを落としてしまう。しかし、「走ったりして持久力をつけてきた」(吉村)成果からか、第2ゲームからは集中力を取り戻し、相手に隙を与えない積極的な攻撃を展開してこのゲームを奪う。第3ゲームでは一時1点差に詰め寄られる場面もあったが、冷静さを失わずに連続得点を奪い、21-10と大差で勝利を決めた。3回戦の最後の試合、一進一退のシーソーゲームとなった渡辺だったが、終盤に粘り切って2ゲームを連取し、4回戦に駒を進めた。

4回戦進出を決めた吉村

 菅原栄史(スポ3=宮城・聖ウルスラ学院英智)は第1ゲーム、前半はシーソーゲームになるが、インターバルが明けた後から流れを奪われてしまう。しかし、相手が1ゲーム先制へあと2点まで迫ったところから反撃。身体の正面を突く鋭いスマッシュを打つなどし、19-19でイーブンとする。ところがそこから連続2失点しこのゲームを取りこぼすと、つづく第2ゲームでも序盤の遅れを取り戻せず惜敗した。1、2回戦をフルゲームの末制し勝ち上がってきた江藤怜央(スポ4=神奈川・生田)は、ゲームカウント0-1で迎えた第2ゲームの開始直後、テンポ良く得点を重ねる。ところが一時4連続得点を許して並ばれると、江藤がクロスショットで揺さぶる一方相手もスマッシュを放つなどして、互いに譲らない展開になる。終盤アウトやネットのミスが響き得点を許すと、その後追随するがあと一歩及ばず。18-21でこのゲームを落とした。中里裕貴(スポ4=埼玉栄)、菅原、鈴木朋弥(商2=宮城・聖ウルスラ学院英智)と共にここでコートを去ることになった。

接戦を繰り広げた江藤

 この大会は関東一を決めるばかりでなく、秋に控える全日本学生選手権への出場権も懸かっている。昨年ワセダがシングルスアベック優勝を飾ったこの舞台。ことしもワセダ勢の活躍に期待したい。

(記事 佐藤慎太郎、橋本望、写真 佐藤菜々、田中佑茉)

結果

▽Aブロック男子シングルス

▼3回戦

中里裕貴(スポ4=埼玉栄)●0-2(8-21、14-21)

江藤怜央(スポ4=神奈川・生田)●0-2(15-21、18-21)

富岡寿将(社4=熊本・八代東)〇2-0(21-14、21―14)

古賀穂(スポ3=福島・富岡)〇2-0(21-11、21-14)

菅原栄史(スポ3=宮城・聖ウルスラ学院英智)●0-2(19-21、14-21)

渡辺俊和(スポ2=埼玉栄)〇2-0(21-17、21―18)

吉村徳仁(スポ2=富山・高岡第一)○2-1(16-21、21-6、21-10)

鈴木朋弥(商2=宮城・聖ウルスラ学院英智)●0-2(11-21、10-21)

コメント

江藤怜央(スポ4=神奈川・生田)

きょうの試合を振り返っていかがでしたか

結果的には3試合目で負けてしまったんですけど、その原因としては1、2試合目でファイナルまでいって体力温存ができなかったので、そこが反省点です。

――2回戦はライバルとの対戦だったとのことですが、いかがでしたか

中学高校からほとんど勝った記憶がなくて、大学では4年生になって初めての対戦でした。最初はちょっと気負いする部分もあって、出だし第1ゲームはなかなか上手くいきませんでした。第2ゲームは自分から攻めていいかたちでファイナルにつなげて、ファイナルもずっとシーソーゲームでイレブンを取って、そこからは気持ちで頑張って何とか勝てたという感じです。

――3回戦の第1ゲーム中盤や第2ゲーム序盤、特にテンポ良く点を取っていましたね

3試合目は正直、2試合目の疲れでなかなか思い切りいけなかったというか。とりあえずまずはしっかり入れていこうということを意識していました。ただ、結果的に負けてしまったのは、攻めきれなかった部分があるのかなと感じています。

――クロスショットが効いていた印象でした。ご自身で振り返っていかがでしたか

自分はスマッシュが速いとかパワーがあるとかっていうわけではないので、コントロールとか、テクニックの部分で相手を上回れたらと考えていました。

――ダブルスに向けて意気込みをお願いします。

ダブルスはまたペアが変わって、富岡(寿将、社4=熊本・八代東)という2年生の時にインカレ(全日本学生選手権)で優勝している強い相方になったので、まず足を引っ張らず、そして自分から積極的にミスを恐れないで攻めていけたらなと思います。

吉村徳仁(スポ2=富山・高岡第一)

――きょうの試合振り返っていかがですか

きょうまで練習で結構集中したりしていました、夏場なのでランニングとか。やっぱりバテないように、走ったりして持久力を付けたりしていたので、それがちょっと自信になってきょうできたかなという感じです。

――きょうは3試合しましたが、疲れなどはありましたか

今までより絶対に体力はついていると思うので、これからもランニングとかを怠らないように継続して頑張っていきたいと思います。

――ご自身のプレーを振り返っていかがですか

第2ゲームとかは完全にこっちの流れで、3ゲーム目も相手が完ぺきに体力切れしていたので、ラッキーだなと思っていつも通りにラリーをしていたら、勝った感じですね。

――大きな連続得点で相手を突き放しましたが、気持ちの面ではいかがでしたか

正直自分は今まで結果が出なかったので、今回は結果を出したいという気持ちでずっと練習をしていたので、競った場面とかはかなりプレッシャーがあったんですけど、今まで走ってきたこととかを思い出しながらプレーしていたら、結構落ち着いてできたので、それが勝因かなと思います。

――次戦に向けて一言お願いします

もともと松本先輩(康平主将、スポ4=埼玉栄)と試合をすることが目標だったんですけど、松本先輩が負けてしまったので、自分がそこでしっかり松本さんの分まで敵打てるように頑張りたいと思っています。