関東学生選手権の女子ダブルス１～３回戦は、二日間に分けて行われた。昨年度のこの大会では我妻美沙紀（スポ４＝宮城・聖ウルスラ学院英智）・中西貴映（スポ３＝埼玉・大宮東）組が優勝。しかしことしはペアを組み替えて中西のみの出場となり、ワセダの５組のペアは４回戦まで駒を進めることができなかった。
女子ダブルス１日目、中西・桃井伶実（スポ１＝石川・金沢向陽）組は第１ゲームを９－２１と大差をつけて勝ち取る。第２ゲームは１１点目を先取されて折り返したものの連続ポイントを獲得し、盛り返したかと思われた。しかし、「シャトルがすごく飛んで、いつもはカウンターになる球がアウトになった」と中西が振り返ったように、シャトルがコートを越えて落下してしまう場面が目立つ。第２ゲームを奪われ、最終ゲームに突入。ワセダの先制点でスタートするも、すぐに逆転を許してしまう。相手の速攻に対して、サーブを打った後にすぐ体勢を立て直した中西が反応し、好プレーを見せた。しかし追いかける展開をなかなか変えることができない。ゲームスコア１５－１９の場面で受け身のラリーになり、桃井が必死に食らいついたものの隙を突かれ、得点を奪われた。相手のミスで１点を取り返すも、後がない状況でまたもや長いラリーになる。最後はシャトルがネットに阻まれ、ワセダのペアが肩を落とす結果となった。
ペアを組み替えての出場となった中西・桃井（左）組
２日目には、岩崎未来（国教２＝東京・ケイインターナショナルスクール）・松本茜（社１＝福岡・九州国際大付）組、島田きらら女子主将（スポ４＝青森山田）・中村幸（スポ２＝富山国際大付）組が出場した。１回戦をストレートで勝ち上がった岩崎・松本茜組は、２回戦の第１ゲームを９－２１で落としてしまう。続くゲームもいきなりの５連続得点で突き放され、そのまま追いつくことができなかった。一方の島田・中村組は、相手のネットミスを誘うなどしてイレブンを先取。しかし逆転され、第１ゲームを取りこぼしてしまう。長いラリーやコートを広々と使ったプレーが次々と展開される中、その後もシャトルを懸命に追い続けた。ところが、ゲーム序盤に奪われたリードを取り返すことはかなわず。２回戦で敗北となった。
シャトルを懸命に追う島田（左）・中村組
「きょねん２位までいって最後負けてしまったのがすごく悔しかった」（中西）。ダブルスは、ワセダから出場した全５組が４回戦以上に進むことができないという結果に終わってしまった。昨年の、そして、ダブルスの悔しい思いを球にぶつけ、らいしゅう開幕する女子シングルスでリベンジを果たしたいところだ。ワセダの戦いから、まだまだ目が離せない。
（記事、写真 橋本望）
結果
▽Ａブロック女子ダブルス
▼３回戦
中西貴映（スポ３＝埼玉・大宮東）・桃井伶実（スポ１＝石川・金沢向陽）●１－２（２１－９、１３－２１、１６－２１）
関連記事
男子シングルスが開幕、４名がベスト１６入り／関東学生選手権（6/08）
コメント
中西貴映（スポ３＝埼玉・大宮東）
――きょうの試合を振り返っていかがでしたか
いつもと違うパートナーと組んで出て、練習自体も２、３回くらいしかやらずに臨みました。良いところも悪いところもあったと思います。最後の方はシャトルがすごく飛んでしまって、アウトにしないようにしたら球が短くなって、相手に決められてしまいました。連携がどうとかではなくて、環境に慣れることができなかったというのがきょう負けてしまった理由かなと思います。
――体育館の影響ということでしょうか
そうではないんですけど、シャトルがすごく飛んで、いつもはカウンターになる球がアウトになってしまいました。そういうことが多くて、そこから攻めに変えたいけれど、攻める前に自分たちでミスして終わってしまっていたかなと思います。
――桃井伶実選手（スポ１＝石川・金沢向陽）とのペアのプレーの特徴やパターンはありますか
桃井が前に出て行って、自分が後ろから打って、桃井に前でつぶしてもらうという風に考えていました。でも一緒に練習できる時間がほとんどなくて、ぶっつけ本番みたいな感じでした。こんなかたちでやろうという話はしていました。
――９－２１で第１ゲームを奪ってから、逆転されてしまう展開になりましたが、その要因は何だったと思いますか
第２ゲームになってから相手が攻める時間が多くなってしまって、自分たちが前に落とそうとするとその前をつぶされてという感じで、なかなか攻めにもっていけなかったというのが敗因だと思います。いつもだと、我妻さん（美沙紀、スポ４＝宮城・聖ウルスラ学院英智）と二人でいろいろなことを経験してきている分、対応できるんですけど、どういう風にしたらこうなるというというのが無かったので、そこが難しくてなかなか相手のペースから抜けることができず、逆転されたのだと思います。
――シングルスに向けて意気込みをお願いします
今回はパートナー（我妻）が教育実習で、組み替えて、お互いの経験のためにということで出場したダブルスでした。シングルスはきょねん２位までいって最後負けてしまったのがすごく悔しかったので、ことしは優勝をめざして、どんな相手も強いのでしっかり集中して試合に入って、一人ずつやっつけていきたいなと思います。