男女ともに快勝!秋季リーグ2日目

バドミントン

 関東大学秋季リーグ戦(秋季リーグ)は2日目を迎えた。男子部は、東日本学生選手権(東日本インカレ)で敗れた明大とのリベンジマッチ。マッチカウントを4-1とし、2連勝で来週の後半戦に臨む。黒星スタートとなった女子部は法大との対戦。シングルスで勢いに乗り、5-0のストレート勝ちを収め、通算成績を1勝1敗とした。

 東日本インカレは古賀輝主将(スポ4=埼玉栄)と齋藤太一(スポ4=福島・富岡)の4年生エースを欠く中で、団体戦に出場した男子部。「あとちょっとで勝てたという試合だった」と松本康平(スポ2=埼玉栄)が語るように、明大に3-1で惜敗しあと一歩のところで決勝進出を逃した。その悔しさを晴らすべく臨んだ明大との一戦。シングルス1では松本が2―1で勝利し、続くダブルス1の古賀輝・齋藤組も勝負強さが光り2-0で圧勝。試合を決定づけたいダブルス2に登場したのは中里裕貴(スポ2=埼玉栄)・富岡寿将(社2=熊本・八代東)組。第1ゲームではイレブンを先取され、そこから一気に9連続ポイントを許す。0-1で後がなくなった第2ゲームでは、「徐々に調子が良くなっていった」と語った中里。スマッシュを放ち、テンポの良い試合を展開していく。序盤のリードを守り切り、21-17でファイナルゲームへ。ラリーの中でも持ち味である攻めの姿勢を貫き、ゲームカウント2-1で明大のペアを下した。

 チームの白星を決定づけた中里(右)・富岡組

 初日に敗北を喫し、ここで白星を挙げたい女子部。前日とはオーダーを大幅に入れ替え、法大戦に挑んだ。シングルス1で我妻美沙紀(スポ3=宮城・聖ウルスラ学院英智)が2-1で試合を制し、次のシングルス2には松岡英美(スポ2=福岡・九州国際大付)が出場。「前回の試合で負けた相手だった」(松岡)としながらも、最初のゲームを獲得。だが、2ゲーム目は相手に主導権を握られ、21点目を献上してしまう。ファイナルゲームでは、強気なプレーで相手を揺さぶった松岡。21-18の接戦をものにし、味方の声援に応える活躍で、チームの1勝目に望みをつなぐ。その後のダブルス2試合でも流れを断ち切ることなく、最終シングルス3へ。中西は第2ゲームでは29-30の激闘を演じるも、冷静なプレーでチームに勝ち星をもたらし、マッチカウント5-0で法大を撃破。来週の3連戦に向け、弾みをつける結果となった。 

ガッツポーズで喜びをあらわにした松岡

 5日間にわたって総当たりで行われる秋季リーグ。男子は2勝で中大と並ぶなど、まだまだ優勝の行方は分からない。「来週が勝負」(中里)と語るように、ここからの勝敗が大きく順位を左右していく。中西は「簡単に勝てることはないと思う」と気を引き締めた。男女ともに悲願の栄冠に輝くため――。早大バドミントン部の挑戦は続く。

 

 

(記事 佐藤亜利紗、写真 井口裕太)

結果

▽男子団体○4-1明大
シングルス1 松本康平(スポ2=埼玉栄)○2-0(21-23、21-16、21-9)
シングルス2 古賀穂(スポ1=福島・富岡)●0-2(13-21、17-21)
ダブルス1 古賀輝(スポ2=埼玉栄)、齋藤太一(スポ4=福島・富岡)○2-0(21-19、22-20)
ダブルス2 中里裕貴(スポ2=埼玉栄)、富岡寿将(社2=熊本・八代東)○2-1(14-21、21-17、21-15)
シングルス3 古賀輝 ○2-1(19-21、23-21、21-16)

▽女子団体○5-0法大
シングルス1 我妻美沙紀(スポ3=宮城・聖ウルスラ学院英智)○2-1(21-13、19-21、23-21)
シングルス2 松岡英美(スポ2=福岡・九州国際大付)○2-1(21-15、14-21、21-18)
ダブルス1 我妻、中西貴映(スポ2=埼玉・大宮東)○2-1(21-18、17-21、21-13)
ダブルス2 清水恵(スポ4=宮城・聖ウルスラ学院英智)、島田きらら(スポ3=青森山田) ○2-0(21-16、22-20)
シングルス3 中西 ○2-1(17-21、29-30、21-14)

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コメント

中里裕貴(スポ2=埼玉栄)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

自分はあまり調子が良くなかったんですけど、富岡はすごく調子が良くて。自分があまり良くなかった分を補ってくれたところもあったので、それに自分も付いていこうと思って付いていきました。そしたら自分も徐々に調子が上がっていって、最後には2人で良いプレーができました。自分たちが攻撃する、引かないプレーができたのでそれが勝ちに結びついたと思います。この間の東日本学生選手権(東日本インカレ)でベスト4に入ったのは自信にもなったし、そこで満足しないでもっと上を目指せると思うので、この後の試合もしっかり勝っていきたいと思います。

――東日本インカレで敗れた明大との対戦はリベンジマッチという一面もあったと思うのですが、特別な思いはありましたか

古賀さん(輝主将、スポ4=埼玉栄)たちが帰ってきて、(チームとして)勝たないといけないという思いもりました。そこは古賀さんたちも勝たなければいけないし、自分たちも勝たなければいけないので、しっかり気を入れて頑張りました。

――試合は3ゲーム目までもつれてしまいましたが、何か意識したことはありましたか

特に意識はしていないんですけど、勝ちにこだわるよりは楽しくやろうっていうのはありました。楽しくやった方が自分のプレーも出せると思うのでそこだけ意識しました。

――インターバルなどでは富岡選手とどのようなお話をされたのですか

いつも通りに、みたいな感じです。練習通りにやれば自分たちは攻めるプレーができるので、硬くならず、引かずにいけば勝てると思い、気持ちだけはしっかり持っていこうということを話しました。

――来週の試合に向けての意気込みをお願いします

来週が勝負だと思うのでしっかり一つ一つ貢献できるように頑張りたいと思います。

松本康平(スポ2=埼玉栄)

――本日の試合を振り返って

最初はかたかったのですが、2ゲーム目の途中から体がきつくなってきました。そこで冷静になれたことで、自分のプレーを取り戻せたと思います。

――明大へのリベンジとなりました

東日本学生選手権はエースがいない中、あとちょっとで勝てたという試合でした。今回は(エースが)いるので、正直、勝って当たり前かなと思っています。

――3ゲーム目にもつれ込む接戦となりましたが、何か意識されたことなどはありましたか

相手も疲れていたので、自分がスピードを上げて、(相手を)気持ち的にもノックアウトできるようにと意識しました。

――夏場に取り組んでこられたことは何かありますか

練習の前か後にダッシュ系のトレーニングを取り入れました。

――次回の試合に向けての意気込みをお願いします

きょうの2ゲーム目、3ゲーム目のような試合を次は1ゲーム目からできるようにしたいと思います。

中西貴映(スポ2=埼玉・大宮東)

――きょうの試合を振り返って

思い切って、相手に挑戦する気持ちを持ってやろうと思っていました。それがちゃんとできて、5-0というで勝てたので良かったです。

――シングルスでは非常に接戦となりました

競ったらときにヘアピンは良かったのですが、最後の最後で決めてしまいたいという気持ちが出てしまい、2ゲーム目を落としてしまいました。体力も使いますし、そこはあまり良くなかったです。

――ダブルスも接戦でした

ダブルスの相手も強くて、簡単に勝てるとは思っていませんでした。3ゲーム目になったときに不安な部分もありました。出だしで相手が簡単なミスをしたこともあり、リードした展開で試合を進められました。逆に自分たちは簡単なミスをせず、第3ゲームに入って行けたので、そこが良かったのかなと思います。

――法大相手に5-0での勝利となりました

きのう負けてしまった分、みんなきょうにかける思いは強かったと思います。自分がシングルス3に回り、シングルス1と2でしっかり勝ってくれて波に乗っていけました。チームのみんなに感謝してます。

――来週の次戦に向けて意気込みをお願いします

簡単に勝てることはないと思います。競ることを前提にコートに入って、競ったときに焦らないようにしたいです。チームとしてあと3回勝てれば、優勝の可能性もまだあると思います。関東大学春季リーグ戦の4位を上回ることもできると思いますし、インカレにも弾みをつけることができると思います。みんなで勝っていきたいです。

松岡英美(スポ2=福岡・九州国際大付)

――きょうのプレーを振り返ってみていかがですか

前回の試合で負けた相手だったので、リベンジをする気持ちでやって勝ててよかったです。

――3ゲーム目、2点リードされてからの逆転勝ちでしたがプレーの部分で何か意識していたことはありましたか

相手を大きく動かそうと思ってやって、強気でやりました。

――きのうと比べてきょうの試合はいかがでしたか

きのうより勝ちたいという気持ちが強かったのでよかったです。

――チームとしても5-0で勝ちましたがその点についてはいかがですか

いい勢いでいけたと思います。来週の試合でも頑張ります。

――プレーの面で来週に向けて何か修正していきたい点はありますか

レシーブをもっと強化していきたいです。

――最後に次戦に向けての意気込みをお願いします

来週また全勝して、勢いをつけられるように頑張りたいと思います。