関東学生選手権は各種目でベスト4決め、全日本学生選手権(インカレ)への出場権を懸けた大事な一戦。早大男子からはシングルスに松本康平(スポ2=埼玉栄)と古賀穂(スポ1=福島・富岡)、ダブルスには中里裕貴(スポ2=埼玉栄)・富岡寿将(社2=熊本・八代東)組が出場した。一方の女子は、単複ともにベスト4入りを目指す、我妻美沙紀(スポ3=宮城・聖ウルスラ学院英智)・中西貴映(スポ2=埼玉・大宮東)組が登場。シングルスでは松本と中西が、ダブルスでは我妻・中西組がそれぞれ2日後に行われる準決勝に挑む。
約1か月ぶりの試合となったシングルス。3,4回戦ともに激闘を制し、5回戦に臨んだ古賀穂。「自分のプレーができていた」(古賀穂)と話すように、試合の主導権を掌握し連続ポイントで相手を突き放す。2-0と圧勝を収め、準々決勝の舞台へ。「相手のプレーになっていた」との言葉通り、イレブンを先取される展開となる。点差を縮めはしたものの、最初のゲームを奪われた。後がない第2ゲームは一進一退の攻防を繰り広げながらも、終盤で相手の猛攻に苦しめられる。点差を覆すことはできず、ベスト8で敗退となった。男子ダブルスに出場した中里・富岡組はベスト8決めでは自分たちのリズムを刻み快勝。続くベスト4決めではストレート負けを喫し、準決勝へ進むことはできなかった。早大男子部からはただ一人、松本がシングルスでベスト4入り。日曜日に行われる準決勝へ勝ち残った。
準決勝進出とはならなかった古賀穂
ダブルスの初戦から3回戦をこなし、2日後のきょう。単複各2試合というスケジュールで疲労が残る中、女子ダブルスには我妻・中西組が登場した。ベスト8決めでは第二ゲームの中盤で一時ビハインドを許す。「絶対に勝つ」(中西)という熱い思いを胸に、着実に得点を重ねていった。逆転に成功しストレート勝ちで、いざ準々決勝の大一番。これまでの試合以上に、掛け声やガッツポーズで気持ちを鼓舞する。「流れが悪い中でも話し合った」(中西)。相手にリードを奪われ、突き放されそうになりながらも粘りを見せる。果敢にスマッシュを放ち、相手を揺さぶる積極的なプレーで反撃を開始。持ち味を存分に発揮し、目標としていたベスト4に名を連ねた。シングルスで我妻はベスト8と悔しさをにじませたが、中西はベスト4でインカレへの出場権を獲得。単複共に準決勝へ駒を進めた。
激闘を制した我妻・中西組
早大からはシングルスで松本と中西、ダブルスでは我妻・中西組が最終日の準決勝進出、並びにインカレへの出場権の切符を手にした。「結果をそれほど気にせず内容を一番にしっかり戦っていきたい」(我妻)。自分たちのプレーを貫き、流れに乗れるか。優勝まであと2つ―。大会のラストを笑顔で締めくくりたい。
(記事 佐藤亜利紗、写真 中村ちひろ)
結果
▽Aブロック男子シングルス
▼準々決勝
松本康平(スポ2=埼玉栄)○2-0(21-19、21-16)
古賀穂(スポ1=福島・富岡)●0-2(17-21、18-21)
▽Aブロック男子ダブルス
中里裕貴(スポ2=埼玉栄)・富岡寿将(社2=熊本・八代東)●0-2(17-21、14-21)
▽Aブロック女子シングルス
▼準々決勝
中西貴映(スポ2=埼玉・大宮東)○(21-11、-X) ※相手選手の途中棄権
我妻美沙紀(スポ3=宮城・聖ウルスラ学院英智)●0-2(10-21、17-21)
▽Aブロック女子ダブルス
▼準々決勝
我妻美沙紀(スポ3=宮城・聖ウルスラ学院英智)・中西貴映(スポ2=埼玉・大宮東)○2-0(22-20、21-19)
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コメント
我妻美沙紀(スポ3=宮城・聖ウルスラ学院英智)
――きょうのシングルスとダブルスの試合をそれぞれ振り返ってみて
シングルスは体力不足であまり自分の思うようなプレーができなかったので今後ランニングなどをしてしっかり体力をつけなければいけないと感じました。ダブルスは自分たちの攻めるプレーで勝つことができて良かったです。
――試合が続いていますが疲れなどは
試合が続いて、しかも1日に3試合4試合あるので体力的にはきついところがありました。
――シングルスに関しては準々決勝敗退となりました
目標はベスト4以上で自分の弱い点などが見えたので次に生かして頑張りたいと思います。
――ダブルスでは目標としていたベスト4入りを果たしました
中西と組んで初めての個人戦だったのでベスト4に入れたことはすごく嬉しかったです。日曜日も試合がありますが優勝を目指して頑張りたいです。
――準々決勝ではいつもより声を掛け合っている姿が印象的でした。意識して臨んだことは
ダブルスはここで勝ったらインカレが決まるので気持ちを入れてしっかり勝つように意識して臨みました。
――第2セットでは競ったプレーをしていましたが振り返ってみて
4点くらいリードされていたのですがそこで焦らないでしっかり追いついて勝つことができたので良かったです。
――準決勝に向けての意気込みをお願いします
インカレが決まって気持ちの部分で楽にはなったので、結果をそれほど気にせず内容を一番にしっかり戦っていきたいです。
中西貴映(スポ2=埼玉・大宮東)
――シングルス、ダブルス両方を振り返って
きょうは勝負の日だという意識がすごくあって緊張していました。シングルは全日本学生選手権(インカレ)決めでまだ一回も勝ったことがない相手でした。相手が棄権したことで勝ったというのは少し悔しい部分もあります。でもそれも全部含めてダブルスもシングルスも4試合戦い抜けない選手も何人か出ていたので、2人で4試合戦い抜けて、きょうはやってきたことも出せたので良かったかなと思います。
――おとといから沢山試合をこなされていますが疲れなどはどうですか
めっちゃきついです(笑)ダブルスのきょうの一番最後の試合は2ゲーム目リードされている展開でこれに負けたら多分勝てないなという気持ちがありました。でも最後の試合だったので負けても勝っても全部出そうと思いました。最後相手が疲れていたのもあり勝てました。今すごく疲れたなという気持ちがあります。
――シングルスを振り返っていかがですか
相手もたくさん試合をこなしてきて、それは自分も同じです。(相手が棄権していなければ)勝てたかわかりませんが、最後までやりたかったと思います。でもまた次の機会があると思うのでそれは切り替えてあさっての準決勝、決勝でまた勝てるようにしていけたらいいのかなと思います。
――ダブルスはきょうが山場とおっしゃっていましたがいかがでしたか
1回目も2ゲーム目は28-26までいって、インカレ決めもリードされている展開ですごく苦しかったです。我妻さんがシングルスで負けてしまったというのもありダブルスは絶対に勝とうという気持ちがありました。それができて少し安心しました。
――ダブルスの準々決勝では多く声かけをされてたように思います
結構お互いに言い合える関係になってきたのでお互い気づいたことはすぐに言おうという話をしていました。我妻さんも自分が言ったことで気づける点も多いと言ってくれていて。流れが悪くて話さないとどんどん流れが悪くなってしまうのはわかっていたので、流れが悪い中でもこうしよう、ああしよう、これがだめだったら次こうしよう、などそういう話をするように心がけていました。
――ベスト4入り果たしたことについていかがですか
それは素直にすごくうれしいしきょねんに比べて自分が少し成長できたのかなと思う部分もあります。でも紙一重の差でここまで上がってくることができました。もしかしたら1回戦で負けていたかもしれません。自分たちが誰にも負けないぐらいめちゃくちゃ強い実力があるかといったらそうでもないと思うので、うれしさ半分とこれからまた頑張ろうという気持ちが半分ぐらいですね。
――日曜日の試合への意気込みをお願いします
きょねんは2回戦、3回戦で負けてしまいました。きょねん勝てなかった悔しさもあります。ことしはすごく良い気持ちというか、目標を持ってここまでやってこれています。勝とうという気持ちはシングルスもダブルスもあります。疲れているのは皆一緒だし、あとはもう楽しんだ者勝ちかなと。優勝目指して、特にダブルスはもう一回勝てばリベンジマッチになると思うのでそこまでしっかり頑張りたいと思います。
古賀穂(スポ1=福島・富岡)
――きょうの試合を振り返って
エイト決めでは自分のプレーができていました。相手のミスも多かったのですが、余裕を持って勝つことができました。ベスト4決めも自分のプレーを出せていた部分もありましたが、相手のリズムになってしまうことも多かったです。点数を取ることができず負けてしまいました。
――今大会の総括をお願いします
自分の山は他の山と比べて厳しかったので、これだけできたら80点くらいかなと思っています。次は納得のいく100点のプレーができるように、きょうから筋トレやイメージトレーニングなどをして、東日本選手権(東日本インカレ)と全日本学生選手権(インカレ)で優勝したいと思います。
――次の大会の予定は
8月後半から9月の頭にかけてある東日本インカレです。
――ではそこへ向けての意気込みをお願いします
東日本インカレとインカレで優勝したいと思います。全日本総合選手権の本戦でベスト8に入りたいです。