古賀・齋藤ペア、準優勝に終わる

バドミントン

 計12日間にわたって行われる関東学生選手権もついに最終日を迎えた。Aブロック女子シングルスには清水恵(スポ3=宮城・聖ウルスラ学院英智)、Aブロック男子ダブルスに古賀輝(スポ3=埼玉栄)・齋藤太一(スポ3=福島・富岡)ペアが出場。清水はなかなか自分のペースに持ち込むことができず完敗し、ベスト4という結果に。古賀・齋藤ペアは準決勝を勝ち抜くが、続く決勝ではゲームカウント1―2で敗北。予想外の準優勝で今大会は幕を閉じた。

 第1ゲーム序盤から立て続けに得点を許し、流れにのまれてしまった清水。その後もネットやアウトなどのミスから自滅し、7―21の大差でゲームを落としてしまう。しかし第2ゲームに入ると、クロスショットで左右に揺さぶり一進一退の攻防を見せる。イレブンを取りゲームをものにするかと思われたが、後半になるとやはりミスから失速。14点目から7連続で失点してしまい、そのまま14―21で試合終了。ストレート負けを喫し、清水はベスト4で姿を消した。

ミスに苦しんだ清水

 一方の男子ダブルスは準決勝で敵を圧倒し、難なく決勝に進出。決勝戦で対峙(たいじ)するのは強豪・日体大の選手だ。テンポの速い攻撃に防戦一方になってしまい、第1ゲームを取られる。後がない古賀・齋藤ペアは巻き返しを図り、ドロップとスマッシュを使い分け緩急を出していく。第2ゲームを奪い、五分に戻したもののファイナルゲームも相手の猛攻に苦戦。「守りに入りすぎた」(齋藤)と自分たちの攻撃をさせてもらえないままマッチポイントを迎えてしまう。長いラリーを繰り広げるが、最後は腰回りに来たスマッシュに対応できず16―21で敗戦。全日本学生選手権(インカレ)2連覇のゴールデンペアがまさかの準優勝に沈み、2人は肩を落とした。

まさかの準優勝に終わった古賀・齋藤(左)ペア

 要所でのミスも目立ち、自身の力を十分に出し切れなかった今大会。古賀・齋藤ペアの次戦は世界学生選手権になるが、普段とは異なるフィールドで新たな収穫を得ることを期待したい。清水も東日本大学選手権に向け、ダブルスでのインカレ出場権獲得を目指す。おのおの目標とするところは異なるが、今大会で見つかった課題克服のためにも日々の鍛錬は続いていく。

(記事 伊藤なつ実、写真 尾澤琴美、井口裕太)

結果

▼男子ダブルス

▽準優勝

古賀輝・齋藤太一

▼女子シングルス

ベスト4

清水恵

コメント

齋藤太一(スポ3=福島・富岡)

――準決勝を振り返っていかがでしたか

自分たちのかたちで試合ができて、(ゲームカウント)2-0で勝てたので良かったです。

――決勝を振り返っていかがでしたか

ファイナルゲームの後半に守りに入りすぎた部分があって、我慢して前に落とせるようにしていれば結果はまた違ったと思います。

――先日下がってレシーブをしてしまうことを課題にされていましたが、きょうはいかがでしたか

レシーブに関しては守れていたと思いますが、(相手の)クロスから来る球に対してクロス(側)の人があまり準備できていないところに相手が無理やり打って、決められてしまう部分がありました。下がりすぎてはいなかったと思いますが、準備が足りていなかったところがありました。

――攻め切れない場面が目立ちました

攻め切れていない部分もありましたし、チャンスボールも何本かミスをしてしまったので、しっかりチャンスボールを決めていけるようにしたいです。

――きょう見つかった課題を教えてください

最後を決めることと、前に落とされたときにすぐに上げてしまうことが多かったので、我慢して前に落として優位なかたちを作れるようにしたいです。

――世界学生選手権への意気込みをお願いします

世界大会に2年連続で出場できて、きょねんは良い成績を残せなかったので、ことしは良い結果を残せるようにここからまた頑張っていきたいです。

清水恵(スポ3=宮城・聖ウルスラ学院英智)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

相手が先に動いて、自分があまり動けてなかったです。

――第1ゲームは失点が多くありました

スピードについて行けなかったこと、またミスばかりしてしまいました。それが敗因だと思います。

――第2ゲームではイレブンまで一進一退の攻防を繰り広げていました

良い感じに進められていたのですが、自分で最後のほうにミスしてしまいました。

――相手のサーブやドリブンクリアーなどの速い球はいかがでしたか

最初は全部大きめに打ち返していましたが、途中から速く打ち返したりなどもう少し早めにやれば良かったかなと思います。

――今回見つかった課題はありますか

とにかくミスをなくすことです。

――東日本大学選手権での意気込みをお願いします

まずダブルスを絶対にインカレ(全日本大学選手権)を決めて、シングルスも自分ができることを精一杯やってひとつでも多く勝てるように頑張ります。