丸尾・嘉村ペア、準決勝進出!

バドミントン

 この日は男女ダブルスの4・5回戦が行われた。早大からは丸尾亮太郎主将(スポ4=群馬・伊勢崎清明)・嘉村昌俊(スポ4=熊本・八代東)ペアら3組が出場し、うち丸尾・嘉村が準決勝進出を決めた。

ガッツポーズをする丸尾・嘉村組

 順調に勝ち進んだ丸尾・嘉村ペア、4回戦の日大戦では、前半は連続失点を喫する場面がありながらも、後半にはゆったりとしたラリーでシングルスプレーヤーのペアを崩し、ストレート勝ちを収める。迎えた5回戦、相手は日体大の藤田・中塩ペア。第1ゲームは順調な滑り出しも、イレブン後の6連続失点によりデュースへともつれ込む。しかし、「気持ちで乗り切れた」(嘉村)と最後に粘りを見せ、22-10で第1ゲームを奪う。続く第2ゲームはイレブン前後でミスが目立ち、相手のペースに流されたまま落としてしまう。そして勝敗がかかった第3ゲーム。「2ゲーム目は途中から、3ゲーム目のためにやっていた」(丸尾)という言葉通り、気持ちを切り替え連続ポイントでイレブンを先取。後半は、この日2試合目のファイナルゲームとは思えないスタミナで鋭いプッシュを何度も繰り出して相手を追い詰め、21-14で堂々の勝利を収めた。

強豪ペアに善戦した亀田・関川組

 亀田楓女子主将(社4=宮城・聖ウルスラ学院英智)・関川容子(社4=新潟青陵)ペアは、「点数の取り方に気を付けた」(亀田)という4回戦では落ち着いたプレーで相手のミスを引き出し、ストレートで勝利した。5回戦の相手は、昨年のインカレ(全日本学生選手権)団体戦でも対戦し、「速い動きと強い球を持っている」(亀田)、「今後のためにも勝たないといけない相手」(関川)という法大の今野・樋口ペア。試合は、ドライブを多用して攻めてくる相手に押され、10点以上の大差で第1ゲームを落とすものの、第2ゲームではスマッシュを大きく返す作戦で相手を揺さぶってゲームカウントをタイに戻す。しかし、「決めたいという気持ちが焦りになってしまった」(亀田)と再び相手にペースを握られ、フルセットの末に敗北した。

 しかし、インカレ出場のチャンスはまだ東日本学生選手権に残されている。「リーグ戦でここまで進んだのは4年目にして初めて。この経験、反省を生かして東日本できっちり勝ち、インカレ出場を狙いたい。」(亀田)と話し、今後の更なる飛躍が期待される。

(記事 又坂美紀子、写真 芦川葉子)

結果

▽男子ダブルス

▼準決勝進出

丸尾亮太郎・嘉村昌俊組

▽女子ダブルス

▼5回戦敗退

亀田楓・関川容子組

▼4回戦敗退

上田真帆(スポ3=埼玉栄)・渡辺梨沙(スポ3=北海道・札幌静修)組

コメント

丸尾亮太郎主将(スポ4=群馬・伊勢崎清明)・嘉村昌俊(スポ4=熊本・八代東)

——ストレートでの勝利となった4回戦を振り返って

嘉村 1試合目の相手は、すごく体が大きかったです。しかも二人ともシングルスプレーヤーなのですごくやりにくいというか、予想してない球が来たりして、それに合わせないようにして、自分たちから積極的にいこうということを心掛けていました。

丸尾 やっぱりシングルスプレーヤーということで、こっちもタイミングを外してゆったりとした球を打ったりしていました。やりにくさはありましたが、それに二人で話し合いながら対応できたのは良かったと思います。

——5回戦の第1ゲームはデュースの末に奪いましたが

丸尾 1ゲーム目は中盤までずっとリードしていたのですが、終盤追いつかれてしまいました。でもあそこで1ゲーム目を取れたことが、試合全体を通して見たときにすごく大きかったと思います。

嘉村 出だしからいけていたし、まあ後半はシーソーゲームになって追いつかれそうになったんですが、二人ともあそこが勝負だと分かっていたので気持ちで乗り切れたというのが良かったと思います。

——2ゲーム目を落としてしまった原因は

嘉村 体が疲労でガチガチになってしまって、手も足も出ませんでした。体中どこも動かずに、相手が打つ球も見えませんでした。目の前が真っ暗でした(笑)。

丸尾 相当追い込まれてたんだな(笑)。出だしで結構点数離されてしまったので、2ゲーム目は捨てるじゃないですけど3ゲーム目に備えていこうという感じにシフトチェンジしていました。2ゲーム目は途中から3ゲーム目のためにやっていたので、3ゲーム目は出だしに集中しようとしていました。

——3ゲーム目は大差での勝利となりましたが

丸尾 やっぱり出だしが全てだったと思います。出だしからイレブンまでに5点くらい離せたので、後半は1点1点取っていくことに集中してやりました。

嘉村 後半は二人とも乗ってきて、相手の打つところが分かっていたので、二人で重なってしまった場面もありましたが(笑)。

——来週の準決勝に向けて

嘉村 とりあえず1日10km走って、しっかり体を作っていきたいです。まあきょうの結果でダブルスはベスト4に入って、インカレの出場権は獲得できましたが、今大会で優勝できなければインカレにも出ないくらいの気持ちでやっていきたいです。一日一日を大切に、朝から晩までバドミントンのことだけを考えて頑張っていきたいと思います。

丸尾 とりあえず1週間ささみ中心の生活をして、油は一切摂りません。あと試合前はご飯だけを食べます。単複あるので、コンディションはしっかり整えて、全試合に集中してやれるように頑張ります。

亀田楓女子主将(社4=宮城・聖ウルスラ学院英智)・関川容子(社4=新潟青陵)

——4回戦の試合を振り返って、それぞれ感想をお願いします

亀田 点数のとり方に気をつけました。1本とられても1本とり返すという形で丁寧にプレーすることを心がけました。なので、そんなに厳しい展開にならずに勝てたのだと思いました。

関川 シーソーゲームで1ゲーム目とれて、落ち着いてプレーできていたのでこのままいけるかなと思いました。2ゲーム目では、相手のミスが多かったので苦しまずに勝つことができました。

——5回戦では、フルセットの末負けてしまいましたが、相手のやりづらかった点や印象を教えてください

亀田 きょねんのインカレ(全日本学生選手権)団体戦であたってるんですが、そのときはファイナル(ゲーム)で勝てたんです。相手は速い動きと強い球を持ってるペアなので、そのペースに流されないようにって思っていたんですが…。

関川 相手は攻める、というかドライブ勝負に持っていきたがるんですよ。そのドライブ勝負に付き合うと、私たちのペースが崩れちゃうので。それに乗らないようにしてて、2ゲーム目は成功したんですが、1ゲーム目とファイナルゲームは、ペースを完全につかまれたな、という感じです。相手は強かったんですけど、負ける相手じゃないというか…。

亀田 本当は勝たないといけない相手なんですよ。

関川 そうなんです。今後の為にも勝たなきゃいけない相手だったんですよ。やりにくいわけではないし。でもやっぱり強い球に押されて、私たちのレシーブが返らなかったので…。力があって速く動くっていうのが相手の印象です。

——5回戦の1ゲームから2ゲーム目への気持ちの切り替えはどのようにされたんですか

関川1ゲーム目に、10点差以上つけられて負けたので、とにかく次はゆっくりやろうっていう話はしました。相手のスマッシュを大きく返そうということを意識しました。点数がとれていないときっていうのは、スマッシュを返せていないからだって気付いたので。とにかくそのスマッシュを返して、自分たちのペースに持っていこうと話していました。それで2ゲーム目の出だしは、相手を揺さぶれたので、そこが良かったと思います。

亀田 同じです(笑)。

——ファイナルゲームまでもつれこみましたが、プレッシャーはありましたか

亀田決めたいっていう気持ちが焦りに変わっちゃいました。相手をもっと見てゆっくりな展開に持っていくことができなかったので…。少しリードはしていたのに、追いつかれてそのまま流れを持っていかれてしまったので、点数のとり方が大事だと感じました。

関川 同じなんですけど、自分たちが勝とうと思って焦っちゃうとラリー中に止まっちゃうことが多くて。止まりながら打とうとしてミスをしちゃうっていうのが多いので、もっと落ち着いて相手を見ることができたらなと思いました。

——東日本(東日本学生選手権)への意気込みをお願いします

亀田 今回のリーグ戦で、ここまで進んだのは4年目にして初めてなんです。この経験、反省を生かして東日本できっちり勝って、インカレ出場を狙いたいです。

関川 団体戦もあるので、チームの柱として活躍できるようにしたいです。個人戦は、インカレ出場をしっかりとってから上位を狙いたいと思います。