関東学生選手権は29日、シングルス男子4~6回戦と女子5・6回戦が行われ、早大からは4選手が出場した。和田治久(スポ3=埼玉栄)、上田真帆(スポ3=埼玉栄)、我妻美沙紀(スポ1=宮城・聖ウルスラ学院英智)の3選手は5回戦で敗退し、丸尾亮太郎主将(スポ4=群馬・伊勢崎清明)のみが7月7日に行われる準決勝に進出する。なお、この結果により丸尾は10月に行われる全日本学生選手権の出場権を獲得した。
実になる一戦を演じた上田
5回戦、上田の相手は自身あまり勝ったことがないという日体大の高木美季。立ち上がりは競ったものの12-21で1セットを落とす。「負けるのは悔しい。このセットだけでも取ろう」と気持ちを切り替えた2ゲーム目。高木よりも先にシャトルを前に落とし、ネット際での戦いに持ち込むことで自分のペースを作った。25-23でこのゲームを取り試合はフルセットに。3セット目は体力切れで9点にとどまるも、2セット目を取ったことで次につながる1戦となった。
ベスト4入りを果たした丸尾
4回戦を順調に勝ち上がった丸尾は5回戦、第1セットを落とすまさかの展開に。前回大会の優勝者として負けられないという思いがプレッシャーとなり、アウトやスマッシュをネットにかける場面が増える。しかし、「リードしていれば勝てる」と2セット目以降は落ち着いたプレーを見せ6回戦へ駒を進めた。続く6回戦では、強気なプレーを展開。この試合ほとんどの得点をスマッシュとプッシュで獲得し、ストレート勝ちをおさめた。
試合後丸尾は「昨年できたことがことしできないわけがない」と男子シングルス優勝に向け力強い言葉を口にした。あすはダブルスの4・5回戦が控えており、3組が早大から出場する。「あしたは絶対に勝ちたい」(上田)と、意気込みは十分だ。
(記事 北田ゆず、写真 芦川葉子)
結果
▽男子シングルス
▼準決勝進出
丸尾亮太郎主将
▼5回戦敗退
和田治久
▽女子シングルス
▼5回戦敗退
上田真帆
我妻美沙紀
コメント
丸尾亮太郎主将(スポ4=群馬・伊勢崎清明)
——5回戦の1セット目を落としてしまった理由は
勝たなければいけない相手だという意識がありました。相手はプレッシャーなく攻めることができるので、それに対して守りに入ってしまいました。
——前回大会で優勝したことが意識にありましたか
そうですね。自分では意識していないつもりでも、どうしてもプレッシャーになっている部分はあります。
——続く第2、3セットは比較的余裕を持って勝ちましたが、切り替えられたのでしょうか
1ゲーム目は取られたのですが、ラリーをしている中で自分が有利に進めているという感じがあったんです。なので、リードさえしていれば勝てると思っていました。
——5回戦と6回戦の試合間隔がかなり短かったですね
試合に入る前は動けるかどうか、と思っていたのですが、思っていたよりも動けました。タフになったのかなと(笑)。
——6回戦は攻めのプレーでストレート勝ちでした
相手のロブがあまかったので、攻めていこうと。
——中盤で一時連続ポイントを取られる場面もありましたが
ぬいていたわけではないのですが、インカレ出場権獲得というゴールが見えて少し気が緩んでしまったのだと思います。
——インカレ出場権獲得という一つの目標を達成しましたが、前回王者として優勝を狙いますか
昨年できたことがことしできないわけがないと思っています。次からも相手が強いので、一戦一戦しっかりと戦っていきたいです。
上田真帆(スポ3=埼玉栄)
——あまり勝ったことがないとおっしゃっていた高木美季選手(日体大)との対戦でしたが、戦ってみていかがでしたか
最初足が重くてあまり動けなくて、やっぱり勝つのはきついのかなと思いました。でも負けるのは悔しかったので、2セット目に入って段々足が動くようになってきましたし、このゲームだけでも絶対に取ろうと思って。そこで頑張れたのは良かったです。次にもう一度戦うときには体力をつけて2セット目の勢いが最後まで保てるように頑張りたいです。
——3セット目は体力的にきつかった
体力切れですね。
——2セット目は前に球を集めているように感じましたが
(相手は)背が高かったので、打たれると角度がきつくて自分は取れませんでした。なので、自分からどんどん攻めていくことを意識しました。
——あしたはダブルス戦が控えています
あしたは絶対勝ちたいです。きょう以上に攻めます。自分が後ろで頑張ったら、梨沙(渡辺梨沙、スポ3=北海道・札幌静修)が前で止めてくれると思うので、自分は後ろで出来る限り攻め続けたいと思います。