男子部4位、女子部5位と悔しい結果に

バドミントン
男子で唯一白星を挙げた丸尾主将

男子で唯一白星を挙げた丸尾主将

 関東大学秋季リーグ戦(秋季リーグ)、最終日。男子は順位を上げるためにも、女子は入れ替え戦を回避するためにも負けられない試合となった。男子部は5試合中3試合がフルセットでの勝負となるも、ゲームカウント1-4で法大に敗戦。春から順位を1つ落とし、4位で閉幕を迎えた。一方明大と対戦した女子部は1年生の我妻美沙紀(スポ1=宮城・聖ウルスラ学院英智)の奮闘に後続が応え、今大会初の勝ち星を記録した。

 男子部は関東大学春季リーグ戦(春季リーグ)4位と、春季リーグを3位で終えたワセダとは実力が拮抗(きっこう)する法大との対戦。「始めから勝負するオーダー」(丸尾亮太郎主将、スポ4=群馬・伊勢崎清明)と、シングルス1に古賀輝(スポ2=埼玉栄)を起用。コースに打ち分け、23-21で第1ゲームを奪う。しかし古賀は第2ゲームで調子を崩すとネット際に落とす球がことごとく入らず、9点に抑えられた。第3ゲームは、スマッシュ主体の攻めに切り替えるも調子は戻らず、痛い1敗となった。シングルス2の丸尾は第1ゲームを取るも第2ゲームで10連続失点。第3ゲームもデュースが続くが、「後半から勝負した」(丸尾)と意地を見せフルセットの戦いを制した。ダブルス1となった古賀・齊藤太一(スポ2=福島・富岡)組がフルセットの末敗れると、続くダブルス2、シングルス3はストレート負け。1-4で敗れ、有終の美とはならなかった。

4年生らしい試合を見せた亀田・関川ペア

4年生らしい試合を見せた亀田・関川ペア

 全敗で最終日を迎えた女子部の相手は、同じくここまで全敗の明大。くしくも春季リーグと同様のカードでの対戦となった。負けた方が入れ替え戦に進むとあって、両チームに気合いが入る。シングルス1が敗れ、シングルス2の我妻。競りながらも落ち着いて試合を進め、21-18、22-20でストレート勝ちを収めた。今大会では自身初の勝利で、チームに勢いを付ける。続くダブルス1の亀田楓女子主将(社4=宮城・聖ウルスラ学院英智)・関川容子(社4=新潟青陵)組も「我妻が流れを作ってくれた」(関川)と、奮起。ここまで発揮できていなかったテンポの良い攻めのスタイルがやっと出て、第1ゲームは相手を15点に抑える。第2ゲームは後半追い上げられるも相手のミスに助けられ、21-17でバトンをつないだ。ダブルス2は、2連勝中の渡辺梨沙(スポ3=北海道・札幌静修)・島田きらら(スポ1=青森山田)組。第1ゲームを危なげなく取り、第2ゲームは一進一退の攻防で、先にマッチポイントを取ったのは早大ペア。島田が体勢を崩しながらもスマッシュを返すと、渡辺が返球のアウトを冷静に見破ってゲームセット。この試合3勝を挙げ、5位で秋季リーグを終えた。

 男子部は3勝2敗で4位、女子部は1勝4敗で5位と、結果は決して良いとはいえない。東日本学生選手権で男女ともに好成績を収めただけに、悔しい大会となった。しかし、女子部は最終日に本領を発揮できた感もあり、来月行われる全日本学生選手権(インカレ)での復調が期待される。一方の男子部は、主力のケガも響き選手の疲労が色濃く今大会を終えた。「インカレでこの借りを返したい」――(丸尾)。心機一転、新たな気持ちでインカレに臨む。

(記事 北田ゆず、写真 八木瑛莉佳、三上雄大)

結果

▽男子団体●1-4法大
シングルス1 古賀輝●1-2(23-21、9-21、6-21)
シングルス2 丸尾亮太郎○2-1(21-16、13-21、21-18)
ダブルス1 古賀輝、齋藤太一●1-2(13-21、21-18、16-21)
ダブルス2 丸尾、嘉村昌俊●0-2(12-21、10-21)
シングルス3 和田治久●0-2(17-21、9-21)
結果:1部4位

▽女子団体○3-1明大
シングルス1 清水恵●0-2(11-21、19-21)
シングルス2 我妻美沙希○2-0(21-18、22-20)
ダブルス1 亀田楓、関川容子○2-0(21-15、21-17)
ダブルス2 渡辺梨沙、島田きらら○2-0(21-15、24-22)
シングルス3 勝敗決定のため打ち切り
結果:1部5位

結果

丸尾亮太郎主将(スポ4=群馬・伊勢崎清明)

――きょうのオーダーはどのような意図で組まれたのですか

インカレの準決勝では2面並行で試合が進行していくことを予想しました。そこで出し惜しみをしてしまって負けるのは悔しいので、最初に自分と輝(古賀、スポ2=埼玉栄)がシングルスに出て、はじめから勝負をしていくオーダーを組みました。

――シングルスについて。2ゲーム目に10ポイント連続失点がありましたが、集中力を切らせてしまったのですか

最初は止めようと思ったのですが難しかったので、3ゲーム目に気持ちを切り替えて前半から勝負するつもりで準備をしました。

――3ゲーム目では後半にポイントを連続して取っていましたが、それは切り替えがうまくいったのですか

前半にいきたかったのですが、思ったよりもいけなかったため、15点以降の後半から勝負していきました。

――ダブルスについて。二人のミスが目立った試合でしたが、連日の試合の疲れはありましたか

疲れもあったのですが、それ以前に練習ができていませんでした。嘉村(昌俊、スポ4=熊本・八代東)のケガの影響もありますが、自分たちの形をあまり作れなかったことが反省点です。

――法大に勝利するために、ダブルス2は落としてはならない試合でしたが、どのような気持ちで臨まれましたか

負けられない試合で勝ちたかったのですが、インカレでこの借りを返したいです。

――最後に、インカレの目標を教えてください

優勝です!

亀田楓女子主将(社4=宮城・聖ウルスラ学院英知)・関川容子(社4=新潟青陵)

――ダブルス1としては、秋季リーグでは待望の勝利を挙げられました、率直な感想をお願いします

亀田 入れ替え戦に関わる一戦だったので、それを勝てたことは良かったと思うし、関川とのダブルスをどうやっていけばいいのかというのも改めて自分の中で再確認できました。きょう明大戦勝つことができて本当によかったです。
関川 4年生として勝たなければいけない試合でずっと勝てていなかったので、正直なところ、焦りと自分に対してのいら立ちはあったのですが、入れ替え戦が懸かった試合で明大に勝つことができたのはチームにとって良かったと思います。

――点数としては競った試合でしたが、流れとしてはずっとワセダペースだったような印象がありました

亀田 自分たちから押していこう、強気で攻めていこうという話をしていました。点数的には競っていましたが、負けるという気持ちは全く無く、最後まで勝つという気持ちでやりきれたのが良かったです。
関川 我妻(美沙紀、スポ1=宮城・聖ウルスラ学院英智)がシングルス2で流れを作ってくれて、そこで自分たちも思いっきり攻めることができたので、そこがラリーや試合に現れたかなって思います。

――入れ替え戦が懸かった大事な試合と伺いましたが、どのような気持ちで挑まれましたか

亀田 ワセダには絶対的なエースがいないというか、チーム力が武器だと思うので、きょうは試合をする側も応援する側もみんなで戦えました。この良い雰囲気をインカレでも引き続き出せるように頑張りたいと思います。
関川 きょうの明大戦に対しては、一人一人が入れ替え戦ということを意識していたと思うので、シングルス1から選手自身も応援も気持ちが入っていたと思います。やはり入れ替え戦は避けたいですし、(入れ替え戦を)するのとしないとでは全然違うので。

――春季リーグに引き続き、最終日の勝利で入れ替え戦を免れました、粘り強さという点でワセダが上回ったのでしょうか

亀田 きょうまでは1勝もできてなかったチームなので、個人個人が自信を無くしたり雰囲気が悪くなってしまう中で、最終日はみんなでもう一度気持ちを入れ替えて試合に臨むことが出来たので、気持ちの切り替えという面できょうの試合は良かったんじゃないかなと思います。
関川 その通りです!

――最後に、インカレに向けて団体戦と個人戦の目標をお願いします

亀田 団体戦はいつも通り厳しいヤマになるのは確かなんですが、でもチーム力を発揮してみんなで戦えれば勝てない相手じゃないので、インカレでもきょうみたいにみんなで戦っていきたいなと思います。個人戦では、きょねん戦績は残しているんですがそういうのは忘れて、一戦一戦ふたりで戦っていけたらいいなと思います。
関川 団体戦はヤマもヤマなんですがチャンスはあると思うので、一人一人が一戦一戦気持ちを込めて戦ってベスト4まで上りたいなと思います。個人戦は、自分たちは相手を意識するとちょっと力んでしまうところがあるので、相手がどうではなく自分たちのペースを維持できるように、一戦ずつ大切に戦って上を目指したいと思います!