個人戦でも奮闘 照沼と前山が最終ラウンド進出

ゴルフ

 ことしの関東学生選手権(関東学生)には4名が出場した早大。今大会は4日間72ホールストロークプレーで行われた。2日目終了後、上位80位タイまでの選手が3日目に進出、3日目終了後、上位60位タイまでの選手が最終ラウンドに進出することができるなか、照沼恭平(社4=東京・早実)と前山聖耶(商4=青森・弘前)が最終日まで残った。上位47名が日本学生選手権(日本学生)へ出場できる今大会。前山は惜しくも日本学生を逃したが、照沼は去年に引き続き進出を決めた。

 3日目を終えて53位タイで最終日を迎えた前山。日本学生に進むためにはあと少し最終日で巻き返す必要があった。まだ日本学生へ進出したことはなく出場を強く望んでいたが、ショットの不調がスコアに響いてしまった。「4日間通してショットが不安定だったので、グリーン周りのショートゲームでなんとかカバーするような感じ」(前山)と耐えるゴルフが続いた。2日目にはショットの復調の兆しも見えたが最終日につながらず、初の日本学生進出とはならなかった。

9番ホールでパターを打つ前山

 一方の照沼は日本学生出場圏内の位置で最終日を迎えた。ショットの調子は思わしくなくパットでしのぐプレーが続いたが、そこから良い流れを作っていった。中でも最終日にキーになったのは15番のショートホール。照沼は「そこまでワンオーバーで結構厳しい、カットも意識する位置にいたんですけど、15番でいいショットを打ててバーディーを取れた」と振り返った。最終結果は41位タイで日本学生進出。「自分がやってきたことが出せるようにしっかり振り切って、マイナスのことを考えずに上を向いてやっていきたいです」(照沼)と日本学生に向け意識が高まっている。

9番ホールでの照沼のショット

 今大会は個人戦で、各々が自分の力を試す場であった。悔しい思いをした選手もいたはずだ。その思いを目の前に迫っている次の戦い、早慶戦で存分に発揮してほしい。前山は「早慶戦は今11連覇しているのでまずはしっかり勝つこと」と語り、12連覇をしっかりと見据えている。さらに「メリハリのついた大学生らしい行動をして実力もマナーもケイオーを圧倒したい」(前山)と伝統の一戦ならではの意気込みも感じられた。チーム一丸となってことしも勝利をつかむことに大いに期待だ。

(記事 越智万里子、写真 比留田孟徳)

※掲載が遅くなり申し訳ありません。

最終ラウンドまで残った照沼(左)と前山

結果 ▽個人成績

選手名 学部・学年 1日目 2日目 3日目 4日目 総合成績 総合スコア 総合順位
照沼恭平 社4 75 76 72 72 295 +7 41位タイ
前山聖耶 商4 74 79 72 73 298 +10 55位タイ
長谷川和市 スポ3 76 80 記録なし 記録なし 156 +12 98位タイ
山本雄太 教2 75 83 記録なし 記録なし 158 +14 106位タイ
※1ラウンド・パー72打、2日目終了後上位80位タイまでが3日目に進出、3日目終了後上位60位タイまでが最終ラウンドに進出
コメント

照沼恭平(社4=東京・早実)

――まずはこの4日間を振り返っていかがでしたか

とりあえず4日間プレーできてひと安心しました。しっかりいいプレーができて日本学生選手権に進めて嬉しいです。

――今大会を通してショットの調子はどうでしたか

全体的にショットの調子は良くなくてアイアンなどは悪かったんですけど、なんとかパターとかをいれて凌いでいく形でした。いい流れはそこから作れたかなと思います。

――ポイントになったホールはありましたか

きょうポイントになったのは15番のショートホールです。そこまでワンオーバーで結構厳しい、カットも意識する位置にいたんですけど、15番でいいショットを打ててバーディーを取れたので、そこがキーになったのかなと思います。

――その中で掴んだ日本学生選手権。どのようなプレーを目指していきますか

自分がやってきたことが出せるようにしっかり振り切って、マイナスのことを考えずに上を向いてやっていきたいです。

――最後に関東秋季Aブロック対抗戦への意気込みもお願いします

秋のリーグ戦ということで、Aブロックに上がって自分たちも最後のリーグ戦なので、また優勝という目標を掲げているので、そこを目指して調整していきたいと思います。頑張っていきます!

前山聖耶(商4=青森・弘前)

――4日間のふりかえりをお願いします

4日間通してショットが不安定だったので、グリーン周りのショートゲームでなんとかカバーするような感じで自分としては耐えながらずっとゴルフをやって、しぶとく食らいついて行けたとは思います。

――ショットの不調に原因はありますか

3日目の前に少しコツをつかみまして、一時復調の兆しが見えたんですけど、最終日につながってこなかったですね。

――4日間を通してポイントになったホールはありますか

インコースの最終のホールがやっぱり、きょうはそうでもないですけど、ずっと向かい風が吹いていて、距離も長いのでパーをキープするのに苦しんで、2日目はそこでトリプルボギーを打ったのでそこがちょっと反省点かなと思います。

――日本学生が見える位置にいましたが

自分はまだ一回も(日本学生に)行ったことがなかったので、とりあえずどうしても日本学生に出るという気持ちでやってきました。緊張などでプレーが乱れたというよりか、目標高くやっていたのでいいプレーにつながったかなと思います。

――来週は早慶戦もありますが、意気込みをお願いします

早慶戦は今11連覇しているのでまずはしっかり勝つこと、選手としてはおそらく出してもらえるのでスコアでチームに貢献することと、その他の面、行動などメリハリのついた大学生らしい行動をして実力もマナーもケイオーを圧倒したいと思います。