トップと5打差、わずかに及ばず

ゴルフ

 昨年度の関東女子大学秋季Aブロック対抗戦の優勝校として臨んだ今大会。新入生も迎え、新戦力も加わった。そんな中でもちろん早大が目指すのは優勝のみであった。しかし、結果は二日間を終えて3位。残念ながら勝利をつかむことはできなかった。

 迎えた一日目。この日早大でトップタイだったのは堤なつき(教4=東京・早実)とルーキー清水日奈(スポ1=栃木・宇都宮文星女)。2オーバーの好成績でラウンドを終えた。1日目はスタート前に雨が降っていた中でのプレーとなったが、「高校生の時から試合がほとんど雨だったので、雨や風の中でプレーするのは得意でした。他の選手が崩れる中でも自分は耐えることができて、後半はアンダーを出せたことが良かったと思います。」と清水はふりかえった。期待のルーキーはしっかりと良い結果を残すことができた。そしてチームとして1日目終了時にトップの東北福祉大とは11打差、2位の中央学院大とは4打差の3位につけて折り返す。

 そして最終日。鈴木ありさ主将(スポ4=東京・杉並学院)は「私がしっかりスコアを出せばみんなもいい雰囲気でゴルフができるかなと思っていた」と思っていた。何としても上位2校との差を詰めたいところであった。しかし頂にはわずかに手が届かず、3位のままフィニッシュ。「全員共通して言えることかもしれませんけれど、グリーン上、パター、アプローチに苦しめられた部分はあったと思います。」と堤が語るように、パットが決まらなかったことが勝ちきれなかった要因の一つでもあると言える。ラストの一打を決める強さを手に入れること。この課題を次戦に生かしたいところだ。

 「優勝十分に狙えるチームだったのに3位という結果になって本当に悔しさしかないですね。」(堤)と、選手たちは悔しさをにじませた。結果としてトップとは5打差で、優勝も射程圏内だった。それだけに悔いの残る結果となってしまった。次の大会は6月の全国女子大学対抗戦。鈴木主将は「この全国の舞台、年に2回しかないので、最初に訪れる全国の舞台で優勝できるように、あと1カ月ほどなのでしっかり調整していく」と意気込みを語る。今大会での課題を修正し、次戦での優勝を誓う。

目標の優勝は逃したが、これからに期待だ

(記事 越智万里子、写真 新津利征)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません。

結果

▽総合順位

順位 大学名 1日目 2日目 総合成績
優勝 東北福祉大学 295 309 604
2位 中央学院大学 302 303 605
3位 早稲田大学 306 303 609
4位 日本大学 307 308 615
5位 明治大学 307 310 617
6位 専修大学 325 333 658
※各大学出場5人中上位4人のスコアを採用

▽個人成績

選手名 学部・学年 1日目 2日目 総合成績 総合スコア
鈴木ありさ スポ4 78 73 151 +7
小出真鈴 スポ4 80 79 159 +15
堤なつき 教4 74 77 151 +7
浜上佳奈 人4 87 80 167 +23
清水日奈 スポ1 74 74 148 +4
※1ラウンド・パー72打
コメント

鈴木ありさ主将(スポ4=東京・杉並学院)

――2日間のふりかえりをお願いします

2日間の結果を見てみると3位ということで、優勝を目標にしていたので正直本当に悔しいという気持ちと、あと5打差というのも本当に手に届くところなのでかなり悔しいということの一言ですね。

――昨年の関東女子大学秋季Aブロック対抗戦で優勝したチームとしての気負いはありましたか

そうですね。連覇目標にしていて今回も勝てるようにいろいろ準備はしてきたのですが、やはり準備不足だったところが結果として出てきていて、そこはこれまでの課題だというところはあるので、秋(関東女子大学秋季Aブロック対抗戦)に向けて頑張っていきたいかなと思っています。

――ご自身のプレーはいかがでしたか

やはり少し1日目に出遅れてしまったところがあり、無駄な1打が多かったので、そこはやはり今の自分の課題だと思っていて、1打に執着するというところは今後も引き続きやっていきたいかなとは思っています。

――きょうはチームではトップのスコアでしたが

1日目が終わってトップとは11打差、2位とは4打差というところで、私がしっかりスコアを出せばみんなもいい雰囲気でゴルフができるかなと思っていたので、しっかり1日目よりは良いスコアでというのは強く思っていて、その中でしっかりリズムもつかめ、自分らしいプレーがしっかりできていたので、きょうは1日チームの中でもよかったのかなと思います。

――1日目の雨の影響はありましたか

そうですね、合宿などでもう雨の中でかなりやっていたのでそこまで警戒してはいなかったのですが、やはりグリーンの状態などをつかみにくかった選手もいたので、その辺は今後の課題だと思っています。

――新入生を迎えて新体制となりましたが、主将としていかがですか

初めて女子部の中にスポーツ推薦で入学してきた子がいて、新しいチームになって徐々にワセダらしく、新入部員も頑張っているのでそこはやはり主将として、4年生として引っ張っていけるように今以上のチーム力を発揮できるようにしていきたいかなと思います。

――最後に、6月の全国女子大学対抗戦への意気込みをお願いします

やはり日本一を目標にやっているので、この全国の舞台、年に2回しかないので、最初に訪れる全国の舞台で優勝できるように、あと1カ月ほどなのでしっかり調整していくというのと、やはり北海道ならではの狙い方もあると思っているのでそのあたり、マネジメントもしっかり共有して、チーム力で勝てるように頑張っていきたいと思います。

堤なつき(教4=東京・早実)

――2日間のふりかえりをお願いします

最終的な結果にはなるのですが、トップと5打差、決して優勝は狙えないところではなかったというところで、もっと上を目指せたし、優勝を十分に狙えるチームだったのに3位という結果になって本当に悔しさしかないですね。

――昨年の関東女子大学秋季Aブロック対抗戦で優勝したチームとしては勝ちたいところではありましたか

はい。連覇は絶対というところが個人的にもチーム的にもみんな思っていたところだったので、やっぱり悔しいですね。

――1日目はチームトップタイのスコアでした。雨でしたがいかがですか

意外とスタートするときに雨はそんなに降っていなくて。練習ラウンドだったりとか合宿だったりとか、これよりも悪い天候でたくさんやってきたので、特に春合宿だったりというのは悪天候ばかりで合宿に1回は必ず雨が降るみたいな感じだったのですね。だからあまり天候に対しての不安感とかはなかったですね。

――2日間を通してショットやパターでよかったところは

ショットは基本的に良かったのですが、全員共通して言えることかもしれませんけれど、グリーン上、パター、アプローチに苦しめられた部分はあったと思います。

――パターに苦しんだ原因はなんですか

タッチが合わなかったというところもあったりするのですが、やはりショートパットになると、この1打が、というとこでプレッシャーがかかってきたりして、みんなが待っていると思っても、やはりそれでプレッシャーになってしまっている。みんなのためにこの1打を入れなければというところもあったので。それが結構精神的に乗り越えなきゃいけない壁なんですけどね、ありました。

――順位は3位で、トップとは5打差ということですが、今後に向けてどう縮めていきたい差ですか

5打差、決して縮められない差ではないので、今までやってきたことを自信にしつつ、今回リーグ戦を新チーム11人になってやって新しく生まれた課題などもあると思うのですね、チームとしても。そういったところを一回洗いざらい出して、次の全国女子大学対抗戦が約一カ月後にあるので、そこまでにつめてつめてつめて、次は絶対に優勝します。

清水日奈(スポ1=栃木・宇都宮文星女)

――この2日間を振り返っての感想をお願いします

大学に入って初めてリーグ戦を経験して、高校時代とはまた違った雰囲気でした。先輩方と応援と選手と、役割が分かれるのですが、チーム一丸となって全員で優勝を目指すという雰囲気を自分は楽しめた2日間でした。

――この大会にはどういった意気込みで臨みましたか

チームの目標として秋からの連覇を目指していました。この関東女子大学春季Aブロック対抗戦では優勝できませんでしたが、全国女子大学対抗戦では日本一になれるように頑張りたいです。

――今大会は大学入学後初のリーグ戦となりましたが、高校時代との違いは何かかんじましたか

他大も含めて応援の人が多く、また高校の大会よりも会場の雰囲気が大人びているように感じました。

――1日目は雨の中でもいいスコアを出すことができましたね

高校生の時から試合がほとんど雨だったので、雨や風の中でプレーするのは得意でした。他の選手が崩れる中でも自分は耐えることができて、後半はアンダーを出せたことが良かったと思います。

――2日目も同じスコアで、今大会通してチームトップの好成績を収めましたが、いかがですか

連覇をしたいという選手としての思いと、応援してくださる先輩方の思いがあり、今までより一打の重みを感じました。その一打に執着して取り組めた結果だと思います。

――具体的に良かったショットはありましたか

アドレナリンが出ていたせいか、ドライバーで遠くに飛ばせました。その結果、より短い番手で打つことができたので、方向性もよくなって良かったと思います。

――今大会で得た収穫はありますか

チームの団結力をすごく感じました。全国女子大学対抗戦での優勝に向けて今後も取り組んでいきたいです。

――課題としてあげるならどういった部分でしょうか

2日目の後半はバーディパットをすごく打てたのですが、それがあまり入りませんでした。スコアをつくる上でパッティングが重要になってくるので、パッティングでも一打の執着をもって練習に取り組んでいきたいと思います。

――最後に全国女子大学対抗戦に向けての抱負をお願いします

今回、トータルスコアでアンダーを出すことが目標でしたがそれを果たせませんでした。チームとして優勝したいと皆思っているので、チーム一丸となって今後も取り組んでいきます。