9月18日、19日に埼玉・こだまゴルフクラブで関東大学秋季Aブロック対抗戦が行われた。昨年の春からAブロックに所属していた早大。3位タイまで5打差につけ5位タイで1日目が終了。しかし2日目さらに差を引き離され、合計スコア1056で最下位となり惜しくもBブロックに降格が決定した。
今シーズンチームをまとめ上げた鈴木
関東大学秋季Aブロック対抗戦は8人の出場手のうち上位7人の2日間の合計スコアで競う。最下位のチームはBブロックに降格となる。昨年の関東大学春季Bブロック対抗戦で優勝し、悲願のAブロック昇格を果たしてから残留につなげた昨季。長期的に古豪から強豪に返り咲くためにも、早大にとって負けられない試合だ。
初日から早大は大きくスコアを伸ばすことができない。夏に行われた日本学生選手権競技(日本学生)に早大から唯一出場した山城泰介(先進3=沖縄・開邦)に期待が集まるも、4オーバーとまずまずの結果に終わる。「周りの選手に影響されて自分のゴルフができなかった」(青野憲太郎、スポ3=京都学園)と語るようにAブロックの強豪校を前に自分たちの力を出し切ることができない。合計スコア525と5位タイで終了。耐えるゴルフで3位タイまで5打とトップ層を射程圏内にかろうじて抑えて最終日に臨む。
安定したスコアを示した青野
迎えた2日目。ここで巻き返したい早大だが、実力者ぞろいのAブロックでは独特の緊張感から結果を出すことができない。期待のルーキー長谷川和市(スポ1=兵庫・滝川第二)が安定感のあるゴルフで希望をつなぐも、初日チームトップのスコアを記録し好調だった滝雅志(スポ3=茨城・水城)が1日目に比べ6打多く叩き苦しむ。出場選手の大半がスコアを伸ばしきれず、最終的には1日目より6打スコアを落とした。2日間合計1056。残留ラインの5位東京国際大まで10打及ばず、エンジはAブロックから姿を消すこととなった。
チームの目標であった関東大学秋季Aブロック対抗戦で3位という目標を達成することができなかった早大。その上、Bブロック降格という結果に終わった。この一年主将を務めた鈴木豪(国4=愛知・南山国際)は「個人として伸びなければいけなかったところを伸ばし切れなかった」とことしを振り返る。昨年、日本学生に3人の選手が出場した早大男子部だったが今年度は1人だけに終わった。強豪校と肩を並べるために必要なのはチームとしてのクオリティーだけではないのかもしれない。この悔しさをバネに個の力を見つめ直し、来季の昇格につなげて欲しい。
(記事 小森順子、写真 辛嶋寛文)
結果
▽総合順位
6位 早大 525・531=1056
▽個人成績
鈴木豪主将(国教4=愛知・南山国際)85・84=169
青野憲太郎(スポ3=京都学園)74・73=147
滝雅志(スポ3=茨城・水城)73・79=152
山城秦介(先理3=沖縄・開邦)74・78=152
石毛巧(スポ2=埼玉栄)77・74=151
照沼恭平(社2=東京・早実)75・77=152
前山聖耶(商2=青森・弘前)77・75=152
長谷川和市(スポ1=兵庫・滝川第二)75・75=150
コメント
鈴木豪主将(国教4=愛知・南山国際)
――きょうの試合を振り返っていかがですか
きのういい結果が残せずきょうに臨みましたがダメでした。最後までやりきることができたので後悔はありません。
――主将としての最後の大会となりましたが振り返ってみていかがでしたか
この年を振りってみて1年生のときにも関東大学Aブロック対抗戦に出場していましたが、いい結果が残せず悔しい思いをしていて今回にかける思いは強かったのでいい結果を出せなかったことは残念です。
――チーム全体として今大会をどのように振り返りますか
選手たちは初日から本当にいい緊張感で臨めていて、初日は5位タイで3位タイまで5打差という接戦に持ち込めました。最終日も結果は伴いませんでしたがとしての緊張感は持って臨めました。
――目指してきたのは3位以内ということですが目標ときょうの結果を照らし合わせてみていかがですか
とても高い目標でした。ただ、それを目指してきましたがやはり実力不足でした。
――改善点としてはどのようなことを感じますか
チームとして動くという点はできていたと思います。ただ個人として伸びなければいけなかったところを伸ばし切れなかったかなと思います。
――主将としての1年を終えましたがどんな1年でしたか
気合いで乗り切った1年でした。勉強、就活との両立であったりもありました。その中でられた時間を使ってきょうまで頑張ってこれたことは良かったです。
――最後に後輩たちへのメッセージをお願いします
これで結果的に落ちてしまいましたが、チームとしては春の段階よりも強いと感じています。Bブロックで戦うこととなりますが最後まで諦めないゴルフで頑張ってほしいなと思います。
青野憲太郎(スポ3=京都学園)
——きょうの試合を振り返っていかがでしたか
この2日間あまり調子が良くなくて自分で点数をつけるとしたら30点くらいだったんですけど主将の方針で「自分の一打がチームの一打」ということを意識してやっていたので、なんとかいまのスコアにまとめることができたという感じです。
——調子が悪かった要因は
単純に自分の中の感覚がずれていたということもあるんですけど、やはり周りの選手に影響されて自分のゴルフができなかったことにあると思います。
——チームとしてはいかがでしたか
3年間リーグ戦出てきた中で今回が一番チーム力があったと思います。
——これからの意気込みをお願いします
朝日杯争奪日本学生選手権に向けて調整して頑張って、あとは春や秋のリーグ戦でまたAの舞台で戦えるように努力していきたいと思います。