【連載】ソフトボール部新歓対談 第8回 初心者組 中村真緒×鈴木美香

女子ソフトボール

女子ソフトボール部の最初の対談はソフトボール初心者で大学から競技を始めた、中村真緒(基理新4=千葉・長生)と鈴木美香(人新3=香川・高松一)です!ソフトボール経験者に加え、他競技から転向し大学からソフトボールを始めた選手など、多様な背景を持つ選手が多い女子ソフトボール部。その中でも今回は初心者ながらソフトボールを始めたお二人にお話を伺いました!

――入部したきっかけを教えてください

中村 大学に入って新たなことに挑戦してみたいと思ったからです。幼い頃に野球をやるか、サッカーをやるか迷っていた部分があって、その時に兄の影響でサッカーを始めました。大学に入って、また新たなことに挑戦してみたいという思いが強くなったので、以前興味を持っていたベースボール型球技を始めたいと思って、ソフトボール部に入部しました。

鈴木 私も中村さんと同じで、高校までは違う競技で卓球をやっていたんですけど、幼い頃に父とキャッチボールをしたり、甲子園とかよく見たりしていて、ソフトボール部には入りたいなってずっと思っていました。ですが、中学、高校とソフトボール部がなくて、大学に入ってやっと出会えたって感じでした。私は人間科学部で所沢キャンパスにいます。なので、歩いている時にソフトボール部の練習が見えて、すごく雰囲気がいい感じだったので、体験に行って本当に自分に合っているなと思って入部しました。

――ソフトボールの競技歴がないことで、不安はありませんでしたか

中村 私の同期にはやっぱりレベルの高いところでやっていたり、幼い頃からずっとやっていたりという子が多いです。初めは自分のやりたい気持ちが強くて入部したっていうのもあったので、みんなに追いつけるように頑張ろうっていう気持ちはあったんですけど、やっぱりうまくいかないことも多くて、ちょっと心が折れそうな時もありました。でも、やっぱり自分がやりたいって思ったことは、その時に行動に移すべきだと思うし、自分が決めたことは最後までやり抜きたいっていう気持ちが強かったので、同期にたくさん教えてもらって、励ましてもらいながら今まで頑張ってこれたという感じです。

鈴木 入る前の不安はあまりなかったんですけど、入ってからが中村さんと一緒で大変で、不安というか、周りの人にはいっぱい教えてもらえて頑張れるんですけど、やっぱり全然追いつけないっていうので、ちょっと戦ってはいました。

――それを乗り越えてソフトボールを続けている一番の理由は何でしょうか

中村 まずは、やっぱり自分がやりたいって思ったことや自分が始めたいって思ったことは、最後まで貫き通したいっていう自分の気持ちも強かったです。それよりもやっぱり同じ学年に私含めて7人いるんですけど、自分のことでも精一杯なのに、私のためにもみんな教えてくださったりしたので、やっぱり同期の存在が一番大きいかなって思います。

鈴木 私も一緒で、同期の存在がすごく大きいです。私の同期は本当に仲が良くて、なんでも言い合える関係です。いつも気にかけてもらっているので、ソフトボール以外にも支えられている部分がたくさんあります。

――次に部活動と私生活の両立についてお聞きします。今はアルバイトをされていますか

中村 家庭教師のアルバイトをしています。

鈴木 私は最近引っ越しをしたのでやめてしまったんですけど、それまではスポーツセンターの受付をやっていました。

――アルバイトと部活動の両立はいかがですか

中村 私は将来教員になりたいっていうこともあって、アルバイトも就職活動の一部として自分の中では捉えているので、部活と就活を両立して頑張るぐらいっていう感じです。時間を大切に使いながら頑張っています。

鈴木 私はアルバイトの人たちにも恵まれて、すごく楽しかったので、 両立が苦というよりはどっちも楽しくやらせてもらっていました。

――次に、勉強と部活動の両立についてはいかがですか

中村 私はちょっと特殊で、通学時間に往復で6時間かかるので、バスの中や電車の中で課題を終わらせたりして、なるべく早く帰れるように、いい電車に乗れるように走ったり(笑)。そんな感じで家に帰って寝て、また部活行ってという繰り返しなので、通学時間を大切にして、なんとか両立できているっていうかたちです。

鈴木 私は去年から図書館を利用し始めました。帰ってから勉強するのではなくて、キャンパスで課題を終わらせてから帰るようにして、勉強と両立を図っています。

――勉強との両立もある中で、お二人の練習への参加頻度を教えてください

中村 週に6日練習があって、授業の関係で平日出れない日もあります。3年生になって、やっと所沢キャンパスに本格的に来れるようになったので、平日は2日所沢キャンパスで、2日菊井キャンパス、土日は所沢キャンパスというかたちです。

――喜久井キャンパスでの練習について教えてください

中村 喜久井キャンパスは、早稲田キャンパスに在籍する学生のための練習場所です。男子部に文系の方が多くいるので、その男子部の方と連絡を取り合いながら、一緒に練習するっていうかたちをとっています。

鈴木 授業がある時は、週6日中の5日ぐらい私は(練習に)出られています。人間科学部でキャンパスが一緒なので。できるだけ授業は練習時間に被らないようにしています。でも、(授業が)被ってしまう時はしょうがないってして、週5日出られるようにやっています。

――女子部の練習を見ていると、学年の壁を超えてすごく仲がいいなと感じました。上下関係についてはいかがですか

中村 そこまで厳しいものではないと思います。私の場合は小中高と男子の中でサッカーをやっていたので、初めて女子の部活っていうこともあって、「どのぐらいの上下関係なんだろう」って思ってたんですけど、全然そんなに厳しくもなく、みんなで仲良くソフトボールを頑張っているって感じです。

鈴木 あるようでないみたいな感じ(笑)。ソフトボールをやるときはちゃんと先輩からも教わるし、でも、後輩からもちゃんと考えたことは先輩に言うみたいな。そういう関係がちゃんとできています。

――女子部の一番の魅力を教えてください

中村 女子部の一番の魅力は、部員全員が輝ける部であることです。

――どんな時に全員が輝いているなと感じますか

中村 やっぱり練習よりも試合の方が輝いているなと思います。みんなが一人一人出るチャンスがあって、私が初めて打席に立った時(昨年の東京都大学連盟秋季リーグ戦)も、やっぱり初心者が(打席に)立ったってこともあって、ベンチの方も「頑張れ」って本当に大きな声で応援してくれました。みんな一人一人が全員を輝かせる場づくりが上手というか、本当に一人一人のことを互いに思いやりながら、ソフトボールに励めているのかなって思います。

鈴木 ソフトボールをやるときは全力でやるっていう雰囲気もあるし、休憩時間はみんなで笑いながら(笑)。ギスギスした関係ではなくて、お互いに高め合える関係があるなと思います。

――女子部に入部してよかったと思うことはなんでしょうか

中村  やっぱり自分が今まで男子の中で女子一人でサッカーをやっていたってこともあって、女子部っていうのも初めてでした。早稲田のソフトボール部に入って、人間的に成長できたなっていうふうに思います。やっぱり大学生活で「自分ちょっと成長したかな」っていうふうに自分で気づけることが部活を通して多くなったので、それが部に入ってよかったなと思うことです。

鈴木 私は一生の友達ができたなって思います。今までも友達はいたんですけど、大学でちゃんとソフトボールを続けて部活を頑張っている仲間は、本当に同じ目標に向かって頑張れています。みんな同じような考え方で気の合う友達なので、これからずっと付き合っていくんだろうなと思います。

――入部して自分が一番成長したなと思うことを教えてください

中村 やっぱり時間をうまく使えるようになったことです。大学生になって本当に時間の使い方が自分なりにできるようになったなって思います。

鈴木 私は周りを見て行動するっていうことができるようになったなと思います。今まではしっかりした部活に入ってこなくて緩かったので、荷物を先輩が持っていたら取りに行くとか、そういうのはやったことがありませんでした。ここに入って、周り(の選手たち)がちゃんと周りをよく見て、「これは運んだ方がいいかな」とか、そういうのをやっている姿を見て、自分もそういうことが積極的にできるようになったと思います。

――今後の目標を教えてください

中村 私の目標は、与えられたチャンスを必ずものにすることです。自分が打席に立ったり、守備についたりすることも自分の同期とかよりはやっぱり少ないので、自分が与えられたチャンスは必ずものにして、毎打席必ずヒットを打つとか、一球入魂でソフトボールに打ち込みたいなと思っています。

鈴木 チームとしての目標は「学生日本一」です。ずっとスローガンで言われてるんですけど「日本一強く日本一愛されるチーム」というもので、インカレで優勝を達成するためにその目標があります。個人としては「インカレでヒットを打つ」というのをずっと考えていて、インカレを見据えてこれからの練習をやっていきたいです。

――最後に、女子ソフトボール部への入部を考えている新入生へ一言お願いします

中村 大学生活は一人一人が自分で作っていくもで、自分で自分の色に染められるものだと思ってます。やりたいと思ったことや興味があることは、本当にその時に行動に移さないと、やっぱり後悔するなっていうのは思いました。ソフトボールに少しでも興味があるとか、ソフトボールを続けたいって思ってくれている方には、この部は本当にいい部なので、本当に入って後悔することはないので、早稲田大学でソフトボールに励んでほしいと思います。

鈴木 女子ソフトボール部は誰でも入ることができるので、ソフトボールをやったことがない人で不安がある人でも、本当にやったことがない人もいるし、一度見に来てこのいい雰囲気を見てもらって、もし興味が湧けば入っていただきたいなって思います。

◆中村真緒(なかむら・まお)(※写真右)

2002(平14)年1月6日生まれ。千葉・長生高出身。基幹理工学部新4年。外野手。文武両道を実現する中村選手。グラウンドを離れた時に見せるギャップでチームを和ませてくれるそうです!

◆鈴木美香(すずき・みか)

2002(平14)年5月2日生まれ。香川・高松第一高出身。 人間科学部新3年。外野手。中村選手から「素直な子」と評された鈴木選手。練習後には同期とおにぎりを食べながら日なたぼっこをしているそうです!

(編集、写真 矢彦沢壮真)