強敵相手に敗退 準優勝で秋季リーグ戦を終える

女子ソフトボール
秋季リーグ戦
早大
東女体大 ×
増田、●新宮―渡邉 ◇(二塁打)なし ◇(三塁打)なし ◇(本塁打)なし

 10月30日、東京都大学連盟秋季リーグ戦の最終戦が行われた。最終戦の相手は東女体大、秋季リーグ戦で無失点と鉄壁の守りを誇り、ここまで合計23得点と打線も爆発している。優勝のかかったこの試合、早大は3回に相手打線に得点を許すと、打線は最後まで相手投手を攻略できず無得点に終わる。0対4で敗れ、準優勝で秋季リーグ戦を締めくくった。

 この日、先発は新宮怜美(スポ2=京都西山)が務めた。関東大学選手権では完全試合を達成し、ここまで好調を維持している新宮は、2回まで強力な打線を無安打で抑える。しかし3回、東女体大打線が新宮を打ち崩す。先頭打者に中前打で出塁されると、続く打者に内野安打でチャンスを広げられる。そうして1死二、三塁とピンチを招くと、捕球ミスで1点を奪われ、そのまま立て続けにミスが重なりこの回4点を奪われる。ここで新宮はノックアウト、増田侑希(スポ4=香川・高松南)がマウンドに入る。一方打線は、初回に高美優(スポ2=福岡中央)が四球で出塁し、続く4番・渡邉佳子(スポ3=東京・学習院女)が中前打でチャンスを作るも後続が打ち取られ無得点に終わる。その後3回まで、相手投手を捉えることができず塁を踏むことができない。

  4点を追う4回、増田は相手打者に中前打、左前打の連打を浴びるも、冷静に後続を打ち取り無失点に抑える。また5回にも2本の内野安打でチャンスを作られるも、抜群の投球を見せ追加点を許さない。なんとか増田を援護したい打線だが、4回は無安打、5回は松本日和(スポ2=東京・日本大学第二)が左前打で出塁するも得点に結びつかない。そして6回には、反町結佳(スポ3=愛知・瑞陵)が左前打を放ち、チャンスを作るも、やはり打線がつながらない。その裏、増田は2三振を含む投球で相手打線を抑えつけ、得点を許さない。そして7回、なんとか食らいつきたい早大。先頭の6番・田中彩絵(スポ3=福岡・三瀦)が中前打を放ち出塁する。続く増田も中堅手の前に落ちる安打を打ち、後続が盗塁や四球で出塁、2死満塁とチャンスを作り打席には2番・反町が入る。2ボール1ストライクからの4球目、ファールフライに倒れゲームセット。0対4で強敵東女体大に敗れた。

 東女体大に敗れ、準優勝で秋季リーグを終えた早大。主将の反町は「チームとしてどう戦うか、選手全員が1試合ごとに何をすべきかを明確にして、貴重な実戦機会をチームの勝ち方を見つける場、選手が成長する場にできた」と話す。コロナで実践を積む機会が減った中、この秋季リーグは貴重な実践の場となったことだろう。早大は、関東大学選手権では3位、秋季リーグでは準優勝と、ここまで早稲田の強さが結果として現れている。そして11月9日、いよいよ全国大学選手権が始まる。3年連続で初戦敗退となっている同大会、インカレへ向けて早大のさらなる飛躍を期待したい。

(記事 阿部優歩)

コメント

反町結佳主将(スポ3=愛知・瑞陵)

――試合を振り返っていかがでしたか

チームとしても個人としても悔しさが残る試合でした。あまり優勝という結果は気にせず、やるべきことをやって毎回1点を取りに行くという意識で試合に入りましたが、それを実行できなかったことは反省点です。

――敗因はなんでしょうか

守備から流れを作れなかったことが敗因だと考えています。不本意な失点から気持ちの切り替えができず、そこからミスが連鎖してしまったことで、攻撃にも流れを戻しきれませんでした。

――チームとしての改善点はなんでしょうか

バッティングばかりに目を向けて、守備の基本的な部分が疎かになってきていたことに東女体戦で気付くことができたので、まずはキャッチボールからもう一度見直していきたいと考えています。

――秋季リーグを通して、どのような大会になりましたか

リーグを通して結果に関しての目標は立てていなかったので、その中で準優勝できたことは素直に嬉しいです。コロナ禍に入ってから、早稲田は実戦を積む機会が極端に減ったので、このリーグが始まる前からチームとしてどう戦うか、選手全員が1試合ごとに何をすべきかを明確にして、貴重な実戦機会をチームの勝ち方を見つける場、選手が成長する場にできたことはとても良かったと思います。

――インカレへ向けて意気込みをお願いします

インカレはまた増田さんにキャプテンが戻り、4年生主体となるので、4年生と1日でも長くソフトボールができるよう、残りの少ない練習期間で秋リーグと関カレで出た課題をできるだけ多く潰して、現段階での最高のパフォーマンスを安城で出したいと思います。