秋季リーグ戦 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 | |
早大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
国士舘大 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | X | 1 | |
投手…●佐藤慶、稲垣-山崎、佐藤玲 ◇(二塁打)なし ◇(三塁打)なし ◇(本塁打)なし |
先週土曜日に行われた開幕戦を落とした早大。荒天により2戦が中止となり、中7日で仕切り直しの一戦となる今回の国士館大戦に臨んだ。4回まで投げた先発の佐藤慶弥副将(スポ3=静岡・飛龍)は3回に浴びた本塁打による1点に抑え、救援の稲垣拓朗(スポ2=群馬・新島学園)も無失点でつなぐ。しかし、打線が相手投手の前に沈黙。投手陣の好投に応えられず、リーグ戦2連敗となった。
早大の先発マウンドに上がったのは2戦連続の先発となる佐藤慶。「コースに投げ切るというのを意識していました」という佐藤慶はその言葉の通り、コースを丁寧に突き、凡打の山を築く。しかし、3回、「1球だけ投げ切ることができなかった」と振り返った1球を1番・安池陸(2年)に痛打され、この当たりが右越え本塁打となり、先制を許す。その後は立ち直り、4回までをその1失点で投げ切り、稲垣にマウンドを託した。7月の東日本大学選手権(東日本インカレ)で国士館大に8失点を喫し、雪辱を期す稲垣は5回、6回をいずれも3人で抑え、今季のリーグ戦初登板を良い形で終えた。
力投する佐藤慶
投手陣の好投に報いたい打線だったが、東日本大学選手権でも完封された大坪優也(3年)に手も足も出ない。初回こそ2番・畠山陸(スポ2=高知西)の四球、3番・小出拓実(人2=東京・杉並)の左前安打で1死一、二塁の好機を作る。しかし、続く齋藤向陽(社2=群馬・新島学園)が併殺に倒れこの回は無得点に終わる。その後は大坪の緩急自在の投球の前に10三振を喫し、7回の齋藤の四球以外に出塁もできず。新チームの初勝利はまたもお預けとなった。
7回、最後の打者となり、天を仰ぐ荒川
前回の桜美林大戦からは一転、「ある程度ベストに近いメンバー」(荒川)で臨んだ今回の国士館大戦だったが、またも好投した投手陣を見殺しにしてしまう結果となった。桜美林大戦から1週間、雨天が続いたことで、新チーム発足後、なかなかグラウンドでの練習が積めない中での苦しい戦いとなったが、前チームで主軸を担っていた荒川や齋藤が残り、打線が爆発力を秘めていることに疑いの余地はない。今後の日程もリーグ戦9連覇中の日体大、昨季逆転負けを喫した中大など手ごわい相手が続くが、実戦経験を積む中でチームとしての練度を高め、なんとか浮上のきっかけをつかみたい。
(記事 星野有哉 写真 玉置理沙子、宮下幸)
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コメント
荒川健祐主将(スポ3=神奈川・柏陽)
――リーグ戦2連敗となりました
2連敗したことに関しては悔しい、残念なことなのですが、桜美林大戦と比べては収穫があるというか、内容のある試合になったのかなと思います。
――具体的に収穫や課題というのは
課題は攻撃ですね。ストライクゾーンを9分割にして4番、5番、6番をしっかり打っていこうという話をして臨みました。そこをしっかり全員が振りにいけていたというところは良かったのかなと思います。そこを仕留めるというのか今後の課題になってくるのかなと思います。守備に関しては投手陣が東日本(大学選手権)で8点取られた相手に1点に抑えてくれたことに関しては収穫だと思います。外野陣にもいいプレーがあって、そこは収穫になる一日だったお思います。
――東日本インカレに続き大坪投手に完封されました
ここから1年ずっと戦っていくことになる投手なので、必ず打ち崩さなければいけない投手だという位置づけで考えています。秋季リーグ戦は終わってしまったのですが、関東インカレ(関東大学選手権)や今後の春季リーグ戦以降の試合でしっかり打てるようにまたここから練習していかないといけないなと思っています。
――桜美林大戦と比べてメンバーが大きく変わりましたが
桜美林大戦に関しては試すというところで組んだのですが、今回はある程度ベストに近いメンバーで組もうということで大きく変わりました。
――桜美林大戦から一週間空いての試合となりましたが、どのような練習をされましたか
リーグ戦を見据えてというよりは、今後を見据えてというところで基礎的な練習を増やしました。実戦というよりはまずはしっかり基礎を固めていこうというところで冬練に近い形で取り組みました。
――ご自身のプレーを振り返って
主将になって力んでいるのかなというのは正直あります。去年からこの学年で出ていたのが僕だけなので、自分がやらなきゃという気持ちが強すぎるのかなというのはあります。そこの塩梅は自分で見つけなければいけないと思っています。自分のプレーに集中しつつ、全体を見ることができる良い塩梅を見つけていければいいなと思います。
――次戦への意気込み
相手が日体大ということで強豪が続きますけど、インカレ優勝を目指しているところでは必ず倒さなければいけない相手なので、秋季リーグ戦ではありますが、しっかり勝ちを目指します。新チームになってまだ勝ちがないので、しっかり勝てるようにこの一週間準備していきたいと思います。
佐藤慶弥副将(スポ3=静岡・飛龍)
――今日の試合のテーマ・目標を教えてください
コースに投げ切るというのを意識していました。
――試合を振り返っていかがですか
目標を達成するためにコースを投げ切ることということを徹底して打者を抑えられたというところは収穫かなと思います。ただ1球だけ投げ切ることができず、そこで1本ホームランを打たれてしまったというところが痛かったです。
――その振り返りを踏まえて今後どんな練習内容を考えていますか
コースへの投げ込みの中で投げ切れる練習をしていこうと思います。
――怪我の具合はいかがですか
完全に治っていて、これからバリバリ動いていこうと思います。
――今季の目標を教えてください
投手としてコースに投げ切るというところを目標に持って、それを徹底していきたいです。100%コースに投げ切るということを目指していきたいです。
――次戦への意気込みを教えてください
次は日体大戦なので、一人一人アウトに取っていって、ゼロを重ねていけたらなと思います。
小出拓実(人2=東京・杉並)
――先週から打順が代わりましたが
打順の変更については自分はあまり考えていなくて、どの打順でも自分のバッティングをすることを心がけていて、そういう意味で今日もいい準備ができたかなと思います。
――小出選手の安打がチーム唯一の安打にぬりましたが、振り返るといかがですか
試合前の準備からいい準備ができて、初球狙ったところをしっかり叩けたのは良かったかなと思います。
――これで2試合連続の安打になりましたが、最近の調子はいかがですか
最近の調子は結構いい方だと思っていて、自分のスイングができているなと思います。
――好調だというお話がありましたが、最近取り組まれている練習は
実際に相手投手の研究をしたり、素振りの時でも相手投手を意識したりして、いろいろ工夫しています。
――次戦への意気込みをお願いします
新チーム始まってまだ一勝もできていなので、まずはしっかり勝てるように頑張りたいと思います。