全国進出記念特集 第9回 石井智尋

男子ソフトボール

▷選手紹介

今季は、東京都大学連盟春季リーグ戦と全日本総合選手権東京都予選までの全試合で4番を務めた石井智尋(スポ3=千葉敬愛)。しかし期待に十二分に応えていたとは言い難い成績に終わってしまった。だが要所要所で一発が飛び出すなど、持ち味は随所に発揮していた。『流れを変える一打』や『強烈な一打』を放ち、打撃からチームを引っ張っていくことはできるか。昨年から中心選手として活躍してきた石井の経験は、チームに必要だ。

▷全総成績

▽東京都予選(13打席11打数3安打3打点)

国士舘大戦:中前①、遊飛、二安、右邪飛

東京AC戦:右飛、三振、右本②、四球、右飛

中央戦:二ゴ、三邪飛、四球、遊飛

▽関東予選(6打席6打数2安打3打点)

花王コスメ小田原戦:中飛、右飛、左飛

日立大みかクラブ戦:中前①、中本②、三邪飛

(丸数字は打点つき)

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コメント

――全総予選(東京都予選、関東予選)を勝ち抜いての全国の舞台となりましたが

全総(全日本総合選手権)出場ということに関しては、驚きとうれしさです。そもそも全総に出場できるとは思っていなかったので、運が良かったかなと。東京都予選(全日本総合選手権東京都予選)は日体大がいなくて関東予選(全日本総合選手権関東予選)に進めるチャンスで、皆が打ってくれて守ってくれて関東予選に出場できたのですが、関東予選はくじ運も良かったのかなという感じです。

――全総はご自身にとってどのような舞台ですか

あまり考えたことはなかったのですが、楽しめればいいかなと。そこまで気負わずに笑顔で臨みたいと思います。

――全総予選における打撃の調子は

調子は良くはなかったです。全総予選だけでなく、春から現在にかけて自分の思ったように打てなく。打撃だけではなくてプレー全てにおいて、あまりうまくいってないです。冬に足をけがしたことも少なからずあるとは思うのですが、(今の状態で)何が原因か分からないので、もしかしたらこれが実力なのかなと勝手に思ったりするなど、そこまで重く考えずにソフトボールをしています。

――状態を上げていく手応えは感じられてない状況ですか

国体の千葉県の方に戻った時は本当に打てるんですよ(笑)。何でかなと、分からないですね(笑)。

――去年から上位打線やクリーンアップを打っていく中で、ご自身が意識することは

特に意識している部分はなくて、自分は意識し始めたら思うようにいかないです。去年は1番を打っていて、いろいろと制限がある中で頑張ってきたのですが。新チームになってからはクリーンアップを打たしてもらっている中で、自分の中では打つだけと役割が決まっていると思い込んでいるので、気楽にやらしていただいています。

――ご自身が打撃からチームを引っ張っていく中で、目指していく姿はありますか

自分自身にリーダーシップがある訳ではないので、自分が打つことによって後輩たちにはいい目標として背中を見せていければなと思います。

――早稲田が上を目指していく中で、ご自身の強みは

主にプレーで。プレーだけしかないと思うのですが。うーん、プレーです(笑)。

――全総予選では、随所に一本が出ておられましたが、そこの部分は上を目指していく中での持ち味でしょうか

そうですね。多分持ち味として含んでも(良いとは思います)。プレーだと打撃では細かいことはできないので、『流れを変える一打』や『強烈な一打』とかですかね。

――全総は、4年生と戦う最後の大会となりますが

今までの(1年生と2年生の)2回はインカレ(全日本大学選手権)がラストだったので、そこが終わりだと思ってやってきたので。インカレの後にもう1回大会があるので、逆にどのように臨めば良いのかなと。インカレがラストだと思って今まではやってきたので、インカレ終わっても4年生とまだソフトボールができると考えた時に、どこか変だなと(笑)。全総は実業団も一緒に含まれているので勝ちたいですが、それよりも4年生と(プレーするのは)最後なので、楽しく笑顔で終われればいいなと思います。

――全総に向けての意気込みをお願いします

インカレ前に考えることは正直難しいです。まだ目の前ではないのでうまく言えないです。インカレで勝つか負けるかは分からないですが、楽しみます!

――ありがとうございました!

※この取材は7月4日に行われたものです。

(取材・編集 大島悠希)

◆石井智尋(いしい・ちひろ)

1998(平10)年6月16日生まれのA型。178センチ、76キロ。千葉敬愛高出身。スポーツ科学部3年。外野手。右投左打。強みは、『流れを変える一打』や『強烈な一打』を放てることだ!