▷選手紹介
今季は主に2番打者として、3番川上卓也副将(スポ4=岡山・新見)や4番石井智尋(スポ3=千葉敬愛)に好機でつなげる役割を求められてきた梶谷陽介(法3=神奈川・柏陽)。全日本総合選手権関東予選(関東予選)では9番を務めたが、求められているのは『後ろの打者につなぐ役割』。小技をさらに絡めていくことができれば、全総予選(東京都予選、関東予選)ではむらがあった打撃も向上されるはずだ。守備面では一塁を守る梶谷であるが、ソフトボール特有の動きが求められるバント処理で、周囲と確かな連携を示してきた。
▷全総成績
▽東京都予選(12打席10打数3安打1打点)
国士舘大戦:四球、三直、二直、遊安
東京AC戦:三ゴ、遊安①、投飛、中飛
中大戦:三犠、左二、遊失、投ゴ
▽関東予選(4打席4打数1安打0打点)
花王コスメ小田原戦:右飛、左前
日立大みかクラブ戦:遊飛、三ゴ
(丸数字は打点つき)
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コメント
――全総予選(東京都予選、関東予選)を制して全日本総合選手権(全総)出場を果たしたお気持ちを聞かせてください
純粋にうれしいなと思いますし、入部してから足を踏み入れたことのないところにいくので楽しみな気持ちもあります。(全総)予選を通じて冬にやってきたことが全部出たと思うので、チームの成長をすごく感じられたのが良かったと思います。
――打者としてのご自身の役割は何だと思いますか
打順どうこうというより、僕に与えられているのは後ろのバッターにつなぐ役割です。それはずっと丹野さん(太郎主将、スポ4ー=兵庫・滝川学園)とも話していることですし、自分でも(そのように)思っています。どの打順でも自分のやることは変わらないかなという気持ちでいます。
――全総予選でのご自身の調子はいかがでしたか
うまくいくこともあったしうまくいかない打席もあったし、(調子が)良いか悪いかで言ったらどちらともつかないという感じです。やはり内容の良い打席は良かったのですが、悪い打席は悪くて、まだむらがあると感じたので、そこは自分の課題かなと思いました。
――ご自身の課題はどこですか
調子にむらがあるということと、小技も絡めつつ相手が嫌がるような打撃をすることが僕に求められていることだと思っているので。バントがうまく決まれば野手も警戒して、打球も間を勝手に抜けていくというか、良いバントが決まってこそ、野手の間を抜けていく強い打球も増えていくと思います。どちらかが悪いとどちらも決まらなくなってしまうと思うので、どちらも良い状態を保たないといけないと思っています。
――続いて、守備面について伺います。主に一塁を守られていますが、ソフトボールだとセーフティーバントが多い中で、守備における難しさはありますか
とにかく打球処理を早くしなければいけないということが一番だと思います。野球も早く処理しないといけないのですげ、やはり全然違うというか、全力で走って出ていって(球を)取ってまたすぐに投げないといけないので、野球にはなかなかなかった動きです。自分もすごくその点は練習しましたし、今もずっと練習しないといけないところです。バントの処理はかなりソフトボール特有の動きかなと思います。
――ご自身の守備の出来を振り返っていかがですか
目立ったミスはなかったと思うので、良かったと思います。ただ、ショートバントの処理を取れなかったのが1つあったと思うのでそこもしっかり取らないといけないなと(思います)。上に抜けてしまった送球は投げ手の責任というのもあると思うんですけど、下への悪送球とかはファーストが裁かないといけないと思うし、ファーストの責任だと思うので全部取らないといけないかなと思います。
――現在は守備と打撃どちらを重視して練習されていますか
どちらも大事ですけど、自分はどちらかというと打撃面ですね。小技の練習というか小技の精度を上げるような練習に重きを置いています。
――今後の大会で早大を上位に上げていく上で、ご自身の強みはなんだと思いますか
小技を絡めた相手が嫌がるようなバッティングですかね。
――全総へのイメージを教えてください
どのチームも予選を勝ち上がっているチームですし、日本リーグの実業団のチームも参加しますし、勝っていくのはなかなか難しい大会なのかなというイメージがあります。
――今年は全日本大学選手権(インカレ)ではなくて全総が4年生と戦う最後の大会となりますが、その点はいかがですか
例年とは少し違う流れになります。ただ、全総は金子さん(太副将、教4=埼玉・川越)が教育実習でいないそうなので、僕としては4年生とやり切るのはインカレだと思います。もちろん全総でも勝ちたいですし、勝たないといけないと思っていますが、チームの目標はインカレで優勝することなので、まずはそこを目指していきたいです。
――最後に、全総への意気込みや目標をお願いします
関東の代表として出るのでそれにふさわしい試合をしたいなと思いますし、さっき強いチームばかりというイメージだと言ったのですが、出るだけでは意味がないと思うので、出るからには勝っていかないといけないと思います。そのためにはチームとしてレベルアップしていかないといけないと思いますし、個人的にもまだまだ足りないところが多いので、そこをしっかり見据えてこれから練習していきたいと思います。
――ありがとうございました!
※この取材は7月5日に行われたものです。
(取材 大島悠希、編集 望月清香)
◆梶谷陽介(かじや・ようすけ)
1998(平10)年6月25日生まれのA型。168センチ、68キロ。神奈川・柏陽高出身。法学部3年。内野手。右投左打。強みは、小技を絡めた相手が嫌がるような打撃ができることだ!