猛打で連勝、準決勝進出を決める

男子ソフトボール
TEAM
明星大
早 大 13
(4回コールド)
○豊田、杖子―山本、実重
◇(本塁打)増形 ◇(三塁打)川上 ◇(二塁打)鳥岡
TEAM
早 大 21
明 大
(4回コールド)
○松木、吉田―山本、前田
◇(本塁打)鳥岡 ◇(三塁打)鳥岡 ◇(二塁打)金子、田原、西岡

 東日本大学選手権(東日本)2日目。初戦を順調に突破した早大は、2回戦で明星大と対戦した。きのうの大量得点の勢いそのままに、初回から打線がつながり一挙9得点。その後も4点を追加し、4回コールドで試合を決めた。続く明大戦でも打線はとどまることを知らない。21得点と相手を圧倒し、こちらも4回コールドであすの準決勝へと駒を進めた。

 2回戦は初回から圧巻の猛攻を披露した。期待のルーキー川上卓也(スポ1=岡山・新見)が先頭から内野安打で出塁すると、2番の増形俊輔(社3=千葉敬愛)が一塁線にランニング本塁打を放ち先制。そのまま打線が止まらず打者13人で9点を奪う。3回にも代打の田原大幹(スポ4=早稲田渋谷シンガポール)の適時二塁打などでダメ押しの4点を追加した。投げては先発の豊田誉彦(スポ3=兵庫・滝川)が初回を3人で片付ける上々の立ち上がり。後を受けマウンドに上がったのは杖子量哉(スポ2=岡山・新見)。走者を背負いながらも最後の打者を空振り三振で仕留め、4回コールドで快勝した。

好投を見せた豊田

 波に乗った早大打線は、準々決勝の明大戦でも大量得点を挙げる。初回、増形が絶妙なセーフティバントを決め出塁。それを皮切りに、制球の定まらない相手投手を打ち崩して7点を先制した。その後も得点を加え続け、2回には鳥岡健(スポ2=岡山・高梁)が3点本塁打を放つなど合計21得点。打撃力で相手を突き放した。打線から大量援護をもらった先発の松木俊皓(スポ4=宮崎・日向)は、毎回三振を奪い絶対的エースの貫禄を見せる。4回裏を任された吉田尚央(人3=長崎・佐世保西)も相手打者を3人できっちりと締め、前試合と同様コールド勝ちを収めた。

連日大活躍の鳥岡

 個々の実力の高さを見せつけた試合だった。早大はここまでで3連続コールド勝ち。格下を全く寄せ付けない強さで順調に勝ち進んでいる。しかし、あすの準決勝は春季リーグ戦でしのぎを削った強豪・日体大との対戦。5月に行われた全日本総合選手権東京都予選の決勝で惜敗した相手でもある。今季何度も苦渋を舐めさせられた日体大に対し、好調の早大打線がどう食らいついていくか注目だ。

(記事 三浦遥、写真 廣田妃蘭、中丸卓己)

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田原大幹(スポ4=早稲田渋谷シンガポール)

――きょう一日を振り返っていかがですか

普段はなかなか試合に出られない選手が出ることも多くて自分もそうして出させていただけました。そうやって自分たち控えの選手が出られるのもレギュラーの選手たちが頑張って早く点を取ってくれたからですし、それをバックアップして自分たちも試合に出られるという、すごくいいサイクルができているのかなと思います。すごく感謝しています。

――きょうは二塁打2本という結果でしたが、打席を振り返っていかがでしたか

普段なかなか結果を出せないところもあるんですけど、この大会では監督(高杉聡監督、平10理工卒=群馬・前橋育英)にも積極的に使っていただけて、なおかつ結果を出せているのですごく満足しています。これからも頑張りたいと思います。

――普段は何か特別な仕事などはされているのですか

前はスコアなどを書いたりしていましたが、今はどちらかというと特に何か特別なことをしているわけではないです。ですがこれからも裏方の仕事など自分にできることをして、少しでもチームに貢献したいです。

――チームの雰囲気は田原選手から見ていかがですか

試合に出ている選手はもちろんですが、控えの選手もレギュラーと同じくらい、チームを勝たせようと裏方の仕事や声を出すなどしていますし、レギュラーの選手も必死にそれに応えて一生懸命やってくれているので、とてもいい雰囲気だと思います。

――最後にあすの準決勝、決勝に向けて意気込みをお願いします

数年ぶりになるのでもちろん優勝したいですし、今までの試合と同じようにレギュラーの選手だけではなくて選手全員で優勝をもぎ取りたいと思います。