【連載】インカレ直前特集『prove ~証明せよ~』 第6回 溝口聖主将×山口晋平副将

男子ソフトボール

 前人未到の全日本大学選手権(インカレ)4連覇へ。偉業へ挑むワセダを率いるのが溝口聖主将(人4=長崎・佐世保西)と、山口晋平副将(法4=兵庫・白陵)の二人だ。1年時から選手として活躍し続け、プレーヤーとしてもゲームをを引っ張る溝口と、控え選手だった時の経験を生かし部を支える山口。東日本大学選手権(東日本)を終え、いよいよ迎える最後の大舞台に、二人はいま何を思うのか。その胸中に迫る。

※この取材は8月19日に行われたものです。

いままでのワセダに劣らないチームに

主将として、また主軸打者としてチームを引っ張る溝口

――今季これまで全体を振り返って

溝口 新チームがスタートした時点では、いままでプレーしてきた3年間のチームの中では一番実力がないなと感じていました。インカレ優勝を目標に掲げて一生懸命頑張ってきていまは、確実にとは言えないですけど、インカレ優勝できそうだなというチームにはなってきているんじゃないかなと思います。

山口 同じように実力は劣るチームだったと思います。ただ前のチームから出ていた選手も残ってはいたのでひとまず試合をできる戦力は残っていたんですけど、もともとレギュラーだった選手以外のメンバーの実力がなかなか出ていなかった中で、冬が明けて5月ごろからはそういう人の実力も上がってチームの層も厚くなって、レギュラーの実力も上がってきました。特に東日本では逆転勝ちもできるようになって、あっさり負ける試合が多かった中で、粘り強さと自分たちのペースで試合をできるようになったという強さが身に付いてきたかなと思います。

――昨年までのチームと劣ると感じていたのはどのような部分ですか

溝口 ワセダの攻撃の良さというか特徴は打線のつながりだと思っているんですけど、その打線のつながりがなかなかなくて。ピッチャー対バッターを9人続けるというような戦い方しかできなかったので、いままでのチームとは違うなというのが一番感じたところです。

――その弱かった打線のつながりが良くなってきているということですか

溝口 そうですね。一、二番の貴志(奎太朗、スポ4=大阪・関西大倉)と吉野(恵輔、スポ4=福岡・城南)が本当に頑張ってくれて、成長してくれたので、いままでのワセダに劣らないつながりのある打線になってきているんじゃないかなと思います。

――それぞれの大会の振り返りを伺います。春季リーグ戦(リーグ戦)はいかがでしたか

山口 負けた国士舘大戦には就活で行けなかったんですけど、結果的に3位なのでワセダとしては満足のいく結果ではないと思います。そういった中で国士舘に負けてしまったのは残念だったんですけど、日体大には秋にコールド負けだったのを春は防ぐことができたのでその点で悔しさと同時に成長も感じられましたね。

溝口 全部終わって自分たちが3位というのが確定した時に、確か国士舘大に勝っていれば優勝だったんですよ、ワセダが。それを知った時は本当に悔しさがこみ上げてきました。序盤はワセダがリードしていましたし、途中で崩れてどうにもできない展開にされてしまったので、そこがいまのチームの弱さかなと思ってそれ以降の取り組みへの課題になったので良い試合になったかなと思います。

――その後全日本総合選手権東京都大会では再び決勝で日体大と対戦し敗れました

溝口 リーグ戦で国士舘に負けて、準決勝で国士舘と当たることもわかっていて、まずは国士舘に絶対に負けないという気持ちで臨んで、接戦ではあったんですけど勝てて。日体に勝てば関東予選に出場できるというところまで上がっていけました。その試合も序盤は結構良い試合をしていて、最後崩れてしまってというかたちで相手は違うのですがリーグ戦と同じような負け方をしてしまったので、やっぱりいまのチームの課題はここにあるんだなというのを確信した大会でした。

――山口選手は打撃での活躍もありました

山口 決勝には出られなかったのですが、準決勝の国士舘大戦まではスタメンで、大事な大会にスタメンで出られたのは初めてだったのでうれしかったし良い経験になりました。ここまでは個人的な話で、チーム全体では、決勝はやはり力の差がすごくあるなと思いましたし、1、2回戦と良い材料はあったんですけど、やはり日体大に対しては力の差を感じた大会でした。

――直近の東日本は先ほどもお話があったように粘り強い戦いが印象的でしたが振り返っていかがですか

山口 東日本は初戦が城西大で、部員全員の中に苦手意識があって、その相手にサヨナラ勝ちができたのですっきりしましたし、粘り強さを出せた大会だったと思います。日体大にはまだ力の差というかカベがあるように感じたのですが、粘り強く自分たちの得点のかたちをつくれて取り組もうとしていた点ができたことは良かったのと、もっと早く試合を決める能力も付けないと、インカレは5試合あるので、ビッグイニングをつくる力が必要かなと思いました。

溝口 山口が言っていたのとほとんど同じなんですけど、終盤まで接戦になったときに勝ち切れる粘り強いチームになったかなというのが1つと、あとは城西大戦も中大戦もサヨナラ勝ちでどちらの試合も自分たちの悪い部分がかなり出ているので、悪い部分を直して良い部分を伸ばしていけば、接戦にすらならない強さが付くんじゃないかなと思います。日体大とはまだ差があるので、残り時間は少ないですけど、絶対に準決勝で日体大に勝たないと決勝にはいけないので、その差を埋めたいです。

――日体大に勝つためのカギは

溝口 やはり打たないと勝てないかなと。日体大のピッチャーはすごく良いピッチャーなんですけど、日体大は打線もかなり強い打線なのでその打線をロースコアに抑えるのか、ピッチャーを攻略して大量得点を狙うのかだと、これまでの日体大戦のスコアも見つつ考えると点を取らないと勝てないなと思うので、ピッチャーの攻略がカギになるかなと思います。

――東日本を終えてからいまはどのような練習をしていますか

溝口 守備はいまは気温も高くて暑いですし、1年を通してしっかり取り組んできた部分なので、いまは確認する程度でやっています。ケガが一番怖いので、短い時間で集中して確認しています。打撃はいまいる4人のピッチャーを必死に打つような実践に近い練習を行っています。

――練習メニューはお二人が考えるのですか

山口 主に溝口が決めて、僕がこだわりがあるメニューとかどうしてもしてほしいメニューは溝口に相談しています。

――この対談の直前の練習ではベースランニングのメニューに取り組まれていましたが、夏場でも走り込むような練習もするのですか

山口 トレーナーに西岡(卓哉、スポ2=香川・高松)が入って頑張ってくれているので、彼に自分たちの目指す方向を示してメニューを決めてもらっています。僕自身はそういうのは結構やった方が良いと思っていて、自分たちが1年生の時のチームが夏場も下半身を強化するようなメニューを続けていて、インカレ後も「体力が付いて良かった」という声が多くて。やはりインカレは5試合戦い抜く力があるかわからないところがあって、そういう不安をなくしたいので。そろそろ体を調整する時期に入るのでぎりぎりまで体を追い込んでいきたいと思っています。

――インカレでは3日間で5試合というスケジュールですがやはり体力面での不安はありますか

溝口 トーナメントですし、絶対に勝たないといけない試合ということで、暑くて疲れるし、動いて疲れるし、緊張でも疲れるし、決勝は応援してくれる声を支えに頑張っているような状態です。

インカレ優勝に導くために

副将として部員からの信頼も厚い山口

――お二人が主将、副将になった経緯は

溝口 幹部選挙を行ったのが昨年の8月で、その1か月くらい前から同期で集まってどうしようかという話をしていて、その際に僕がキャプテンをやりたいと思っている気持ちを同期に伝えたところ、みんな「溝口でいこう」という意思を伝えてくれたので頑張ろうと決意しました。

山口 僕はどういうポジションに就きたいという明確な希望はなくて、なんとなくどれかの幹部になるだろうなとは思っていたんですけど、副将になるとは思っていなくて、同期で集まった時に溝口が、僕が副将に良いんじゃないかということを言ってくれて、僕もそういう道もあるのかと思って副キャプテンをやってみたいなと思いました。同期も基本的に同意してくれて選挙で選ばれて副将になりました。

――ここまでチームを引っ張ってきて大変だったことはありますか

溝口 大変だったこと…。ある?

山口 いや、俺は少ないよ。

溝口 うん、俺も。でも、副将と主将でスタメンとかを吉村先生(正監督、昭44教卒=京都・平安)に提案するんです。その時に山口が、誰が調子良いとか誰を使ってみたいとか意見を言ってくれて。僕は1年生から試合に出させていただいて、山口は試合に出られない時期が長かったんですけど、そういう状況なので言いにくかったと思うんですよ。僕が考えたものに口を出すのは。でもそれを言ってくれたので僕も一人で考え込むこともなくて助かったなと思っていて、たぶん山口はそれを言うのは大変だったんじゃないかなと僕は思います。

山口 でも当然溝口が話を聞いてくれる姿勢があるという前提があったので、そこまでつらいことではなかったです。その話を聞いてくれることに喜びとやりがいを感じながら、自分としてもどうしても納得いかないことがあれば伝えていました。基本的には溝口に任せておけば大丈夫と思いつつ、やはり時には失敗もありうるので、そういう可能性を感じたときは見合わせるという感じでした。

――お互いの印象をお聞きします。まず溝口選手から見て山口選手はどのような方ですか

溝口 山口はもう1年生の時から思っていたんですけど、めちゃめちゃ面白い人だなと。めちゃめちゃ面白くてふざけたキャラかと思いきや、しっかり締めるところは締めて、責任感のある人間で、そこの切り替えがすごくうまい人だなと思っていました。

山口 そう思っていただけるならありがたいです。満点の評価やで。

――逆に山口選手から見て溝口選手はどのような方ですか

山口 やはり身長もありますし、性格というか趣味が子どもっぽいイメージが1年生の時からあって。基本的に温厚な感じで話していて、冗談を言い合うような感じだったので、面白い友だちとして接していて、かつちょっと子どもっぽいよなと思っていたんですけど、最後の1年間を迎えたら意外とというか思っていたよりもリーダーシップがあって、想像以上にキャプテンとしてチームを引っ張れるような能力がありました。キャプテンやったことないって言ってたので。ソフトの実力は心配ないんですけどキャプテンの経験がないというところで心配だったんですが、自分の意思も持ってるし人を引っ張っていける資質がある人なんだなと思いました。

――溝口選手は主将の経験がなくて、大学で主将をやろうと思ったのはどうしてですか

溝口 きっかけはやはり前主将の吉田享平さん(平27スポ卒=群馬・中央中教校)から、昨年のチームが始まってすぐくらいに二人でご飯に行って「溝口がキャプテンをやった方が良いんじゃないか」という話をいただいて、その時は「俺かぁ。俺にできるのかな」って思っていたんですけど、吉田さんは本当に素晴らしいキャプテンで1年間吉田さんの近くで学んでいれば自分にもできるんじゃないかと思ったんです。それでしつこいくらい吉田さんにくっついて練習中も行動して、それでキャプテンをやろうと決心しました。

――吉田前主将の一言があるまでは主将になろうという気持ちはあまりなかったのですね

溝口 全然自分がなるつもりはなかったので、この代誰がキャプテンやるんだろうっていう感じで(笑)。

山口 キャプテンの経験者が誰もいないので。

溝口 そうなんです。誰もキャプテンやったことなくて。

――同期の4年生はどのような学年ですか

山口 賑やかやな。

溝口 仲良しで賑やかな代だと思います。

山口 くだらないことでいじり合うという、知らない人が見たらしょうもないと思いかねないことを結局4年間続けてきました。本当に変わってないよな、やってること。

溝口 みんな個性が強いんで(笑)。

山口 その強い個性をいじりあってます。

――よくいじられるのはどなたですか

山口 やっぱり貴志とか。

溝口 あとは松本(壮平、商4=埼玉・早大本庄)。意外と吉野。

山口 あと小針(大輝、教4=東京・早大学院)。

溝口 そうやな(笑)。だいたいいじられてるな。

――他に学年の特徴はありますか

山口 後輩は結構遅刻が多くて困っていた部分があったんですけど、僕らの学年はなぜか遅刻はほとんどないです。下級生の時に貴志が1回したくらいかな。

溝口 意外と律儀(笑)。

山口 意外とそんな風に見えないですけど、時間はきっちり守ります。

――では後輩の皆さんはどのような印象ですか

溝口 ちょっと前までは3年生も個性派の集まりで少し心配していたんですけど、いまはもうすぐ最上級生になるという責任感からかまとまってきていますね。2年生はもう盛り上げ役みたいな感じやな。

山口 2年生は結構まとまりがあるような感じがするな。

溝口 1年生は本当に頑張ってくれてますね。

――主将、副将として、ご自分に求められる役割は何でしょうか

溝口 当然インカレ優勝に導くことなんですけど、それに必要なのは選手個人個人のコンディションを把握することだと思います。インカレでは疲れとかもあると思うので、コンディションの把握はいままでより入念にやらないといけないかなと思っています。

山口 溝口にはバッティングや守備に集中してほしい部分もあるので、特に試合中は他のところに気が散らないように自分が何とかしたいというのがあります。自分に求められる役割と言ったら、雰囲気を盛り上げるというか、試合中の空気を良くするということかなと、乗っていけるような空気をつくることかなと思います。ベンチにいることも多いので。やはりどうしても負けている展開だと、試合に出ている人は自分がうまくいっていないと悔しくて閉じこもっちゃうことがあるのでそういうときは他の人が盛り上げて勝てる雰囲気をつくっていくことが必要だと思います。

――1年時から試合に出ていた溝口選手と試合に出られない時期も経験している山口選手の二つの目線があることはチームづくりに役立っていますか

溝口 そうですね。それが狙いで山口に副将になってほしいと思っていたので。いまは思っていた通りにできているんじゃないかなと思っているので、山口で良かったなと思っています。

山口 僕も同じ考え方の人が二人で主将、副将だと同じ考えにしか進まなくて、それは良くも悪くもあると思います。いろいろな考えが取り入れられた方がワセダといういろいろな人がいるチームには良いんじゃないかなと思ったので、だから自分も副キャプテンになってみようかなと思いました。

一番ハッピーなチームが優勝する

いよいよ最後の大舞台、二人の見据える方向は同じだ

――インカレ4連覇へのプレッシャーはありますか

溝口 あります。OBの方とかは「(4連覇が懸かることを)プレッシャーに思わなくて良いから、自分たちが思うように楽しめば良いよ」と言ってくれるんですけど、やはりどうしても考えてしまいます。僕は1年生の時から出させていただいてずっと勝って勝って勝って優勝しているのに自分の代だけ負けるのは本当につらいなと思うので、勝つしかないなと思っています。

山口 いままでの優勝に貢献してきた度合いが溝口とは全然違うんですけど、ことしは副将というポジションもありますし、いままでより貢献できるということで、これで優勝できたらうれしいなという、プレッシャーはもちろんあるんですけど、期待もあります。試合に出ていなかった分、インカレの優勝の厳しさを理解し切れていないところもあるのかもしれないですけど、楽しみでもあります。

――インカレで勝つために残りの期間で強化していきたいポイントはありますか

山口 やっぱりバッティングと走塁かな。

溝口 そうやな。いま時間をかけてやっているのはバッティングと走塁ですね。走塁は限界がないと思いますし、スランプもないと思うので、走塁はかなり厳しい目で見ながらやっています。バッティングは松木(俊皓、スポ3=宮崎・日向)とか良いピッチャーを打つことで自分たちのスキルを上げていこうというふうに取り組んでいます。

――ことしのワセダの特徴は

山口 これまでの結果を見ると、いまのワセダは粘り強さが強みで、試合を一気に決める力がまだ足りていないという部分があると思います。部員の特徴としてはおとなしい人が多いのかなと思うので、これから強化していくポイントはどこかを東日本で考えていたんですけど、ハッピーさが足りないのかなと思います。きょねんは池田さん(康平、平27人卒=長崎・佐世保西)がいて、木村コーチ(秀雄、平8理工卒=山口・柳井)も「一番ハッピーなチームが優勝する」と言っていて、ことしのチームには全然言ってくれないんですけど(笑)。真面目でおとなしい選手が多いので、雰囲気づくりのためにもちょっと意味わからないかもしれないですけど、ハッピーさが必要かなと。

溝口 本当は(山口選手がハッピーな役割を)担っていたんですけど、副将になって責任感が強いのでなかなかそれだけにはなれなくて。インカレで爆発してくれることを願っています。

山口 ここまで抑えてきたんで。

一同 (笑)。

――ことしのインカレの組み合わせでは厳しい戦いが予想されます。組み合わせを聞いた時の印象は

溝口 練習中に速報が送られてきて、これは相当頑張らないとなとみんな危機感を持っていました。でも組み合わせは決まったら変えられないので。

山口 いままでの3年間はやりやすい相手との初戦だったのでそろそろ初戦から厳しい戦いの組み合わせになってもおかしくないだろうと思っていました。なので「ついに来てしまった」という感じですね。そこまで悪い印象はないんですけどやはりこういうときもあるんだなと。

――厳しい戦いを勝ち抜くにはバッテリーも重要なカギを握ると思います。ことしのバッテリー陣はお二人から見ていかがでしょう

溝口 仲良しやな。

山口 うん。お互いにいろいろ刺激し合える関係なので、うまく高め合っているとは思います。

溝口 多少あってもいいライバル心は少し欠けているかなという気もしますがその分お互いアドバイスし合って、投げ方とかも真似し合っている部分もあるのでその点ではかなり良い関係が築けていると思います。

――大嶋翼選手(スポ4=群馬・新島学園)が今季からマスクを被っていますが、キャッチャーとしての大嶋選手はいかがですか

溝口 元気にチームを引っ張ってくれて、良い仕事をしてくれているなと思っています。最近は山本(修平、スポ2=大阪・清風南海)が打撃も良くて、守備でも頑張ろうという姿勢を見せてくれているので、それが大嶋にも刺激になってて、インカレ直前で良い流れができているなと思います。

――では打線はいかがでしょうか

溝口 順調じゃないですか。やはり上位打線で4年生が固まっていて、安心感があります。最近の下位打線でも特に水本将文(人3=長崎・佐世保西)が乗ってきていて、これまで上位で点を取れないと厳しかったものが下位でも打てるようになってきました。

――インカレでのキーマンは

溝口 インカレでのキーマンは貴志、吉野の一、二番コンビかなと。このチームは単純で一、二番が簡単にアウトになってしまうとなかなか流れをつかめなくて、逆に打つとそれだけでお祭り騒ぎになるので、二人が打てばキーマンになると思います。

山口 同じですね。一、二番が重要になると思います。あとはピッチャー陣がきちんと抑えてくれるかですね。

溝口 あとは山口もキーマンです。山口は本当にキャラがキャラなので打席に入るだけで盛り上がります。そういう素質が生まれつきあるので。打席に入るだけで盛り上がるので、ヒットを打とうものなら勝ったような雰囲気になるのでキーマンです。

山口 これ自分で言ったんじゃないですからね(笑)。あとは坂本(大樹、法2=愛知・名古屋)と飯泉(召、教2=埼玉・与野)です。彼ら紺碧隊のハッピーさがカギです。

――インカレに向けての個人の目標をお願いします

山口 僕はバッティングで勝負をしたいと思っているので、どういうかたちで出るかはわからないですけど、試合を決める一打を打ちたいので、ある打席全てでヒットを打ちたいです。

溝口 僕ももう本当に最後なので自分が活躍してチームを優勝に導きたいなと思っています。プレーに集中して、山口が選手起用に関しては全部やってくれているので、三番セカンドのただの選手として試合に集中して戦いたいなと思います。

――最後にチーム目標をお願いします

溝口・山口 優勝!

――ありがとうございました!

(取材・編集 藤川友実子)

『早稲田ウィークリー』1374号の特集で披露したポーズを再現していただきました!

◆溝口聖(みぞぐち・さとし)(※写真右)

1993年(平5)4月5日生まれのA型。159センチ。長崎・佐世保西高出身。人間科学部4年。内野手。釣りが大好きだという溝口選手。ですが最近はなかなか釣りに出かける時間がないそうです。実は大学に入ってから山口選手が3回も釣りに出かけていたと知り「呼んでくれたら良かったのに」と残念そうな表情を見せていました

◆山口晋平(やまぐち・しんぺい)(※写真左)

1992年(平4)6月30日生まれ。172センチ。兵庫・白陵高出身。法学部4年。内野手。「こう見えてアウトドア派」と語ってくれた山口選手。ソフトボール部の皆さんとのバーベキューに遅刻してでも近くの山に登りに出かけるほど、山登りに夢中だそうです