プール最終戦は完封勝利 準決勝進出を決める/横浜市立大戦

女子ホッケー
関東学生秋季リーグ 10月6日 東京・大井ホッケー競技場サブピッチ
 
TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q
早大
横浜市立大
▽得点者
山下3、野中2、鈴木、伊澤、長谷川、松井
 
 
山下が3得点の活躍で勝利に貢献

 前節は王者・山梨学院大の前に大敗を喫した早大。なんとしても白星がほしい一戦で、選手たちが躍動した。終始、自分たちのホッケーをして横浜市立大を圧倒。相手につけ入る隙を見せずに、終わってみれば9-0の圧勝劇を飾った。

 序盤は相手陣内まで攻め込むも、なかなかシュートまでたどり着けない。一進一退の攻防を重ねて迎えた第1Qの9分、FW野中ほなみ(教3=宮崎・高鍋)が相手のクリアミスからボールを保持すると、そのままゴール前に入り込みシュート。欲しかった先制点をもたらした。ここまで攻撃のペースをつかめていない早大だったが、この得点がチームに流れを呼び込むことになる。13分にはペナルティコーナー(PC)を獲得。パッサーからボールを受けたMF山下天海主将(スポ4=京都・須知)が、鋭く振り抜くとボールはゴールへと吸い込まれた。

先制点を挙げて喜ぶ野中(左)

 2点リードで迎えた第2Q。この時間帯は早大の攻撃がさえ渡った。開始直後にPCからFB鈴木悠(スポ4=愛知・向陽)が得点を決めて3点差に引き離す。中盤には山下が巧みなスティックさばきを見せて、自ら突破を仕掛ける。相手ディフェンスを次々とかわしていき、立て続けに連続ゴールを決めた。13分には山下からパスを受けた野中がこの日2得点目となるゴール。手を緩めることなく攻め続け、大事な試合を6点の大量リードで折り返した。

得点を決め、ハイタッチをかわす山下(右)

 この試合は攻撃とともに、守備でも流れを渡さなかった。疲れが見え始めた後半は、パスミスなどで次第に相手ボールとなる時間が増え始める。しかし、そのたびに山下が相手攻撃陣にプレッシャーをかけ、ボールを奪い返して攻撃を食い止める。攻守に渡る主将の活躍で、一本も相手にゴール前からシュートを打たせなかった。第3Q10分にはPCの機会を得ると、FB伊澤幸来(政経2=埼玉・早大本庄)がシュートを放ち追加点となるゴールを決めた。

シュートを打つ伊澤

 最終第4Q。勝利をほぼ手中に収めながらも、最後までゴールを目指し続けた早大。相手GKの好セーブもあり、なかなか追加点が入らない時間が続いたが、集中力を切らすことはなかった。そして9分、ゴール脇でボールを受けた野中が、逆サイドのFW長谷川柚希(政経3=埼玉・早大本庄)へとパス。長谷川が素早くワンタッチでゴールへと押し込んだ。流れるようなパスワークで得点を決めて8点差に。終了間際には、ゴール前でこぼれたボールを、FW松井望(教2=千葉・船橋東)が打って9点目。常に自分たちのペースで試合を進め、9-0の完封勝利を記録した。

ボールを運ぶ長谷川

 この試合をもって、ブロック戦が終わりトーナメント戦へと移ることになる。結果的にはこのブロック戦を、2勝1敗と勝ち越しで終えることができ、準決勝進出となった。トーナメント戦でも、3試合で見えた収穫と課題を生かすことができれば、一つでも上の順位に行くことができるだろう。その先に迎える全日本学生選手権にも向けて、さらなる飛躍に期待したい。

 

(記事、写真 廣野一眞)