山学大に今季初の5発快勝 落とせない8連戦の初戦を制す

ア式蹴球男子
試合結果

第98回関東大学サッカーリーグ戦

9月29日(日) vs 山梨学院大学 18:00 Kickoff @早稲田大学東伏見サッカー場

試合結果

チーム 前半 後半 合計
早稲田大学 2 3 5
山梨学院大学 0 0 0

得点者

前半

4分 本保奏希

35分 駒沢直哉

後半

46分 本保奏希

86分 佐々木奈琉

88分 駒沢直哉

 関東大学サッカーリーグ戦は第15節。前節城西大相手に痛恨の敗戦を喫し、もう一つも負けることが許されなくなったア式蹴球部(ア式)。今節はホーム・東伏見に山学大を迎えての一戦となった。

シュートを放つ駒沢

 前半の立ち上がりにいきなり試合が動く。4分、相手のゴール前に入ったボールをMF本保奏希(スポ3=JFAアカデミー福島U18)が拾い、左足で押し込んで幸先よく先制に成功する。7分にはMF光田脩人(スポ4=名古屋グランパスU18)のサイド突破からクロスを上げるも中で合わせたFW駒沢直哉副将(スポ4=ツエーゲン金沢U18)のシュートは枠を捉えることができず。12分、MF松尾倫太郎(人4=千葉・八千代)がドリブルで相手陣内へ侵入し、左サイドで待つ本保にボールを預ける。本保はカットインからシュートを放つも、相手キーパーの好セーブに阻まれてしまう。20分には相手にサイドを崩されて連続でシュートを打たれるもここはGKヒル袈依廉(スポ4=鹿児島城西)とDF神橋良汰(スポ4=川崎フロンターレU18)を中心に粘り強い守備で相手に得点を許さず。すると35分、相手陣内へ攻め入ったア式は、本保の右サイドからのクロスを駒沢が合わせて追加点を獲得する。前半の終了間際、決定機ミスから相手に流れが渡ってしまったものの、ヒルの好守もあり無失点で守り切り前半を2ー0で折り返す。

この試合2ゴールの本保

 後半の開始直後、相手のビルドアップのミスを拾った本保が一人でゴール前まで運び、そのままシュートをゴールへ突き刺して3点目を獲得する。その後相手に攻め込まれる時間帯が来るも、ヒルやDF石井玲於奈(商3=FC東京U18)を中心に相手の攻撃を要所でシャットアウト、得点を許さない。すると86分、駒沢のシュートのこぼれ球をDF佐々木奈琉(社3=新潟・帝京長岡)が頭で押し込んで4点目、さらに88分には駒沢がエリアの外から左足で強烈なシュートを突き刺し5点目を獲得する。試合終了間際にこの日1番のピンチを迎えるも、ここはヒルがスーパーセーブで防ぎクリーンシートを達成。5ー0でリーグ戦で久しぶりの勝利となった。

4点目を決めて喜ぶ佐々木(右)と山市

 前半、後半ともに立ち上がりに得点を奪い、主導権を握って試合を進めることができたア式。5ー0と久しぶりの快勝となったが、昇格に向けては依然厳しい状況が続く。残り7試合勝つことでしか未来は切り開けない。次節は日体大戦、第2節では大量失点で敗れた相手だ。一戦必勝、最大限の準備をして一つ一つ次へ繋いでいってほしい。

メンバー情報

早稲田大学 メンバー

スタメン

ポジション 選手名 背番号
GK ヒル袈依廉(スポ4=鹿児島城西) 1
DF 佐々木奈琉(社3=新潟・帝京長岡) 2
DF 神橋良汰(スポ4=川崎フロンターレU18) 4
DF 石川真丸(スポ4=名古屋グランパスU18) 5
DF 石井玲於奈(商3=FC東京U18) 19
MF 谷村峻(スポ3=FC東京U18) 6
MF 山市秀翔(スポ3=神奈川・桐光学園) 10
MF 本保奏希(スポ3=JFAアカデミー福島U18) 11
MF 松尾倫太郎(人4=千葉・八千代) 15
MF 光田脩人(スポ4=名古屋グランパスU18) 17
FW 駒沢直哉(スポ4=ツエーゲン金沢U18) 9

【監督】兵藤慎剛監督(平20スポ卒=長崎・国見)

サブ

ポジション 選手名 背番号
GK 北村公平(文構4=神奈川・桐光学園) 16
DF 増田健昇(スポ3=横浜FCユース) 3
DF 笹木大史(商3=東京・早大学院) 13
MF 東廉(スポ4=清水エスパルスユース) 8
MF 成定真生也(スポ4=神奈川・日大藤沢) 20
MF 高橋作和(法2=東京・国学院久我山) 24
MF 佐久間真寛(商3=静岡・藤枝東) 26
MF 柏木陽良(スポ2=鹿島アントラーズユース) 28
MF 森山絢太(スポ4=兵庫・三田学園) 30

交代出場

時間 In Out
60分 成定真生也 本保奏希
66分 高橋作和 光田脩人
71分 増田健昇 松尾倫太郎
79分 笹木大史 神橋良汰

試合後インタビュー

兵藤慎剛監督(平20スポ卒=長崎・国見)
ーー試合振り返っていかがでしたか
先週負けて、僕もちょっとA級ライセンス(取得の都合)で、チームを5日間あけることになったんですけど、小澤コーチ中心に学生がしっかりと自分たちの中で向き合う時間をしっかりと作ったところで整理できた部分がたくさんあったのかなと思います。僕もこの期間に練習のトレーニングのビデオを見たり、雰囲気を小澤さんと連絡取りながら聞いてる中で、こ、チームとして一つになろうというところだったり、チームのためにというところが少しずつ芽生えてきた感じを受けました。前日練習から僕も戻ってきて、昨日の練習の雰囲気含めてもまだまだ甘さはあるものの、やろうとする意識だったり、それについていくというとこだったり、声に全員が反応するところは垣間見えたので、しっかりと整理できた部分もあったのかなっていうのは感じました。メンタル的には負けたというところで、すごく落ち込んでるところはあったんですけど、サッカーでも最終的には体を動かすときにメンタルはすごく大事なので、各々が整理した上で自分の立ち位置・役割をそれぞれが再認識した中での1発目のゲームをしっかりと無失点で終われたのは、すごくよかったのかなと思います。

ーー試合の中で感じた先週との違いはありましたか
やっぱり先週は先制点が取れなかった中で、今日のゲームは先制点を早い時間帯に取れたっていうところが全てかなと思います。得点を取るのが難しいスポーツで、1点が基本的に勝敗を分けるっていうところでの、得点に対する貪欲さと、失点に対する敏感さ。先制点を取られると簡単に難しくなるし、逆に先制点を取ると優位に進められるっていうのがまたいい学びに今回もなったのかなとは思います。これを続けてやることがどれだけ難しいかっていうところだと思うので、残り7試合を今日の試合以上のものにするための準備をまた今日からしっかりとそれぞれがしていくっていう中で、オフ明けにまたいいエネルギーで集まれるようにしたいなっていう風には思いますね。

ーー次週の日体大戦に向けて改善したいことや取り組みたいことはありますか
日体大に前期負けてるので、同じ相手に2度は負けないというのは当然っていうところと、今日のところの切り替えだったり出足の速さが相手を上回れたあの要因かなっていうのはすごく思うので、そこのところを最低限相手よりもあるハードワークと献身性を出すというのをトレーニングから常に意識させる中で、しっかりと勝ち点差を詰めるのが大事になってくるので、一発のチャンスで仕留めるだけの緊張感を常にもっとトレーニングで、その1失点さえも許さない、1本のシュートさえも許さないところの守備の敏感さを意識したトレーニングをしっかりと積み上げていきたいなと思います。

ーー来週以降へ向けてのコメントをお願いします
もう勝つことでしか自分たちの可能性を見出せないと思ってるんで、より厳しく今の自分たちの現状を把握した中で、学生と厳しい環境を作りながら、チームがいい方向に向かうための準備、環境設定をしっかりと自分がしていく中で、しっかりと勝ち点さんを取れる準備したいなと思います。

 

駒沢直哉副将(スポ4=ツエーゲン金沢U18)
ーー難しいコンディションの中での試合の入りになりましたが、前半振り返っていかがですか
先週も入り自体は良くて。それでも決めきれずに難しい展開になってしまった中で、今日はいい形でゴールに迫れて、結果本保がうまく決めてくれて、入り自体は良かったかなと思います。

ーー先週の試合と比べて変わったなと感じる部分はどこにありますか
勝負の際というか、決めきるところだったり、奪い切るみたいな、そういうところの集中力においてチームが一つになれたなっていう印象はあります。

ーー5ー0というスコアについてはいかがですか
5ー0で快勝でしたけど、個人としてはもっと決めれましたし、先週も自分が決めてれば絶対勝てた試合だったので、そこはまだまだ自分が足りないなと思ってます。

ーー来週に向けて修正したいことだったり、取り組みたいこと、どのような部分になりますか
今日で言ったら最後のところで結果的には無失点で終われましたけど(ヒル)袈依廉に助けられた部分だったり、セットプレーもちょっとした隙みたいなところはありましたし、こういう試合を継続するのが一番難しくて、これをたまたまじゃなくて、継続させることがこれから重要になってくると思うので、一喜一憂せずうまく勝って反省して、また来週から取り組んでいきたいです。

 

本保奏希(スポ3=JFAアカデミー福島)
ーー今日の試合全体を振り返っていかがでしたか
上手く入りのところで得点が奪えて、先制点が大事っていうところはみんなで話し合っていたので、良い入りはできたかなと思います。

ーー先週との違いはどのように感じましたか
勝てていなくて苦しい状況の中で、チーム一丸となって全員が戦うしかない、練習から変えていこうというところを意識してやって、結果的に5-0で勝てたというのは良かったです。

ーーご自身の得点シーンは振り返っていかがでしたか
自分が点を決めてチームを勝たせるというのは意識したところだったので、特に2点目とかは仕留めきるところで仕留めきれて、勝敗を決定づける点になったかなと思っているので良かったです。

ーー「勝つことが前提」という試合はまだ続いていくと思います、その中で次の試合に向けて取り組みたいこと、修正したいことはありますか
今日勝つことはできましたけど、本当にここで満足してはいけないし、次の試合に向けて自分たちはもう負けられないということを全員が思いながらやることが大事だと思うので、気を引き締めてまた来週も頑張りたいと思います。

 

佐々木 奈琉(スポ3=新潟・帝京長岡)
ーー今日の試合全体を振り返っていかがでしたか
前節負けて、ミーティングをして先制点が大事っていう全体の統一意識があったなかで挑んで、早い時間帯に1点取れたのは、このゲームの流れを掴む良い1点だったと思います。

ーー先週との違いはプレーされていてどのように感じましたか
ワンチームというのは直哉くん(駒沢直哉、スポ4=ツエーゲン金沢U18)も試合中言ってましたけど、やっぱり全員がそれぞれの役割を全うできたことが勝利に繋がったと思います。

ーーご自身の得点シーンは振り返っていかがでしたか
途中からサイドハーフになって、今日はプレーがあまり良くなかったんですけど、前に行って点を取るという仕事をしようと思ってゴール前に積極的に入った結果が点数に繋がったと思います。

ーー今日の試合の中で、次の試合に向けて取り組みたいことや、修正したいと感じたことはありますか
最後攻め込まれて、大量得点しながらもそういう隙っていうのはまだまだあると思うので、90分間通して全員が隙なくプレーできるように心がけていきたいと思います。

ーー最後に次節以降に向けて意気込みをお願いします
ここから一戦必勝で毎試合毎試合取り組んでいかなければいけないと思うので、チームで一つになってまた頑張っていきたいと思います。

関東大学サッカーリーグ戦 2部 順位表

順位 チーム 勝点 試合 総得点 総失点 得失差
1 慶大 28 15 8 4 3 38 22 16
2 日体大 27 15 8 3 4 27 20 7
3 立正大 25 15 7 4 4 22 22 0
4 法大 23 15 7 2 6 27 18 9
5 順大 23 15 6 5 4 22 21 1
6 早大 20 15 5 5 5 28 25 3
7 拓大 20 15 6 2 7 24 24 0
8 神大 19 15 5 4 6 16 16 0
9 立教大 18 15 5 3 7 19 22 -3
10 山学大 18 15 5 3 7 24 30 -6
11 産能大 17 15 4 5 6 17 22 -5
12 城西大 11 15 3 2 10 20 42 -22
09/29現在