後半に突き放され日体大に敗北 リーグ1巡目を2勝5敗で終える

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第74回関東大学女子リーグ戦 9月28日 筑波大学中央体育館

ここまで関東大学女子リーグ戦(リーグ戦)2勝4敗の早大は、1巡目最終戦で日体大と対戦した。序盤から両チーム譲らぬ展開が続くが、徐々に日体大の堅守に阻まれ失速する早大。それでもF衣川璃来(スポ2=埼玉栄)のスリーポイントなどで食らいつき4点差で試合を折り返すが、後半で一気に突き放されてしまい70-94で試合終了。一巡目最後は課題が残る敗戦となった。

リバウンドで相手選手と競り合う福王

第1Q、早大はF西ファトゥマ七南(スポ3=千葉・昭和学院)のシュートで先制すると続いてC福王伶奈(スポ1=愛知・桜花学園)がF菊地実蘭(スポ2=愛知・桜花学園)が放ったシュートのリバウンドから得点し、流れをつかもうとする。しかし西がゴール下で相手の守備に阻まれると、その後徐々にリバウンドで競り負ける場面が増えていく。それでも菊池のスリーポイント、西のバスケットカウントなどで日体大に食らいつき、終了間際にはG山宮好葉(スポ2=東京成徳大)の好ディフェンスで最後まで守りきり相手に追加点を与えず、19-20で第1Qを終えた。

ドリブルをする山宮

第2Q、早速菊池がスリーポイントを沈めるが、即座に連続得点で返されてしまい勢いに乗り切れない。早大は引き続き相手のリバウンドに苦しめられる中、福王がリバウンドから得点し、C中野雛菜(スポ4=神奈川・東海大相模)が衣川のパスからシュートを打つなど反撃の糸口をつかもうとするが、ファウルから連続でフリースローを与えてしまったところで間をとるべく早大はタイムアウトを要求した。これが功を奏したのかタイムアウト明けには菊池がスリーポイントを、衣川が速攻とスリーポイントを決め、36-40の僅差で前半が終了した。

スリーポイントを放つ菊池

前半終盤の勢いのまま臨みたい第3Q、早大に暗雲が立ち込める。日体大がスリーポイントなどで得点を重ね、加えて開始約1分半でチームファウルが5になってしまったことでフリースローの機会を与えてしまい、早大はタイムアウトを要求。相手の流れを切ったタイムアウト明けには衣川がスリーポイントを打つと、続いて菊池が相手のシュートをカットする好プレーを見せる。しかしチームファウルが影響し、早大がオフェンスでリズムを作ろうとしてもファウルで相手にフリースローの機会を与えてしまい、流れが止まる。その後も日体大は2本のスリーポイントや速攻からのバスケットカウントなどで早大を引き離し、57-72で第4Qへ。

シュートの機会を伺う西

意地を見せたい最終Q、スリーポイントを打たれるなど日体大の猛攻が続く中、菊池がジャンプシュートできっかけを作ろうとする。しかしまたしてもファウルが響き、西が個人ファウル5回目で退場になってしまう。その中でも早大は衣川のスリーポイントやF松本加恋(スポ1=愛知・桜花学園)のシュートなどで追い上げようとするが及ばず試合終了。70-94で早大はリーグ一巡目を2勝5敗で終えた。

ドライブを仕掛ける衣川

衣川は一巡目全体を振り返って「リバウンドが課題」と語った。リーグ初戦と比べ良くなってきてはいるものの、この試合でもリバウンドを相手に取られてしまう場面が見られた。
明日から始まる二巡目では早大は筑波大と対戦する。筑波大本拠地でアウェーの試合となるが、雰囲気に呑まれることなく、早大らしいバスケットを見せて欲しい。

(記事・写真 田中瑠花)

第74回関東大学女子リーグ戦 9月28日(vs日体大)

1Q2Q3Q4Q合計
早大1917201870
日体大2020322294

♦早大スターティングメンバー♦
F#1 菊池実蘭(スポ2=愛知・桜花学園)
F#7 西ファトゥマ七南(スポ3=千葉・昭和学院)
G#33 中村真都(教2=長崎西)
F#35 衣川璃来(スポ2=埼玉栄)
C#66 福王伶奈(スポ1=愛知・桜花学園)

コメント

F衣川璃来(スポ2=埼玉栄)

――今日の試合を振り返って

 前半を4点差で折り返した状態で、後半でファールが重なったこともあり早稲田のリズムを作れず、得点を挙げることができなかったことが良くなかったと思います。

――この試合で1巡目が終了しましたが、1巡目全体を振り返って

 最初の試合からリバウンドを課題としていて、今日も相手に取られてしまうこともありましたが、少しずつ改善しているところもあると思うので、自分も勝つことはできなかったですが、2巡目に繋げていきたいです。

――日体大には留学生の選手がいますが、その対策は

 早稲田にも福王伶奈(スポ1=愛知・桜花学園)がいるので、留学生のところは二線とかで見るくらいにして留学生以外のところ4人でディフェンスはローテーションを回る形で、すごく対策をしてるわけではないですが、一応話し合いはしていました。

――チームと個人について、1巡目で見えた課題は

 チームとしては(早大は)身長が少し低い分、リバウンドやルーズボールを5人全員でやっていくことが課題だと思います。個人としてはイージーシュート、ドライブで持っていってもフィニッシュが決まらないとチームとしても個人としても上がりきれない部分があるので、もっと自分からコンタクトして最後のドライブのフィニッシュを決めたいです。

――2巡目の意気込み

 1巡目、個人的には東京医保大戦や白鵬大戦、専大戦と試合によって自分が得点できる(調子の)アップダウンが結構あるので、オフェンスはコンスタントに点を取っていきたいです。でも軸はディフェンスにあると思うので、自分のシュートが入る入らないに関わらずディエンスを1番頑張ります。