日体大、国士舘大に連敗　２勝２敗で最終戦へ

※記事の掲載が遅れ、大変申し訳ございません

 

　東京都大学連盟秋季リーグ戦（秋季リーグ戦）開幕週を２連勝とし、最高のスタートを切った早大は、この日第一試合で日体大と、第二試合で国士舘大学と対戦。日体大戦では力の差を見せつけられ、０－14と大差コールド負けを喫し、昇格組の国士館大戦でも打線が３回まで無安打に抑え込まれ、１－２で敗戦。初週とは対照的に２連敗を喫し、優勝の可能性が消滅した。

第一試合　試合結果

TEAM	１	２	３	４	５	６	７	合計
日体大	１	２	10	１				14
早大	０	０	０	０				０

　先発したのはエース・八角美海（スポ２＝東京・神田女学園）。しかし、八角は本調子とは程遠く、終始苦しい内容に終始した。初回から先制を許すと、続く２回にも２失点。３回には９者連続の出塁を許し、２回1/3を投げて10失点でKOされた。八角をリリーフしたのはリーグ戦初登板となった矢口明歌梨（人３＝東京・新宿）。矢口は失点こそしたものの被害を最小限に食い止め、１回2/3を投げて１失点と強豪日体大を相手に大健闘。今後の活躍にも期待が懸かる投球を披露した。

リーグ戦初登板となった矢口。強豪日体大を相手に十分すぎる活躍を見せた

　しかし、打線は日体大投手陣を前に得点を奪えない。３回には八矢美幸（人３＝東京・創価）、４回には手塚未来（スポ１＝埼玉・星野）が二塁打を放ち出塁したものの、後続が続かず無得点。速球への対応に苦しみ、打者15人で７三振を喫するなど、力負け。結局０－14と大敗を喫し、次戦に課題を残す内容となった。

手塚は今季13打数５安打。目標とする首位打者に向け一歩前進した

第二試合　試合結果

TEAM	１	２	３	４	５	６	７	合計
国士館大	１	０	１	０	０	０	０	２
早大	０	０	０	０	０	１	０	１

　この日も八角が日体大戦に続き連投。しかし、この試合でも八角は、今季課題としている立ち上がりに失点を喫してしまう。先頭に左前安打で出塁を許すと、犠打、進塁打で走者を三塁まで進められ、内野安打の間に先制点を献上。しかし、この打球は打ち取った当たりであり、ややアンラッキーな形での失点となった。その後３回に追加点を許したものの、その後は相手打線を１安打に封じ込めて無失点。得点圏に走者を進められることもほとんどなく、完璧な投球を続けた。今季は投手陣を負担を一身に背負い、ここまでフル回転を続けている八角。打線が発覚を強力に援護した初週とは対照的に、この日は打線の援護がほとんどなく、苦しい展開とはなったものの、次戦でも好投を期待したい。

新チームからトップバッターに座る松井紗香（スポ２＝兵庫・甲南女）

　粘り強く援護を待つ八角を援護したい打線だったが、３回まで相手投手に完全投球を許し、１人もランナーを出すことが出来ない展開が続いた。４回には瀧之上日向子（スポ２＝埼玉・花咲徳栄）が左中間に低く鋭い当たりを飛ばして二塁打を放ち、チャンスを作りながらも、続く斎藤遥夏主将（スポ３＝千葉・習志野）は右飛に倒れ、無得点。５回には先頭の手塚が出塁し、２点を追いかける展開かつ下位打線へと続く打順であったため、強攻を選択したものの、攻撃がかみ合わずに無得点に終わる。それでも６回、松井が左前へと上手く流した安打で出塁すると、瀧之上が中越えの適時二塁打を放ち、１点を返すことに成功。最終回には一死一塁から八矢が遊ゴロ併殺に倒れゲームセット。１－２で敗北を喫し、リーグ戦勝ち越しは次戦へと持ち越しとなった。

瀧之上はこの試合２本の長打を放ち意地を見せた

　打線が火を噴いた初週とは対照的に、良い当たりが正面を突き、あと一本が出ない苦しい展開に終始した早大打線。それでも、各打者の状態は仕上がっている。勝ち越しを狙う次戦では、エース・八角の好投にも期待が懸かる。この秋も、最後まで早大女子ソフトボール部から目が離せない。

（記事・写真　林田怜空）