猛追振り切り新体制初勝利/秋季リーグ東大戦

男子ソフトボール

東京都大学連盟秋季リーグ戦 9月21日 東京・国士舘大学多摩キャンパス

TEAM合計
東大
早大×12

バッテリー

佐藤、隄、高篠、佐藤-鈴木

二塁打

福永

三塁打

なし

本塁打

金丸(5回3ラン)

 全日本大学男子選手権(インカレ)終幕から2週間。田中雄輔(スポ3=東京・筑波大附)を新たに主将に据え、新体制となった早大は東大との秋季リーグ戦初戦に臨んだ。初回、福永隆稀(スポ2=大阪・北野)の二塁打をきっかけに先制すると、4回には連続安打で5得点。5回には東大の反撃で2点差まで迫られるが、5回に金丸佳史(人2=東京・佼成学園)に3点本塁打が生まれ、最終的には12―6の大勝で新チームの初陣を飾った。

 先発したのは佐藤玲弥副将(社3=静岡・飛龍)。初回を三者凡退とすると、以降も相手にボールを捉えさせない投球を続ける。3回にはバントが小飛球となったところを三塁手・武晃平(スポ2=東京・狛江)が飛び込んで捕球。仲間の好守もかみ合い4回まで被安打0と完璧な投球を見せ、新チームのエースとしての覚悟を見せた。


先発し、4回まで無失点に抑えた佐藤

 打線は初回、1番に入った福永が左中間へ二塁打を放つと、2つの内野ゴロの間に生還して先制。2回にも四球などで2点を追加すると、4回には2死ながら満塁のチャンスを作り、1年生では唯一の先発出場となった9番・髙岡信太郎(法1=大阪・清風南海)が右翼前に2点適時打を放つ。続く福永、鈴木寛汰朗(文構2=東京都市大付)にも適時打が生まれ、8―0と大きくリードを奪った。


公式戦初安打を放った髙岡

 このままコールドになるかと思われたが、5回に登板した隄俊介(スポ2=埼玉・栄東)が死球などで1死一塁三塁のピンチを迎えると、セーフティスクイズを決められ1点を失う。さらに右中間への適時打を浴び2点をかえされると、内野手陣の連携ミスで傷口を広げ、8ー6と2点差まで詰めよられる展開となった。

 それでも、その裏には先頭の齋藤拓哉(スポ2=青森・弘前学院聖愛)が四球で出塁。暴投で得点圏まで進むと、4番・佐藤が左翼へ適時打を放つ。さらに1死二、三塁のチャンスで金丸の放った打球は中堅後方のフェンスを越える3点本塁打となり、東大の猛追を振り払った。再登板した佐藤も6、7回を無失点で抑え、新チーム初勝利を手にした。


本塁打を放ち、パフォーマンスする金丸

 『田中組』としての1年を勝利で歩み始めた早大。初戦は新チームの良さ、課題がそれぞれ現れる試合となった。インカレでの悔しさを晴らすべく、まずは秋季リーグを通じてチームを『田中色』に染め上げる。

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二塁打を放ち、パフォーマンスする福永


バントを好捕し、笑顔の武


6回に安打で出塁した鈴木


5回に登板した隄


5回に登板した高篠翔和(文2=東京・早実)

試合後コメント

田中雄輔主将(スポ3=東京・筑波大付)

――今日の試合を振り返っていかがですか
 終始ヒヤヒヤする展開でしたが、最終的に流れを持ってくることができたので勝利につながりました。主将として初めての試合ということで、楽しさよりは責任感と恐怖が上回りましたが、勝った瞬間には一瞬の安堵を感じました。

――ご自身の打席を振り返っていかがですか
 はじめの2打席ともストレートのフォアボールでスイングをせずに挑んだ3打席目でしたが、結果的にはヒットになりました。しかし、どん詰まりだったので次回は会心の当たりが出るようにします。

――インカレから2週間、どんなことを意識して練習しましたか
 今の期間は質より量を意識しています。始動間もないですが、かなりハードめに練習していました。疲労もかなりたまっていると思いますが、声を出して雰囲気を良くすることは今後も意識していきたいと思います。

――これからどんなチームにしていきたいですか
 元気のあるチームとか、技術が優れているチームとか、そういうことは目指していなくて、個々人の個性や能力が光るようなチームを目指します。田中色に染めます。

――新チームでの目標を教えてください
 まずは、秋季リーグで目の前の試合に対して勝利を求めることです。決して畠山組でのインカレの結果に満足していないので、自身の成長だけでなく、チームの成長を目指した活動をし、それが結果勝利につながれば良いなと思います。

佐藤玲弥副将(社3=静岡・飛龍)

――今日の試合を振り返っていかがですか
 チームとしては初戦ということで、周りは緊張感があったと思いますが、ちゃんと勝ててよかったです。

――ご自身の投球、打撃を振り返っていかがですか
 ピッチングは、4回までヒットを打たれなくて、バッティングもそんなに悪くなかったと思います。

――最高学年となって、意識として変わったことはありますか
 自分が引っ張っていく立場になったので、自分から声をかけるようにしています。インカレで4年生の姿を見て、自分から声をかけていかなきゃいけないと感じましたし、自分が一番試合に出ている経験が多いので、引っ張っていきたいと思います。

――試合中にバットを変えられた意図はありますか
 相手投手の球速に合わせて変えていました。

――新チームでの目標はありますか
 まずは秋季リーグで全試合に勝ちたいというのと、関東インカレでは去年は準優勝だったので、優勝したいと思っています。チームとしては強い打球で(守備の間を)抜いて、守備で守り勝つチームにしたいです。自分が中心となっていくので、自分が押さえて流れを持ってきて、バッティングにつなげていきたいです。

――明日の試合への意気込みをお願いします
 疲れてはいるんですけど、気合いで頑張ります。