第3回は関東学生対校選手権の400メートル障害ではダブル表彰台を達成した盛岡優喜(スポ3=千葉・八千代松陰)と渕上翔太(スポ1=東福岡)の2人が登場。110メートル障害と400メートル障害の二刀流ハードラーの盛岡と、400メートル障害でU20アジアチャンピオンに輝いた渕上に全カレへの意気込みを伺った。
※この取材は9月7日に行われたものです。
「(渕上は)可愛い後輩」(盛岡)、「(盛岡さんは)お兄さん的存在」(渕上)
対談中の渕上
――他己紹介をお願いします
盛岡 東福岡高校出身の渕上翔太君です。超負けず嫌いで、同期や同じブロックの先輩に負けたら「次は絶対に勝つ」ってもう超貪欲で。素晴らしい選手だと思います。たまに部屋が汚くなるのですが(笑)、そんなところも含めて可愛い後輩だなと思います。
渕上 八千代松陰高校出身の盛岡優喜さんです。ずっとお兄さん的な接し方をしてくださっていて、すごく面倒を見ていただいています。競技の部分はもちろん、レースなどで毎回すごく気にかけてくださっていて、ポイントを指導してくださいます。逆に盛岡さんの走りについて自分の意見を聞いてくださる時もあります。先輩としても選手としてもすごく尊敬している方です。オンオフの境目がはっきりしていて、練習の中でのピリッとされている部分と、練習以外でのふざけていらっしゃる部分とのギャップがあります。メリハリのある方だなと思っています。
――お互いの第一印象と今の印象を比べて、どのようなところが違ったか教えてください
盛岡 渕上が高校生の時に練習の見学に来た時は一緒に行動していなかったので外から見ていたのですが、その時の第一印象はめちゃめちゃ怖い後輩が入ってくるかもしれないという感じで、最初はすごく真面目な子だなと思っていました。実際も真面目ですがふざけたりする面もあって、「陸上一本で頑張ります」というよりは色々なことを努力していて、沢山の人とコミュニケーションを取って、いつもニコニコで表情豊かな人だなと今は思います。
渕上 高校生の時に練習を見学させていただいたのですが、多分二言ぐらいしか話せていなくて。超怖いなと思っていました。でも入部した後はすごく話しかけてくださいました。やはり最初は緊張していたので、「先輩と話せた?」というようなことを同期の中で話していたのですが、その中でも盛岡さんの話が特に出ていました。色々な人とコミュニケーションを取られていてすごいなというか。どんな会話も拾えるというか、ツッコミもできて、第一印象と今の印象に一番ギャップのある方です。面白くて、今は怖くないです(笑)。
――お互いの共通点はありますか
盛岡 たまに部屋が汚くなることです(笑)。同じような部屋だなと思ったこともあります。競技面だと、負けず嫌いなところが似ていると思います。
――逆にここは正反対だな、と思う部分はありますか
渕上 あります。なんて言うんだろう、私服のおしゃれ具合です。僕はどちらかというと何も考えずに同じ服を着るタイプなのですが、盛岡さんが外出される時はいつ見ても私服にすごく力を入れていらっしゃる感じがします。
――お互いの尊敬している部分を教えてください
盛岡 入部してきたばかりで右も左もわからない状況だったと思うのですが、5月に行われた関カレ(関東学生対校選手権)で3番を取って、その前に行われたU20のアジア(U20アジア選手権)でも勝っていて。特に陸上は大学1年目はあまり記録が出ないと言われていて、「そこそこ速く走れたから今年は良いんじゃない」「来年頑張ろうね」という感じが多いです。でも渕上はこの前も自己ベストを更新して、1年生からガンガンに活躍しています。それが僕にはできなかったことなので、すごいなと思っています。
渕上 競技面的なことで言うと、やはりタイムが一番安定していらっしゃるところです。400メートルと400メートル障害のような距離が似た種目を兼任している選手は多いですが、盛岡さんは110メートル障害と400メートル障害を兼任されています。「ハードルだから同じだろう」と思うかもしれませんが、ハードルの高さも違うし瞬発系の動きも全然違って。盛岡さんはその2つをこなされているので尊敬しています。それに視野も広いです。まだ自分は競技のことになったら自分のことに入りすぎてしまう部分があるのですが、盛岡さんは視野が広くて後輩のこともよく見てアドバイスをくださるので、そこは自分も見習うべきだなと思う点です。
――ここからは前半シーズンの話をお聞きします。まず、前半シーズン全体を振り返っていかがですか
盛岡 前半シーズンは中盤までうまくいっていました。シーズンインでセカンドベストが出て、関カレ前に自己ベストを更新して、関カレでは2番で、学生個人(学生個人選手権)で110メートル障害で自己ベストを出して、いい感じの波に乗れるかなと思った矢先に肉離れをしてしまいました。そのせいで日本選手権も棄権して、先月あった富士北麓(富士北麓ワールドトライアル)も棄権してというかたちでした。なので、前半シーズンをしっかり走れたかと言われたら、そんなことはなかったと思います。やはりケガをしない強い選手になりたいな、とつくづく思いました。
渕上 盛岡さんと少し似ていて、自分もU20のアジア選手権と関カレで自己ベストを更新できていたので、流れとしてはとてもいいなと感じていたのですが、6月の上旬に左腕を骨折してしまいました。そこで目標としていたU20世界選手権の代表内定を逃してしまいました。富士北麓で自己ベストを更新することはできたのですが、そこに至るまでに少し時間がかかってしまったなと感じました。そういった面で前半シーズンとしては、うまくいきすぎたところと全くうまくいかなかったところが、二極化したなという印象です。
――関カレではダブル表彰台を達成されましたが、いかがでしたか
盛岡 ラストの直線の入りで僕は結構遅れていたので、走っている時は負けると思っていました。前に渕上がいるのが見えて、超焦りました。やばいやばい、みたいな感じで。ギリギリ滑り込みで2着には入れたのですが、目指していたのは1着だったのでやはり悔しいなと思った反面、初めて大学の大会で入賞して表彰台に登ることができたので、嬉しかったです。元々全員で表彰台に登ろうということは言っていて、それをできる程の練習もしていたので、1つ下に渕上がいて一緒に表彰台に登れて良かったです。
渕上 もちろん表彰台を目標にはしていたのですが、正直自分のタイム的にはまだちょっと厳しいかなというのが本音だったので、その中で表彰台に登れたことが嬉しかったです。直線で自分が2番に出た時は一瞬「おっ」と思ったのですが、外側に同じユニフォームが見えて盛岡さんに行かれたなというのはわかりました。大学の大きな対校戦で入賞させていただいたことは、自分の中での自信にもなりましたし、それ以降の試合にもつながるようなレース展開ができたので、かなりいい経験になったかなと思います。
――同じレースを走ることも多いと思うのですが、お互いの走りから受けている影響はありますか
盛岡 最初入部してきた時、渕上は前半しっかりスピードに乗って、後半どこまで耐えられるかというレースプランでした。早稲田は基本的にはトータルでイーブンでまとめようというレースプランになっていて、僕は高校生の時から足が遅かったのでスタート直後からがっつり行かずにテンポ走をする、というかたちのプランを取っていました。そんな中で前半もしっかりスピードを出していくという思考を持った渕上が入ってきて、それが新しい道だったというか、ノウハウのようなものを得ました。今後タイムを出すとなったら、やはり全体的にスピードを出していかなければいけないので、渕上のレースプランも考えの中に入れていて、そこでいい影響を受けていると思っています。日々一緒に力感などについて話しながら、「力感が入りすぎて、このタイムだったらどうなの」と、言葉に出してぶつけ合えるので、自分の中の理解度だったり、相手の考え方だったりを知ることができて、僕はぶつける相手がいて嬉しいなと思ってます。
渕上 自分もレースプランが一番大きく影響された部分かなと思っています。自分はもともと、前半からスピードを出していかないと後半にきつい中でスピードを上げることは不可能だと考えていました。大学に入って盛岡さんと何度も一緒にレースを走らせていただいたり、練習の中で盛岡さんの走りを見させていただいたりして、前半はテンポ走にして最後に急加速するプランでも動くことができるんだ、と自分の考えにはなかった新しいレースプランを学べました。自分のレースにその要素を加えた途端にとても楽しくなっていったので、そこは影響を受けました。盛岡さんが仰った、意見をぶつけ合うというところに関しては、もちろんアドバイスを沢山くださるのですが、初めからそれを全て伝えるのではなくて、最初に僕の考えというか、「今の自分的にどうだった」と主観を聞いてくださいます。そういった点で、一方的にアドバイスを聞いて学ぶだけではなくて、きちんと自分の中で走りを消化した上で盛岡さんとコミュニケーションを取れていることがとてもいい影響になっているなと思っています。
――おふたりとも前半シーズンで自己ベストを更新されました。その要因はどこにあるとお考えですか
盛岡 2年生の時、前半シーズンで肉離れをして全く走っていなくて、後半シーズンも数回しか試合に出ていないままシーズンオフになってしまったことが結構悔しかったです。自分の中では「まだできるのに」という気持ちがあった中で冬季練習に入っていったので、今までできていなかった、走りの根幹の基礎の部分から見直しました。ウエートの仕方だったり、各アップの時のドリルだったり、マーク走だったり、基礎の基礎を固めていきつつしっかり走り込めたことが大きな要因かなと思います。
渕上 大学1年目は記録が出ないと言われることが多く、自分も先輩方にそれを言われてきたのですが、結果が出なかったときにその事を言い訳にはしたくはなかったです。高校の引退は10月頃にしていましたが、引退後もきちんと練習を積めたことと、そしてやはり新しい環境の中でより高いレベルで練習をさせていただけたことが自己ベストにつながったと思います。初めは練習に全くついていけなかったのですが、徐々についていけるようになってからの今の結果があると思います。高校時代は50秒台を4回くらいしか出せなかったのですが、その頃の最高タイムが今はアベレージになってきています。そういった風に変わってきているのは、やはり環境のおかげかな、と思います。
――骨折や肉離れというアクシデントがありましたが、ケガをしていた期間はどのような気持ちで過ごしていましたか
盛岡 今シーズンは日本選手権の後と、それが治ってトワイライト(トワイライト・ゲームス)で走った後の合宿中とで2回肉離れをしました。日本選手権の時はその後解散期間を控えていたので、少し早めに解散しておこうと思ってウエートをして、その後走れるようにというかたちを取っていました。2回目の時は、富士北麓などの試合結果を考慮して全カレ(日本学生対校選手権)のメンバーを決めることになっていたので、どうしても焦って走らなければいけないと思っていましたが、焦ってもケガは治らないのでウエートはある程度しつつ、早く治すことに集中して過ごしていました。
渕上 気持ちの面としては、今までで一番落ちていたのではないかな、と思います。自分自身陸上には10年くらい取り組んでいるのですが、その中で1週間以上離脱する程のケガをしたことが一度もなかったです。ましてU20の日本選手権の代表選考の基準となる試合の3週間前だったので、焦りの気持ちがすごく大きくて。結局そこでは結果が出なくて、もっと落ち込んでしまいました。表現的に良くありませんが、腐っていた時期だったなと思っています。とにかく焦っていたので、骨折した3日くらい後から走ろうと練習を始めたのですが、それこそ盛岡さんを始めとした先輩方から「とりあえず何もするな」という風に止めていただきました。そこからは治療に落ち着いて取り組むことができたなと思います。1か月間しっかりと休んで、その後は復帰に向けてバイクを漕ぐなどして体力が落ちないように取り組みました。
――前半シーズンで成長したことや収穫はありましたか
盛岡 やはり足の速さだけではなく勝負強さも必要だということはかなり感じました。関カレも勝ち切ることができなかったですし、その後の学生個人では110メートルハードルで自己ベストを出していい感じで乗ってたにも関わらず、決勝でタイムを外して、400メートルハードルでも決勝でタイムを外して、と、環境はいいのにタイムが出なくて。自分の勝負強さが他の選手に比べて欠けてるというのは大きく感じました。試合前の気持ちの作り方などを今一度考え直さないといけないと痛感しました。
渕上 入部したばかりの頃は、盛岡さんもですが、高校生の時にインターハイ(全国高等学校総合体育大会)などで見ていた速い選手が先輩方の中にいらっしゃったので、少し怖がっていた部分がありました。そういった中で試合を重ねていくごとに、自分の走りなどが周りの環境に影響されなくなったなと感じています。高校生の時は大きな試合やランキングなどを気にしてその結果勝ち切れなくて、高校3年間でタイトルは1つも取れなかったです。克服できたかというと微妙ですが、収穫があったのかなと思います。
――渕上選手にお尋ねします。海外での大会や日本選手権などの大きな大会を経て、気持ち的に変わったことはありましたか
渕上 U20のアジア選手権で特に変わったのは、環境に自分が対応しなければならないという考えです。これは海外だけでなくて日本の試合でもそうなのですが、自分のコンディションが整っていても天候などのグラウンドコンディションが悪かったというところがあって。それを言い訳にして勝ちを逃す訳にはいかないので、そういった状況を冷静に把握した上で、自分がそれに対応していくということが大事だなと感じました。その部分で力をつけないといけないと思いました。
――前半シーズンで印象に残っているレースを教えてください
盛岡 対校戦の関カレです。今までは応援席で応援をしていたり、出場しても予選で落ちたり、という感じだったのですが、今年の関カレは初めて自分が得点を持ち帰ってチームに貢献できた時だったので。監督やコーチ陣、先輩方が教えてくださってたことに応えられたのがそのレースだったので、一番印象に残っています。
渕上 自分は出場していないのですが、早慶戦(早慶対抗競技会)に大きな影響を受けました。それまでの対校戦などは全て出させていただいた中での初めて全く出なかった試合で、ケガをしたことによって出れないことへの悔しさと、自分ではなく他の同期が走っていることへの悔しさが大きかったです。早慶戦がなければ、ケガを言い訳に逃げていた自分がいたのかもしれないと感じるので、その試合を境目にやっていかないと、という気持ちが芽生えたと思います。
「(全カレに向けて)調子はバッチリ」(盛岡、渕上)
対談中の盛岡
――ここからは全カレに向けてお聞きします。現在の調子はいかがですか
盛岡 バッチリです。少し引きずっている部分はありますが、昨日の合宿や今日の練習で走ってみて、自分が思っているよりは調子が悪くないということは実感できているので、全カレに向けて焦らず、しっかり勝てるように体を整えていきたいなと思っています。調子は良いです。
渕上 自分もバッチリです。先週合宿があったのですが、その1か月くらい前にも菅平で合宿を行いました。合宿を境目に走りなどが変わってきていて、今の期間はその新しい走りを無意識化しているフェーズです。あとはもう少し練習を積むことはもちろん、試合に向けてケガをしないことやコンディションを整えることを細心の注意を払いながら行っていけたらなと思います。
――最近の練習で意識していることは何ですか
盛岡 最近の練習で意識していることは、しっかり間をもって走るということです。急いで地面に足を置きに行かず、自分が地面に対して一番インパクトを加えられるポジションにきちんと足を持ってこれるように、落ち着いてしっかり間を持って走れるように意識しています。
渕上 自分は力感なく走るというところです。関カレの時に比べれば確実にスピードなどがついてきていてそこに手応えも感じているので、だからこそ欲張りすぎずに、しっかりと力感なくそのスピードを出したいです。そうすることで、やはり400メートルの最後の直線での勝負になった時に通用すると思います。むきになってすぐに力が入るのではなくて、冷静に走りの中に自分がやるべきことを落とし込んでいけたらな、と思って練習しています。
――2回の合宿を経て成長した部分や合宿での収穫などを教えてください
盛岡 前回の合宿は2日目か3日目でケガをして離脱してしまったのですが、いろんなチームの状況だったり、どんなことを考えて陸上をやっているのかを色々な人に聞けたりしたことが大きな収穫かなと思います。今回は、まだまだ復帰段階だったということもあって前半は少しビビりつつ走っていたのですが、後半はもう自分の中でもがっつりいけるんだなという確信を持っていたので、しっかり走って練習に参加することができました。もう走れるんだ、と感じられたことが今回の合宿での収穫です。
渕上 初めの合宿は鍛錬期ということもあり、かなりハードなメニューが多かったです。自分の中でのここまで走れる、という限界の数値が変化した訳ではありませんが、メニューの中であれは前にやったから今回のメニューはいける、という考え方ができてきて、距離に対しての怖さがなくなったかなと思います。2回目の合宿は試合に向けて高い質を求めた練習だったので、並走などの練習がとても多くなりました。試合展開を意識して1回目の合宿で培ってきたことを2回目でより実践的に行えて、成長できたと思います。それと、合宿中は同期と一緒にやる仕事があるので、その中でお互いにコミュニケーションを取ったり、協力しながら行動できたりしたことはとても大きな収穫だったと思います。
――最近の障害ブロックの練習の雰囲気はどのような感じですか
盛岡 全カレは110メートル障害と100メートル障害、男女400メートル障害全てで3枚残し(出場した3選手全員が決勝進出を果たすこと)をしよう、ということはミーティングなどで話をしています。それに対してしっかり練習も積めていますし、みんなが全カレで勝つ、という一つのことに集中してお互い刺激し合って練習できているのかなと思います。
渕上 盛岡さんとの練習の話について冒頭でもお話したのですが、そういったことがブロック内でできています。自分が今何をしなければいけないのか、というところを各々が把握して、それについて客観的な意見をもらって行動に移すという流れができているので、練習的にもすごく充実したものになっていると思います。
――盛岡選手にお尋ねします。これまでの全カレと違う部分はありますか
盛岡 僕は1年生の時の全カレでは予選落ちをしてしまって、2年生の時はアナウンサーをしていたので、一度全カレの雰囲気を体験して、その後は外から見ていてどちらも戦えていない段階でした。ですが、今回は戦える状況下にあって、しっかり決勝に残って勝つために全カレに行くことができるので、メンタル面として強気に出れるというか。その気持ちの部分が、今までの全カレと違う部分になるのかなと思います。
――渕上選手は初めての全カレですが、どのような気持ちですか
渕上 1年生だからといって引けを取らずに、しっかり自分の持ってる力を出したいです。もちろん、出させていただくからにはチームに貢献しなければいけないと思っているので、チームのために点数を持って帰ることができればなと思います。
――自分の走りで注目してほしい部分はありますか
盛岡 早稲田のレースは見ていて面白いレースプランというか、「うわ、この人負けそうだな」という位置でも後半でしっかり戦ってくるので、その伸びのしなやかさをぜひ見てほしいなと思います。
渕上 ごめんなさい。全く同じです(笑)。
盛岡 やっぱりそこだよね。前半で周りに置いていかれて、中盤から徐々に詰めて後半で競って勝つ、という感じです。
――最後に、全カレに向けて目標や意気込みをお願いします
盛岡 部員日記にも書いたのですが、関カレで初めて入賞した時に、今までそのような機会がなかった分、自分の中に感謝の気持ちが大きく出てきました。監督、コーチ陣や先輩、刺激してくれる後輩や親など沢山の方たちと、練習環境を与えてくださる大学の場、色々なところに感謝しなければいけないと思っています。そこに対して恩返しというか、そのような意味も込めて今回の全カレは絶対に勝ちたいなと思っています。3年生で最上級生ではなくて、自分よりも強い選手がいて、ランキング的には決勝ラインには立てていないのですが、しっかり上に食らいついて絶対に勝ち切るぞ、という気持ちです。誰にも負けないよう挑んでいけたら、と思っています。
渕上 日頃から監督やコーチ陣、先輩たちに感謝することがとても多くて。それは怪我をした時に、自分の復帰に向けて多くの方々が力を貸してくださったことで一番感じました。先ほど盛岡さんが言われたように、そういった方々に自分ができることは結果で返すことかなと考えているので、それを踏まえた上で、チームに1点でも貢献することが目標です。一番良いのは表彰台に乗ること、メダルを取ることだと思いますが、最低限点数は持ち帰りたいです。
――ありがとうございました!
(取材・編集 會川実佑、髙杉菜々子)
◆盛岡優喜(もりおか・ゆうき)(※写真左)
2003(平15)年12月16日生まれ。179センチ。千葉・八千代松陰出身。スポーツ科学部3年。私服がオシャレだという盛岡選手ですが、オフの日は前髪がパイナップルのようになることがあるようです。オフの姿は競走部内でもあまり知られていないそう!
◆渕上翔太(ふちがみ・しょうた)
2005(平17)年10月10日生まれ。177センチ。東福岡出身。スポーツ科学部1年。陸上一本に見えますが、意外と次の日試合がない時はカップラーメンやスイーツを夜食として食べることもあるそうです。時には同期を巻き込むことも!