【連載】卓球 秋季リーグ戦直前特集『SUPER!』 第4回 磯村拓夢×濵田尚人×櫻井大地

特集中面

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 最終回となる第4回は男子部から磯村拓夢(社2=福岡・希望が丘)、濵田尚人(社1=高知小津)、櫻井大地(スポ1=北海道留萌)が登場。下級生ながら春季リーグ戦で出場を果たした3人に秋季リーグ戦に向けた思いを伺った。

※この取材は9月4日に行われたものです。

他大学からの対策も超えられるようなパフォーマンスを(濵田)

春季リーグ戦で、ガッツポーズを見せる濵田

――はじめに他己紹介をお願いします

磯村 櫻井と言います(笑)。性格は、普段大人しそうに見えるのですが、試合になるとすごく吠えます。誰よりもガッツがあります。卓球の特徴はフォアハンドが得意で、卓球台の端から端までほとんどフォアで動きます。それぐらい身体能力がずば抜けていて、僕はどこでも動けます。

濵田 磯村と申します。サーブからの3球目攻撃が自分の持ち味です。勢いに乗ったらそのまま突っ走っていくような卓球です。

櫻井 濵田尚人です。卓球の特徴としてはとにかくラリーでミスしない。どこにボールを打たれても壁のように全部ブロックで返して、今では少し珍しいミート系のスマッシュで対応したりと相手が嫌がることをします。卓球以外では、最初の印象はおとなしそうで真面目そうだなと思って、実際に真面目なのですが、仲良くなると面白い部分があります。オフの日でも練習していたり、仕事もしっかりやっていて真面目な性格だなと思います。

――今年度の試合結果やご自身のプレーを振り返って

磯村 今年度は春リーグがあったのですが、自分としては1勝もできずに、ふがいない試合ばかりで、あまり良い結果を残せなかったというのが振り返りです。個人戦もあまり成績が出なかったという感じです。

濵田 初めての春リーグ戦で、4勝できたのですが、これからいろいろな大学に対策されると思うので、団体戦でも個人戦でも成績が出づらくなる可能性があると思います。それでも他大学からの対策も超えられるようなパフォーマンスを今後の秋リーグも含めてしていきたいと思います。

櫻井 自分も春リーグが大学の団体戦では初めての試合でした。最初の方は試合に出ていなかったのですが、後半の4試合で起用してもらって、元から「相手の強いエースに当てに行く」とは言われていたので、相手の選手は全員強い選手でした。そこで自分ができることとしては、強気で向かっていく気持ちで試合しようと思っていました。実際強気でできました。結構ギリギリのところまで相手を追い詰めて、負けたというのが一番良い試合だったのですが、やはり勝たないことにはチームに貢献できないので、今回の秋リーグでは1勝でも多く勝ちたいです。

自分のためでなくチームのために戦えるところがリーグ戦の魅力(櫻井)

春季リーグ戦で吠える櫻井

――リーグ戦というのはどのような大会でしょうか

磯村 僕自身、高校までリーグ戦や団体戦で起用される立場ではなかったので、特別なものです。これだけ多くの人数が戦う経験がないので、やはり特別なもので、1番ここで勝ちたいなと思えるのがリーグ戦かなと思います。

濵田 インカレとか他の団体戦とかと比べて不思議な感覚がします。それは多分、部員全員が後ろから、ベンチから、声援を送ってくれたり、応援とかもどこの大学も多くて、すごく熱気があります。他の団体戦とは一味違った大会で、すごく不思議な大会だなと感じます。

櫻井 普通の団体戦は5番までしかないのですが、リーグ戦は7番まであるので各チームの総力が反映される大会だなと思います。自分のためでなくチームのために戦えるところがリーグ戦の魅力かなと思います。

――ご自身の卓球面における強みと春に見えた改善点を教えてください

磯村 自分の強みはサーブとフォアハンドで、春からの課題点としては、レシーブからの得点率がかなり低いので、レシーブとその後の守備の2球目が課題です。

濵田 ラケットに当たったら必ず返すというのが1番の強みです。ラリー戦が得意なのですが、逆にラリーを入れるだけになってしまい、相手に強く打たれた時にどうしても下がってしまい、相手のペースに持ち込まれることがあるので、それが課題です。

櫻井 自分の強みは、ハイリスク、ハイリターンで、フットワークとフォアハンドでガツガツ攻めるというところです。先手を取られた時、相手が攻めて 、自分が守る展開になった時に全然点数が取れないので、自分が苦しい展開からでも、守りの展開からでもうまく点数が取れるようになることが課題です。

――濵田選手と櫻井選手は今年早稲田大学に入学されたと思いますが、ここまでで、部の雰囲気などはどうですか

濵田 とても明るく、でも卓球の時は真剣でお互いに技術とかアドバイスしあったりしています。練習が終わっても部室とかでいろんな話をしたりして、毎日笑って、明るく楽しいです。

櫻井 自分は入る前はすごい真面目で、頭いい人たちばかりなのかなと思っていたのですが、実際入ってみるとすごく騒いでいたり、自分の中で楽しいな、という気持ちが大きいです。ですが、練習はみんな自分の目標を持っていて、切り替えができる良いチームだと思います。

――濵田選手にお聞きします。お兄さんの濵田一輝選手と同じチームに入って、改めて、お兄さんはどのような存在でしょうか

濵田 高校の時からずっと尊敬していたのですが、入ってみても、兄が練習にいる時といない時でチームの雰囲気も変わってくるかなと思うぐらい影響力がある人なので、自分もああいう選手になりたいと思います。

――4年生の引退が近づいていると思います後輩の立場から見て、今年の4年生はどのような存在ですか

磯村 2人しか4年生がいないのですが、主将と主務という部にとって重要な立場で、欠かせないというのは当たり前なのですが、入ってきた時から、早稲田大学の卓球部の見本になるような先輩たちだったのでとても尊敬できる存在です。

濵田 まず、荒井(和也主将、スポ4=福岡・希望が丘)さんは、試合の時すごくかっこいいプレーをする先輩で、見ていて頼もしい先輩だと思います。儀間(望、スポ4=東京・桐朋)さんは、とても面白くて、口を開けばいつも面白い言葉が出てくる人です(笑)。試合の時には真剣に的確なアドバイスをしてくださって、2つの側面をもった方だと思います。

櫻井 2人しか4年生はいないのですが、自分が入ってきたばかりでわからないことがあった時もいろいろ面倒を見てくれて、2人とも優しくて、頼もしいです。自分が上級生になったら、ああいう存在になりたいと思うような先輩です。

――秋季リーグ前の対談ということで秋に向けて今どのようなことに取り組んでいますか

磯村 個人的には、長所であるサーブから3球目というところをかなり徹底的にやるようにしています。追加で、課題であるレシーブからの課題であるところを補えるようにという感じです。体力的でもトレーニングをしっかりやるようにしています。

濵田 ラリー戦が自分の長所だと思っているので、自分の有意な方向でラリーを持っていきたいので台上技術を練習して、ラリー戦に持ち込めるように練習しています。強く相手に打たれた時にただ返すのではなく、相手の嫌なコースに返せるよう練習から意識しています。

櫻井 秋リーグで相手になるのは、絶対みんな強い人で、簡単に勝てる相手ではないと思います。サーブレシーブでも自分の良い展開に持ち込めるように精度を上げていきたいと思います。また、気持ちの部分もリーグ戦は大事だと思います。チームを背負って戦う精神的な負担も大きいので、そこで強気で自分のプレーができるよう頑張ります。

目の前の1点、1勝をとる(磯村)

――秋リーグのそれぞれの目標を教えてください

磯村 目の前の一試合一試合、自分が出せる最大限を出して目の前の1点、1勝をとるというのが目標です。

濵田 自分の目標は全勝を目標にしています。試合の中での目標は、最後の一本まで絶対諦めずに、ラケットに当てたボールは(相手にとっての)チャンスボールであっても、ラケットに当てたら絶対返すという目標です。そうすれば、全勝につながるのではないかと思います。

櫻井 自分は春リーグに1勝もできていないのでまずはとにかく1勝するというのが目標です。勝っても負けてもチームの勢いがつくようにガッツで、自分で盛り上げることをできるようにしたいと思います。

――秋リーグに向けた意気込みをお願いします

磯村 チーム全員で戦うものがリーグ戦で、チームを背負って戦わせてもらえる立場になるので、勝つ以前に大事なことを忘れずに、とにかく最大限頑張りたいと思います。

濵田 チームの目標は絶対優勝するというのをみんなで掲げてその目標に向かっているので、チームの優勝に貢献できるように一勝、一勝まず重ねていきたいです。

櫻井 早稲田はここ数年間優勝していないので、一人一人優勝に向かって、このメンバーで試合できる最後の試合なので、みんなで優勝をつかめるようにしていきたいです。

――ありがとうございました!

(取材 梶谷里桜、三浦佑亮 編集 芦刈れい)

秋季リーグ戦に向けた意気込みを書いていただきました!

◆磯村拓夢(いそむら・たくむ)(写真左)

福岡県・希望が丘高出身。社会科学部2年。戦型は左シェーク、裏・裏。卓球や勉強で多忙な生活を送る磯村選手。アニメやドラマを見ることが息抜きになっているそうです。

◆濵田尚人(はまだ・なおと)(写真中央)

高知県・高知県立高知小津高出身。社会科学部1年。戦型は右シェーク、裏・裏。卓球の審判員になるのが夢だという濵田選手。卓球のルールブックを読み込むことが好きだそうです。

◆櫻井大地(さくらい・だいち)(写真右)

北海道・北海道留萌高出身。スポーツ科学部1年。戦型は右シェーク、裏・裏。本を読むことが好きだという櫻井選手。移動時間や寝る前など、本を読むと気持ちが整うそうです。