畠山主将の満塁弾など投打で圧倒し快勝/全日本大学選手権1回戦

男子ソフトボール

第59回全日本大学男子選手権 9月7日 富山・岩瀬スポーツ公園

TEAM合計
早大  11
中京学院大  

※規定により5回コールド

バッテリー

稲垣、佐藤-鈴木

二塁打

鈴木、齋藤向

三塁打

なし

本塁打

畠山(2回満塁)、鈴木(5回2ラン)

 ついにインカレの舞台がやってきた。初戦で対するは中京学院大。早大は初回から先制で流れを作ると、2回には畠山陸主将(スポ4=高知西)に満塁弾が飛び出す。その後も攻撃の手を緩めず、鈴木寛汰朗(文構2=東京・都市大付)の2点本塁打など2桁安打で11得点を挙げた。早大先発・稲垣拓朗(スポ4=群馬・新島学園)は力のこもった投球を披露し、4回で9つの三振を奪う。投打で相手を圧倒し、5回コールドで白星発進した。


先発したエース・稲垣

 先攻の早大は初回から走者を出す。先頭の畠山主将が四球で出塁すると、齋藤向陽副将(社4=群馬・新島学園)が内野安打でつなぎ、4番・佐藤玲弥(社3=静岡・飛龍)の犠飛で1点を先制する。続く2回、中内俊太朗(スポ4=東京・筑波大付)のバント内野安打に2四死球、2つの暴投が絡み満塁とすると、ここで畠山主将が打席へ。打球はぐんぐん伸び、右翼手の頭上を越える。チームを大きく勢いづける完璧な満塁本塁打となった。


2回、本塁打を放った畠山主将

 早大打線は試合後半も攻撃の手を緩めない。4回、この日全打席出塁の畠山主将が内野安打で出塁し、四球と暴投でチャンスを広げると、3番鈴木が2点適時二塁打を放つ。さらに、こちらも全打席出塁の中内のバント内野安打の間に鈴木も生還。コールドがかかった最終回には2死から四球で走者を出し、齋藤向陽副将の適時二塁打で8点差に乗せると、鈴木が初球を捉えた当たりは左中間への2点本塁打に。惜しくも点にはつながらなかったが、続く佐藤そして代打で登場した田島春樹(スポ4=長崎・上五島)にも安打が生まれ、チームは大きく沸き立った。

 5回裏には佐藤がインカレのマウンドに初登板。内野安打で走者を1人出したものの、他をきっちりと打ち取り、無失点で試合を締めた。


5回、本塁打を放った鈴木

 打っては2桁安打11得点に本塁打2本、投げては2人で被安打3に9奪三振と、上々の戦いぶりを見せた早大。ベンチ、グラウンドともに声が飛び交い、雰囲気から相手を圧倒して試合を決めた。明日は勝ち進めばダブルヘッダーとなり、2試合目ではリーグ戦で相対している強豪、日体大・国士舘大のどちらかと当たる。初戦撃破の流れのまま、早大らしいソフトボールで勝利を引き寄せてもらいたい。

(記事 田島凛星、写真 西本和宏、橋本聖)

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本塁打を放ち、拳を突き上げる畠山主将


鈴木は3安打の活躍を見せた


最終回を締めたリリーフ・佐藤


2つのバントヒットで出塁した中内俊太朗


アナリストながら代打で安打を放った田島春樹

試合後コメント

畠山陸主将(スポ4=高知西)

――本日の試合を振り返って

 まずはインカレ初戦を勝ちきることができたという安心感が一番ですね。集大成の場なので不安もありましたが勝てることができてよかったです。

――チームとして強みを発揮できた場面は

 意外かもしれないんですけど、シートノックかなと思います。自分たちはシートノックから球場の雰囲気を自分たちのものにしようと練習してきて今までの練習以上のシートノックができて雰囲気がガラッとよくなったので入りから良かったと思います。

――試合前のミーティングで話したことは

 ここまで来たら楽しんだもの勝ちだと思うので、とにかく楽しもうという話をしました。

――満塁本塁打を放った打席を振り返って

 実は低いゴロを狙っていたのですが(笑)。バットがボールの下に入ってそれが運良く伸びてくれたので結果的に良かったと思います。

――明日の試合に向けて意気込みをお願いします

 明日は一番の山場だと思うんですけど、そこを勝ちきることでインカレ優勝があると思うので明日も一戦一勝で頑張っていきます。

稲垣拓朗(スポ4=群馬・新島学園)

――インカレ初戦をチームとして振り返って

 インカレの初戦ということで、初回に点が取れたことが良かったと思いますし、キャプテンの畠山が出てくれた部分も大きかったです。守備でも、初回をしっかり抑えられたのは良かったと思っていて、チームがしっかりと勝ちにいく方向に向かっていけたのかな思います。

――自身は9三振、投球を振り返って

 自信のあるボールを投げたことが結果につながったと思います。この現状に満足せず、明日以降は上に行けば行くほどレベルの高い相手になっていくと思うので、自分の持っている全てを出したいと思います。

――畠山主将の活躍をどう見たか

 今まで主将として、苦しい経験もあったと思いますが、最上級生として、最後は主将ではあるけど思い切って行ってこいという思いで送り出しました。ただ、今日の結果に満足して欲しくなくて、優勝する、畠山を優勝のキャプテンにするまでが僕らの務めだと思うので、明日からまた頑張りたいと思います。

――次戦への意気込み

 明日の大学の情報はいろいろ取っているので、そこをしっかり確認して、初回から点をとって、0点で抑えられる守りができるように、今から準備していきたいです。

鈴木寛汰朗(文構2=東京都市大付)

――本日の試合を振り返って

 実力のある相手にチームとしては5回で勝ち切れたのが、チームとして波に乗れる勝ち方で良かったと思います。個人としてもだいぶ緊張しながら入ったのですが、ガッキーさん(稲垣拓朗、スポ4=群馬・新島学園)に引っ張ってもらいつつ、当たりはよくなかったですが安打も出ましたし、本塁打も打つことができたので明日につながる打撃ができた一方、守備でパスボールをしてしまったので、強い相手とやるときにそういうエラーが重なると点につながってしまうのでミスを減らしていきたいです。

――2投手をリードした感想をお願いします

 ガッキーさんはインカレ4回目で慣れているのでどちらかと言えば自分が引っ張ってもらった立場なのでやりやすかったですし、玲弥さん(佐藤玲弥、社3=静岡・飛龍)に関しては初登板で緊張しているのも伝わってきたので和らげながらリードしていました

――最終打席の本塁打を振り返って

 点差がついた場面だったのでだいぶ楽には入れて、初球にインコースを張っていて、来たのが真ん中の球だったので初球から振ってしばけたのが良かったです。

――明日の意気込みをお願いします

 明日は特に2試合目が山場だと思っているので、そこで日体大、国士館大どちらかを絶対リベンジできるよう頑張りたいと思います。

――明日の試合に向けて意気込みをお願いします

 明日は一番の山場だと思うんですけど、そこを勝ちきることでインカレ優勝があると思うので明日も一戦一勝で頑張っていきます。