【連載】卓球 秋季リーグ戦直前特集『SUPER!』 第2回 福岡乃愛主将×顧琳婧×深谷和花

特集中面

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 第2回は、福岡乃愛副将(スポ4=兵庫・三田学園)、顧琳婧(スポ4=愛知・桜丘)、深谷和花(スポ3=愛知みずほ大瑞穂)が登場。攻撃型の卓球が主流の中カットマンとして活躍する3人に、カットマンを志したきっかけから、秋への意気込みまで様々なことを伺った。

※この取材は9月3日に行われたものです。

人とは違うプレースタイルで勝っていきたい(福岡副将)

春季リーグ戦でカットする福岡副将

――他己紹介をお願いします

深谷 名前は顧琳婧です。卓球のプレースタイルはカットマンでバックが異質のラバーを使っています。人と話すのが好きで、フレンドリーで友達も多くて、みんなに好かれています。卓球の時は日頃の姿とは打って変わってかっこいいプレーが多くて、競っている場面とかでより力が発揮される感じがあって、リーグ戦の時は特に後半で大事な場面に私は勝つことができます。

 私の名前は福岡乃愛です。卓球のスタイルはカットマンで裏・裏を使っています。性格は自分だけではなくていつも周りの人のことも面倒を見ていて、すごいいいなと思いました。あとは責任感が強くて面白い人です。卓球のプレーでいうと、リーグ戦の時もチームのためにプレーをしていて、最後まで諦めずに一生懸命やっています。

福岡 名前は深谷和花です。私もカットマンなんですけど、この3人の中で誰よりも堅実なプレーをしていて、勝っている感じも負けている感じもないのに、気づいたら勝っているっていうプレーが多くて。自分は結構もう明らかに負けている感じで負けたり、勝っても結構危ないプレーとかが多かったりするので、そういうところですごく尊敬しています。性格はあんまり表には出さないけど、実は結構情熱があって、勝ちたいっていう気持ちがすごく出ている試合が多いなと思います。卓球以外では誰に対しても話を聞いてくれたり、あと相手の気持ちを考えてその人が言ってほしい言葉とか、かけてほしい言葉とかをかけるのがすごく得意だなという風に思います。あとめっちゃ面白いので、試合の時とかも場を和ませてくれてこのチームに欠かせない存在だなと思います。

――カットマンを目指そうと思ったきっかけは

福岡 私がカットマンを目指そうと思ったのは、小学校1年生の時に攻撃マンとして全国大会に出た時に目指そうと思いました。なんで目指そうと思ったかというと、その時に自分の5個上ぐらいの学年に佐藤瞳さんっていうカットマンがいらっしゃって、その方が全国大会の上位でカットマンとしてすごい勝っているのを見て、自分もあんなふうに、人とは違うプレースタイルで勝っていきたいなってその時に感じたので、カットマンを目指そうと思いました。

 私は小学校1年生の時、福岡さんと同じように攻撃マンだったんですけれども、小学校2年生から自分の監督さんが、自分は結構背が高くて、あと性格もそんなに攻める性格じゃないので、結構忍耐力があるみたいに言われたので、それでカットマンにしてみたらと声をかけてくれました。でも自分はその時攻撃が好きだったんですけど、「カットマンだったら攻撃もカットもできるから他の人より両方できるのが良くない?」と言われて、「そうですよね」と思ってカットマンになるのを決めました。

深谷 私は卓球を始めた時は攻撃マンで、カットマンという存在を知らなかったんですけど、大会に初めて出た時にカットマンの人が試合をしていて、そこで興味を持ってコーチの人に「あれってなんですか」って聞いたら、「カットマンだよ」って言われたので、かっこいいなと思ってそれで始めました。

――今年度全体のプレーを振り返って

福岡 春リーグから秋リーグにかけて自分のプレースタイルが今までの中で1番変わった時期だな、という風に思います。春リーグの1、2か月前に用具をガラッと替えて、そこから春リーグに挑んだんですけど、まだその時にはその用具に合った戦い方っていうのがあんまり確立していなくて、今までと変わらないプレースタイルのまま用具だけ替えたっていう感じだったんですけど、この春リーグから秋リーグまでは結構いろんな小さい試合があって、その試合の中で自分がこの用具を生かしたらどうやって勝てるのかっていうのを考えて、周りから見たらあんまりわからないかもしれないですけど、自分の中では結構思い切ってプレースタイルを変えていて。秋リーグに合わせて結構変えたなっていう感じです。

――どのような用具に替えましたか

福岡 前までは結構普通の攻撃マンと同じような用具を使っていて、私は結構攻撃するんですけど、相手もラリーしやすいっていうのがあったので、ちゃんとカットマン用の用具で攻撃するっていう風にしたことで、カットマンだけど打ってきてすごい変なボールが飛んでくるっていう風にできました。

 春リーグから今まで自分は団体戦が多くて、春リーグの時に自分は結構7番で出させていただいたんですけど、その時に自分だけではなくて、自分が負けたらチームが負けるっていうのを試合が始まる前、頭に持っていてそういうプレッシャーに耐える、負けられないっていう気持ちが大きかったです。あとインカレの時は結構いい試合もあったんですけど、負けた試合もあってそれを見返して秋リーグで頑張りたいと思います。

深谷 私は春リーグから秋にかけて正直、公式戦ではあんまり勝つことができていないので、苦しいことが多い時期だったかなと思います。 やっぱり1番きつかったのはリーグ戦で勝てなくて、チームに貢献できなかったってことがすごく悔しいし、申し訳ないっていう気持ちが強かったです。そこから秋リーグに向けては勝てるかは全くわからないんですけど、絶対に勝つという気持ちで取り組めてきているかなと思います。練習試合とか、あとは他の大会とかではだんだん勝てるようになってきたし、いつも通りのプレーをすることができれば悪い試合にはならないと思うので、自信を持って頑張りたいと思います。

――春季リーグ戦を振り返って

福岡 春リーグではすごく苦しい試合っていうのが多かったと思います。4-0で勝った試合とか気持ちよく勝った試合はなくて、ギリギリ勝ったりとか、ギリギリ負けたりとかいう試合がすごく多くて、自分としてはすごく苦しかったです。その中でも最後まで雰囲気が悪くなることなく、勝たないといけないっていう気持ちに切り替えてみんなが最後は良い雰囲気で戦えて、最終的には4位になれたので、春の最後の方で勝てた雰囲気を秋にも持っていけたら初めからいいスタートが切れるんじゃないかなと思います。

 春リーグは結構3―4とかギリギリで競っていたけど、最後の1点が取れないっていうのが悔しかったです。秋リーグに向けては、みんな一人一人自分の試合を勝つことができれば、春に負けたチームでも勝てる可能性があるので、自分の役割を果たして、チームそれぞれの人が勝てれば、負けないと思います。あと春は前半と後半に別れていて、前半戦は全然勝てなかったんですけど、後半の方が気持ちが入っていたのを明らかに自分は感じたので、それを秋リーグは最初の一戦からそういった気持ちを持って、4年生は最後なので春の成績を超えられるように頑張りたいと思います。

深谷 チームとしてもやっぱり苦しいところがあったんですけど、4年生の先輩方のおかげで勝った試合が本当に多くて、(専大戦では)結果にはつながってないけど、杉田さん(陽南主将、スポ4=大阪・香ヶ丘リベルテ)が専大のエースに勝ったり、福岡さんはもうほぼ全勝で、顧さんは大事なところで勝っていると思います。4年生が頑張って勝ってくれているからギリギリに成り立っているってところがあるので、そこを下級生で出ているメンバーが結果もそうですし、チームの雰囲気とかも明るくして少しでも勝利に貢献することができれば、大きく結果は変わるんじゃないかなと思うので、秋は頑張ります。

――リーグ戦は団体戦だと思いますが、個人戦と比べて団体戦特有の難しさとかは何かありますか

福岡 団体戦特有の難しさは相手が慎重になってくるところと、あと相手がどれだけ点数が離れていても諦めてくれないところ、その2つが難しいと思います。私は結構自分から攻めるタイプなので相手が丁寧につないできたりした時に自分がミスしてしまうっていうところがあるので、そこが難しいです。2つ目の相手が諦めないっていうところはカットマンっていうのは相手が諦めて集中力がなくなってくれたら、もう自分の勝ちみたいなところがあるので、応援のおかげでそうなってくれる子が遅いっていうのが団体戦の難しいところだと思います。

 団体戦と個人戦の大きな違い、難しい点は(福岡と)少し被るんですけど、相手が諦めてこない、自分がどれだけリードしてもその相手が諦めてこなかったら、一球一球やらないと勝てないので、そこが難しいかなと思います。個人戦とかだと、応援も監督さんしかいないので、みんな応援席で応援してくれるんですけど、団体戦だと自分の後ろで応援してくれているので、勝ってもミスしても少し感情が影響されるかなって思います。

深谷 私は団体戦で顧さんと福岡さんが言っていたことに加えて、勢いにも乗られてしまうっていうのもすごくやりにくいなと思っていて、こっちも緊張してるし冷静じゃないですけど、相手も同じで勢いに任せて卓球をしてくるっていう人も多くて、いつもだったら打ってこないボールでも今なら応援の力でいけると思って打ってきたりとか、びっくりするようなプレーをされてしまうと焦ってしまったり、こちらが固くなってしまったりするっていうのが相手が勢いづくっていうのはすごいやりにくいと思います。

4年生の3人が柱になっている(深谷)

春季リーグ戦で応援するベンチ。試合に出ている人も出ていない人も全力で応援する

――今年これまで戦ってきてチームの雰囲気はいかがですか

深谷 私が感じるチームの雰囲気は、さっきも春リーグの総括の時に言ったんですけど後輩から見るとやっぱりこのチームは 4年生の3人の方が柱になっていて、それで成り立っているチームだなってすごい思っていて。4年生の人たちに一生懸命後輩はついていって勝つ時は勝つし、負けるときは負けるしそういう感じの雰囲気なのかなと思います。

福岡 このチームは出ている選手が絶対自分が1点取るっていう強い気持ちを持っていて、出ていない選手も他人事じゃなくて自分が少しでも選手に貢献しようと思って、チームの勝敗を自分が左右するっていう自覚が全員あるなっていう風に感じます。もちろん出ている選手がそれを感じるのは当たり前なんですけど、出てない選手も自分のできることを探したりして、自分がいつ出てもいいように真剣に準備ができているっていうことで、全員が勝ちに貢献するっていう気持ちがあるチームだと思います。

 このチームの雰囲気は、試合になるとレギュラーメンバーとサポートしている選手に分かれていて、試合出てない人とかも出てないから何もしないっていうわけではないし、一生懸命チームのために動いているので、出ている選手からしてもやりやすい雰囲気だなって思います。試合じゃない時は結構みんな仲良くて明るい雰囲気だと思います。

――ご自身の卓球における強みとこれまでで見えてきた課題を教えてください

福岡 自分の卓球の強みは引き出しが多いことだと思います。普通のカットマンだったら自分のカットを攻略されてしまうと、もう何もできることがないっていう風になってしまうことが多いんですけど、私はこれがダメだったらこれをやろうとかこの作戦は効かないけどこの作戦だったら効くっていう引き出しが多いおかげでフルセットとかになっても最後まで自分のネタが尽きずに勝ち切るっていうのが結構得意なのかなと思います。自分の改善点としてはさっきも言ったんですけど、自分がいろんな引き出しを出しても全部100パーセントで返してくるんじゃなくて60パーセントぐらいの力で全部返してくる相手に対して弱いかなという風に思います。それを自分で自覚しているので、今は相手が60パーセントの力で返してきた時に色々な引き出しを出して決めるっていう練習と、あとはその粘りに対してこっちも粘って点数を取るっていう2つの方向から苦手なところを改善しようとしています。

 私の卓球の強みは守備範囲が広いところと、フォアスマッシュが強いところだと思います。守備範囲の方で言うと、自分は結構手足が長いことが強みで、サイドにボールが飛んでも捕れるし、サイドに打たれてボールに当たらないっていうことはあんまりないので、そこは強みかなと思います。あとは普通のカットマンは競った場面ではカットに徹することが多いと思うんですけど、自分は競った場面こそ攻撃をしようっていうのを自分の中で決めているので、相手が思っていないプレーをすることが自分の強みかなと思います。逆に弱みとしてはフルセットになったら自分は結構慣れられてしまって、それで5セット目の時に最初と比べて変化がないっていうのが弱みかなって思います。だからもしフルセットになったら、もっと違うことをやったりしたいなと思います。

深谷 私の強みは粘りに強いことです。自分からするミスが少ないことが1番の強みだし、それでそこでいつも勝っているなと思います。相手に打たせて自分が打たれているというよりは、相手に打たせて相手が焦ってミスをして気づいたらこっちに11点くれているっていう状況が自分の中では1番いい展開なのかなと思っています。弱みとしてはプレーにメリハリがあまりなくて粘ることはできるんですけど、自分から点を取りに行くプレーというのはあまりできていなくて。カットの変化だったりとか攻撃だったりとかそういうところで点を取りにいかなきゃいけないので、そこが弱みかなと思います。福岡さんとか顧さんみたいな結構パワーがある攻撃とかできないんですけど、最近は相手の取りにくいところに攻撃をしたり、相手の角度を狂わせて次のカットで点数を取ったり、自分らしい方法で点の取り方を身につけてこられているかなと思うのでそれを生かせたらいいなと思います。

――深谷さんはこれまでの4年生の方との印象的な思い出はありますか

深谷 杉田さんは個人的にご飯に行かせていただくなど話す機会が多くて、卓球の時はすごいかっこいい感じだと思うんですけど、プライベートな一面もよく知っています。印象的な思い出はもうたくさんあるんですけど、自分があんまり勝てなかった時とか落ち込んでいる時に必ず声をかけてくださったり、2人でご飯食べに行ったりして励ましてくれたり、卓球のこととか考え方のこととかすごく教えてくれて、それがすごく印象に残っています。福岡さんは一緒の寮に住んでいるので、結構関わる機会とか多くて、ダブルスも組ませていただいていたので3年間すごくお世話になったなと思います。卓球以外のところでも色々ご飯行ったりとか話したりすることが多くて、かっこいいアイドルの写真を見たりとか(笑)、本当に仲良くさせていただいて。自分が本当に印象に残っているのは1番初めに入学して本当にどこに座っていたらいいかもわからない、どこに立っていたらいいかもわからないみたいな時に1番初めに話しかけてくださったのが福岡さんで、練習も付き合ってくださったり、ちょっと教えてくださったりとか1年生の時にすごく心が救われたなっていう印象です。顧さんといるときは基本大爆笑をしていることが多くて、ちょっと笑うとかではなくて本当に大爆笑していることがいつもいつも多かったなと思います。日常生活の中で例えば最近だったら、迷子のことをずっとなんで「マヨコ」じゃなくて「マイゴ」なのかみたいなことをめっちゃ詰められたりとか、なんかそういうので日本語の不思議みたいなのもあって笑ったりとか、あと絵心があんまり顧さんはなくていつも笑わせていただいています。

――4年生のお二人にお聞きします。同期の4年生の印象的な思い出や今の印象はありますか

福岡 まず杉田さんは自分たちとか他の部員が気づかない細かいところまで目が届いていてしっかりしているなと思います。リーグ戦の直前に荷物の準備をしたりとか、その日のスケジュールとか決めたりするのも自分たちの気づかない、「この時間はいるのかいらないのか」とかあと時間とかも「この時間って何するの」とかそういう細かいところまで気づくので、そこが本当にすごいなと思います。それを自分が試合負けた後とかでももういいやって放り出すんじゃなくてちゃんと責任感を持って細かいところまでできたりとか、人に指示をしたりすることができるので、本当にすごいなと思います。あとすごい知識量が豊富で、後輩とかに自分の時間を使って教えたりできるのが本当にすごいなと思います。そういうしっかりした面もありながら、かわいいものが好きだったりとか美容に気を遣っていたりとかそういうところがなんか魅力だなって思います。顧さんは心が広いなって思います。後輩にいじられたりとかした時とかも本気で怒るんじゃなくて、「もう!」っていう感じでうまく後輩と関係性を作れたり、どんなことがあっても受け入れてくれるなっていうのが1番の印象です。あとはもう普通に面白い(笑)。普通の人が考えないようなこととかを言ってきたりするのでそれがとても面白いです。

 杉田さんの印象的なところは、卓球がすごい強くて卓球以外の面でも、例えば後輩に技術を教えたりとか、練習時間以外でも自主練で自分の持っている技術だったりとかサーブだったりとかを結構積極的に教えたりとかそういうのを見ると、自分があんまりそういうことをしてなかったので、すごいなって思います。あとは卓球以外でも何事に対しても丁寧にやっているので、すごいと思います。福岡さんの印象的なことはすごく話しやすいのと、同期だから結構何でも話せます。自分がなんかわからないこととかあったら、聞いてすぐ教えてくれるので頼りになっています。あとは誰にでも自分が思っていることをしっかり言えるところがすごいなって思います。先輩に対してもこっちが正しい意見を持っている時は、(意見を)言うところなど、すごいなと思います。

――学年ごとの印象は

福岡 まず3年生は2人しかいないんですけど、もう本当にニコイチだなと思います。同期が2人しかいなかったら2人でこう仲良くなる分、喧嘩することなども絶対一度はあると思うんですけど、見た目的には全然そういうのがなくて、お互いに親しいけどお互いのためを思っての行動とか、全部言うんじゃなくて相手のためを思ってあえて言わないこととかそういうのが多分あってうまく関係を作れているんじゃないかなと思います。すごく見ていてうらやましいコンビです。2年生はマネージャー含めて4人なんですけど、誰と誰が仲いいとかもなくて4人全員で多分1人ずつでもご飯に行ったりとか遊びに行けたりする関係性で、でもお互いにそんなに依存し合ってないところがいいなと思います。雰囲気も良くて全員がチームに貢献しようとして動いているっていうのがすごい伝わるので、マネージャーも含めてありがたい存在です。1年生は1年生間でまとまるんじゃなくて、上の先輩にも恐れず話したりとか相談したりできる子が多いというか、全員が上の学年ともしっかり関係性を作ろうとしているっていうのがすごくいいところだと思います。1年生が向こうから関係を作ろうっていう風にしてくれているおかげで下の学年だから意見を言えないとかがなく、1年生から4年生まで全員が意見を言い合える雰囲気を作ってくれているなっていう風に思います。

 自分は結構1年生2年生3年生なんでも話せる人が多くてみんな良い人です。みんな優しくてそこが早稲田の魅力かなと思います。早稲田は結構人数少ないんですけど、みんな結構仲良くて人間関係のいざこざはあんまりないので、後輩たちもすごい仲いいし、上級生に対しても話をかけてくれたりとか練習の時とかも誘ってくれたりとか気を遣える人が多くてありがたいです。

自分の持っている実力を全部出せるようにしたい(顧)

春季リーグ戦でプレーする顧

――秋季リーグ戦に向けて、今どのようなことに取り組んでいますか

福岡 早く攻めて相手にすぐミスをさせるっていうことと、あとはそれを取られた時に自分が相手より先にミスらないっていうその2つのことを意識して練習しています。そのためにまず、相手に(ボールを)すぐに取られないようにするために、一部分だけ取り出す練習とかを今までより多めにして、ラリーが長々と続くんじゃなくて、もう1球2球で終わらせるつもりの練習っていうのを増やしています。ゆっくり粘ることについては練習の時に絶対にミスせずに50本続けるっていう練習をしていて、それが効果があるかないかっていうのは正直あんまりわからないんですけど、それを毎日続けたっていうのを自信にして粘るっていう作戦に切り替えられるようにしています。

 自分は試合の時にレシーブがあんまり上手くできなくてそれを打たれるのがすごくもったいないなって思っているので、練習の時に最近はレシーブを重視しています。自分がサーブ持っている時に結構勝てる展開が多いんですけど、レシーブからあまり点を取ることができないので、そこを返す練習だったりとか、カットマンだからと言ってずっとツッツキだけではなくて、フリップとかもしたりとか練習しています。あと前の個人戦の時も練習試合をたくさんしたんですけど、その時も公式戦みたいに緊張感を持ってリーグ戦の相手だと思って意識してやっていました。練習以外の面では1日もし2試合とかあったら、フルセットになった時に結構疲れたりとか動けなくなる時もあったので、毎日ランニングをしています。

深谷 私は課題の、自分から点数を取るプレーをできるだけ多くできるように、カットの変化を切れているのと切れていないのの差がつくように意識して練習することと、自分から仕掛けて攻撃するパターンを確立して、それを確実に決められるような練習をしています。私の場合は特にその攻撃の使いどころが大事だなと思うので、最近は試合を意識して序盤に1セットゲーム練習とかして序盤に攻めて試合を作るという練習しています。

――秋季リーグ戦の個人の目標は

福岡 自分の目標としては最後に楽しかったなって思えるリーグ戦にしたいと思います。今までリーグ戦で負けたりとか個人戦全国大会で負けたりした時になんかすごいなんか悔しくて、卓球ちょっと嫌だなって思った時もあったので、リーグ戦の時はそういう思いをしないように最後だしそういう思いをしないように楽しかったなって思えるようにしたいです。そのためには自分のできることを試合で勝ち負けも大事だけど自分のできることを全部発揮しないとやっぱり悔いが残ってしまうと思うので、自分の力が発揮できるように試合に向けて今からメンタルとか体調とかを整えていきたいと思います。

 秋のリーグ戦の目標は、最後のリーグ戦なので、今まで卓球をやってきて最後の試合に自分の持っている実力を全部出せるようにしたいと思います。負けた試合は後で考えると、ああしておけば勝てたかなっていうのを思ったりしたので、今回は最初から最後までそういう思いをしないようにしたいなって思います。

深谷 4年生の先輩が最後の大会ということで、心に残るいい大会になってほしいなって思うので、やっぱりそれは目標達成したりとか勝ったりとかするとよりいい思い出になるかなと思うので、それに貢献できるように自分は個人的にはしっかり初戦から勝ち星を上げることを目標にして今後自分がチームを1番上に引っ張っていく立場になるってことをちゃんと自覚して後輩が不安にならないようなプレーをできるように頑張りたいなと思います。

――最後にリーグ戦への意気込みをお願いします

深谷 目標を達成するために自分の実力を出し切ることです。リーグ戦の時はいつも自分の実力を全然出している感じがしないので、今季こそはしっかり出しきることを意識したいと思います。

福岡 さっきは楽しむって言ったんですけど、結局チームが勝たないと楽しい終わり方にはなりづらいかなと思うので、自分が勝つっていうのはもちろんなんですけど、自分が抜けた後のチームのことも考えて後輩が勝つための手助けだったり、声かけとかをして自分たちの学年が抜けた後でも勝っていけるようなチーム作りっていうのを意識して頑張りたいと思います。

 初戦から1番から最後まで全部勝負だと思って一生懸命やりきりたいと思います。あとはもう4年生だから自分たちが抜けた後でも、「勝負の時に強かったな」とか「リーグ戦の時に活躍していた」って思われる先輩になりたいなって思います。

――ありがとうございました!

(取材 梶谷里桜、編集 丸山勝央)

秋季リーグ戦に向けた意気込みを書いていただきました!

◆福岡乃愛(ふくおか・のあ)(写真中央)

兵庫県・三田学園高出身。スポーツ科学部4年。右シェーク、裏・裏。卓球部の活動もありながら、今は卒業論文に追われているという福岡選手。卒業論文の沼から抜け出せないそうです!

◆顧琳婧(ぐ・りんじん)(写真右)

愛知県・桜丘高出身。スポーツ科学部4年。右シェーク、裏・表。中国出身の顧選手。最近は回転寿司の食べ比べにはまっているそうです!

◆深谷和花(ふかや・のどか)(写真左)

愛知県・愛知みずほ大学瑞穂高出身。スポーツ科学部3年。右シェーク、裏・裏。アニメをみることが好きだという深谷選手。最近面白かったアニメは「シュタインズゲート」だそうです!