リーグ開幕戦 筑波大相手に流れをつかめず黒星スタート

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第74回関東大学女子リーグ戦 9月4日 日本体育大学世田谷キャンパス

今年で74回目となる関東大学女子リーグ戦が開幕し、早大は初戦で筑波大と対戦した。序盤から相手を追いかける展開となり、36-45で前半を終える。その後、F衣川璃来(スポ2=埼玉栄)・G中村真都(教2=長崎西)のスリーポイントなどで点差を縮め、第4QにF菊地実蘭(スポ2=愛知・桜花学園)のシュートで2点差にまで迫るも逆転できず試合終了。72-90で早大はリーグ戦黒星スタートとなった。

スリーポイントを決めた中村

早大は衣川のシュートで先制すると、そのまま試合の流れをつかむかと思われた。しかし筑波大がすぐにスリーポイントを放ち、さらにバスケットカウントで主導権をにぎる。早速追いかける展開となった早大だが、F江頭璃梨副将(スポ4=宮崎・小林)がバスケットカウントをもぎ取ると衣川がスリーポイントを決めて同点に追いつき、さらに菊池が相手のボールを奪う好守から得点し逆転に成功する。しかしその後は筑波大の猛攻を受け、16-25で第1Qを終えた。第2Qでは点を取っては取られる展開が続く。筑波大がスリーポイントで得点すれば中村がスリーポイントを打ち返し、また逆にF西ファトゥマ七南(スポ3=千葉・昭和学院)がスリーポイントを放てば相手もスリーポイントを決め返し、中々点差が縮まらない。福王が相手のボールをカットし、西がそのままドライブでゴールに切り込み得点するなど早大に好プレーが生まれるものの点差は変わらず36-45の9点差で試合を折り返した。

好守を見せた副王

第3Qが始まる前、ベンチでは「守って走る早稲田らしいバスケットを体現しよう」という話をしたと江頭は語った。その言葉の通り早大の反撃が始まる。福王がリバウンドからバスケットカウントを取ると、中村・衣川・菊池らのスリーポイントに加え、江頭の得点などで点を重ね、さらに衣川のブザービートで61-64の3点差で勝負は最終Qへ。

シュートを放つ江頭

その勢いを保ちたい第4Qでは西のフリースローと菊池が放ったシュートで2点差にまで迫る。しかし筑波大がスリーポイントを決めると、それを皮切りに連続で得点を重ね一気に13点まで差を広げる。たまらず早大はタイムアウトを要求するも相手の勢いを止めることはできず試合終了。72-90で早大は敗北を喫した。

今日の試合について江頭は「良くはなかった。チームの状況も試合内容も最低ライン。」と語った。次の対戦相手は春の大会で敗北した拓殖大。今日の試合で得たことを糧に、より早大らしいバスケットを見せて欲しい。

(記事 田中瑠花、写真 植村皓大、早崎静)

第74回関東大学女子リーグ戦 9月4日(vs筑波大)

1Q2Q3Q4Q合計
早大1620251172
筑波大2520192690

♦早大スターティングメンバー♦
F#7 西ファトゥマ七南(スポ3=千葉・昭和学院)
PG#13 山宮好葉(スポ2=東京成徳大)
F#32 江頭璃梨(スポ4=宮崎・小林)
F#35 衣川璃来(スポ2=埼玉栄)
C#66 福王伶奈(スポ1=愛知・桜花学園)

コメント
F江頭璃梨副将(スポ4=宮崎・小林)

――リーグ開幕戦、どのような気持ちで臨みましたか

 長いリーグ期間の中でリバウンドやルーズボールなどのやるべきことをやりつつ、声出して全員でバスケットをする早稲田の軸を常にやった上で、その中で出てきた課題を修正してチームを良くしていこう、とチームで共通理解を持って入りました。もちろん勝ちにはいきますが、勝つぞ勝つぞってやりすぎると力んでしまうので、チームとしてやろうとしていることを軸を作って実践した上で、その中に結果がついてくるっていう風な形になればいいね、というふうに話をしてリーグ戦に臨みました。

――試合を振り返って

 今日の試合は良くはなかったです。おそらく1番チームの雰囲気も試合の内容も最低ラインだと思います。この状況を放置したらそのままリーグ戦が終わってしまうと思いますが、自身最後のリーグ戦の限られた時間の中で自分がすべきことをして、チームでもう1回1つになってこれからの試合をみんなで楽しんでいきたいと思います。

――ハーフタイム中にチームで話したことは

 チームの流れが来てない中でもまだ9点差だから全然追いつける、だからみんなが早稲田がやりたいディフェンスで圧をかけて走るっていうバスケットをもっと体現しよう、という風に話しました。そういったこともあって第3Qではディフェンスのプレッシャーがかかって、ターンオーバーやリバウンドをしっかり取って走るっていうプレーができたのでとても良かったです

――代理キャプテンとしての意識は

 優有(PG江村主将、スポ4=愛知・桜花学園)がケガで出場できない中で、自分はキャプテンだからやらなきゃやらなきゃとか考え過ぎてしまうとうまくプレーできなくなってしまうタイプなので、信頼してベンチにいる優有の声を聞くのもそうですが、このコート内で声出してチームを1つにするのは自分しかいないと思うので、もっと4年生として余裕を持って特に後輩に対して声をかけていこうと思っています。

――次の拓殖大戦への意気込み

 2日空いてすぐ試合なので今日の試合を真摯に受け止めて次の試合に活かせるように切り替えていきますが、悪かったところは何かしないと、このままズルズルといってしまうと思うので、ミーティングをして1人1人しっかり考えて練習をします。もう14試合しかないうちの1試合が終わってしまったので、このチームでできるゲームを楽しめるようにしたいです。

PG中村真都(教2=長崎西)

ーーリーグ開幕戦にどのような気持ちで臨みましたか

 自分自身、1年目にケガをしてから初めてのリーグ戦だったので、バスケットを楽しもうという気持ちで臨みました。

ーー筑波大戦に向けてどのような対策をしたか

 ディフェンス、特にセット(オフェンス)をメインに対策しましたが、基本は自分たちのディフェンスのチームルールを徹底しようという風にやってきました。対策というよりかは、自分たちのチームルールを徹底して練習してきた、という感じです。

ーー今日の試合を振り返って

 前半は積極的に攻めたりできたのですが、後半、点差と時間を考えるにつれて積極さがなくなって、ミスに繋がったりチームの士気が下がってしまいました。後半にどれだけ自分が頑張れるかが大事になってくると思うので、次の試合に向けまた練習して頑張りたいと思います。

ーー個人のプレーの良かった点、悪かった点は

 スリーポイントシュートを迷わずに行ったところと、(筑波大に)大きい選手がいたので、中に行きすぎずジャンプシュートを決められたところが良かったです。ディフェンスは、川井田さん(筑波大のSG川井田風寧)のスリーポイントシュートを消せたところが良かったかなと思います。後半の積極性がなくなったところと、ディフェンスでボールのプレッシャーを徹底しようとチームで話していたけれど、それを最初から最後までやりきれなかったところは徹底さが足りていなかったと思うので、そこが改善点できる点かなと思います。

ーー次戦への意気込み

C 福王伶奈(スポ1=愛知・桜花学園)

ーー初めてのリーグ戦、どのような気持ちで臨みましたか

 最初のトーナメントは怪我であまり出れられませんでした。その後新人戦を経験しましたが、1、2年生だけだった新人戦で大学の厳しさという洗礼を受けました。ただ、リーグ戦は1から4年生全員で臨む試合ですし、4年生にとって最後のリーグ戦なので、1年生の自分が少しでもチームに貢献できるように頑張りたいって気持ちで試合に臨みました。

ーー今日の試合全体を振り返って

 ずっと練習していたディフェンスや、パスの部分など常々コーチの方に言われてきたところを最初できた部分もありましたが、守れなかった部分も多かったです。フリースローは全部落としてしまい、悔しい気持ちでいっぱいなので、3日後に迫る次の試合に向けて木曜日、金曜日の間に少しでも修正して挑みたいと思います。

ーー今日の試合を振り返って

 前半は積極的に攻めたりできたのですが、後半、点差と時間を考えるにつれて積極さがなくなって、ミスに繋がったりチームの士気が下がってしまいました。後半にどれだけ自分が頑張れるかが大事になってくると思うので、次の試合に向けまた練習して頑張りたいと思います。

ーー個人のプレーの良かった点、悪かった点は

 朝比奈選手(筑波大)にスリーを打たれていましたが、ドライブの部分ではある程度対応できていたでも思っています。ただ、朝比奈選手や上野選手(筑波大)に派手に決められてしまい、そこで相手が盛り上がって勢いをつけてしまったので、そこのドライブの部分やスリーをしっかり止めたらと思います。

ーー次戦の拓大戦への意気込み

 拓大と筑波大だと、タイプの異なるセンターがいます。次の試合は多分外に出てドライブを守るというよりは、ゴール下で体を張ったプレーになると思うので、精一杯この2日間でなるべく早くリカバリーして頑張りたいと思います。