真夏の日差しが照りつける三重・鈴鹿サーキットで全日本学生ジムカーナ選手権(全日本ジムカーナ)が開催された。早大自動車部からは平石大智(基幹4=群馬・太田)、宮崎巧郎(法4=富山・高岡)、吉田太郎(人3=大阪・早稲田摂陵)の3名が男子の部に出場した。早大は団体で好タイムを残すも、慶大のタイムに0.01秒及ばず準優勝となった。また宮崎が学生生活最後のジムカーナで準優勝に輝いた。
低速区間を走る早大車両
昨年度、本大会で優勝した実績のある早大は男子の最終走者となった。最初に出走した吉田は勢いのある走りを見せるも、コースを誤ってしまうミスコースをしてしまう。その後に出走した平石と宮崎は、今大会が最後のジムカーナ競技となる。両者共に着実な走りでタイムを残し、宮崎の出した1分13秒台のタイムは今大会の準優勝タイムとなった。しかし早大は団体タイムが残らず、予断を許さない状況が続く。
出走を終えた宮崎と早大車両
午後には日差しが強く照りつけ路面温度も上がる状況となる。吉田は午前のミスコースがあったため、この午後の走行では必ずタイムを残す必要があった。1分15秒台というタイムを残すも「午前の走りの方が早かった自覚がある」と悔しさをにじませた。次に出走した平石は1秒のタイムアップを果たしたが、自身の走りを振り返り「前日練習と比べてアクセルが踏めていなかった」と話す。2人の走りを終えた時点で早大は団体タイムで暫定優勝。全日本戦2連勝が見えた。しかし慶大の第3走者が宮崎の1走目タイムを上回る1分12秒台のタイムを記録し、慶大は団体タイムで0.01秒、早大に有利な位置につけた。早大は宮崎がタイムアップすれば優勝、できなければ準優勝という状況に立たされた。コース横からチーム員が固唾を飲んで見守る中で出走した宮崎だったが、厳しい結果に終わった。途中のセクションでパイロンタッチをしてしまい、タイム5秒加算されたためタイムアップを果たせなかったのだ。宮崎の走行が終了した時点で早大は準優勝が確定した。
表彰を終えた後の早大自動車部
昨年度は優勝を果たした全日本ジムカーナだったが、今年は僅かに慶大に及ばず準優勝という結果に終わった。今大会は全3戦で構成される全日本戦の2試合目となり、次戦の 全日本学生自動車運転競技選手権で今シーズンの全日本学生自動車連盟年間総合杯が決まる。主将の平石は「負けてしまったことは切り替えて、フィギュアで勝ちたい」と次戦への意気込みを話した。全日本学生自動車連盟年間総合杯へ向けて、早大自動車部は鍛錬を続ける。
(記事・写真 大西由雅)
大会結果
▽男子の部 団体順位
準優勝 早大
▽男子の部 個人順位
準優勝 宮崎 1分13.32
15位 吉田 1分15.47
31位 平石 1分16.91