関東学生春季選手権 5月5日、6日 神奈川県三浦郡葉山町森戸海岸沖
早大ヨット部史上初の全日本学生選手権(全日本インカレ)5連覇へ。半年後の集大成に向け、新体制として迎える最初の大会となる関東学生春季選手権(春関東インカレ)を、総合優勝で飾った。
大会1日目の出艇前、現地に駆けつけた早大応援部からヨット部にエールが送られた。船の近くで円陣が組まれ、港には『紺碧の空』が響いた。
出艇前に円陣を組む応援部とヨット部
初日は翌日の強風予想の影響もあり、4回のレースが行われた。470級では1レース目に青山知央(スポ3=神奈川・鎌倉)・松山大祐(創理3=神奈川・逗子開成)組が、2レース目に飯田澪(スポ4=山口・光)・長屋明彦(先理2=東京・学習院)組がそれぞれ1位でフィニッシュ。また、スナイプ級でも第1レースで服部陸太(スポ4=神奈川・鎌倉学園)・畠山翔(教3=神奈川・桐光学園)組、第2レースで重松駿(社2=茨城・霞ヶ浦)・大野誠真(社4=東京・國學院久我山)組が1位を獲得するなど、順調な入りを見せた。初日を終えた団体成績は、470級で4位、スナイプ級は1位。総合では日大を33ポイント差で追う2位につけた。
1日目のレースを終えた服部・畠山組
大会2日目の逆転を狙う早大。前日よりも風が強く、海面が荒れる中で2レースが行われた。それでも470級、スナイプ級ともに安定したレースを展開。前日首位につけていた日大を逆転した。
2日目のレースを終えた重松・大野組
全レース終了直後の集合写真
最終成績は470級で2位、スナイプ級優勝、そして総合優勝の2冠と、代替わりから半年間の練習成果を発揮。表彰式の後、部員からは満面の笑みがこぼれた。まずつかんだ一勝を糧に、秋に向けて部訓に掲げる「進化」を体現する。
(記事 太田さくら、写真 佐藤結、太田さくら)
◆結果
▽470級
飯田澪・長屋明彦組 51点安永昂生(スポ3=上智福岡)/藤村勇斗(社3=香川・高松商業)・植屋日志(スポ3=静岡・浜松西)組 79点
青山知央・松山大祐組 29点
470級総合得点 159点(2位)
▽スナイプ級
服部陸太・畠山翔組 31点
桔川翔太郎(政経3=イギリス・ACS Hillingdon International School)・中尾桃子(商4=広島大学附属福山)組 52点
重松駿・大野誠真組 37点
スナイプ級総合得点 120点(1位)
▽総合得点
279点(1位)
◆コメント
スナイプ級クルー 大野誠真主将(社4=東京・國學院久我山)
ーーまず、チームとして試合を振り返っていかがですか
全日本インカレに向け、ここからチームで1年間戦うにあたって中間地点に位置する大会でしたが、そこでどれくらい結果が出せるかというところでいい指標になると思うので、経験を積めるいいレースになったと思います。
ーーご自身も安定したレース運びでしたが、個人として2日間の試合はいかがでしたか
いつも通り、練習でやったことを出せたかなと思います。
ーー新体制で迎える最初の大会でした。部としての今年度の目標を教えていただけますか
全日本インカレ総合優勝が目標です。
ーー今年は全日本インカレ5連覇がかかります。そこに向けては主将としてどのような思いがありますか
今までの記録について言われることが多いですが、ここ1年のレースにまずは集中したいです。今年の部訓が「進化」なので、成長し続けるチームを作っていきたいと思っています。
ーー最後に、今後に向けて意気込みをお願いします
全日本インカレまではそれほど長くないので、一日一日を無駄にせずにチームとして成長していけたらと思います。