慶大に打ち勝ちリーグ戦負けなし/春季リーグ戦3回戦

男子ソフトボール

東京都大学連盟春季リーグ戦 4月21日 国士舘大学多摩キャンパス

 
TEAM 合計
慶大
早大 ×

 

バッテリー

佐藤、高篠-鈴木

二塁打

田中宏、齋藤拓

三塁打

なし

本塁打

齋藤向

 20日から2日連続の試合となった早大。3戦目の相手には、昨年の定期戦でコールド勝ちした慶大を迎えた。慶大に2点を先制されるが、直後の2回裏に3点を奪い返し逆転。以降も得点し続け、リードを広げた。先発・佐藤玲弥(社3=静岡・飛龍)は走者を毎回塁に置くも、勢いのあるピッチングで打者を圧倒し試合を作った。

 先発マウンドに上がったのは、前日4回を投げた佐藤。2回にピッチャー強襲ヒットで走者を出すと、2アウトから連打で2点を先制される。5回にも満塁のピンチを招き、内野ゴロの間に1点を失う。しかし、初回から6回まで毎回四球を与えたものの、大崩れせず後続をきっちりと抑えた。最終回に登板した高篠翔和(文2=東京・早実)は、先頭打者に本塁打を浴びるも力強い投球を見せる。1アウトを取ったところで顔面に強い当たりを受け、大事を取り交代した。最後は佐藤が1球でダブルプレーに打ち取った。


佐藤が自ら反撃ののろしを上げた

 初回は三者凡退に終わった早大だが、2回から打線がつながり始める。佐藤がソロ本塁打で自援護すると、2アウトから齋藤拓哉(スポ2=青森・弘前学院聖愛)、田中宏二(人4=大分舞鶴)の連続左前二塁打で同点とし、暴投に乗じて勝ち越しに成功する。さらに3回に小出拓実(人4=東京・杉並)と齋藤拓、4回に奥山礼翔(商2=東京・早実)、5回には福永隆稀(スポ2=大阪・北野)から適時打が飛び出した。最終回はここまで無安打の齋藤向陽副将(社4=群馬・新島学園)がダメ押しの本塁打を放ち、慶大に打ち勝った。


ケガから復帰しマルチ安打の齋藤拓


2回に同点適時打を放った田中宏


一発が出て笑顔の齋藤向

 ここまで開幕から3戦3勝と、勢いに乗っている早大。リーグ戦も残すところあと2試合となった。最終日、早大の前に立ちはだかるのは日体大と国士舘大。昨秋、早大は関東大学選手権の準決勝で日体大に勝利し、決勝で国士舘大に敗れている。どちらも一筋縄では勝てない相手だが、この2校を撃破し、「全勝して優勝」というチームの目標を達成したい。

(記事 田島凜星、写真 西本和宏)

試合後コメント

齋藤向陽副将(社4=群馬・新島学園)

――今日の試合を振り返って
 今日もしっかりと勝つことができてリーグ戦3勝負けなしで、内容としては課題がある部分もありますが、インカレ出場を決められたので良かったです。

――本塁打となった打席にはどのような気持ちで臨みましたか

 昨日の中大戦と今日の慶大戦で全然打てていなくて、チームに迷惑をかけていたので早く1本出したいと思っていました。結果としてホームランになって良かったですが、次の日体大戦、国士舘大戦では、自分や佐藤玲弥など上位の打者がしっかりとクリーンヒットを打てるように準備していきたいです。

――昨日から連戦となったが疲れなどは

 あまり感じていないです。4学年いろんな選手が試合に出てくれていますし、投手も稲垣(拓朗、スポ4=群馬・新島学園)、佐藤、高篠、あとは隄(俊介、スポ2=埼玉・栄東)もいるので、疲労の心配はないです。

――リーグ戦3連勝ですが、ここまでの戦いを振り返って

 初戦の東大戦はいい形で終えることができましたが、中大、慶大との2連戦は打撃の内容があまり良くなく、序盤に点を取ることができなかった部分に課題を感じています。来週以降を見据えた時に、自分は得点圏にランナーを置いて打席が回ってくると思うので、クリーンヒットでチームに勇気を与えていきたいです。

――日体大、国士舘大との試合への意気込み

 ここまでの3戦と違って、自分たちが強く意識している相手でインカレでも上位に残るようなチームなので、2試合とも勝って、優勝してインカレに向かいたいです。冬にやってきたことを発揮して、打って点を取り、稲垣に抑えてもらって勝ちたいです。

齋藤拓哉(スポ2=青森・弘前学院聖愛)

――今日の試合を振り返って
 最初は結構競ってたんですけど、後半打ち勝っていたのが良かったかなと。リーグ戦は全勝して優勝するのを目標にしていたので、まず3勝できたのは良かったです。

――第一打席でツーベースを打った時の気持ちは

 僕自身、今日は復帰戦でした。ケガで全然出場していなくて久々のスタメンだったので、気楽に楽しんでいこうというふうに思って。何も考えずに、リラックスして打席に立ちました。

――今日のご自身の2打席を振り返っていかがですか
 1打席目は結構粘ってカウント3ボール2ストライクからヒットが出て、2打席目はファーストストライクを振って一球で捉えられたので、それが良かったなと思います。

――来週の日体大、国士舘大との試合で勝つためにはどうすることが必要だと思いますか
 勝つためには打たなければいけないので、まず打つことと、僕自身もう少し肩のケアをこの1週間でしたいというのが一つです。もう一つは、高篠が今日ピッチャーライナーが当たった影響で病院に行くんですけど、ピッチャーの人数が必要なので早く復帰してほしいなと思います。

――次の2試合に向けて意気込み

 去年の秋の関カレで、日体大には勝って国士舘大には負けたので、日体大にもう一回勝って、国士舘大にリベンジしたいと思います。