東日本インカレ 7月13~17日 千葉・白子町テニスコート
7月13日から17日にかけての5日間、東日本学生大学対抗競技会、東日本学生選手権、東日本学生シングルス選手権(東日本インカレ)が行われた。団体戦では、ストレートで2・3回戦を制すも、日体大Bに競った場面で勢いで押し切られ、準々決勝で敗退。一方、個人戦・ダブルスでは、高橋瑚子(スポ2=山口・岩国商)・松井菜摘主将兼主務(スポ4=愛知・岡崎城西)組、半田穂乃花(スポ3=宮城・東北)・村上茉悠(社2=宮城・東北)組が3位に入り、見事ダブル入賞を果たした。
サーブを構える青木夕佳(スポ1=愛知・岡崎城西)
団体戦では早大は2回戦目から始まり、帝京大と対戦した。佐藤心美(スポ1=広島翔洋)・半田組がストレートで1本目を取ると、山田菜乃葉(スポ2=埼玉平成)・青木組も、山田の相手前衛を惑わすロビングが冴え、ストレート勝利。高橋・松井組も序盤はボール1個分のミスが目立ったが、連携の取れたプレーで勝利し、3-0と快勝を収めた。3回戦目でも国学院大B相手に粘り強く戦い、2日目の準々決勝へ。準々決勝では日体大Bと対戦。1本目の佐藤・半田組はうまく緩急を使い、チャンスボールを招く。しかし、ダブル後衛ゆえ狙われやすいショートボールに苦戦。相手前衛にかけるミスも徐々に増え、2-4で敗北した。続く山田・村上組は、ネットミスが多く見られたものの、ファイナルの末粘り切った。一方で、高橋・松井組はファイナルで惜敗。二次戦では山田・村上組が再びのフルゲームとなる激闘を繰り広げるも、勝ち切ることはできなかった。高橋は「向かってくる相手に対して自分たちが立ち向かえなかった」と試合を振り返った。
ラケットを構える山田
団体戦の翌日に行われたダブルスには早大から3組が出場。3組とも4回戦まで順調に勝ち進めたが、1年生ペアの佐藤・青木組は優勝を果たすことになる細田・村上組(日体大)の攻撃と風に苦戦し、5回戦敗退となった。2日目は準々決勝から再開された。高橋・松井組は鈴木・鈴木(国学院大)組に5ー1で、半田・村上は石山・高橋組(東経大)にファイナルで勝利。準決勝では高橋・松井組は細田・村上(日体大)組と対戦。競ったカウントでも不利な状況でも、弱気になることなく粘ったが3-5で敗戦。一方、半田・村上組は天間・左近(日体大)組と対戦。村上と相手後衛・天間の東北高校同期対決となった。2-5で黒星となった。決勝に進むことはできなかったが、見事に3位入賞を果たした。また、「大胆な配球やプレーができた」という高橋に勇気をもらい、「積極的に仕掛けにいくことができた」と松井が語ったように、団体戦から改善し、相手に立ち向かうことができたダブルスとなった。
表彰の様子
最後のシングルスには7名全員が出場した。後衛陣4名が3回戦を突破し、4回戦以降に臨んだ。4回戦で半田が団体戦でも当たった吉木理彩(日体大)に1-4で敗れると、5回戦では佐藤が松岡 琴美(日体大)に、山田が伊東奈名美(東女体大)に敗戦。唯一準々決勝に駒を進めた高橋であったが、左近知美(日体大)の巧みなプレーに粘り切れず、3ー4で惜敗した。シングルスでも日体大の勢いを止めることはできなかった。
ダブルスで高橋・松井組、半田・村上組が3位入賞に輝き、「賞状を取るという目標」(松井)を達成することができた今大会。しかし、団体戦、個人戦ともに、日体大を相手に散る結果が多く、課題が浮き彫りになった。その日体大とは、全日本学生大学対抗競技会(インカレ)では、2日目を懸けて対戦することになっている。まずは日体大に勝ち越し、そしてその先へと勝ち進めるよう、7人全員で実りある夏にしてほしい。
(記事・写真 佐藤結)
※掲載が遅くなり、大変申し訳ございません。
結果
◇団体戦
▽2回戦
対帝京大 ③-0
一次戦
佐藤・半田④-0岡村・山崎
山田・青木④-0櫻井・石垣
高橋・松井④-1西本・加藤
▽3回戦
対国学院大B ③-0
佐藤・半田④-2寺澤・相原
山田・村上④-3小川・田中
高橋・松井④-R
▽準々決勝
対日体大B 1-③
一次戦
佐藤・半田2-④吉木・樫尾
山田・村上④-3尾崎・高橋
高橋・松井3-④松岡・向山
二次戦
山田・村上3-④吉木・樫尾
◇ダブルス
▽2回戦
高橋・松井⑤ー1石川・岩瀬(東海大)
半田・村上⑤ー0野口・伊藤(白鴎大)
佐藤・青木⑤ー1藤原・岩浦(日体大)
▽3回戦
高橋・松井⑤ー2山下・岩田(日体大)
半田・村上⑤ー0櫻井・石垣(帝京大)
佐藤・青木⑤ー1若月・渡部(東経大)
▽4回戦
高橋・松井⑤ー1佐藤・野崎(東北学院大)
半田・村上⑤ー2小川・田中(国学院大)
佐藤・青木⑤ー0濱島・丸田(国学院大)
▽5回戦
高橋・松井⑤ー1武田・中谷(明大)
半田・村上⑤ー3日高・大野(明大)
佐藤・青木1ー⑤細田・村上(日体大)
▽準々決勝
高橋・松井⑤ー1鈴木・鈴木(国学院大)
半田・村上⑤ー4石山・高橋(東経大)
▽準決勝
高橋・松井3ー⑤細田・村上(日体大)
半田・村上2ー⑤天間・左近(日体大)
◇シングルス
▽1回戦
青木夕佳④ー1生井沢日向子(日体大)
▽2回戦
松井菜摘④ー1清水紅葉(東海大)
半田穂乃花④ー2髙橋佑凪(東女体大)
高橋瑚子④ー0植木陽菜乃(日女体大)
村上茉悠2-④竹本萌花(日体大)
山田菜乃葉④-3鈴木叶(国学院大)
青木夕佳1-④中島はな(東女体大)
佐藤心美④ー0小柴由貴(東女体大)
▽3回戦
松井菜摘0ー④樫尾陽和里(日体大)
半田穂乃花④ー3丸田梨瑚(国学院大)
高橋瑚子④ー1久保田茜(国学院大)
山田菜乃葉④-0藤原未凪(日体大)
佐藤心美④ー0松尾礼奈(日体大)
▽4回戦
半田穂乃花1-④吉木理彩(日体大)
高橋瑚子④ー2尾崎瀬里奈(日体大)
山田菜乃葉④-2千野愛梨(日女体大)
佐藤心美④ー2西山なつみ(明大)
▽5回戦
高橋瑚子④ー1入澤瑛麻(日体大)
山田菜乃葉0-④伊東奈名美(東女体大)
佐藤心美2ー④松岡琴美(日体大)
▽準々決勝
高橋瑚子3ー④左近知美(日体大)
コメント
高橋瑚子(スポ2=山口・岩国商)・松井菜摘主将兼主務(スポ4=愛知・岡崎城西)組
ーー個人戦では何を目標にプレーしていましたか
松井 (相手に)向かっていくことを意識していたのですが、最近は賞状が取れていなかったので、1つの目標として賞状を取るという目標を立てていました。それは達成できて良かったかなと思います。
高橋 団体戦が、向かってこられた相手に対して自分たちが立ち向かえなかったので、そこを反省点にして、どのような相手にでも向かっていくことを目標にしました。
ーーご自身のプレーを全体的に振り返っていかがですか
高橋 競った場面で弱気になるのではなくて、結構大胆な配球やプレーができたところがよかったかなと思います。
松井 後衛がしっかり打ち込んでくれる場面が多かったので、その速いボールに自分も勇気をもらって、積極的に仕掛けにいくことができたので、全体的に結構よかったかなと思います。
ーー今大会で出た課題点と収穫点をそれぞれ教えてください
松井 ゲームの中で自分たちのミスの原因をしっかり考えて、ゲーム中に立て直さないといけないのに、それが遅れてしまいました。ずっと同じ戦術でやり続けてズルズルと点数が取られるということが分かったので、 しっかりとなぜ点数を取られたのかというのを1本1本考えて、試合中に戦術を組み直すというのを課題として頑張っていきたいです。
高橋 自分が強気でいるときは、自分たちが不利な状況でも、それを逆に切り返すことができていたので、それを生かしていきたいなというふうに思います。
ーー夏の間にさらに強化していきたいところはどのようなところですか
松井 (団体戦は)殲滅戦でやはり体力が必要になってくると思います。体育大学などはしっかり朝から走り込んでいると思うので、しっかり自分たちも体力をつけなければいけないという目標から逃げずに、体力作りを頑張っていきたいです。暑い中最後まで戦い切れるように頑張りたいです。
高橋 暑い中試合をしないといけないという点から、早く攻撃を仕掛けていくために、サーブレシーブの強化をもっとしていきたいなと思います。
ーーインカレに向けて目標と意気込みをお願いします
松井 団体戦は今回個人戦でも当たった日体大と2日目懸けで当たるので、まずはそこを乗り越えられるようにしっかり頑張っていきたいです。個人戦は大きく見て、賞状を取れるように頑張りたいです。
高橋 悔いのないように、しっかりやり切りたいなと思います。