新入生インタビュー第6回は、清野桃葉(国教1=東京女子学院)。アメリカジョージア州の出身でアメリカの競技会にも出場経験があるという清野に、競技歴やスケートへの想いだけでなく、大学での生活や今後についても話を聞かせてもらった。
※この取材は5月17日に行われたものです。
笑顔の清野
競技について
――スケートを始めた時期ときっかけを教えてください
7歳くらいです。アメリカに住んでいたのですが、友達が結構スケートをやっていて、一度(友達の)試合を観に行ったときに、やってみたいなと思いました。そうしたらちょうどその時に、夏休みのサマーキャンプがあったので参加して始めました。
――アメリカジョージア州出身だそうですが、アメリカにはいつごろまでいらっしゃったのですか。日本に来たきっかけは
1歳から9歳くらいまでです。お父さんの転勤で日本に来ました。
――アメリカの試合に出たことはありますか
地方大会とかリージョナルまでは出たことがあります。級がノービス未満だったので、セクショナルには出られませんでした。
――競技の魅力は何だと思いますか
スポーツである反面、芸術も大事というか、アートとスポーツが融合した素敵なスポーツだと思います。
――ご自身の強みは何ですか
スピードを出したままジャンプが跳べることです。ジャンプが一番得意で、スピンもわりとできる方だと思いますが、ステップは…改善の余地がかなりあるかなと思います(笑)。
――どんな選手になりたいか、選手としての理想像はありますか
技術面では、現在の目標は7級を取得することですが、理想像は、見ている方にきれいだと思ってもらえるような優雅なスケーターになることです。
――早稲田大学のスケート部に入部した理由、経緯を教えてください
(早大フィギュア部門のOBOGである)永井優香先輩(令3社卒)、石塚玲雄先輩(令4スポ卒)などが同じリンクで練習していて、憧れの先輩でもありましたし、あとは、WASEDA ON ICEを自分で作れるのも魅力的だと思って入部しました。アイスショーって、普通はプロの人しか出られないので、大学の部員だというだけでアイスショーに出られるのは貴重な体験だと思います。
――永井氏や石塚氏が憧れの先輩とのことですが、どんなところですか
媚びてないのに気持ちが伝わる演技で、無理に見せようとしないのにしっかり伝わるものがあるところが素敵だと思います。
――早稲田の先輩や同期と交流しましたか
部練に2回ほど行ったのですが、その後ご飯にも連れて行ってもらいました。
――早稲田大学フィギュア部門への印象は
割と皆さん明るかったです。先輩も来られたのですが、気を使うことなく話させてもらいました。
私生活、大学生活について
――趣味は何ですか
色々つまんでる感じなんですけど、YouTubeを見たり、Netflixで韓国ドラマや洋画を観ています。最近は「涙の女王」というテレビシリーズを見ました。
――大学生活には慣れましたか
少しずつ慣れてきて。日によって時間割が変わったりして空き時間が増えたので、その時間に課題をしたり昼寝をしたり休息の時間が増えて楽しくやっています。
――高校生活と比べていかがですか
初めて電車に乗って通学していて、今まではずっと自転車だったので、新鮮です。少しなんですけど満員電車に乗っているので疲れてきちゃいました(笑)。
――国際教養学部ですが、何を勉強していますか
色々やっているのですが、一番興味があるなと思っているのは、フィルムスタディーズと言って映画の学術的なところを学べる科目で、自分の趣味と合致していて楽しいです。
――学業とスケートの両立はいかがですか
高校時代は学校終わりすぐに行って、営業時間に滑っていたのですが、大学では授業が遅くまであって営業時間に滑れないので、朝と夜2回の練習をいかに質良く滑れるか、今は頑張っています。
――朝夜毎回どれくらい練習されているのですか
各回45分から1時間くらいです。朝は早いと6時からなのですが、その前にアップもあるので気持ちは5時半スタートくらいです。授業中めちゃくちゃ眠いです(笑)。
――スケートでもスケート以外でも、大学4年間でやってみたいことはありますか
国際教養学部は2年の秋から1年間留学に行かないといけないので、昔住んでいたアメリカに行こうと思っているのですが、アメリカでもインカレに出てみたいです。
今後について
――今シーズンの試合の出場予定は決まっていますか
まだ大学生の試合のスケジュールが頭に入っていないのですが、7月に新人戦があるので少し緊張しています。
――今シーズンの目標を教えてください
7級を取得することと、インカレに出場することです。(早稲田には)6級がたくさんいるので大変ですが頑張りたいです。
――今シーズンのプログラムは何ですか。どんなところに注目してほしいですか
SPは、ずっと昔から使いたかった『白夜を行く』です。大人っぽい曲なので、大学生になってやっと使えるようになって、そうした曲に合うように、優しい印象を与えられるように滑るのを意識しています。FSは大好きな映画である『Titanic』の曲なんですけど、エネルギッシュでない分、静かなところでもちゃんと力が伝わる演技がしたいです。あと、コレオシークエンスの中に初めてニースライドを入れます。難しいですが、できると気持ち良いしきれいに見えるので、そこが1番好きなところです。
―大学4年間の目標、ビジョンを教えてください―
スケートもあと4年間しかできないので、今までの総括というか、今まで培ってきたものを毎年きちんと試合で出せるように練習を続けて、諦めずに最後までやりぬきたいです。
――ありがとうございました!
(取材・編集 荘司紗奈)
◆清野桃葉(きよの・ももは)
東京女子学院出身。国際教養学部1年。所持級はシングル6級。