JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦 第11節 vs立正大学
2024年7月21日(日)18:00 Kickoff @立正大学熊谷キャンパスサッカー場
試合結果
チーム | 前半 | 後半 | 合計 |
---|---|---|---|
早稲田大学 | 1 | 1 | 2 |
立正大学 | 2 | 1 | 3 |
得点者
前半
4分 相手
36分 相手
45+1分 駒沢直哉
後半
8分 相手
45分 東廉
関東大学サッカーリーグ戦は第11節。ア式蹴球部(ア式)のシーズン前半折り返しの一戦、相手は昨年勝利することのできなかった相手・立正大となった。
試合前の選手たち 負傷離脱となった伊勢のユニフォームと共に戦う
立ち上がりに試合が動く。4分に相手の左サイドからのクロスを頭で合わせられて先制を許す。その後も相手のペースが続く。17分にペナルティーエリアの外からのシュートはバーに直撃、25分にも右サイドからのクロスでピンチを招くもDF増田健昇(スポ3=横浜FCユース)のブロックでしのぐ。その後、DF石川真丸(スポ4=名古屋グランパスU18)、MF柏木陽良(スポ2=鹿島アントラーズユース)がシュートを放つも得点には繋がらず。すると37分、自陣でのボールロストから追加点を与えてしまう。それでも前半終了間際にFW駒沢直哉副将(スポ4=ツエーゲン金沢U18)のPKで1点を返して1―2で前半を折り返す。
敵陣に切り込む本保
後半も立ち上がりから相手ペースに。46分のピンチはGK海本慶太朗(スポ2=大宮アルディージャU18)の好セーブでしのいだが、53分に相手に裏を取られてそのまま3点目を与えてしまう。2点差を追いかけることになったア式は徐々に自分たちのペースをつかむ。MF本保奏希(スポ3=JFAアカデミー福島U18)や途中出場のMF松尾倫太郎(人4=千葉・八千代)、MF光田脩人(スポ4=名古屋グランパスU18)を中心に相手ゴールに迫るがなかなかゴールが奪えず。終了間際に松尾の折り返しを東が合わせて1点を返したものの同点には追い付けず、リーグ戦連敗となった。
復帰戦となった光田
リーグ戦前半11試合を終えて4勝3分4敗で7位、開幕直後の苦戦からは確実に前には進んでいるが、リーグ優勝や昇格を目標にしていることを考えるとまだまだ足りない。立ち上がりの失点やゴール前での質といった課題を一歩ずつ乗り越えていく必要があるだろう。チームから聞こえてくる「残り11試合全勝する」という声。まだまだ今シーズンの戦いはここからだ。後半の開幕戦はホーム・東伏見で産能大との対戦となる。浮上のきっかけを東伏見に集う全員でつかみ、勝負の夏本番へと突入したい。
(記事 和田昇也、写真 髙田凜太郎)
早稲田大学 メンバー
スタメン
ポジション | 選手名 | 背番号 |
---|---|---|
GK | 海本慶太朗(スポ2=大宮アルディージャU18) | 16 |
DF | 増田健昇(スポ3=横浜FCユース) | 3 |
DF | 石川真丸(スポ4=名古屋グランパスU18) | 5 |
DF | 石井玲於奈(商3=FC東京U18) | 19 |
DF | 林奏太朗(スポ1=サガン鳥栖U18) | 22 |
MF | 佐々木奈琉(社3=新潟・帝京長岡) | 2 |
MF | 谷村峻(スポ3=FC東京U18) | 6 |
MF | 本保奏希(スポ3=JFAアカデミー福島U18) | 11 |
MF | 柏木陽良(スポ2=鹿島アントラーズユース) | 25 |
MF | 秋山虎之亮(法1=湘南ベルマーレU18) | 28 |
FW | 駒沢直哉(スポ4=ツエーゲン金沢U18) | 9 |
【監督】兵藤慎剛監督(平20スポ卒=長崎・国見)
サブ
ポジション | 選手名 | 背番号 |
---|---|---|
GK | ヒル袈依廉(スポ4=鹿児島城西) | 1 |
DF | 笹木大史(商3=東京・早大学院) | 13 |
DF | 佐久間真寛(商3=静岡・藤枝東) | 26 |
MF | 東廉(スポ4=清水エスパルスユース) | 8 |
MF | 森田大智(スポ3=熊本・大津) | 14 |
MF | 松尾倫太郎(人4=千葉・八千代) | 15 |
MF | 光田脩人(スポ4=名古屋グランパスU18) | 17 |
MF | 高橋作和(法2=東京・国学院久我山) | 24 |
FW | 瀧澤暖(スポ3=北海道コンサドーレ札幌U18) | 23 |
交代出場
選手名 | 背番号 | 交代時間 | 交代相手 |
---|---|---|---|
松尾倫太郎 | 15 | 58分 | 秋山虎之亮 |
東廉 | 8 | 72分 | 石井玲於奈 |
光田脩人 | 17 | 82分 | 谷村峻 |
瀧澤暖 | 23 | 88分 | 石川真丸 |
試合後インタビュー
兵藤慎剛監督(平20スポ卒=長崎・国見)
ーー今週はどういう準備をしてこられましたか
攻撃のところの関わりだったり、ゴールの迫り方がトレーニングでいい形が何本かできるようにはなってきたので、試合でもその部分を意識してやれればっていうところで試合に入りました。ただ、前半も後半も開始10分以内に失点してしまってるので、攻撃やると守備が緩くなって、守備やると攻撃がダメになってという状況なので、このチームのベストがどこにあるのかというのを模索しながらやらないといけないのかなと思います。ただやることを変えるのはほんとに考えてないので。ただその中で精度の部分だったり、競り合い方、 守備の構築の仕方のベースを上げるのが今一番大事かなとは思いますね。
ーーリーグ戦は今節で折り返しとなりますが、今の現在地はどこにあると見ていますか
この順位通りじゃないですかね。勝つにしても微差、負けるにしても微差で、とても拮抗(きっこう)したリーグだと思うので、その微差をどれだけこだわって埋められるかというところと、自分たちの時間帯じゃない時にどれだけチームとして我慢できるかというところが、まだまだ大人のチームにはなりきれてないと感じているので、そこをちゃんと整理しながら、アプローチしていくしかないのかなと思いますね。
ーー来週以降へ向けて意気込みをお願いします
来週から後期がスタートする中で、11試合しっかりと全勝できる準備をしていかないといけないと思いますし、可能性は残されてる中で、自分たちがどれだけそこに対して向き合えるかどうかというところだけだと思うので、 しっかりとオフを挟んでまたいいトレーニングができる準備を、それぞれが100パーセントできる準備をして、次の試合に向かっていきたいなと思います。
FW駒沢直哉(スポ4=ツエーゲン金沢U18)
ーー試合全体を振り返っていかがでしたか
試合後の全体あいさつでも言いましたけど、今の結果や順位というのが自分たちの現状なのかなと感じました。内容のところを振り返ると、今シーズンを通して失点が多いという中で今日も立ち上がりでもったいない失点をして、その後も立て直す前にもう1失点してしまいました。その後いいかたちの攻撃があって得点につながりましたけど、3失点してしまうとそう簡単に勝てる試合も勝てなくなるので、そこが今の自分たちの一番大きな課題なのかなと感じています。
ーー改めてシーズンを通しての課題である立ち上がりの失点が出てしまいましたがいかがですか
誰がどうこうという訳ではなく、チームとして一番失点してはいけない時間帯という認識や、試合の入りなら前からのプレスというところができていないです。そういった隙というのを今日みたいな相手は突いてきますし、そこができないとこれからの試合も難しいなと感じます。
ーーチームの現状を感じたと話されていましたが、前期のリーグ戦が終わった今、具体的にどう分析されますか
まずチームとしては(前期を通して)勝った試合もありましたけど、上位のチームに対しては負けや引き分けが多く、そういう相手に勝てないというのが現状としてある中で、先ほども言いましたけど、毎試合失点してしまっている課題があります。また攻撃面も今季全試合で3点以上を目指して去年から引き続きやっている中で、得点も取れている試合は多いですけど、別に失点しても構わないよという攻撃じゃなればダメだと思いますし、攻守両方において課題は山積みかなと感じています。
ーーチーム状況的にももう一度4年生が引っ張っていかなければならない状態だと思いますが、そこについてはどのようにアプローチしたいですか
先週キャプテンの伊勢(航、社4=ガンバ大阪ユース)がケガをしてしまって、今暫定的に自分がキャプテンというかたちになっています。個人にフォーカスするとしたら、FWとして自分が先頭に立って戦っているという中で、こういう試合でも自分が点を決めれば別に勝てますし、今日は相手のFWに3失点をして負けています。そこは本当に自分としてはまだまだ足りてないですし、内容がどうであろうと自分が相手より点を多く決めれば勝てるので、そこは自分の力のなさが早稲田の今の順位になっていると思います。学年として言うと、今日も2人しか4年生が(スタメンで)出ていないです。ア式の特徴として4年生がチームをつくるというところがある中で、チーム運営のところであったり、主務の公平(北村公平、文構4=神奈川・桐光学園)や、新人監督の舩越(嶺、人4=埼玉・市浦和)がすごくチームのためにやってくれているところがありますけど、でもやはりサッカーのチームなので、トップチームでどれだけやれるのかというのが大事になってきますし、2人しか(スタメンに)関われていない。結果を示せてないというのは自分たちの責任だと思います。今日、印象に残ったところで言えば、ボランチの陽良(柏木陽良、スポ4=鹿島アントラーズユース)が試合後に涙していて、そういう状況をつくらせてしまっているという4年の責任はすごく大きいと感じています。自分たちの学年として、最後に早稲田に来て良かったと感じれるような年にしようと言っていますが、現状だと後悔だけになってしまうと思います。そこはもう1回4年生は見つめ直して、自分たちが良くも悪くも早稲田を引っ張る存在になってくるので、責任を背負ってやっていきたいと思っています。
ーー来週から後期が始まります。そこに向けての意気込みをお願いします
残り 11 試合。勝ち点で言ったら 33 ポイント(取ること)を目指すことには変わりません。勝つことが一番楽しいですし、楽しくサッカーをやるという中で結局それは勝たないと何もできません。最大限やるべきことをやれば結果は絶対ついてくると思うので、シーズン終わった時にもちろんその間に総理大臣杯にもありますけど、これからやることを全部やって、後輩たちにいいものを残していきたいなと思っています。
MF秋山虎之亮(法1=湘南ベルマーレU18)
ーー関東デビュー戦となりました、どのような準備をして試合に入りましたか
特別なことは求められてないですし、自分のやるべきことを求められてるから、そこは出そうかなと思いましたけど、まだまだ全然試合通してもやれない部分があったし、成長していかなきゃいけないなと痛感させられたちょっと苦いデビュー戦ではありました。
ーーどこに差を感じましたか
ボール奪取が得意なんですけど、なかなか奪いどころが定まらなくて。今日の試合とかもボール奪取が2回ぐらいで全然自分の特徴を出してなかったので、求められてる部分で期待に応えられなかったのは本当に悔しいです。
ーーこれから多分中盤はポジション争いが始まると思いますが、そこに対してはどう考えてますか
今日チャンスもらった中でつかめなくて、またフラットな状態で他の人にもチャンスが来る中で、自分ももっとやらなきゃいけないですし、練習から今まで以上に熱を入れてやっていかないとトップでは絶対出られないですし、今日みたいに出たところで貢献できないなというのを痛感したので、もっとやっていかなきゃいけないなと感じてます。
ーーここからリーグ後半戦へ向けての意気込みをお願いします
個人としては継続的にそれをスタメン定着してかつチームの勝利のために貢献できればいいなというのはあります。今日は自分の力不足で負けてしまったという責任も感じているので、個人としてはチームを勝たせられる選手になりたいです。チームとしては前半戦終わっただけなので、まだ後半戦全然全勝だってあり得るわけですし、そこに対して練習からポジティブに前向きにやっていきたいです。