JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦第10節 vs順天堂大学
2024年7月14日(日)18:00 Kickoff @順天堂大学さくらキャンパスサッカー場
試合結果
チーム | 前半 | 後半 | 合計 |
---|---|---|---|
早稲田大学 | 0 | 0 | 0 |
順天堂大学 | 0 | 1 | 1 |
得点者
前半
なし
後半
26分 相手
先月末に行われていたアミノバイタルカップ(アミノ杯)にて夏の全国大会・総理大臣杯への出場権を10位という成績でつかみ取ったア式蹴球部(ア式)。アミノ杯開催による中断でおよそ1ヶ月ぶりの試合となった関東大学サッカーリーグ戦(リーグ戦)第10節にて順大と対戦した。
前半途中からの出場となった柏木
立ち上がりから順大がサイド攻撃を主体にア式陣内に攻め込む展開が続く。24分には相手最終ラインからのロングボールが相手の最前線の選手に収まり決定機を迎えるもGK海本慶太朗(スポ2=大宮アルディージャU18)が好セーブを見せてここをしのぐ。なかなか攻撃の糸口をつかめないア式だったが42分に中盤でボールを奪いカウンターを展開するもシュートには繋げることはできず。前半を0ー0で折り返す。
シュートを放つ東
後半開始直後の51分に左サイドでボールを受けたMF東廉(スポ4=清水エスパルスユース)がカットインしてこの試合チーム初のシュートを放った。しかしこれはキーパーの正面をつく。その後は一進一退の攻防が続いたが両チームともなかなかゴール前へ侵入することができず。迎えた71分、前半から攻め込まれていたア式の左サイドを崩されて先制を許してしまう。その後のピンチは海本やDF増田健昇(スポ3=横浜FCユース)のブロックでしのぎ追加点は許さず。しかし攻撃陣が最後まで決定機を作れず、今季初の無得点での敗戦となった。
粘り強い守備を見せた増田
3節以来の敗戦となった今節は課題が多く残る試合となった。ここまでリーグ戦10試合で無失点はわずかに1試合。今節も粘り強い守備は見せていたがワンチャンスを相手にものにされての失点、アミノ杯含めて11試合連続失点となった。攻撃陣は今季初の公式戦無得点、90分間でわずかにシュート1本という厳しい結果に。ファイナルサードで相手の脅威となる攻撃ができず、1試合を通してチャンスもほとんど作ることができなかった。次節の立正大戦で全チームとの一巡目の対戦を終える。「(中断までの)残り3試合、どんな試合をしても勝つ」と兵藤慎剛監督(平20スポ卒=長崎・国見)。ゴールに、勝利にチーム全員がこだわり、前へ進んでいってほしい。
(記事 和田昇也、写真 渡辺詩乃)
早稲田大学 メンバー
スタメン
ポジション | 選手名 | 背番号 |
---|---|---|
GK | 海本慶太朗(スポ2=大宮アルディージャU18) | 16 |
DF | 増田健昇(スポ3=横浜FCユース) | 3 |
DF | 石川真丸(スポ4=名古屋グランパスU18) | 5 |
DF | 西凜誓(社2=名古屋グランパスU18) | 12 |
DF | 林奏太朗(スポ1=サガン鳥栖U18) | 22 |
MF | 佐々木奈琉(社3=新潟・帝京長岡) | 2 |
MF | 谷村峻(スポ3=FC東京U18) | 6 |
MF | 伊勢航(社4=ガンバ大阪ユース) | 7 |
MF | 東廉(スポ4=清水エスパルスユース) | 8 |
MF | 本保奏希(スポ3=JFAアカデミー福島U18) | 11 |
FW | 駒沢直哉(スポ4=ツエーゲン金沢U18) | 9 |
【監督】兵藤慎剛監督(平20スポ卒=長崎・国見)
サブ
ポジション | 選手名 | 背番号 |
---|---|---|
GK | ヒル袈依廉(スポ4=鹿児島城西) | 1 |
DF | 笹木大史(商3=東京・早大学院) | 13 |
DF | 石井玲於奈(商3=FC東京U18) | 19 |
DF | 佐久間真寛(商3=静岡・藤枝東) | 26 |
MF | 森田大智(スポ3=熊本・大津) | 14 |
MF | 松尾倫太郎(人4=千葉・八千代) | 15 |
MF | 高橋作和(法2=東京・国学院久我山) | 24 |
MF | 柏木陽良(スポ2=鹿島アントラーズユース) | 25 |
FW | 瀧澤暖(スポ3=北海道コンサドーレ札幌U18) | 23 |
交代出場
選手名 | 背番号 | 交代時間 | 交代相手 |
---|---|---|---|
柏木陽良 | 25 | 12分 | 伊勢航 |
松尾倫太郎 | 15 | 71分 | 東廉 |
石井玲於奈 | 19 | 82分 | 西凜誓 |
瀧澤暖 | 23 | 84分 | 本保奏希 |
笹木大史 | 13 | 90分 | 佐々木奈琉 |
兵藤慎剛監督(平20スポ卒=長崎・国見)
ーーアミノバイタルカップ以降、この試合に向けてはどのようなことに取り組んできましたか
アミノの課題であった守備に重きを置いていたので、ミドルでの守備だったりは少し成果が出てる部分もありました。ただ、ちょっと手堅くやろうとしすぎてて、正直見てる人も面白くないし、多分やってるみんなも面白くなかったゲームになってしまったので、そこのバランスを整えたいです。守備は当然しっかりやらないといけないので、継続的にやりながらも3点取れるチームを目指すって中では、守備やりながらでも3点取れると思ってたので攻撃面にもフォーカスして、相手の嫌なことどんどんやる、ボールを持つ状態からそこをどう怖さに変えるのかっていうところ、隙のないチームにしていくというところにアプローチし直さないといけないと思うので、オフ明けから今日の課題を抽出しながら、なぜ攻撃が機能不全だったのかを踏まえて、来週の立正大戦に備えたいなと思います。
ーー今季公式戦初の無得点に関してはどう捉えてますか
そうですね、特に前半思い切った攻撃がなくて、コーナーキックも取れない状況が続いて、ファイナルサードに来ても結局ずっと横回し、後ろ回しになって、結局相手が一番嫌な部分を攻められなかったので当然の結果かなと思います。そういう部分ではもっとより大胆さと、精度を上げていきたいですね。後半右サイドの突破からのクロスのところで、クロスの質がしっかりとしていれば多分1点取れるシーンだったと思うので、そういうところの質とか、カウンターを一発で仕留めるところとかもう一度しっかりトレーニングしていきたいなと思います。
ーー中断までの残り3試合に向けての意気込みをお願いします
次の立正大戦でリーグ戦折り返しになるのでまずは勝ち点18にしっかりするというのが間違いなく昇格には大事になってくるのかなと思いますし、そこからの2試合もすごいチームにとって大事になると思います。総理大臣杯には出れるけど、リーグで昇格しないと結局今年の目標は達成できないので、そういう部分でこの3試合をどんな試合でも勝ち切るところ、自分たちのサッカーができなくても勝つことに対してどんだけ追求していきたいと思います。
増田健昇(スポ3=横浜FCユース)
ーー再開まで2週間ありましたけど、どういう準備をしてこの試合に臨みましたか
アミノでは守備のところで課題が多く出たので、この2週間は主に守備のところで、ミドルからローの守備を徹底的に練習しました。
ーー前半相手がボールを持つ時間が続いたように見えましたが、最終ラインから前半はどういうふうに見ていましたか
そうですね。自分たち的には持たれるというよりは持たせてたというのが大きくて。そこで失点のピンチは何個かありましたけど、崩されるシーンとかもあんまなく、練習の成果は守備では出たのかなと思います。
ーー攻撃面がうまくいかなかった要因はどこにあると考えてますか
ハーフラインくらいまではしっかりビルドアップで運べていたんですけど、そこから刺すボールだったり、ちょっとリスクをかけるようなボールが少なすぎて相手が嫌がるような攻撃ができなかったのかなと思います。
ーー後半はどう振り返られますか
後半も前半と同じように、中盤まではしっかり押し込めたんですけど、そこから効果的な攻撃ってのはなかなかなくてシュートも打ち切って終わるシーンがなかったので、そこは次節までにしっかり課題として克服したいです。
ーー中断前まであと3試合ありますが、そこに向けての意気込みをお願いします
今までは全試合得点できていたけど失点が多いよねっていう状況でしたけど、今節は無得点で終わって一発で仕留められてしまったので、守備はこれからも継続して強化しつつ、攻撃でももっと得点を取れるようなチームにしたいです。