白鷗大にサヨナラ負け。全日本インカレ前哨戦でまさかの初戦敗退

女子ソフトボール
試合結果

東日本大学女子選手権

7月6日 @高根総合グラウンド

試合結果

TEAM 合計
早大
白鴎大 1☓

東京都大学連盟春季リーグ戦(以下春季リーグ戦)を5位で終えた早大。現体制で戦う大会は、東日本大学女子選手権(以下東日本インカレ)と全日本大学女子選手権(以下全日本インカレ)を残すのみとなった。集大成となる全日本インカレに向け、東日本インカレで結果を残して弾みをつけたい早大は、初戦で白鴎大と対戦。早大は初回に2点を先制したものの、その裏に3点を奪われて逆転を許すと、3回までに3点のリードを許す苦しい展開を強いられる。それでも4回に小林千晃主将(スポ4=千葉経大付)の三塁打などで3点を奪い同点としたが、最終回に長打からピンチを招くと、緊急登板した八角美海(スポ2=東京・神田女学園)が中前適時打を浴びてサヨナラ負け。1回戦で足をすくわれる形となり、まさかの初戦敗退となった。

喜ぶ早大ナイン

 春季リーグ戦では5試合で6得点と得点力不足に苦しんだ早大打線だったが、この日は初回から打撃好調。先頭の小林主将が左前安打を放つと、続く河井なごみ副将(スポ4=埼玉・伊奈学園総合)も敵失で出塁。次打者の初球に河井副将が盗塁を決め、一気に無死二、三塁の好機を創出する。すると、この日4番に入った斎藤遥夏(スポ3=千葉・習志野)が左翼へ適時二塁打を放ち、2人が生還。幸先よく2点を先制することに成功した。

 早大の良い流れもつかの間。この日先発した佐藤晴(人4=大阪女学院)は、先頭を一塁手の失策で出塁させると、内野安打と四球で一死満塁のピンチを背負う。何とか粘りたい佐藤は次打者を三振に抑え二死まではこぎつけたものの、続く6番の打席でバッテリーエラーから1点を奪われると、中前適時打を浴びてこの回3失点。内容こそ悪くなかったものの、守備の乱れから逆転を許した。また、同点に追いついた直後の3回にも内野安打と四球を皮切りにピンチを招くと、連打を浴びて3失点。3回終わって3-6と、苦しい展開で試合が進んだ。

 しかし4回。二死から松井紗香(スポ2=兵庫・甲南女)が内野安打で出塁すると、小林主将にライトオーバーの三塁打が飛び出して1点を返す。続く河井副将、瀧之上日向子(スポ2=埼玉・花咲徳栄)も三塁打を放ち、三者連続適時三塁打の猛攻で一気に3点を奪取。同点とすることに成功した。この日好調の打線は5回には敵失から四球と内野安打で二死満塁の好機を作り、6回にも得点圏に走者を進めるなど、幾度となく勝ち越しの好機を作ったものの、あと一本が出ず。7回の攻撃は三者凡退に終わり、試合は延長戦に突入するかと思われた。

一時同点の適時三塁打を放った瀧之上

 この回を無失点で抑え、何とか延長戦に持ち込みたい早大。3回以降は好投を続けていた佐藤だったが、一死で4番を迎えると、甘く入った8球目を逆方向にはじき返されて一死三塁のピンチを招いてしまう。ここで長谷川誠監督(平5文卒=長野・松商学園)は佐藤を降板させ、2回戦をにらんで温存していたエース・八角の投入を決断。しかし、八角は次打者を遊飛に打ち取ったものの、続く打者にサヨナラ打となる中前適時打を浴びてゲームセット。6-7で敗戦となった。

打球が中前に抜けたことを確認して天を仰ぐ八角

 全日本インカレの前哨戦として扱われる東日本インカレでまさかの初戦敗退となった早大。春季リーグ戦から、終盤まで接戦を続けるものの最後に勝ちきれない試合が続いている。集大成となる全日本インカレでは接戦を制し、1つでも上に勝ち上がることを期待したい。

(記事 林田怜空、写真 西本和宏・西村侑也)

試合結果

コメント

小林千晃主将(スポ4=千葉経大付)

――今日の試合を振り返って一言お願いします。

 インカレ前最後の公式戦というところで、昨日のチームミーティングでは、 最近ではあまり試合で笑顔が見られなかったというのがあったので、笑顔で戦おう。というところで試合に臨みました。序盤なかなか落ち着かない展開のなかで、ちょっと焦りが 見えて、そこでもそのまま終わらずに、そこからもう1回切り引き締めて試合を逆転しようっていう風にやってたんですけど、最後逆転しきれずに負けてしまったので、非常に悔しいです。

――小林主将としては、第1打席には先頭で出塁し、第3打席にも適時三塁打を放って反撃の口火を切られました。個人として打撃の感触はいかがでしょうか。

 感覚としてはあまりいい状態ではなかったんですけど、やっぱりここまで来たらもう最後は気持ちかなっていうのはあったんで、もう必死にくらいついていこうという思いでやってました。

――先発の佐藤投手もなかなか苦しい中、 長いイニングを投げ切りましたが、バックからの声かけが印象的でした。守備時、チームとして意識していたことなどあったのでしょうか。

 早稲田の良さは、個人というよりはチームで戦うっていうところだと思っていたので、 投手を助けられるような野手陣でいられるように、とにかく前向きな声をかけ続けようっていうのはチームとしてありました。

――東日本インカレを終え、全日本インカレが最後に待っているかと思います。そこへの意気込みをお願いします。

 全日本インカレも、春リーグで非常に苦しい状態でやっと手に入れた切符だという風に思うので、私たち4年生も最後の大会となるので、最後全員が悔いなく笑顔で終われるように、 こっからまた1ヶ月、もう1回エンジン入れて頑張っていきたいなっていう風に思います。