男子団体が準優勝! 全日本総合杯には届かず

自動車

 季節外れの冬の寒さとなった三重・鈴鹿サーキットで全日本学生自動車運転競技選手権(全日本フィギュア)が開催された。早大自動車部からは吉田太郎(人2=大阪・早稲田摂陵)、柳井滉洋(基理4=東京・早大学院)、宮崎巧郎(法3=富山・高岡)、近藤怜(先理3=岐阜)の4名が男子団体の部に出場し、小林眞緒(創理4=福岡雙葉)が女子個人の部に出場した。結果は男子団体が準優勝、男子個人の部で近藤、宮崎、柳内が表彰を受けた。

ミラーを確認する近藤

 早大はこれまでの大会の順位をもとにすると、今大会で優勝すれば全日本学生自動車連盟年間総合杯(全日本総合杯)で優勝が確定するなかでの出場となった。貨物Bに出走した主将の近藤はトップタイムをマークし、その後行われた優勝決定戦にも出場した。優勝決定戦でも減点の少なさで他の選手を圧倒し貨物部門で優勝を果たす。近藤は自身の走りを振り返り「想定していた手数から増えることなく、最小手数で走行できたのが良かった。」と話す。今年度2年生の宮崎は貨物Aに出走し部門3位となる好タイムを記録する。自身の走りの反省点としてペナルティへの意識が少し甘かったことを挙げた一方で、出だしを大切にするという戦略通りに走れたことで想定したタイムで走れたという。

乗用クラスに出場する吉田

 フィギュアを中心にこれまで活動していた柳井が乗用Bに出場し、部門の中で2位につける。惜しくも慶大の選手にタイム、ペナルティの少なさで届かなかったが他の選手には大きく差をつけるタイムとなった。試合を終えた柳井は「乗用Bはエース級の選手が集結しており、最高の舞台でした。接戦の末で負けてしまったが実力を出し切れて良かった」と最後の公式戦を振り返った。吉田は練習の際に練習でやった事を本番でできるよう再現性を意識して準備をしたという。乗用Aに出場し、2年生でありながら部門内4位につける。全関東のフィギュアでは女子個人優勝を果たした小林であったが、今大会では3位という結果に終わった。小林は自身の走りを「当日に急な走り方の変更に対応できた一方で、一人で考えつかなかった走り方があった」と振り返る。

2023年を駆け抜けた早大自動車部

 今大会で優勝が期待された早大だったが、ライバルである慶大に圧倒的な強さを見せつけられた。また連覇が期待された全日本総合杯の優勝を慶大に譲り、準優勝という結果で今シーズンを終えた。今年を振り返って近藤は「来年は王座奪還を目指して頑張ってほしい」と話す。2年生の吉田は「3年、4年とこの大会に出場して1位を狙いたい」とコメントを残した。今シーズンの早大はジムカーナやダート競技では3年生以下の部員が表彰台に上がることも多く、来年以降のチームにも期待がかかる。来シーズンも早大自動車部は全日本総合杯優勝を目指し力強い走りを見せてくれるだろう。

(記事・写真 大西由雅)

結果

▽男子団体の部

2位 早大

▽男子個人の部

乗用A 4位 吉田 乗用B 準優勝 柳内 貨物A 3位 宮崎 貨物B 優勝 近藤

▽女子個人の部

貨物 3位 小林